テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

困ったときは…たすけてジーヴス!

2019-09-30 22:00:30 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 わわッ? あくてんこうゥ??」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!寒いし雨だし!)

 こんにちは、ネーさです。
 英国で行われた自転車競技のロード世界選手権2019、
 男子エリートロードレースは、
 大雨と最高気温12℃という悪条件のもと、
 マッツ・ペデルセンさんが優勝!
 ベルギーが初のアルカンシエル(チャンピオンジャージ)獲得!
 となりました。
 ペデルセンさんに、
 そして荒天の中を出走した選手さんたちに拍手を送りながら、
 さあ、読書タイムです。
 9月ラスト回の本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  


 
         ―― ジーヴスの世界 ――



 著者は森村たまき さん、2019年8月に発行されました。
 『The World of Jeeves』と英語題名が付されています。

「にほんでもォ、すこォしずつゥ~…」
「ぐるるがっるるるる!」(←訳:有名になってきたよ!)

 もしも、Webや新聞の求人欄に
 “メアリー・ポピンズ求む!”
 という載っていたなら、それは
 “ナニー(乳母兼家庭教師)募集!”
 を意味するものです。

 では、
 “ジーヴス求む!”
 という求人広告があったとしたら……

「しつじさんッ、ぼしゅうちゅうゥでス!」
「がるるぐるるがるる!」(←訳:優秀な執事よ来たれ!)

 とびっきりの、
 最高級の、
 この世にふたりといない
 名執事。

 それがジーヴスさんです。

 ナニーの代名詞がメアリー・ポピンズさんであるように、
 デキる執事の代名詞が、ジーヴスさん、であることは
 英米の文化では常識となっていて、
 たとえば、映画『アイアンマン』には
 大富豪トニー・スタークさんの邸宅を管理する
 人工知能『J.A.R.V.I.S』が登場します。

「それッてェ、あきらかにィ~!」
「ぐーるるるるるがる!」(←訳:ジーヴスさんの真似!)

 一度知ったら、

   ああ我が家にもいてほしい!

 と、切望せざるを得ない世界最高の執事、
 ジーヴスさんとは何者なのか?

 その疑問に答えてくれる
 著者・森村さんは、
 誰よりもジーヴスさんの世界を知り尽くす
 《ジーヴス》シリーズの翻訳者さんです。

 執事ジーヴスさんのそもそもの創造主である
 作家P.G.ウッドハウスさん(1881~1975)の紹介から始まるこの御本は、

 第Ⅰ章『ウッドハウス紀行』
 第Ⅱ章『おしえて、ジーヴス』
 第Ⅲ章『イジーヴス・シリーズで辿るウッドハウスの生涯』
 第Ⅳ章『ウッドハウスの世界は拡がる』

 と、4つの章から
 ジーヴスさんを取り巻く世界を
 じわじわ~と炙り出してゆきますよ。

「おおわらいィ、しちゃうゥのはァ~」
「がるるぐる!」(←訳:第Ⅱ章だね!)

 第Ⅱ章『おしえて、ジーヴス』は、
 執事ジーヴスさんと、
 バーティ・ウースターさんの珍問答集、
 といったらいいんでしょうか。

 バーティさん、あら失礼、
 バートラム・ウィルバーフォース・ウースター氏は、
 執事ジーヴスさんの雇い主、
 つまり御主人様なんですけれど、
 頭脳明晰というよりは、
 気のいい、オシャレ好きな、
 愛すべき“お坊っちゃん”タイプ。

 どこか世間とズレているバーティさんと、
 博識なジーヴスさんのお喋りには
 お腹の皮がよじれそうになります。

 特に私ネーさのツボだったのは、
 本文136ページの
 『フットボール』。

   最初のフットボールの試合とは
   如何なるものぞ?

 執事ジーヴスさんが繰り出す
 完璧な答案は――

「ぷふふふッ♪」
「がるるる~♪」

 上皇后陛下も愛読なさっている
 楽しさ無類の《ジーヴス》シリーズ、
 シリーズのどの御本から読もうかな?と迷ったら、
 ウッドハウスさんの作品ガイドでもある
 この『ジーヴスの世界』を
 ぜひ手に取ってみてくださいね。
 おすすめですよ~♫
 
 

 
 
 
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~ なつかしの歌の彼方へ ~

2019-09-29 23:11:55 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 うみのォ~かなたァでもッ!」
「がるる!ぐるがるるぐる!」(←訳:虎です!熱戦展開中だよ!)

 こんにちは、ネーさです。
 日本がラグビーワールドカップに沸いている一方で、
 英国のヨークシャーでは
 自転車競技のロード世界選手権2019が開催されています。
 今日29日は、男子エリートのロードレースで
 日本の新城幸也さんと中根英登さんが出場しますよ。
 おふたりの健闘を祈りながら、
 さあ、久しぶりの読書タイムです。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
       ―― やがて満ちてくる光の ――



 著者は梨木香歩(なしき・かほ)さん、
 2019年7月に発行されました。
 著者・梨木さんが『西の魔女が死んだ』でデビューした当時から、
 現在に至るまでの25年間に発表された
 エッセイ作品が収録されています。

「たびィのォ、おはなしィ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:植物のお話も!)

 梨木さん御自身は、
 
 ―― 掲載した時期も媒体もバラバラの、
   短い文章の群です ――
 
 と、巻末の『あとがき』で述べておられますが、
 この“短い文章”というのが、
 とても読み応えがあるんです。

 わずか、2ページ。

 そう、本文32ページの、
 『奇跡の往復書簡』で語られているのは、
 『長くつ下のピッピ』などの作品で知られる
 作家リンドグレーンさんと
 ある女の子との往復書簡を公開した書籍
 『リンドグレーンと少女サラ』についての、
 わずか2ページの文章なのですが、
 まるで長編小説を読んでいるかのような、
 奥深さを湛えています。

「かとォおもえばァ~」
「がるぐるるるがるる!」(←訳:映画みたいな御話も!)

 『記録しないと、消えていく』(本文176ページ)は、
 朗読劇『家守綺譚』上演時に
 梨木さんが目撃した“一瞬の世界”を
 記した1編です。

 『家守綺譚』の原作者である
 梨木さんをして
 “文字にして記録しないと消えていく気がして”
 と言わしめる舞台の上の奇跡とは?

「はかせもォ、とうじょうゥしまス!」
「ぐるがるるるるる!」(←訳:あの植物博士さん!)

 『永遠の牧野少年』(221ページ)は、
 植物学のマエストロ・牧野富太郎さんについての
 ミニミニ略伝、というべきでしょうか。

 牧野さんの人となり、
 素晴らしいところも
 無茶なところも
 ギュッと濃縮されていて、
 鮮烈な印象を残します。

 けれども、
 印象という点では、
 巻末近くに配された或る作品が
 頭抜けているような気がしますよ。

「これもォ、みじかいィのにィ~!」
「がるぐるる!」(←訳:遠大なんだ!)

 『3・11を心に刻んで』。

 本文305ページに収録されているこの文章は、
 2011年6月、
 岩波書店ホームページに掲載されたものです。

 米国民謡『懐かしのヴァージニア』、
 その歌詞の一節の訳文に
 絶望を読み取るか、
 それとも希望を読み取るべきなのか。

 震災に打ちのめされたひとのこころ、
 そしてまた
 『懐かしのヴァージニア』の原詩の細部へと、
 梨木さんは思いを馳せます。

「どうかァ、とどきィまスようにィ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:歌のこころが!)

 エッセイ作品の他に、
 117~143ページには
 河田桟さんによる梨木さんへの
 インタビューも収録されています。

 梨木さんの作品の愛読者さんはもちろん、
 エッセイ好きな活字マニアさんにも
 おすすめの一冊です。
 本屋さんで、図書館で、
 ぜひ、手に取ってみてくださいね。
 
 
 
 
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~ 運河の都の、絹の魔術師 ~

2019-09-28 22:26:36 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 うひゃわゥ! かッ、かかかかッ」
「がるる!ぐっるるる!」(←訳:虎です!勝ったぞお!)

 こんにちは、ネーさです。
 ラグビーワールドカップ1次リーグA組で、
 またも勝利した日本……!!
 いやあもう、TV観戦していて心臓がバクバクしました。
 気持ちを落ち着けるため深呼吸して、
 さあ、ここからは読書……をサボり、
 ↓こちらの展覧会情報を、どうぞ~♪

  


 
  ―― マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展 ――



 東京・千代田区の三菱一号館美術館にて、
 会期は2019年7月6日~10月6日
 (月曜休館、ただし祝日・振替休日の場合は開館、
  9/30とトークフリーデーの7/29、8/26は開館)、
 『All Abouto MARIANO FORTUNY』
 と英語題名が付されています。

「むかァ~しィ、むかしィ~!」
「ぐるるるるがるぐる!」(←訳:イタリアの或る街で!)

  

 マリアノ・フォルチュニさん(1871~1949)は、
 スペインのグラナダで生まれ、
 ローマとパリで育ち、
 ヴェネツィアで制作して成功をおさめた、という
 インターナショナルな経歴のアーティストさんでした。

 フォルチュニさんの作品として
 もっとも世に知られるものは、
 絹を使ったドレスなどの服飾美術でしょうか。

「さいこうきゅうゥのォ、しるくゥ!」
「がるるぐるる!」(←訳:光沢が美しい!)

  

 以前に、東京都庭園美術館で
 フォルチュニさんの展覧会が催されたことがありました。

 今回の、
 レンガ造りの外観がレトロキュートな
 三菱一号館美術館での展覧会は、
 絵画、版画、写真、
 舞台関連作品や、
 フォルチュニさんが収集した日本の染め型紙など、
 より多ジャンルに渡る作品が展示されますよ。

「ふんいきィ、ぴッたりィでス!」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:建物との相性良好!)

 これが“本物のドレス”なのだと、
 見る者を感嘆を誘う絹の美の特別展は
 服飾アート好きな方々、
 欧州近代史好きな方々におすすめです。

 会期は残り僅かとなっていますので
 (10月6日まで)、
 皆さま、ぜひ、お出掛けくださいね~♪
 




    では、ここでオマケ画像……いえ、オマケ情報も。
   
    なんと!
    宮崎駿さんの漫画『最貧前線』が
    演劇になっちゃった~!!
    「うそォ~?」
    「がるる??」(←訳:本当に??)
   
    横浜や、水戸芸術館での公演を終え、
    10月5日から13日にかけて
    世田谷パブリックシアターで上演される舞台には、
    内野聖陽さん、風間俊介さん、
    溝端順平さん、と
    実力派の役者さんたちが出演!……って、
    はあぁ、もうびっくり……。
    いったいどんな作品になってるのかしら?
    「うむゥ~…みてみたいィ、けどォ~」
    「ぐるるるがる!」(←訳:観るのが怖い!)

    9月最後&増税目前の週末となりました。
    何かとバタバタしがちになりそうですが、
    どうか皆さま、穏やかな休日を。


    
    
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プチ・レポ 国立近代美術館で《高畑勲 展》!その2

2019-09-27 22:26:49 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 いまだァ、さめやらぬゥ~かんどうッ!」
「がるる!ぐるるがるぐる!」(←訳:虎です!今日は続編です!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい、前回記事に続き、
 本日も読書タイムをサボってお送りいたしますのは、
 ↓こちらの展覧会のプチレポートですよ。
 
  


 ―― 高畑勲 展 ―日本のアニメーションに遺したもの― ――


 東京国立近代美術館にて、
 2019年7月2日から10月6日まで(月曜休館)
 開催されている企画展示です。

 前回記事では、
 会場内に展示されていた『ハイジ』のジオラマと、
 美術館1階ロビーに設置されていた
 アルムおんじの山小屋内部の再現コーナーの様子を
 画像でご報告しました。
 
 今回、あらためて御紹介いたしますのは、
 ↓こちらの、展覧会公式図録です。
 
  

 ↑上の画像は、図録の表紙側のもので。

  

 裏表紙はどうなっているかというと、
 ↑こんな感じですね。

「ずッしりィ、なのでス!」
「がる~る!」(←訳:重た~い!)

 縦29.6㎝、
 横23㎝、
 厚さ2㎝、
 重量は約1055g……
 腕や肩にけっこうズシリとくる重さです。

 いえ、この重さは、
 内容の充実度に比例しているのかもしれません。
 
 図版資料も、
 解説文も、
 並々ならぬ本気っぷり!
 
「へんしゅうゥしゃさんッ、ありがとうゥ!」
「ぐるるがるるぐるぅ!」(←訳:入魂のお仕事ですぅ!)

 日本のアニメーション史に興味をお持ちの方々、
 映画マニアさんは必見必読の一冊です。

 なお、現段階では、
 一般の書店さんには流通していないようなので、
 展覧会へは行けないけど、
 図録だけでも欲しい!という御方は
 国立近代美術館に直接お問い合わせくださいね。
 
  

 ↑上の画像は、展覧会場入り口でいただいた
 会場案内図です。

 残念だったのは、
 会場のどこにも
 映画『リトル・ニモ』関連の資料が
 見当たらなかったことでしょうか……

 米国のスタジオと
 日本のテレコム・アニメーションフィルムが共同制作した
 ウィンザー・マッケイさん原作の長編アニメに、
 高畑さんと宮崎駿さんは主要スタッフとして
 参加する予定でした。
 (図録p128ページには
 『ニモ』に言及したコラムが掲載されています)
 
 結局は、宮崎さん、そして高畑さんも
 『ニモ』プロジェクトから離れてしまうのですが、
 そこに到るまでに、
 米国側のスタッフさんと
 資料やデザインのやり取りが相当あった、らしいのです。

 以前に私ネーさが聞いたところでは、
 宮崎さんがフラップター
 (ラピュタに出てくる飛行機械ですね)型の
 乗り物のデザインを米国に送ったら、
 やはり『ニモ』プロジェクトに参加していた
 SF作家レイ・ブラッドベリさんが
 『very good!』
 と書き込んで送り返してきた、とか。

「わううゥ! それはッ!」
「がるぐる!」(←訳:国宝だよ!)

 ブラッドベリさんのコメントが入った
 宮崎駿さんのデザイン画……

 想像するだけで鳥肌が立ちます。
 そんな重要文化財がこの世に存在するのなら、
 ああ、一目でいい、
 見てみたい!!

「みたいィ~でス!」
「ぐるるるぅ~…」(←訳:見たいなぁ~…)

 どうか、いつの日か、
 《高畑勲 展 Ⅱ》が開催されますように、
 そこには宮崎さん×ブラッドベリさんの画が
 展示されますように……。



 なお、《高畑勲 展》は
 来春、岡山県立美術館へ巡回予定です
 (2020年4月10日~5月24日)。
 西日本にお住まいの皆さま、
 ぜひ、お出掛けくださいな♪



 
 
 
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プチ・レポ 国立近代美術館で《高畑勲 展》!

2019-09-26 23:28:55 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 こんかいィはァ、すぺしゃるゥきかくゥ~でスゥ!」
「がるる!ぐっるるるるる!」(←訳:虎です!行ってきました!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい! 本日は読書タイムをお休みしての
 特別レポートをお送りいたしますよ。
 今日9月26日午後、
 私ネーさがお出掛けしてきましたのは――
 
  

 ↑こちらの、東京メトロ竹橋駅から徒歩すぐの、
 国立近代美術館です。
 そしてもちろん、
 企画展示室で開催されている展覧会は。
 
  


  ―― 高畑勲 展  日本のアニメーションに遺したもの ――


 会期は10月6日までと、残り少なくなっています。
 さっそくチケット売り場で当日券を買って、
 さあ、入館!

「こッちでェ~ス!」
「ぐるるがるる!」(←訳:右手へどうぞ!)

 《高畑勲 展》の会場は1階になっています。
 
 会場内は、
 まずは高畑さんの年譜の表示があり、

 第1章『出発点 アニメーション映画への情熱』
 第2章『日常生活のよろこび
     アニメーションの新たな表現領域を開拓』
 第3章『日本文化への眼差し
     過去と現在の対話』
 第4章『スケッチの躍動
     新たなアニメーションへの挑戦』

 という、4つのパートで構成されています。

「どのォてんじしつもォ、すごいィでスゥ!」
「がるるるぅっる!」(←訳:見惚れちゃった!)

 初期の企画書や
 アイディアを記したメモ、
 『太陽の王子ホルスの大冒険』や
 『パンダコパンダ』
 『赤毛のアン』などなど、
 展示内容は濃密で、
 最初から最後まで圧倒されまくりでした。

「あッ! ここはッ?」
「ぐるるるがるぐるる!」(←訳:アルムの山があるよ!)

 展示室の殆どは撮影禁止となっていますが、
 その中で一ヶ所、
 撮影が許可されている場所がありましたので、
 ちょっとだけ、ご紹介いたしましょう♪

 『アルプスの少女ハイジ』をテーマにした
 ジオラマが、↓こちらです!

  

 ↑緑ゆたかな谷間を走る鉄道が
 いままさに止まろうとしているのは、
 マイエンフェルトの町。
 
  

 ↑マイエンフェルトの町から
 馬車で坂を登ってゆくと、
 そこには、デルフリ村が!

  

 ↑村の向こうに見えるのは、
 ペーターくんのお家ですね。

  

 ↑ユキちゃん、アトリたち山羊を連れ、
 斜面を駆けてゆくペーターくんが目指すのは。

  

 ↑アルムおんじの山小屋!

  

 ↑おんじの山小屋の裏には、
 モミの木があり、
 小さなテーブルと椅子もあって、
 牛さんたちも草を食んでいます。

  

 ↑ここでもう一度、
 デルフリ村の様子を見直してみると。

  

 ↑おんじの“冬の家”がありますよ~!

「やねがッ!」
「がっるるぐる!」(←訳:やっぱり無い!)

 もう1ヶ所、
 展示室とショップを出たところ、
 1階ロビーの奥には、
 ↓こんな展示もありました。
 (ここも撮影OKです)

  

 ↑アルムおんじの小屋の内部が
 実物大に近いサイズで再現されています。
 
  

 ↑寝そべるヨーゼフと、
 テーブルに椅子、調理道具……

  

 ↑窓辺には、インク壺と羽根ペン、
 おんじ愛用のパイプ……

  

 ↑でもって、これが……!

「ちィーずゥ!」
「ぐーるがるるぐるる!」(←訳:チーズ作りに使う鍋!)

 駆け足でお送りしました《高畑勲 展》プチ・レポ、
 到底一回では書き切れませんので、
 明日は続編をお送りします。

 図録等についても
 次回記事でお報せいたしますよ。
 待っててくださいね~♪
 
 


  
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― 《日本SFの父》の世界へ ―

2019-09-25 23:30:34 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 うるぐあいィちーむッ、おみごとォなのでスゥ!」
「がるる!ぐるるぅる!」(←訳:虎です!やるじゃん!)

 こんにちは、ネーさです。
 ウルグアイ代表チームが強豪フィジーを撃破!
 番狂わせに立ち会った観客さんは大熱狂!
 なのに、ああ、なぜ?
 釜石市の新スタジアムでの重要な試合なのに、
 なぜ中継がないの~?
 と、しょんぼり打ちひしがれながらも、
 さあ、気力を奮い起こし、
 週の半ばの本日は、読書をサボって
 こちらの展覧会情報を、どうぞ~♪

  


 
      ―― 小松左京 展 ―D計画― ――



 東京・世田谷区の世田谷文学館にて、
 会期は2019年10月12日~12月22日
 (月曜休館、ただし10/14と11/4は開館し、翌日休館)、
 『SAKYO KOMATSU』と英語題名が付されています。

 ちょうど今日25日の午前1時5分、
 国際宇宙ステーションへ物資を運ぶ無人補給船
 《こうのとり》8号機が
 種子島宇宙センターからの打ち上げに成功しました。

 もしもこのニュースを、
 小松左京さんが聞いたなら――

「おおよろこびィ?」
「ぐるる?」(←訳:にやり?)
 
  

 1931年、小松左京さんは大阪に生まれました。
 京都大学(イタリア文学専攻)在学中から執筆活動を開始、
 卒業後は経済誌記者、放送作家などを経験し、
 1962年『SFマガジン』に登場します。

 そののちの大活躍は、
 活字マニア諸氏のみならず、
 映画&映像マニアさん、
 アート好きさんも
 よく御存知のことでしょう。

「ふッかつのォひィ!」
「がるぐる!」(←訳:日本沈没!)
「おおさかァばんぱくゥ!」

 この展覧会では、
 多彩な資料をもとに、
 《日本SFの父》のひとり、
 小松さんの業績を辿ります。
 
  

 ↑上の画像は、
 世田谷文学館が発行している
 『世田谷文学館ニュース(72号)』。

 表紙を飾っているのは、
 ええ、こちらは《日本SFアート界の父》こと、
 生頼範義さんによる
 『小松左京氏肖像』(2008年)です。

「りあるゥ、でスねッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:目元が特に!)

 この『世田谷文学館ニュース』にも
 展覧会を紹介する記事が載っています。
 世田谷文学館や世田谷区の各施設で
 無料配布されていますので、
 手に入ったら読んでみてくださいね。
 
  

 題名の『D計画』とは、
 『日本沈没』の作中で遂行される
 プロジェクトの名称です。

 『D』が意味するものは、
 『ディザスター(disaster)』
 すなわち『災害』。

 戦争、自然災害、人類と宇宙――
 さまざまな《災い》への警鐘を鳴らし続けた
 20世紀の日本を代表するクリエイター
 小松左京さんの特別展へ、
 皆さま、ぜひ♪




    では、ここで美味しいオマケ画像も!
   
    『明治』さんの
    《抹茶チョコレート》は、
    一番摘み抹茶を使用した秋の新作です。
    「ほんわかァ、まッちゃッ!」
    「がぅるるぐる?」(←訳:チョコは甘め?)
    ショコラマニアさんに、おすすめですよ♪
    
    
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今宵も、《謎》を手みやげに。

2019-09-24 22:57:42 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 わほッ! きょうはァ、おひさしぶりィの~」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!小説来ました!)

 こんにちは、ネーさです。
 このところ、アート評論や
 ノンフィクション作品のご紹介が続いておりましたが、
 はい、本日の読書タイムは久々に
 小説作品に登場していただきましょう♪
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



  ―― Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス ――



 著者は石持浅海(いしもち・あさみ)さん、
 2019年8月に発行されました。
 シリーズ前作『Rのつく月には気をつけよう』から
 ちょっとばかり時間を経て帰ってきたのは、
 ユニークな安楽椅子探偵ミステリです。

「うごかざることォ、まるでェ~…」
「ぐるるるるるがるるぅるるぐる!」(←訳:マイクロフトお兄ちゃんの如し!)

 名探偵シャーロック・ホームズさんの兄、
 マイクロフトさんは、
 弟に劣らぬ頭脳・観察力・推理力を持ちながら、
 わざわざ現場に出てゆくのはイヤなんだもん、
 という気性の御方でした。

 マイクロフトさんのような
 “動かぬ名探偵”は現代の日本にも存在するようで、
 この御本でも――

「いまスねッ!」
「がるるるぐるがる!」(←訳:食道楽の探偵さん!)

 物語の語り手《わたし》こと夏美(なつみ)さん。
 夏美さんの夫の、冬木健太(ふゆき・けんた)さん。

 冬木夫妻が訪ねるのは、
 昔からの友人である
 長江渚(ながえ・なぎさ)さんと、
 渚さんの夫・高明(たかあき)さん。

 このメンバーが集まって、
 美味しいお酒とお料理に舌鼓を打ちながら、
 噂話やお喋りをするうち、
 或る《謎》が解決されてゆく――

「わずかなァ、じかんッ!」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:わずかな手掛かり!)
「それだけでェ、かいけつゥ!」

 アメリカの大学でお仕事をしていた
 長江さん御夫妻が帰国した、と聞いて。

 夏美さんと健太さんは
 美味しいおみやげを携え、
 さっそくふたりの住まいへ
 やって来ましたが……あれれ?

「むゥ! きれないィ~!」
「がるるるるるる!」(←訳:切りにくいよう!)

 手みやげは、ローストビーフ。
 
 健太さんが手ずから焼き上げた上質なお肉は、
 おいしい!と大好評だったものの、
 薄く切るのは難しくて、
 健太さん、無念の表情を浮かべます。

 上手く出来たと思ったのに、
 もうひとやま、を越えられなかったなあ。

 と、その様子を見ていた夏美さんが
 呟いたのは。

   ―― そういえば、似たようなことがあったな ――

「ほほゥ??」
「ぐるがるっる?」(←訳:似たことって?)

 夏美さんが思い出したのは、
 知人さんのお宅で起こったアクシデントの件でした。

 マッサージチェアをもらって、
 家に運び込もうとしたら、
 入らない!?!
 横幅がドアより大きいんだ!

 仕方ない、
 分解して運び込もう!

 ……ん?
 分解したときに
 どこか壊しちゃったのかな?
 組み立て直したのに、
 動かないよ~!

「あァ~、あるあるゥでスねェ~」
「がるるぐるるる~」(←訳:珍しくないよね~)

 結局、壊れたマッサージチェアは
 粗大ゴミに。

 欲しいものを上手く手に入れられた、と思ったのに、
 もうひとやま、が越えられなかった……。

 知人さん夫婦にとっては
 踏んだり蹴ったりなこの出来事を、
 高明さんは不思議な一言で
 評価します。

   ―― その奥さんの作戦勝ちだね ――

「さッ、さくせんッ??」
「ぐるがるるるる!」(←訳:意味わかりません!)

 知人さん夫婦の、
 奥さんの方が何かを企んでいた?

 しかも、作戦勝ちした、とは?

 夏美さんと渚さん、健太さんは
 高明さんを質問攻めにしますが、
 不思議な発言にひそむ真意とは……?

「せつめいィされてみればァ~」
「がぅるるる!」(←訳:なぁるほど!)

 長江家の小さな女の子・咲(さく)ちゃん、
 冬木家の元気な小学生・大(だい)くん、と
 かわいい脇役さんも加わっての
 “ディナーで安楽椅子探偵”ミステリには
 短編7作品が収録されています。

 シリーズ前作『Rのつく月には気をつけよう』を
 まだ読んだことないんだけど、という方々にも
 きっと楽しんでいただけるこの御本、
 秋の夜の読書タイムに、
 皆さま、ぜひ♪
 
 
 
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~ 覗いてみよう、《三国志》の世界 ~

2019-09-23 22:32:35 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 うむッ! いッちばんッかわいいィ~のはァ~」
「がるる!ぐるっるるるるがる!」(←訳:虎です!スコットランドだね!)

 こんにちは、ネーさです。
 ラグビーワールドカップ出場20チームの中で、
 (日本を別にすれば)
 どのジャージがいちばん可愛らしいか、というと……
 紺地にタータンチェックのアクセントを施した
 スコットランドに1票!でしょうか。
 これから登場するチームのデザインも楽しみにしながら、
 さあ、本日の読書タイムは
 こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  


 
       ―― 愛と欲望の三国志 ――



 著者は箱崎みどり さん、2019年8月に発行されました。
 東京国立博物館でつい先日まで開催されていた
 『特別展《三国志》』は、
 これから九州国立博物館へ巡回いたします
 (会期は2019年10月1日~2020年1月5日まで)。
 おそらく、九州でも大人気を博することは
 間違いありませんが――

「むかしィからァ、なのでス!」
「ぐるるるるるーがるる!」(←訳:超ロングセラーなんだ!)

 そうですね、
 昔から日本でロングセラーとなっている
 《三国志》。

 しかし、それって、
 どの《三国志》なんでしょう?

「むッ??」
「がる?」(←訳:どの?)

 《三国志》には、
 実は、たくさんのバージョンがあるんです、
 と語るのは、
 著者・箱崎みどりさん。

 ニッポン放送所属のアナウンサーである箱崎さんは、
 少女時代から《三国志》に惚れこみ、
 大学での修士論文のテーマが《三国志》、
 こうして書籍までも刊行しちゃう
 自他ともに認める《三国志》マニアさんです。

 御本の『はじめに』では、
 簡略な《三国志》基礎知識が説明されていて、
 ここからもう、
 箱崎さんのマニアっぷりが全開!

「そもそもはァ~」
「ぐるがる!」(←訳:三国時代!)

 西暦184年、
 中国の漢王朝が、
 宗教もからむ農民の反乱:黄巾(こうきん)の乱で揺らぎ、
 220年に滅亡……

 その後の、
 魏、呉、蜀、という3つの国が鼎立(ていりつ)していた時代が、
 《三国志》の舞台となる三国時代、なのでした。

 数えれば、たった100年。

 280年に晋(しん)という国が
 中国統一を果たすまでの、
 100年間の出来事を著した歴史書を
 《三国志》と謂うのです。

 でも、この《三国志》はね、
 《三国志》であって《三国志》じゃないのよ。

「ふァ???」
「がるるるるぐっるるる!」(←訳:ややこしくなってきた!)

 日本では、奈良時代以降、
 歴史書、軍記物語を作る際に
 《三国志》を参考にしてきました。

 が、江戸時代になって、
 《三国志演義》が翻訳されると、
 これは面白い~!と、
 ドえらい勢いで広まっちゃったんです。

「おしばいィ!」
「ぐる!」(←訳:川柳!)
「しょうせつゥ!」

 箱崎さんいわく。
 《三国志演義》は、
 史実3割、虚構7割。
 
 この、フィクション要素の強い《三国志演義》の方が、
 私たちがよく知る《三国志》なのだ、と
 申せましょうか。

「えいがにもォ、なりましたでス!」
「がっるるるるぐる!」(←訳:レッドクリフだね!)

 江戸時代は、
 ダイジェスト版やパロディ版の刊行、
 こども向けの絵本や、
 北斎さん他による浮世絵制作、
 講釈師による興業などなど。

 そして近代に入ってからは、
 大トピックとなったのが
 吉川英治さんによる《三國志》。

 御本の後半部分では特に、
 吉川さんの《三國志》に関わる
 20世紀中頃の日本の政治情勢など、
 複雑な背景も解説されています。

「まだまだァ、こんごもォつづきィそうゥでス!」
「ぐるるがるるるがる!」(←訳:新たな三国志の創造!)

 《三国志》の、その裾野の広大さ。
 興り、滅び、また興りゆく世界の、
 豊かさと無常。
 
 『特別展《三国志》』を御覧になった方々にも、
 これから観に行かれる方々にも、
 歴史好きな活字マニアさんにもおすすめの
 ノンフィクションです。
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 
 


 
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ピンと来たら、旅へ?

2019-09-22 22:28:56 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 じてんしゃもォ、がんばッてまァ~スゥ!」
「がるる!ぐるるるるがる!」(←訳:虎です!世界選手権だよ!)

 こんにちは、ネーさです。
 現在人気沸騰中のラグビーW杯ですが、
 ラグビーの故郷・英国では
 自転車競技のロードレース世界選手権が始まりました!
 新たに世界チャンピオンの座につくのは誰なのか、
 熱戦をWebニュースでチェックしながら
 (TVでも報道してくれたらいいのに~)、
 はい、今日も読書タイムですよ。
 本日は、こちらのハンディタイプなアートガイドを、
 さあ、どうぞ~♪
 
  



    ―― かわいい美術に会いに行こう ――



 編者は田尻彩子さんと松原芽未さん、
 イラストはmakomoさんとコグレチエコさん、
 2019年7月に発行されました。
 『《かわいい》をキーワードにめぐる
  関東&ちょっと遠くの美術館35』
 と副題が付されています。

 前回・前々回記事では
 アート関連の御本や
 展覧会情報をお伝えしました。
 そして今回は、三連休に合わせての三連打、ということで
 やっぱり“アート”をテーマにしてみましょ♫

「ひょうしィ、かわいいィ~!」
「ぐるるがるるるる~!」(←訳:中身もカワイイよ~!)

 思わずクスっと笑ってしまうような
 makomoさんのイラストが案内してくれる本文は、

 《やっぱりかわいい日本&東洋美術》
 《西洋美術だってかわいい》
 《かわいいが見つかる美術館》
 《現代アートのかわいいを探そう!》
 《かわいい美術に出会う旅》

 という、5つのパートと、
 4編のコラムから構成されています。

「あッ! ここォ、しッてまスゥ!」
「がっるるるぐるる!」(←訳:行ったことあるよ!)

 はーい、そうなんですよ。
 この御本では、
 良い意味でメジャーな、
 初心者さんにとって訪問しやすく、
 交通の便も良い美術館が多く取り上げられています。

 都心エリアの、
 太田記念美術館、
 山種美術館、
 サントリー美術館、
 根津美術館や、
 東京国立近代美術館、
 東京国立博物館などは、
 一般の旅行ガイド本にも掲載されていますね。

 もうちょっと“凝ってる”というか、
 独自のこだわりを掲げている美術館は、
 レンガ建築が美しい三菱一号美術館、
 たすけてドラえも~ん!と叫びたくなる
 川崎市の藤子・F・不二雄ミュージアムや、
 おもちゃ箱みたいな
 岡本太郎美術館……

「とおいィところにィ、ゆきたいィのならァ~」
「ぐるがるる!」(←訳:西へ飛ぼう!)

 今年2019年の秋、
 9月28日から11月4日にかけて
 瀬戸内国際芸術祭2019が開催されるのは、
 瀬戸内海に浮かぶ大小12の島々と
 2つの港です。

 この御本で《かわいい》目線から注目しているのは、
 香川県の小豆島と、
 女木島(めぎじま)。

 いや、東京から西じゃなくて北方面に飛びたいんだ!
 という方々は、

 青森県の青森県立美術館や、
 十和田市現代美術館はいかがでしょう?

「ほくりくもォ、いいでスねッ!」
「がるるぐるるる♪」(←訳:群馬もいいなあ♪)

 そうね、富山県立美術館や
 金沢21世紀美術館、
 フランスの彫刻家ポンポンさんの作品を所蔵する
 群馬県立館林美術館も
 《かわいい》がいっぱいです。

 私ネーさとしましては、
 おすすめしたい《かわいい》美術&美術館は、
 う~ん、どこにしようかなあ……
 白金台の東京都庭園美術館は
 ハズせないわよねえ……
 横浜市の横浜美術館も、
 建物の雰囲気はいいし、
 立地もいいし……。

「はこねもォ、おもしろいィのでス!」
「ぐるるるがるるるぐるる!」(←訳:美術館がたくさんあるよ!)

 都心部から東京郊外、
 首都圏、近県、
 はたまた東北や北陸、九州へまでも
 《かわいい》を訪ねて歩く
 楽しいミュージアムガイド本には
 写真・図版が多数収録されています。

 ページをひらいて、
 これ観てみたい!とピンと来たら、
 この御本を手に、
 アート探究旅行へ、ぜひ♪
 
 

 
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― 上野の森で、ゴッホ展の秋 ―

2019-09-21 22:30:05 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 げきとうゥ、なのでス~!」
「がるる!ぐるるる~!」(←訳:虎です!凄まじい~!)

 こんにちは、ネーさです。
 日本の白星で幕を開けたラグビーワールドカップ、
 総合格闘技じゃん!といいたくなる全力突進ぶりに、
 選手の皆さんケガしないで~!とTV前で叫んだ後は、
 さあ、心を落ち着けての読書タイム……をサボり、
 週末の今日は、↓こちらの展覧会情報を、
 さあ、どうぞ~♪

  


 
         ―― ゴッホ 展 ――



 東京・台東区の上野の森美術館にて、
 会期は2019年10月11日~2020年1月13日
 (休館日は12月31日と1月1日)、
 『Vincent van Gogh』とオランダ語題名が、
 『人生を変えたふたつの出会い』
 と日本語副題が付されています。

「むむゥ~んッ! きましたでスねッ!」
「ぐっるがるる!」(←訳:ゴッホさんだ!)

 ええ、おそらく、
 この秋の上野のお山を
 最も賑わせる美術展になるのは――

  

 フィンセント・ファン・ゴッホさん(1853~1890)
 
 の作品が集結する、
 この展覧会でしょう!

「せかいィじゅうゥからァ~」
「がるぐるる!」(←訳:ここ上野へ!)

 オランダのクレラー=ミュラー美術館が所蔵する
 『サン=レミの療養院の庭』(1889)

 米国ワシントン・ナショナル・ギャラリー所蔵の
 『薔薇』(1890年)

 スコットランド・ナショナル・ギャラリー所蔵の
 『農婦の頭部』(1885年)

 といったゴッホさんの作品とともに展示されるのは、
 モネさん、ルノワールさんたち
 《ハーグ派》と
 《印象派》の画家さんたちの作品です。

  

 27歳で画家として生きる決意をしたゴッホさんは、
 《ハーグ派》と出会い、
 画家としての基礎を学びました。

 そののち、
 パリに出たゴッホさんは、
 《印象派》の輝くような色彩に衝撃を受けます。

「それがァ、ふたつのォであいィ?」
「ぐるるるがる!」(←訳:道しるべだね!)

  

 この展覧会では、
 ゴッホさんの作品40点(!)と、
 《ハーグ派》と《印象派》を代表する
 巨匠さんたちの作品約30点が展示されます。

 そして、ナビゲーターは女優の杉咲花さん!
 杉咲さんのファンの方々は、
 会場での音声ガイド申し込みを
 お忘れなきよう。

「まえうりけんッ、はつばいィちゅうゥ~!」
「がるるぐるるるるるがるる!」(←訳:購入は10月10日までに!)

 アート好きな皆さま、
 ぜひ、秋の上野へ
 お出掛けくださいな♪

 




    では、今回はオマケ画像もアートで!
   
    前回記事でご紹介しましたのが、こちらの、
    
      ―― 岸田劉生 展 ――

    東京ステーションギャラリーにて
    会期は2019年8月31日~10月20日
   (月曜休館、ただし祝休日の場合は開館し、
    翌火曜日は休館)
   
   「あッ!これこれッ!」
   「ぐるる~!」(←訳:坂の絵~!)
   『切通之写生』の名称でも知られる
   『道路と土手と塀』(1915年)も
    出展されますよ。
    近代洋画好きな御方は、
    こちらも、ぜひ♪

    
    またしても台風接近との予報に
    肩をガックリ落としておりますけれど、
    どうかこの連休は
    穏やかな休日でありますように…
    
   
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