テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

もしも?がいっぱい!

2016-03-31 22:04:38 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 かゆかゆゥ、なのでス!」
「がるる!ぐるるるー!」(←訳:虎です!なんでだー!)

 こんにちは、ネーさです。
 サクラが咲いたら……
 目が痒い~っ!
 ものすごく痒~いんですけれど、
 花粉症用目薬を手に、今日もやりますよ読書タイム!
 さあ、本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



           ―― アーロと少年 ――



 著者はスーザン・フランシスさん、
 原著は2016年に、画像の日本語版は2016年3月に発行されました。
 英語原題は『THE GOOD DINOSAUR』、
 現在公開中のディズニー映画『アーロと少年』の
 ノベライゼーション作品です。

「あはァ! ぴくさーのォ、きょうりゅうゥちゃんッ!」
「ぐるーるがるるるー!」(←訳:グリーンモンスター!)

 色はグリーン、ではありますが、
 アーロくんはモンスター=怪物ではありません。
 草食恐竜アパトサウルスである彼は、いわば
 “ムシも殺さない”
 おっとり型の恐竜です。

 加えて、末っ子のアーロくん、
 元気な姉のリビーちゃん、
 いたずらっ子の兄バックくんに比べると?

「ちびィ、だしィ~」
「がるるぐる~」(←訳:ビビリだし~)

 恐竜の世界でも、
 身体が小っちゃいって不利なのねえ。

 何かにつけ、
 バックお兄ちゃんにからかわれ、
 落ち込む末っ子を見かねて、
 父さん恐竜のヘンリーさんは
 アーロくんに
 或る仕事を命じます。

 体力よりも、
 注意力や知力を必要とするこの仕事なら、
 アーロも上手くやってのけるだろう、
 やり遂げたら自信もつくだろう、との親心は、
 しかし、
 予想外のアクシデントを招いてしまい……

「ぴんちィ、でスよゥ!」
「ぐるるるるぅ!」(←訳:どうしようぅ!)

 およそ6500万年前、
 隕石が地球に衝突したために
 (現在のメキシコ湾はその衝突の名残り、という説もあります)、
 大変動に見舞われた地上から
 恐竜たちの姿は消えた――

 いや、でも、もしも。

 隕石が、地球からちょこっと離れたところを
 びゅううーんと通り過ぎていってしまったのだとしたら?

 大変動は起こらず、
 恐竜の天下がそのまま、無事に、ゆっくりと、
 続いていったのだとしたら?

「きょうりゅうゥとォ、にんげんのォ~」
「がるるぐるっ??」(←訳:共存もあるっ??)

 かつてのハリウッド作品では、
 恐竜と原始人が戦ったりして、
 ナンセンス!と嘲笑されたこともありました。

 それをいま、
 ナンセンス!と一笑にふすのではなく、
 ピクサーらしい視点で
 新たな物語を創り出す。

「ゆうきィ、りんりんッ!」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:メゲない挫けない!)

 映画、観に行きたいなぁ~…
 でも時間が取れなくて~…という方々、
 春休みの大混雑映画館に躊躇してしまう方々には、
 こちらの書籍版『アーロと少年』がおすすめです♪
 脇キャラさんたちの楽しさも、
 やっぱりピクサー作品らしくて
 ニヤリとさせられますよ。
 映画をもう観たぞ!という御方も、
 ぜひ、一読してみてくださいね♪

 

 
 
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 ―― “季”と“天”の美 ――

2016-03-30 21:46:53 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あわわッ、おはなみのォしたくゥ、しなくちゃッ!」
「がるる!ぐるるるるっ!」(←訳:虎です!急がないとっ!)

 こんにちは、ネーさです。
 えーと、お花見って言っても、困ったわねぇ、
 今週は超バタバタしておりまして、
 サクラ見物に行けるのはたぶん来週あたり……

「えええェ~ッ?」
「ぐるる~!」(←訳:マジで~!)

 来週半ばくらいまでは、サクラちゃん、咲いててくれるかしら?
 どうか散らないで~!と祈りながら、
 はい、本日は読書をサボって展覧会情報をお送りいたしますよ。
 こちらを、どうぞ~♪
 
  



        ―― あした天気にな~ぁれ♪ ――



 茨城県水戸市の茨城県近代美術館にて、
 会期は2016年2月20日~5月29日(月曜休館)、
 『――雨・晴・風の美術――』と副題が付されています。

「おおォ~♪ ひろびろォ~♪」
「がるるる~!」(←訳:青空だねえ~!)

  

「にじもォ、でてまスゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:雲が走る!)

 この展覧会で“主役”となるのは、
 日本独特の空間、でしょうか。

 春の風、
 初夏の野、
 秋の雨、
 冬の強風――

  

 日本の四季がもたらす風景を特集した展覧会は、
 現在開催中の水戸の梅まつりとリンクした企画展です。

 水戸の梅まつりは
 明日3月31日で終了となりますが、
 4月からは展示作品の一部も入替えや、
 ワークショップなども予定されていますよ。
 
  

「がるぐるる↑がるるる!」(←訳:ボクこの絵↑好きです!)
「たんぼがァ、きれいィでスゥ!」

 チラシ(フライヤー)前面に使用されているのは、
 海野光弘さんの『追い陽』(1976年)。

 また、
 横山大観さんの『夕立』(1902年)が
 4月から展示されますし、
 小堀進さん、靉嘔さん、酒井三良さん他、
 茨城県近代美術館所蔵品の中から選りすぐられた作品が
 展示されます。

 今週後半はおそらく大混雑する上野周辺の美術館を避け、
 ちょっと遠出してみようかな~♪とお考えのアート好きさんに
 おすすめですよ。
 
「みなさまのォ、しゅうまつがァ~」
「ぐるるるるるがるるるぐるる!」(←訳:楽しいものになりますように!)
 



    では、ここでオマケ画像も……じゃじゃん!
   
    『ロッテ』さんの
    《乳酸菌ショコラ》は……
    「きのうせいィちょこれーとッ??」
    「がるるるる??」(←訳:効くのかな??)
    何事もまずはトライだ!ってことで、
    今日からぼちぼち、いただいてみま~す♪

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ヒトとイヌが歩めば。

2016-03-29 22:03:00 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 うゥむゥ、さくらもォいいけどォ~」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!水仙もいい!)

 こんにちは、ネーさです。
 ソメイヨシノの華やかさに目を奪われがちなこの季節ですが、
 路地に何気なく咲いているスイセンの美しさも格別ですね。
 春だ!と身に沁みて感じた本日の読書タイムは、
 サクラの華も、スイセンの美も持ち合わせる
 話題のノンフィクション作品に登場いただきましょう。
 さあ、こちらを、どうぞ~♪
 
  



    ―― ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた ――



 著者はパット・シップマンさん、原著は2015年に、
 画像の日本語版は2015年12月に発行されました。
 英語原題は『THE INVADERS:How Humans and Their Dogs Drove Neanderthals to Extinction』、
 前回記事では山岳救助イヌたちが活躍する小説作品
 『ブロッケンの悪魔』を御紹介しましたけれども、
 ええ、ここで“ワンコつながり”発動です。

 この御本で、主役とも準主役ともいえる
 重要な役どころを務めるのは、
 現代のイヌたちの祖先――

 オオカミです。

「がるるッ! くまのォ、てきィでス!」
「ぐるるがるぐるっ!」(←訳:虎とも仲が悪いっ!)

 そうね、
 ペンシルヴァニア州立大学名誉教授にして
 古人類学の専門家である著者・シップマンさんも
 同じように考えたのかもしれません。

 もしも、現生人類の祖先が、
 野生の生物たちと仲がよろしくない=天敵である存在と
 生活をともにしたら?

 そこに何が起こるのか?

「えーとォ、たぶんッ?」
「がるる?」(←訳:大変動?)

 2009年、
 シップマンさんは或る論文に興味を惹かれました。

 イヌの家畜化が始まったのは、
 約3万2000年前のことだと示唆する報告――

 イヌの家畜化は
 およそ1万4000年前あたりから始まった、
 と考えられていたそれまでの学説を覆す、
 衝撃的な論文でした。

「たしかにィ、しょうげきてきィ!」
「ぐるるがるるるるぅ!」(←訳:数字が違いすぎるぅ!)

 イヌの祖先とされるオオカミイヌが
 早くから現生人類の祖と共生していた事実は、
 他の学説をも変え得るかもしれない……

 ヒトの祖とイヌの祖が手を組めば、
 周辺の生態系に影響を与えないはずはない、のだから。

「でスよねッ!」
「がっるぐるるがるる!」(←訳:きっと何かが変わる!)

 先日ご紹介した『ネアンデルタール人は私たちと交配した』でも
 論じられていましたように、現在、
 現生人類とネアンデルタール人の生存が
 重なる時代・場所があったのは確実とされています。

 現生人類とネアンデルタール人の共存は、
 なぜ、適わなかったのか――

 シップマンさんが考えたのは
 “侵入”という事象です。

 御本の原題にもなっている侵入者……
 『THE INVADERS』とは、
 ヒトか、
 イヌか、
 或いは他の生物や、
 何らかの現象なのか。

「まだまだァつづくゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:真相解明!)

 昨今の古生物学や考古学は、
 物理や数学よりも猛スピードで突き進んでいるようです。
 
 なぜヒトは生き残り、
 なぜネアンデルタール人は絶滅したのか。
 そこにイヌは、どう関与したのか。

 いや、絶滅ではなく融和だったのか?
 今後、ゲノムや遺伝子の研究は、
 私たちにどんな事実を教えてくれるのか?

「さッぱりィ、よそうできませんッ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:何でもありそう!)

 ミステリ小説よりも謎に満ちたこの御本、
 スパイ小説好きさんにもおすすめしたいほど
 緊迫度がひしひし!
 スリル&サスペンスがお好きな方々も、
 ぜひ、一読を♪
 

 
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嵐の山から。

2016-03-28 22:06:59 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ねんどまつはァ、あたふたッ!」
「がるる!ぐるがるぐる!」(←訳:虎です!工事渋滞だし!)

 こんにちは、ネーさです。
 年度の切り替えで、お気に入りのラジオ番組がなくなるのが
 めちゃくちゃ寂しい~…
 あっ、でもね、大好きなドラマ『ベランダー』の
 シーズン3が4月から放送開始される!という
 嬉しい報せもありました♪
 あたふたやバタバタ、悲喜こもごもの3月末、
 時間に余裕のある活字マニアさんは
 読書タイムにお付き合いくださいね。
 では、本日は、こちらのアクション大作を、どうぞ~!
 
  



        ―― ブロッケンの悪魔 ――



 著者は樋口明雄(ひぐち・あきお)さん、2016年2月に発行されました。
 『南アルプス山岳救助隊K-9』と副題が付されています。

「みなみィあるぷすゥ、というとォ~…」
「ぐるるるがるるる?」(←訳:山岳小説なのかな?)

 アクション大作、と前述いたしましたけれど、
 そうですね、山岳小説でもあるのが、
 著者・樋口さんの《南アルプス山岳救助隊K-9》シリーズです。

 山岳救助隊と聞いて、
 多くの方々が思い浮かべるのは、
 遭難した登山者さんを救助する
 屈強な山のプロフェッショナルさんの姿でしょうか。

 行方不明になった登山者さんを探す。
 ケガをした登山者さんを援け、
 病院へ搬送する。
 高山病になった人を手当てし、
 麓へ送り届ける。

「たいへんなァ、おしごとでスゥ!」
「がるるる!」(←訳:凄いよね!)

 この物語に登場する山岳救助隊員さんたちも、
 担当する地域である
 北岳を中心とする南アルプスの山々を熟知する
 山のプロ、なのですが……

 この隊で活動しているのは、
 人間だけではありません。

「わおッ! しッぽォ!」
「ぐるるる!」(←訳:ワンコだ!)

 ボーダーコリーのメイちゃん。
 シェパードのバロンくん。
 川上犬のカムイくん。

 三頭の山岳救助犬たちも、日々、
 みごとな救助活動を遂行しているんです。

 登山者で山小屋が満員になる夏の休日や週末は、
 人間もワンコも、
 ひっきりなしに寄せられる救助要請に応じ、
 連日の出動を続けていました。
 
 が、9月になって。

「とざんしゃさんッ、へりましたでス!」
「がるるぅ~!」(←訳:静かだぁ~!)

 紅葉とともに、
 また登山者が急増するまでのわずかな期間、
 救助隊にしばし平穏な時間が訪れるかと
 思ったそこへ。

 台風が!

「うわわッ、くがつのォたいふゥはッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:ヤバイのです!)

 さらにまた、
 台風よりも危険な、
 犯罪者たちも。

 重火器で武装し、
 救助隊にも比肩する脚力で
 悠々と山道を登ってきた彼らは
 北岳の山荘を占拠し、
 山荘の従業員を人質に取りました。

 そして、犯人からの要求は――

「せなかにィ、ひやあせッ!」
「がるるるぐるー!」(←訳:信じたくないー!)

 ネタばらしになっちゃうといけませんので、
 これ以上は記せません。
 
 ワンコと人が活躍する、
 迫真の山岳アクションは、
 最近ニャンコばかりに人気が集まってつまらないわ!
 と嘆くこと頻りのワンコ好きさんの
 胸をスカっとさせてくれるでしょう。

「くまはッ? くまもォ、だしてェ~!」
「ぐるる!」(←訳:虎もね!)

 クマとトラの活躍には期待できないようですが、
 春休みのの読書候補リストに加えていただきたい一冊、
 ぜひ、本屋さんでお探しを~♪
 
 
 

 
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 ― 風の通りみち ―

2016-03-27 22:00:25 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスッ!
 ついにィ、かんにんぶくろのォ~…」
「がるる!ぐるがるるっ?」(←訳:虎です!緒が切れたっ?)

 こんにちは、ネーさです。
 あーらまあっ!
 小学校のお庭のサクラが、一分咲きになりましたよ。
 ああ~もう!
 ちょっとくらい寒くったって構わん!
 咲いてやるぅっ!
 そんなサクラくんたちの気魄が伝わってくる眺めでした。
 春の予感にココロも軽く、
 さあ、本日の読書タイムは、こちらの新書を、どうぞ~♪

  



            ―― ふざける力 ――



 著者はワクサカソウヘイさん、2015年12月に発行されました。
 えーと、著者・ワクサカさんは、
 巻末の著者紹介の文章によりますと……

 《ふざけの国の住人》さん、なのだそうです。

「はにゃッ??」
「ぐるるるぅ?」(←訳:ふざけ国ぃ?)

 より正確に申しますと、ワクサカさんは
 ふざけの国の住人であるばかりか、
 コント作家さんであり、
 小説やコラムを執筆し、
 芸人としてコントカンパニー《ミラクルパッションズ》にも参加する、
 多芸多才な御方なのです。

 斯様に多彩な御方ならば、
 鬼ばっかりの世間であろうと、
 スーイスイと楽々泳ぎ渡ってゆくのかと
 思われますが。

「やぱりィ、つらいィこともォ~」
「がるるる~」(←訳:あるよね~)

 しまったミスった……!
 またやっちゃったのか俺?

 と、落ち込みかけた瞬間に、
 ワクサカさんを救ってくれるのは、

   《ふざける力》。

 《ふざける》って、
 なんて心を楽にしてくれるんだろう……!

「ふゥむッ、そうきましたかッ!」
「ぐるがるるっるぅ?」(←訳:心をリフレッシュ?)

 《ふざける》ことで、
 こころの風通しをよくする。

 ただし、ワクサカさんは《ふざける》に際し、
 ふたつのルールを設けています。

  ①人の尊厳を傷つけるものであってはならない。

  ②人の命を傷つけるものであってはならない。

 コント作家であること、
 笑いという、少し危険な材料を扱う仕事をしていることを
 充分に自覚しているワクサカさんは、
 特に、②のルールを遵守しています。

「きほんッ、でスねッ!」
「がるぐるるがるる!」(←訳:でも難しい基本だ!)

 そう、簡単なようでいて、
 これは途方もなく困難なミッションと言えましょう。

 ①と②を守りつつ、
 古臭くなく、
 守り一辺倒ではなく、
 教訓や妙な意味付けやを意識せず、
 それでいて立派な《ふざける》ことをやってのける。

 よく言われる話ですけど、本当に、
 “泣かせるより笑わせる方が難しい”。

「わらわせるッてェ~…」
「ぐるるがる!」(←訳:大仕事です!)

   《人生とは、お遊びである》――

 ワクサカさんは、本文の中でたびたび
 絵本作家・五味太郎さんの言葉を引き、
 遊びこそがなによりも人生にとって大切なことだと説きます。

 そしてまた、
 五味さんが《人生とは、お遊びである》に続けていった言葉も
 とても大切なのだと言い添えます。
 その言葉とは……

   《しかし、命はお遊びではありません》。

「いのちはァ、ひとつでスからッ!」
「がるるるぐるるるる!」(←訳:代用品はないんです!)

 《ふざける》ことを喪失につなげない。
 《ふざける》ことで楽しく物を創ろう。

 行き詰まっちゃったら、
 《ふざける》力を見出そう。
 《ふざける》力を良い方向に使おう――

 《ふざけの国の住人》ワクサカさんによる、
 決して上から目線の教条本ではない、
 日々を過ごすためのヒント集。

 ええ、サクラも咲き始める春です。
 なんだかな~新年度ってやつはなぁ~、と
 溜め息をつきたくなったら。

「ふざけるゥちからをォ!」
「ぐっるるがるる!」(←訳:引っ張り出そう!)

 学生さんも社会人さんも、
 ぜひ、一読を♪

  
 
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デジART、最前線!

2016-03-26 21:55:09 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 じてんしゃァきょうぎィもォ、そろそろォほんきィ!」
「がるる!ぐーるるーるるがるる!」(←訳:虎です!ロードレースの春です!)

 こんにちは、ネーさです。
 5月のジロ・ディ・イタリア、
 7月のツール・ド・フランスに向け、
 ロードレース競技の選手さんたちは
 次第にギアを上げてきましたよ♪
 今週も欧州各地で大会が開催されていますが、
 では、私たちも読書のギアを……たまにはサボって、
 はい、本日は、展覧会情報を、どうぞ~♪

  



         ―― Works of VISUAL WORKS ――



 静岡県三島市の大岡信ことば館にて、
 会期は2016年3月26日~8月31日(月曜休館、ただし5/2と7/18は開館、7/19は休館)、
 『――デジタルアートの最先端――』と副題が付されています。

「おォ~♪ これはッ♪」
「ぐるるるがるる!」(←訳:スクエニさんだね!)

  

 格式会社スクウェア・エニックスさんの映像制作集団
 『ヴィジュアルワークス』。

 《ファイナルファンタジー》シリーズや、
 《ドラゴンクエスト》シリーズのアートで
 『ヴィジュアルワークス』の名は
 世界的に知られるようになりました。

「うむむふゥ! きゃッこいィ~!」
「がるるぐるるがるるる!」(←訳:美形も怪物も徹底造形!)

  

 この展覧会では、
 《ファイナルファンタジー》シリーズを始めとする
 『ヴィジュアルワークス』さんの作品をダイジェストで上映、
 キャラクターの見た目を決める《ルックデブ》作業、
 モーションキャプチャーの設備など、
 制作のさまざまな工程が紹介されます。

 また、期間中には講演会や座談会、
 ヴァーチャルカメラ体験等のイベントも予定されていますよ。
 (別途料金が必要なもの、要予約の企画もあります。
  詳細は美術館HPを御参照ください)

 なお、会期中には展示替えも行われます。
 前期(3/26~6/26)と後期(6/28~8/31)で
 展示作品が異なりますので、
 ご注意くださいね。

「げーむのォせかいィへッ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:いざお出掛け!)

 春休み、そしてGWや夏休みにも、
 スクエニファンの皆さまは、ぜひ♪ 

 


   では、週末ですから、ここで美味しいオマケ画像も!
   
   『チロルチョコ』さんの
   《さくらCiliegio》♪
   「さくらのォ、しょこらッでスかッ?」
   「がるぅる~!」(←訳:春チョコ~!)
   『Ciliegio(シリエージョ)』って
   イタリア語で『さくら』を意味するそうよ。
   「ぱくッとォ、たべたらァ~」
   「ぐるがる?」(←訳:気温上昇?)
   ホントにもう、
   3月末とは思えない気候です。
   来週こそは春!になるよう願いつつ、
   皆さま、どうか穏やかな休日を。
   
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用心、怠らず……?

2016-03-25 22:05:23 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はるやすみィ、でスよゥ!」
「がるる!ぐるるる~!」(←訳:虎です!終業式だ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、今日あたりから、
 元気一杯なチビっ子たちが街に溢れる春休みの始まり、ですね。
 本日の読書タイムは、
 チビっ子にはちと難しい……というより、
 ちょっと過酷な?ミステリ作品を御紹介いたしますよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~♪
 
  



        ―― 罪人よやすらかに眠れ ――



 著者は石持浅海(いしもち・あさみ)さん、2015年11月に発行されました。
 えーと、この御本は、
 確かにミステリ作品……ですし、
 書店さんでもミステリのコーナーに置かれていることでしょうが、
 もしかしたら、
 ファンタジー……いや、若干ホラーのジャンルにも
 踏み込んでいるような?

「ええェッ? ほらーなのでスかッ??」
「がるぐるるがるる!」(←訳:でも表紙はきれい!)

 ええ、そうなのよね。
 御本の表紙に描かれているのは、
 印象的な外観の洋館なのよねえ。

 無人の廃屋やオバケ屋敷じゃなく、
 手入れの行き届いた、
 ちゃあんと人が住み暮らしている建物。

 気味悪いところなんて
 ちっともない、ように見えますけれど……

「なッ、なにかがァ~…!」
「ぐるるるる!」(←訳:起こるんだ!)

 そこは、北海道・札幌市。
 観光名所としてガイドブックにも載っている
 中島公園のすぐ近く。

 大きな一軒家が立ち並ぶ住宅地に……

「あッたでスゥ~!」
「がるるる!」(←訳:表紙の家!)

 ここを訪れる“客”の身に、
 いったい何が起きるのか――

 御本の冒頭に収録されている
 『さいしょの客 友人と、その恋人』では、
 酔っぱらった友人を抱え、
 途方に暮れていた青年が
 ひょんなことから洋館の中へと迎え入れられる物語です。

 いや、迎え入れられたのではなく、
 おびき寄せられた、のでしょうか。

 友人が酔っぱらってしまった事情を
 洋館の住人に説明しながら、
 青年が辿り着いた心境とは。

「むむむッ? これはッ?」
「ぐるるがる!」(←訳:論理の飛躍!)

 手法的には、
 視点をほんの少し変えただけで
 全体の様相がくるりと反転する、
 いかにも短編ミステリの良さを凝縮したような
 構成になっています。

 しかし、著者・石持さんは
 “いかにも短編ミステリ”なそこへ、
 アイロニーの味わいを加えました。

 苦かったり、
 もの狂おしかったりする、
 過酷な後味を。

「うみゃッ? このォあじわいィはァ、どこかでッ?」
「がるるるるぐるるるる?」(←訳:読んだことあるような?)

 敢えて喩えるなら、
 英作家ロアルド・ダールさんの作風が
 どこかしらに漂っているような。

 『あなたに似たひと』のダークさ。
 『チャーリーとチョコレート工場』の容赦なさ。
 童話に見えて、童話ではない。
 ミステリなんだけど、
 ミステリという言葉では足りない何か。

「ふかァ~くてェ~…」
「ぐるるるがる?」(←訳:怖ろしい何か?)

 という次第ですので、
 ダールさんフンの方々に、
 おすすめの一冊です。
 恐る恐~る読んでみてくださいね~♪
 
 
 
 
 
 
 
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音楽の多面体?

2016-03-24 21:57:20 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪るるゥ~♪ゆきがァ~♪ふりそォなァ~♪」
「がるる!ぐるっ!」(←訳:虎です!寒さっ!)

 こんにちは、ネーさです。
 前回記事ではサクラの展覧会情報をお送りしましたのに、
 冬将軍さんが戻ってきちゃいましたか……
 ふぅ~、しかたないわね、
 今日もお家でオトナしく読書タイムをば、どうぞ~!

  



         ―― オペラでわかるヨーロッパ史 ――



 著者は加藤浩子(かとう・ひろこ)さん、2015年12月に発行されました。
 オペラ――長~い欧州の音楽史に於いて、
 おそらく最も“華(はな)”を背負っているのが、
 宮廷芸術でもあったオペラという
 音楽と演劇と衣装美術と舞台美術と、
 他にもキャストさんや演出やら、

「それはァ、つまりィ~」
「ぐるがる?」(←訳:総合芸術?)

 そうね、日本文化に於ける総合芸術は
 茶道である、とはよく言われますが、
 欧州文化の総合芸術はオペラなのじゃないかしらと、
 私ネーさ、思うのです。

 原案となる文学があり、
 それに作曲家さんが音楽を、
 歌い手さんが登場人物に血肉を与え、
 最後を仕上げるのは
 観客さんの拍手……

 この御本では、
 オペラが生まれた16世紀末から
 常に変わらぬ人気だった
 《歴史劇》
 が論じられています。

 《歴史劇》とはどのような演目かというと、
 例えば、

「りごれッとォ!」
「がるる!」(←訳:トスカ!)

 架空の人物あるいは実在の人物が、主人公。

 そして、
 外国勢力に侵略されて不満がくすぶる町や村、
 後継者争いに揺れる王室、
 権力闘争只中の王宮など、
 現実と虚構がないまぜになった背景に、
 悲恋や悲劇、野望が描かれてます。

 観る側も、
 もちろん創って上演する側も、
 舞台の場面、
 アリアの歌詞、
 脇役のしぐさ一つに、
 さまざまなメタファーを読み取ったことでしょう。

 絵空事なんだけど、
 どこかでこの瞬間=いまと繋がる、
 多層構造の音楽&演劇。

「こころがァ、むずむずゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:動き出す!)

 独立運動へと、
 観客の心を駆り立てるエネルギーもあれば、
 悲しい恋に感情移入させる、
 エンタなアート。

 著者・加藤さんは、
 第一部『イタリアの光と影』
 第二部『イギリス王室の舞台裏』
 第三部『大国の栄光と没落』
 第四部『フランス革命がもたらしたもの』
 と大きく4部に分け、
 《歴史劇》の魅力を紹介しています。

「ゆうめいィなのはァ、いたりあァ??」
「がるぐるるがるぅーるる!」(←訳:意外なのはスウェーデン!)

 ヴェルディさんの名作がずらりと揃うイタリアのオペラ。

 やはりヴェルディさん作なのだけれど、
 スウェーデンの宮殿とオペラハウスを舞台にした
 『仮面舞踏会』。

 歴史と切っても切り離せない、
 現代でも繰り返し上演される演目の、
 知る人ぞ知る“底流”とは――

「けッこうゥ、はらはらァ、させられまス!」
「ぐるるるるがるるる!」(←訳:反骨精神もあります!)

 著者・加藤さんによる《推薦ディスク》も掲載されていて、
 オペラ入門ガイドとしても楽しめる一冊です。
 音楽大好きな活字マニアさんは
 いちどくしてみてくださいね~♪
 

 

 
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郊外の花♪

2016-03-23 21:47:35 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ことしもォ、りさいたるゥ~やッてまス!」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!高らかに!)

 こんにちは、ネーさです。
 日に日に歌が上達するウグイスくん、
 ネーさ家の庭が気に入ったのか、
 毎朝のように独唱会を催してくれます。
 春らしいホケキョ♪の音色に包まれて、
 さあ、本日は読書をサボり、
 展覧会&お出掛け情報を、どうぞ~!
 
  



          ―― 小金井の桜 ――



 東京都小金井市の江戸東京たてもの園にて、
 会期は2016年3月8日~5月8日(休園日は3/14、4/11、4/18、4/25)、
 『――春の江戸東京名所めぐり ――』と副題が付されています。

「たてものえんにもォ~♪」
「ぐるるがる!」(←訳:サクラ咲く!)

 ええ、江戸時代から、
 小金井のあたりは桜の名所として
 知られていたそうですよ。

  

 現在のJR武蔵小金井駅も、
 花見のための臨時乗降所となったのをきっかけに
 開設されたんですって。

「ほほゥ? れきしィ、あるのでスゥ!」
「がるぐるる!」(←訳:意外でした!)

 この展覧会では、
 小金井の桜を中心に、
 江戸東京の桜の名所と、
 桜にまつわる風俗等を
 江戸東京博物館コレクションの錦絵、絵葉書などの資料、
 桜をモチーフにした工芸品、服飾品等で辿ります。

 なお、ここ↓が大事なのですが、たてもの園では……
 
  



      ―― たてもの園フェスティバル ――



 を、3月28日に開催しますよ。
 この日は、開園記念日ということで、
 入園が無料になります♪
 
「きゃッほうゥ! らッきィー!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:おトクで嬉しい!)

 園内の、たてもの園前広場には
 約100本のソメイヨシノが植えられているので、
 時機さえ合えば、
 最高のお花見日和が開園記念日と重なることも……
 ある、とは思うんですけど、
 ううう~ん、今年はどうでしょうか……
 明日から寒の戻りがあると予報されていますし、
 東京郊外の開花予想は……

「まだまだァ、かなッ?」
「がるぐる!」(←訳:微妙だよう!)

 ともあれ、入園無料ならば
 お出掛けしても損はありません♪
 お花見マニアさん、ぜひ、一考を!
 
  

「はなやかにィ、はるゥ♪」
「ぐるるがるる!」(←訳:来るといいね!)





    では、ここでオマケ画像も春・春・春で!
   
   『ロッテ』さんの
   《コアラのマーチ 期間限定 カスタードプリン》には、
   パッケージに卵が描かれていて……
   「いーすたーでスかッ♪」
   「がるる!」(←訳:復活祭!)
   2016年のイースターは、3月27日だとか。
   どうか、世界中に平和な春が来ますように――



   
   
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さして目立たぬ彼こそが。

2016-03-22 22:00:58 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 さくらァ、さいてないィでスゥ!」
「がるる!ぐるがるるるる!」(←訳:虎です!開花してないよ!)

 こんにちは、ネーさです。
 都心よりそこそこ寒いここ八王子では、
 開花宣言どころか、
 ソメイヨシノはまだ当分咲きそうにありません。
 今週末はお花見に行くぞ!とお考えの方々は、
 上野のお山や六本木を目指してくださいね。
 お花見は来週以降に予定してます~という方々は、
 さあ、サクラ咲くまでの時間を読書に充てましょう♪
 本日ご紹介いたしますのは、こちらのミステリ作品です~!
 
  


  
         ―― 帰ってきた腕貫探偵 ――



 著者は西澤保彦(にしざわ・やすひこ)さん、2016年1月に発行されました。
 《腕貫探偵》シリーズの最新作です!

「ふァふゥ! うでぬきィさんッ!」
「ぐるるるがるるっ!」(←訳:御無沙汰でしたっ!)

 人目を惹くような美形さんではなく、
 年齢もいまひとつ判然とせず、
 ルックスも、なにしろ古臭~い腕貫を堂々としているくらいですから、
 オシャレとは表現しがたい、
 《腕貫探偵》さん。

 しかし、腕は確かです。
 コアなファンもついています。

 第一作『腕貫探偵(うでぬきたんてい)』に始まり、
 『腕貫探偵、残業中』、
 『モラトリアム・シアター』
 『必然という名の偶然』の文庫化され4作品、
 単行本では『探偵が腕貫を外すとき』と、
 息の長~いシリーズになっているんですから。

「たんていィはァ、るッくすじゃァないィのでス!」
「がるるるるぐる!」(←訳:肝心なのは頭脳!)

   市民サーヴィス課臨時出張所
    櫃洗(ひつあらい)市のみなさまへ
   日頃のご意見、ご要望、なんでもお聞かせください
   個人的なお悩みもお気軽にどうぞ

 ↑こんな貼り紙をした簡易机がアーケード内にあり、
 そこに易者さんが、
 あ、いえいえ、ワイシャツに黒ネクタイ、
 そしてアームカバーを嵌めた細身の男性が座っていたら、
 その人物が――

 腕貫さんです。

「しんしゅつゥきぼつのォ~」
「ぐるるがる!」(←訳:公務員探偵!)

 警察官ではない、
 かといって一般市民でもない。

 彼のもとに寄せられるのは、
 事件であるかどうかも不明の、
 奇妙な出来事についての相談です。

 今日持ち込まれたのも、
 “事件ではないと思われる事件”。

「なんでスかッ、それはァ??」
「がるぐるるる!」(←訳:矛盾してます!)

 櫃洗大学の軽音楽同好会《ヒッツ・セインツ》は、
 地元TVの情報番組にテーマ曲を採用されたりして、
 ローカルではあれど、
 ちょっと名を知られるバンドです。

 が、春になり、
 メンバー中の数名が卒業したのと同時に、
 異変が起こりました。

 次々にメンバーを襲う“事件”……

 警察の捜査では、
 事件性はない、
 事故である、と結論されていますが、
 《ヒッツ・セインツ》の一員・鳥遊葵(とかなし・あおい)くんは
 精神的に追い詰められていました。

 いったい仲間たちの身に何が起こったのか?

 事件なのか、
 事故なのか、
 どちらなんだ……!

「ここでェ、でばんでスゥ!」
「ぐるが~る!」(←訳:腕貫さ~ん!)

 友人に連れられ、
 アーケードにやって来た鳥遊くんが目にしたのは、
 名探偵とは到底見えぬ公務員さんの姿。

 だったのですが、
 話を聞いた腕貫さんは、
 鳥遊くんに、ずばりと真相を告げます。

 聞かされてみれば、まさに、
 そうであるとしか思えない、
 明晰な推理とは……!

「かんせいどォ、たかしィ!」
「がるるぐる!」(←訳:お見事です!)

 ホワイダニットの白眉『氷結のメロディ』、
 過去の事件を探る『毒薬の輪廻』、
 やや異色の『指輪もの騙り』、
 もっと異色の『追憶』、
 4つの短編から成る連作ミステリは
 短編ならではの良さが光る快作です。

 誰が、よりも、
 なぜ? どうして?
 に重きを置く、
 理知のミステリが好きな御方におすすめですよ。

「うでぬきさんのォ、かッこよさもォ~!」
「ぐっるるる!」(←訳:光ってます!)

 私ネーさ的には、
 ミステリよりもいっそ
 文芸作品のジャンルに入れたい《腕貫探偵》シリーズ。
 小説好きな御方も、
 ぜひ、手に取ってみて下さいな♪
 

 
 
 
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