テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

各マニアさんに、おすすめ!

2014-04-30 21:51:02 | ミュゼ
「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 おおあめのォ、つぎにィ、くるのはァ~」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!晴天が来ます!)

 こんにちは、ネーさです。
 明日5月1日からのGW後半に向けて、
 さあ、本日はアート情報を豪華2本立てで、どうぞ~!

  


 
             ―― ねこ・猫・ネコ ――


 東京渋谷区の渋谷区立松濤美術館にて、
 会期は4月5日~5月18日(休館日は4/7、4/14、4/21、5/7、5/12)、
 リニューアルを記念した特別展は、

「ねこッ、ねこッ、ねこッ!」
「ぐるるるがるる~!」(←訳:猫だらけだぞう~!)

  

 愛猫家さんのこころも躍る&足取りも軽くなりそうな、
 重要文化財を含む古今のCATS作品大集合の展覧会です♪

「ごろごろォ~にゃァ~ごッ!」
「がるるるぐるる~♪」(←訳:トラ猫もいるよ~♪)

 渋谷でニャンコを堪能したら、
 東横線に乗って、こちらへも、どうぞ!

  


       ―― 絵本原画展 きかんしゃトーマスとなかまたち ――


 神奈川県横浜市の そごう美術館にて、
 会期は2014年4月12日~5月18日、
 『The Railway Series THOMAS & FRIENDS 』と英語題名が付されています。
 
「わきゃッ♪ とーますくんだァ♪」
「ぐるるがるるぅ!」(←訳:可愛い絵だなぁ!)

 1945年に英国で出版されて以来、
 大人気の『The Railway Series』!
 日本未出版の御本の原画など約340点と、
 原作者ウィルバート・オードリーさんの直筆資料、
 TVシリーズの撮影で使用された機関車車両も展示されます。

  

「こらぼもォ、してまスゥ!」
「がるぐるるるる!」(←訳:鉄道つながりで!)

 こちらの展覧会と特別コラボしているのが、
 そごう横浜店さんから徒歩圏内の
 原鉄道模型博物館さん。
 トーマスくんのモデルとなった機関車などの模型展示や、
 各館でそれぞれのチケットを提示すると
 オリジナルグッズをプレゼントする企画(なくなり次第終了)も
 開催されているんですよ。

「にゃんこまにあさんはァ、しぶやへェ!」
「ぐるがるるぐるるがるる!」(←訳:鉄道マニアさんは横浜へ!)

 では皆さま、楽しいお出掛けタイムを♪




   さて、今回のオマケ画像は、久々の~…!
  
   グミです!
   『明治』さんの《果汁グミ おいしくコラーゲン6000㎎ライチ》♪♪
   「ぷにぷにィ~でス!」
   「がるるる!」(←訳:ぷるるん!)
   コラーゲンマニアさん(いるのかしら?)、必食です!





  
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ほんのりレトロな、パリ便り。

2014-04-29 21:35:48 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むぱッ! やッちまッたぞゥ!」
「がるる!ぐるるるー!」(←訳:虎です!なんでだー!)

 こんにちは、ネーさです。
 いやー、やっちまいましたね、
 前回記事でハクション大魔王さまをネタにしちゃったせいでしょうか、
 私ネーさ、見事な風邪っ引きとなりました。

「みなさまッ、ごようじんッ!」
「がるるるぐる!」(←訳:寒暖差に注意!)

 早期回復を期してビタミンCをがっつり摂ったら、
 さあ、読書タイムです♪
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



             ―― クラーク巴里探偵録 ――



 著者は三木笙子(みき・しょうこ)さん、2014年2月に発行されました。
 前回記事で御紹介しました『お気のドクター』と同じく、
 文庫書き下ろし作品です。

「ぱりィ、でスかァ♪」
「がるるるる!」(←訳:おフランス!)
「♪おォ~♪しゃんぜりぜェ~♪」

 は~い、どうどう、落ち着いてちょうだいね。
 舞台はパリ……ええ、それに間違いはありませんが、
 時代が、現代からは100年近くも昔、なんですよ。

 日露戦争で日本が大国ロシア相手に勝利した、
 その少し後のこと。
 つまり、20世紀初頭のパリが
 物語の舞台です。
 (日露戦争は1904年~1905年)

 20世紀は戦争の世紀であった、とも言われますが、
 日露戦争ののち、
 ロシア革命、第一次世界大戦の火蓋が切られるまでの
 つかの間の平穏な期間がこの頃だった、のですね。

「だからァ、ぱりィはァ、はなやかッ!」
「ぐるぐるる!」(←訳:花の都です!)

 おりしも、
 花の都パリの興行界で
 たいそうな評判をとっている一座がありました。

 曲芸の素晴らしさで知られる《那須一座》は、
 名からも分かるように、
 日本人の座長さんを筆頭に
 亜米利加(アメリカ)、墨西哥(メキシコ)と巡業を重ね、
 ここ巴里でも連日満員御礼!

「ほほゥ! すごいィでスねッ!」
「がるぐるる!」(←訳:人気なんだ!)

 《那須一座》には、曲芸のプロさんたちと、
 彼らを補佐する裏方さん――番頭さんもいます。

 一座の番頭・片桐孝介(かたぎり・こうすけ)さんは
 頭脳のキレ味も鋭いやり手さんですが、
 このたび縁あって、
 異国で行き場を失くし
 途方に暮れている青年を引き取ることになりました。

 青年は名を、山中晴彦(やまなか・はるひこ)さんといいます。

「がいこくでェ、ひとりぼッちィ?」
「ぐるるがるる!」(←訳:それはキツイ!)

 華やかな興行界で名を上げた一座のもとには、
 時おり、奇妙な相談が寄せられます。

   幽霊屋敷謎を解いてくれ!

   ストーカーを撃退してほしい!

   消えた大金はどこへ行った?

 謎を解いて一座の信用を高めるため、
 孝介さんと晴彦さんは
 パリの街を東奔西走することに。

「みすてりィ、でスかァ~!」
「がるるぐるっ?」(←訳:解けるかなっ?)

 実際には、
 ミステリというよりも
 サスペンスフルなクライムストーリー、でしょうか。
 4話の短編から成る連作の結末に待っているのは
 ……はい、読んでのお楽しみ♪

「♪ぱりのォ♪そらのしたァ~♪」
「ぐーるるがるる~♪」(←訳:セーヌは流れる~♪)

 どこかノスタルジックな謎物語は
 著者・三木さんの得意とするところ。
 PCやらメールやら最新機器なぞ出て来ない御話を読みたい!とお考えの
 活字マニアさんにおすすめですよ。
 ぜひ!




 
 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あたふた、ときどき晴れ?

2014-04-28 21:34:36 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふゥッ! きょうはァ、ていでんッ、ないでス!」
「がるる!ぐっるがるる!」(←訳:虎です!ホッとするね!)

 こんにちは、ネーさです。
 昨日4月27日の停電には驚かされましたが、
 真っ暗で不安だった中、ひとつ発見がありました。
 電灯ひとつ点っていない市街地の上は
 満天の星空でしたよ!
 三等星までくっきり見えて、
 ああ、これが自然というものかと愕然といたしました。

 
「でもォ、やぱりィ~」
「ぐるっる!」(←訳:怖かった!)

 電灯のもと、安全に暮らせることに感謝しながら、
 では、本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!

  



           
              ―― お気のドクター ――



 著者は蒼井ひかり さん、2014年2月に発行されました。
 文庫書き下ろしであるこの御本は、
 とある新人ドクターさんが主人公のフィクション作品です。

「うむゥ? はくしょんッ?」
「がぅるるぅるぐるぅ!」(←訳:フィクションだよぅ!)

 いえ、或る意味、ハクションは正しいわ。
 御本を手に取り、
 さぁて、どんなお話かなぁ~と読み始めた活字マニアさんは
 もれなくギョギョっとすることでしょう。

 なんちゅうドクターだ、こいつは!
 ハクション大魔王なみの
 超ド天然かっ!と。

「あくびちゃんもォ、びッくりィ!」
「ぐるるがっるる?」(←訳:みんな困ってる?)

 小石川康史(こいしかわ・やすし)くん、
 26歳。

 大学の医学部を卒業し、
 医師国家試験にも合格して、
 現在は福岡県の富双(ふそう)病院に
 研修医として勤務している小石川くんは……

 指導医の更科(さらしな)先生から
 怒られてばかり。

「きのうもッ、きょうもッ!」
「がるるぅ~…」(←訳:毎日かぁ~…)

 外来、回診、当直、カンファレンス、
 検査に立ち会い、暴れる患者さんを取り押さえ、と
 お医者さん、ことに新米の研修医さんの毎日は
 忙しいものです。

 同僚さんたちから
 “コイ”と呼ばれている小石川先生は、
 忙しくて大変で、という同情すべき要素を差し引いても、
 なんとも、そのぅ~…

「こまッたちゃんッ!」
「ぐるぐる~…」(←訳:やれやれ~…)

 遅刻しちゃうし、
 すぐボ~ッとなっちゃうし、
 指導医の先生のお話を聞いてないみたいだし、
 清潔なはずの白衣はくしゃくしゃのシワだらけ。

 でもね、
 なんか憎めない人なんですね、コイくんは。

 ドジ踏みまくりだけれど、
 悪気はなくて、一生懸命なのだと
 相手に伝わるため、でしょうか。

「よかッたでスねッ♪」
「がるぐるるるっ!」(←訳:いやよくないっ!)

 ええ、雲行きは剣呑です。

 コイくんの言動に激怒する急患さん。
 コイくんと、いっこうに打ち解けてくれない患者さん。
 そして、コイくんのお祖父ちゃんの身に起きたトラブル。

 ああ、一人前のドクターへの道のりは、遠い……。

「うゥ~むッ、
 だめだめどくたーだけどォ」
「ぐるるるがるる~…」(←訳:ここまで来ると~…)
「おうえんしたくゥなッちゃうゥ!」

 深刻になりやすい医療小説を、
 あえて読みやすく、わかりやすく、
 笑いも添えて描かれたコイくんの七転八倒、いえ、
 七転び八起きものがたり。

 奇想天外すぎるファンタジーじゃなくて
 ほどよくフィクショナルな世界に浸りたいな~とお考えの活字マニアさんに
 おすすめの一冊です。
 本屋さんで探してみてくださいね♪

「いつもォ、あたふたッ!」
「がるぐるるがっるるぐるぐる!」(←訳:早く名医になってねコイくん!)





 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

橋よ、つなげ。

2014-04-27 22:07:11 | ブックス
「ここッ、こんにちわッ、テディちゃでス!
 まッくらァ~ッ、こわいィ!」
「がるる!ぐるるぅ!」(←訳:虎です!停電だぁ!)

 こ、こんにちは、ネーさです。
 つい数分前に復旧しましたが、
 先程までここ八王子市を含む多摩地域で大規模な停電が発生しておりました。
 皆さま、御無事でしょうか?
 (あ、多摩地域以外では停電はなかった模様ですね)
 では、気を取り直して、
 本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!

  



            ―― 橋をめぐる物語 ――



 著者は中野京子さん、2014年3月に発行されました。
 先日ご紹介しました『名画に見る男のファッション』では
 中野さんの本領である美術評論のパワー炸裂!でしたが、
 こちらは、歴史エッセイの色合いが濃い作品となっています。

 さて、テディちゃ、虎くん、
 橋、と聞いて思い浮かべるのは――

「ふァいッ!これでス!

 ♪ろんどんぶりッじィ~♪ふぉりィんだうんッ♪」

「ぐるるがっるるる!(←訳:ボクはこっちだよ!)

 ♪がるぅるるるるぐるがるるる♪」(←訳:♪アヴィニヨンの橋で踊ろうよ♪)

 ええ、そうですね。
 橋は、歴史上で重要な意味を持ち、
 人びとの生活にも大きく影響し、
 歌になったり、
 説話や童話の題材になったりもします。

 著者・中野さんが案内してくださるのは、
 古今東西の
 『橋をめぐる物語』。

「ろんどんばしィ!」
「がるぅるるる!」(←訳:アヴィニヨン!)

 西洋史の教科書に登場する、
 フランスのアヴィニヨン橋。
 いまはもう喪われた、NYのあのツインタワーに
 束の間ではあれど架けられた橋。
 日本の、徳島県鳴門市に築かれた小さな、
 けれど大きな友愛の心情がこめられた石の橋。

 彼岸――あちら側と、
 此岸――こちら側を結ぶ《橋》という存在は、
 その数だけドラマを生み出すかのようです。

「こだいのォ、はしィ!」
「ぐるるる!」(←訳:近代の橋!)

 米国サンフランシスコの金門橋――
 ゴールデンゲートブリッジ。

 近代に造られたこの橋にこびりついているのは、
 胸をかきむしられる、とでも言いたくなるような
 数えられぬほどの悲劇。

 けれど中野さんは
 一条の光をもって
 この橋の未来を示唆します。

 橋にめぐらされた運命の糸は
 悲しいものだけではないはずだ、と。

「はしのォ、むこうゥにはッ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:希望もあるよね!)

 美術も建築技術も歴史も
 ぜ~んぶ豪華に盛り合わせ、
 さらに輝きを増す中野さんの橋めぐり旅。

 人気の《怖い絵》シリーズと並ぶ筆の冴えに、
 私ネーさ、惚れ惚れいたしました♪
 このGWには
 長編フィクション作品よりも
 ノンフィクション系の御本を読んでみたいな~とお考えの活字マニア諸氏に
 イチのおすすめ、ですよ!

「♪てをつないでェ~♪」
「ぐるるるる!」(←訳:渡ろうよ橋!)




コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

千年を経ても、きらり!の美。

2014-04-26 21:26:10 | ミュゼ
「こんにちわくわくゥ♪テディちゃでス!」
「がるる!ぐるがるがる~♪」(←訳:虎です!連休ワクワク~♪)

 こんにちは、ネーさです。
 よぉしGWだ!ということで、読書タイムをお休みし、
 私どもの地元・八王子で開催中の展覧会へ行ってまいりましたよ♪
 本日は、そのプチレポートをば、どうぞ~!

  


 
             ―― ペルシアのきらめき ――


 東京・八王子の八王子市夢美術館にて、
 会期は2014年4月12日~5月25日(月曜休館、ただし5/5は開館して5/7は休館)、
 土曜日および5月5日は小中学生さんは観覧料金が無料となります。

  

「おッ!やッてまスねッ!」
「ぐるがるるるる!」(←訳:声が聞こえるね!)

 今日4月26日はギャラリートークが行われていて、
 私ネーさもちょっとだけ拝聴させていただきました。
 
 この展覧会では
 正倉院の宝物とまるで双子!のようなイラン出土の切子碗や、
 陶磁器の至宝とされるラスター彩の工芸品が展示のメイン、なのですが、
 じ~っくり見ていただきたいのは
 古代のコイン!

「きらきらッぴかぴかッ♪」
「ぐるる!」(←訳:黄金だ!)

  

 アケメネス朝ペルシアの金貨、銀貨、
 アレクサンドロス大王(3世)のドラクマ銀貨、
 サーサーン朝ペルシアのドラクマ銀貨……
 古代のコインって、
 国立博物館等でもあまり展示されることがないらしいわ!

 
「ちッちゃいィけどォ!」
「がるるぐるるるる!」(←訳:輝きは褪せてない!)

 前10世紀の黄金の装身具(前10世紀?三千年前?!?んまあ!)、
 三彩の大皿、水差し、
 遺跡の拓本……
 シルクロードと縁深い画家・平山郁夫さんの素描作品
 なども見どころです。

 多摩地域にお住まいの歴史大好きな活字マニアさん、
 アート好きさんにおすすめの展覧会ですので、
 ぜひ~♪♪




   ……で、連休最初のオマケ画像は、といいますと。  
  
  『ロッテ』さんの新作《ほんのり はちみつのパイの実》♪
  「きゃぽゥ!わほほゥ!」
  「ぐるるがるるる!」(←訳:クマの好物だね!)
  肌寒かったり暑かったり、が続く季節です。
  皆さま、御身体を自愛しつつ
  休日を楽しくお過ごしくださいな♪



  
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気を許すまい、王さまに!

2014-04-25 21:41:06 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪るるる~♪れんきゅうゥ~♪」
「がるる!ぐるるるがるる!」(←訳:虎です!お出掛けしたい!)

 こんにちは、ネーさです。
 本日の読書タイムは、
 さあ連休だわ!でも長いお休みはムリね、
 近場のお花を見に植物園へでも行こうかなあ♪という御方のために、
 こちらの御本を、どうぞ~!

  



            ―― 庭師が語るヴェルサイユ ――



 著者はアラン・バラトンさん、原著は2006年に、日本語版は2014年3月に発行されました。
 仏語原題は『 LE JARDINIER DE VERSAILLES 』、
 著者のバラトンさんは作家さんではありますが、
 れっきとした庭師さんでもあり、
 この御本はいわば、
 ヴェルサイユ宮殿の庭園にまつわるノンフィクション的エッセイ集、ですかしら♪

「きゅうでんッ? それはァ、あのゆうめいィなァ~?」
「ぐるるるるるがぅるるるる?」(←訳:おフランスのヴェルサイユ?)

 はい、そのヴェルサイユ、
 世界遺産にも登録されちゃってる、
 フランスの国家的至宝のひとつ、
 ヴェルサイユ宮殿、ですよ。

 著者・バラトンさんは、
 宮殿の中でも最も有名な
 『トリアノンの庭園』の主任庭師を務めたガーデナーさん、
 いえ、フランスですから、
 ジャルディニエールさん、なんです。

 実に、30年以上もの間、
 バラトンさんはヴェルサイユのお庭で働いていたのだそうよ!

「それはァ~、まるでェじぶんのにわッ!」
「がるぐるるる!」(←訳:熟知してるね!)

 ヴェルサイユで働く、とは
 或る特権を享受することでもあります。

 従業員用住居は、ヴェルサイユの敷地内にある!
 住居によっては大臣も真っ青になるほど立派な宿舎もある!
 あ、もちろん、従業員用住居の家賃は
 タダなんですよ~♪

「わおッ♪ごーじゃすゥ♪」
「ぐるるるー!」(←訳:羨ましいー!)

 でもやっぱり、ヴェルサイユ。
 宮殿のような宿舎の家賃がタダ、っていう以上に、
 たいへんなこと、
 奇妙なこと、
 あれやこれやがそこでは起きるのです。

 暴風雨の襲来に悄然とし、
 入園者さんたちの振舞いにびっくりしたり、
 庭園を造った大先輩さんたちに
 思いを馳せたり。 

「おうさまッ、おうひさまッ!」
「がるぐる!」(←訳:権謀術数!)

 第五章『庭園の歴史』と、
 第七章『ル・ノートルと我われ庭師』では
 ヴェルサイユ宮殿&庭園の誕生と
 その美ゆえに生じた“犯罪”が描かれています。

 そもそも、ヴェルサイユの基礎を創ったのは、
 ニコラ・フーケさん。
 しかし……時の王・ルイ14世は
 フーケさんからヴェルサイユを奪い取ります。
 その手口の悪辣さときたら!

「おうさまッてェ、こわいィ!」
「ぐるがるっるがる!」(←訳:男の嫉妬って怖い!)

 庭園好きさんだけでなく、
 歴史好きさんもドキドキさせてしまうこの作品は、
 若葉の季節にふさわしい御本ですよ。
 ここ日本に居ながらにして、
 フランスの大庭園を楽しくそぞろ歩いてみてくださいね♪




 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

―― 輝石のごとく ――

2014-04-24 21:43:36 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふわわゥ、とうきょうとないィはァ、おおさわぎィ!」
「がるる!ぐるるるがるる!」(←訳:虎です!警備渋滞だねえ!)

 こんにちは、ネーさです。
 渋滞に巻き込まれちゃった皆さま、お疲れさまでした。
 お家に帰って、愛用の椅子に腰を落ち着けたら、
 さあ、本日の読書タイムには、こちらの御本を、どうぞ~!

  



               ―― 流星ひとつ ――



 著者は沢木耕太郎さん、2013年10月に発行されました。
 ……いえ、より正確を期すのならば、
 この御本は30年以上も前に“完成”していたのでしたが。

「さんじゅうねんッ??」
「ぐるるがる?」(←訳:そんな昔に?)

 活字マニアの皆さまには
 今さら申し上げるまでもないでしょうか。

 1979年秋、
 著者・沢木さんは或る女性へのインタビューを始めました。
 ホテルニューオータニ40階の『バー・バルゴー』で、
 強いお酒を飲みながらのインタビューでした。

 その女性とは、
 藤圭子さん。

 この御本は、
 8回にわたる藤さんへのインタビューと、
 御本出版の経緯を記した沢木さんの『あとがき』から
 構成されています。

 藤圭子さん、と
 その名を耳にしただけで
 多くの方々は昨年夏の悲しい出来事を
 想い浮かべるかもしれませんが……

「かなしかッたでスゥ~…」
「がるるぐるるっる……」(←訳:みんな悲しかった……)

 しかし、この御本の中で
 沢木さんと語り合っている藤さんの言葉の端々からは
 “悲哀”は感じられません。

 自分の声、声質、について
 冷静な分析をしている箇所などでは
 むしろ、度量あるプロフェッショナルの風格がにじみ、
 ああ、ここにひとりの音楽家がいるのだ、と
 敬服させられるばかりです。

 この音楽家さんの生の歌声を
 聴いてみたかった!

「きッとォ、ものすごいィのだッ!」
「ぐるがるるるる!」(←訳:打ちのめされる!)

 私生活、生い立ち、好き嫌いあれこれ、についても
 話題は及んでいるのですが、
 (私の個人的感想では)
 もっともこころに残るのは、
 何度も何度も読み返してしまうのは、
 やはり、自分の声を分析する――
 《歌手》たる藤さんの呟きです。

   骨の髄まで、歌い手。

 そんなひとであったのだろうか、と。

「おんがくはァ、つよいィ!」
「がるぐるる!」(←訳:歌は強いよ!)

 藤さんの身に起きた悲しい出来事をきっかけに、
 著者・沢木さんの手元で眠りに就いていたインタビュー集は、
 世に出ることとなりました。

 けれど、お叱りを受けるのを承知の上で、
 こうも申し上げたく思います。


 不幸ではない。
 ここには幸福の予感に輝くひとりのひとがいる。
 流れ去ったわけではない。
 いまもなお光を失わぬ星がある。


 未読の御方は、ぜひ!

「あとがきィはァ~!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:絶対に読んでね!)



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

皆で一緒に、『ひゃあ!』。

2014-04-23 21:40:16 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 わくわくゥ、でスねッ♪」
「がるる!ぐるるるがる~!」(←訳:虎です!もうすぐ連休~!)

 こんにちは、ネーさです。
 今週末からは、ええ、GWが始まりますね。
 なので本日の読書タイム、じゃなくてアート情報は、
 連休のお出掛けにおすすめの展覧会を御紹介いたしましょう♪
 こちらを、どうぞ~!

  



             ―― 明治工芸の粋 ――



 東京都中央区の三井記念美術館にて、
 会期は2014年4月19日~7月13日(月曜休館、ただし4/28、5/5は開館し、5/7は休館)、
 『超絶技巧! これぞ明治のクールジャパン 村田コレクション一挙公開』と副題が、
 『 Kogei Superlative craftsmanship from Meiji Japan 』と英語題名が付されています。

「むむほゥ! なんたるゥせいみつゥ!」
「ぐるがるる!」(←訳:本物以上だ!)

  

 人気の画家・山口晃さんも『どひぇー』と驚愕する
 明治期の工芸美術作品!
 象牙を彫って、彩色したのがこれ……って言われても、
 完全にタケノコでしょう?
 いますぐご飯に炊き込みたくなっちゃうわ!

  

「へびがァ、にょろろォ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:自在に動かせる!)

  

「これはァ、やねがわらッ??」
「ぐるぐるがるるるる……」(←訳:瓦に鳩と蜘蛛がいて……)

 古い瓦、に見える↑こちらは、
 香炉!!
 なんですって!

 驚倒させられる超々絶技巧の牙彫、印籠、刺繍絵画、
 漆工、金工、七宝などなど
 明治の昔に海外へと輸出されていった品々が拝見できるこの展覧会、
 ナントカ絵画主義とかナントカ派運動なんて考えず、
 ただもう、

「うわァッ♪」
「がるるっ♪♪」

 と楽しんでくださいね。

 なお、5月10日には
 『日本美術応援団 明治工芸を応援する!』と題して
 トークイベント(有料)も開催されます。
 団長の山下裕二さんと
 今春応援団員となった俳優の井浦新さんが
 明治工芸に熱烈エールを送る企画のチケットは完売必至!
 聴講希望の御方は早めにお問い合わせを!

「いそいでいそいでッ!」
「がるるるる!」(←訳:お申込みを!)
 



  さてと、今日のオマケ画像は……こちらです♪
  
  
  「あはァ♪りらくまちゃんッ♪」
  「ぐるるがるる!」(←訳:東京駅限定の!)
  先週末にお出掛けした東京駅周辺は、
  すてきなブランドショップさん、ミュージアムショップさん、
  書店さん、雑貨店さん、美味しそうなお菓子他、
  ぜんぶ欲しいよぅ~!病が蔓延する魔窟でございました……。
  
  


 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なつかしの、時間。

2014-04-22 21:39:23 | ブックス
「こんにちはァ、テディちゃでス!
 むむゥ~、ものたりないィのでスよゥ~!」
「がるる!ぐるるる~!」(←訳:虎です!寂しいよ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 皆さまは《タモロス》に陥っていませんか?
 私ネーさ、それにテディちゃと虎くんも、
 『笑っていいとも!』がなくなってしまって、ああ、悲しい……
 本日の読書タイムは、
 しばし《ロス》の憂鬱を忘れるべく
 こちらの御本を、どうぞ~!

  



               ―― タモリ読本 ――



 編集は小島研一さん&泉英一さん、2014年3月に発行されました。
 『語っていいとも!』と副題が付されています。
 先日は『タモリ 芸能史上、永遠に謎の人物』を御紹介いたしましたが、
 こちらもまた、
 タモリさんへの敬愛と憧憬が詰まりに詰まった一冊です。

「みなさんッ、ねつべんをォ、ふるッてまス!」
「ぐるるがっるるる!」(←訳:チカラ入ってます!)

 マニアなファンの方々には常識なんでしょうけれど、
 私たちには初耳の事実も掲載されていて、
 ちょっと驚きました。

 御本の巻頭インタビューで
 ラジオ番組《タモリのANN(オールナイトニッポン)》の
 ADをやっていた、と語っているのは、
 いとうせいこう さん。

「わおォ! せいさくのォ、げんばにィ!」
「がるるるるるぐるる!」(←訳:居合わせてたなんて!)

 なぎら健一さん、
 小松政夫さん、
 高信太郎さん、
 『タモリ倶楽部』常連の江川達也さん……

 タモリさんと一緒に仕事をした(している)経験を持つ方々それぞれの、
 “タモリ論”は、
 アンコール!と叫ぶ観客さんの声でもあるようで、
 ほんのり切なさが見え隠れしています。

「おもいはァ、ひとつゥ!」
「ぐっるがるるぐるる~!」(←訳:もっとタモリさんを~!)
「てれびィでェ、みたいよゥ!」

 この御本の中で、
 『タモリ倶楽部』の空気が最も濃く持ち込まれているのは、
 パラダイス山元さんへのインタビューでしょうか。

 マンボミュージシャンであり、
 グリーンランド国際サンタクロース協会公認サンタクロース日本代表、
 マン盆栽の発明者にして
 餃子店《蔓餃苑》オーナーとの山元さん。

 “音楽”と“食”という分野で
 タモリさんと山元さんの情熱はがっぷりカブります。
 ……あ、サンタクロースはカブってないか。

「ふたりともォ、ぎょうざァ、だいすきィ!」
「がるぐるるがる!」(←訳:食に一家言あり!)

 『いいとも』がなくなって、
 あ~あ、とお嘆きのTV好きさんは、
 この御本で懐かしんでくださいね、
 楽しくて賑やかだったお昼のバラエティタイムを。

 そして読み終わったら
 深夜の『タモリ倶楽部』で、

「くすくすッ!」
「ぐるる!」(←訳:ぷふふ!)

 と、笑顔になりましょう♪



 ……ちなみに私ネーさ、『空耳アワー』が大好物でございます♪♪



 
 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美装も奇装も、ともどもに。

2014-04-21 21:39:02 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうはァ、ふぁッしょんちぇッくゥ~!」
「がるる!ぐるぐる!」(←訳:虎です!採点です!)

 こんにちは、ネーさです。
 さあ、オシャレ番長を自認する皆さま、じゃなくて、
 活字マニアの皆さま、
 本日の読書タイムは思いっきり審査員気分で、
 こちらの御本を、どうぞ~!

  



          ―― 名画に見る男のファッション ――



 著者は中野京子さん、2014年3月に発行されました。
 この衣装は、アリか?ナシか?
 御本の中で厳正な審判をくだされるのは、
 名画30作品!

「くううゥッ、きついィ!」
「ぐるるがるる?」(←訳:合格か落選か?)

 登場するのは、
 御本の表紙でもキメポーズを披露している
 ナポレオンさん(ダヴィッドさん画)を筆頭に、
 実在の有名人、
 神話の中の神さま、
 聖人さま、
 王侯貴族諸氏他。

 いずれの御方も、
 まさか自身のファッションセンスが
 数百年後の極東の島国で話題にされるとは
 想像もしなかったことでしょう♪

「はででもォ、いいッ?」
「がるぐるるる!」(←訳:格好よければ!)

 いえいえ、そうはゆきません。

 
 例えば、
 エリマキトカゲのような
 ラフ、と呼ばれる襞襟(ひだえり)。
 ヨーロッパ全土で大流行したレースの襟は、
 美女だけでなく
 おじさんたちも着用したのでした。

 
「……えェ~とォ……」
「ぐるるるがるぅ!」(←訳:採点不能ですぅ!)

 ヨハネス・フェルメールさん作『地理学者』で
 学者さんが着ている長丈の上着は……
 日本製の丹前(たんぜん)、
 つまり、どてら、ってヤツですか?

「……うみをォわたるゥ、どてらッ??」
「がるがるぐるるる!」(←訳:ますます採点不能!)

 時代も国境も性別も年齢も超えて
 大流行した、いえ、現在も流行しているのは、
 セーラー服――つまりマリンファッションですね。

 あっと、ファッションは凝った衣服だけじゃありません、
 素朴なフタコブラクダの毛皮だって、やはりファッション(装い)!
 レオナルド・ダ・ヴィンチさん画の
 『洗礼者ヨハネ』には
 聖ヨハネの象徴たるラクダの毛皮が
 しっかり描き込まれています。

「きょうれつゥなァ、めぢからッ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:衣服より眼だ!)

 服に着られちゃってるか、
 衣服を上手に着こなしているか――

 時代と背景、暗喩……
 豪華な 或いは奇妙奇天烈な装いに、
 さて、100点満点の、何点をつけちゃいましょうか?

「ふァいッ! とくべつさーびすでェ~…」
「がるる!」(←訳:99点!)

 みごと21世紀まで生き残ってくれた名画さんたちに
 贈りたいのは盛大な拍手。
 アート大好きな活字マニアさんにおすすめの一冊ですよ~♪♪
 ぜひ、喝采を御一緒に!



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする