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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

 2025!新春特別企画 《激風!大西洋横断!》 その②

2024-12-31 22:03:05 | 2025!新春特別企画!

『海賊船が接近中! 総員警戒を!』

 

 か、海賊!

 2025年新春特別企画は、開始早々えらいことになりましたよ。

 どうします、名探偵テディちゃムズ?

  

「むゥ、かいぞくゥッ!」

 

 眉間にシワを刻んで、テディちゃムズは唸ります。

 《アテナ》号は海軍学校所属の船ですから、機密ではないし、

 船橋や船内の設備も特別なものではありません。

 そんな船へ、海賊たちが乗り込んでくる理由といえば。

  

「がるるるるるるるぐるる!」(←訳:マイクマフトさん隠れて!)

 

 テディちゃムズと同様に

 事態を察した虎くんが慌てて忠告しましたが、

 時すでに遅し。

 

 騒々しい足音がどんどんこちらに迫ってくる!

 と思う間もなく、

 黒い影たちが船室に雪崩れ込んできて、

 テディちゃムズと虎くんには目もくれず――

  

「ふぎゃっ!」

 

 ぬぬっ!

 黒い影たちは、マイクマフト氏の腕から外交行嚢を引き剥がし、

 奪い取ってゆくではありませんか!

 

「返せっ! 戻せっ! わしの行嚢~!」

 

 マイクマフトお兄ちゃんの抗議も虚しく、

 影たちは疾風のごとく駆け去ってゆきます。

 この間、わずか3.5秒。

 

「おにいィちゃんッ、しッかりィ!」

「ぐるる?」(←訳:大丈夫?)

  

「だっ、大丈夫だわい! それより、それより行嚢を……!」

「うんッ、わかッたァ!」

 

 名探偵テディちゃムズ、

 颯爽と影たちの後を追いかけ……るのではなく、

 船橋への階段をモフモフ足で駆け上がりました。

 まっしぐらに通信士さんの席へ向かい、

 

「しきゅうゥでんぽうをッ! ろんどんへッ!」

 

 テディちゃムズが通信文を送り、

 船員さんたちがアタフタしている隙に、

 侵入者たちは《アテナ》号から退去してゆきます。

 

 マイクマフト氏が後生大事に抱え守り、

 謎の黒い影集団が強奪していった外交行嚢とは、

 いったい……?

 

     (次回へ、続く!)


2025!新春特別企画 《激風!大西洋横断!》 その①

2024-12-30 22:03:05 | 2025!新春特別企画!

 ゴォ~ン、ゴォ~ン……

 皆さま、お久しぶりのパラレル・クマワールドへ、ようこそ!

 一年が暮れゆくロンドンの街に

 セントポール寺院の聖なる鐘の音が渡って――

 ん? んん? あらら、何かヘンですね?

 よくよく耳を澄ませてみれば、

 あの音はゴォ~ンじゃなくて、ゴゴゴゴォ~じゃありませんか?

 

「当ったり前じゃ、うおっ、おっとっと!」

  

 ゴウゴウという騒音の中、

 床をころころ転がって行くのは、おお!

 名探偵テディちゃムズの兄・マイクマフト氏!

 

「おにいちゃんッ、しッかりィ!」

「がぅるるぐるっる!」(←訳:ちゃんと捕まって!) 

  

 すかさず兄に声を掛けるのは、

 ロンドンのベイカー街221Bにそのクマありと知られる

 名探偵テディちゃムズ氏!

 友人の虎くんとともに、

 画像をブレブレにさせつつも、器用に踏ん張ります。んむむ!

 

 ええ、揺れる床や、ちょっとばかりの騒音に

 畏れおののく必要はありません。

 ここは、海の上。

 正確には、大西洋を西から東へと横断する

 英国海軍学校の高速船《アテナ》号の船内です。

 少々の揺れは想定範囲内、ですね。

 

 それにしても、名探偵テディちゃムズ一行が、

 なぜまた《アテナ》号に乗船しているのかと申しますと――

 

「もちろんっ理由はコレじゃっ! おっとと!」

  

 マイクマフト氏が抱えている袋の縁には

 『外交行嚢(がいこうこうのう)』と記印されています。

 つまり、袋の中身は、外交用の重要な文書や物品……?

 

「その通りだわい! ぐおおっ?」

  

 縦揺れ、横揺れ、斜めに、下に。

 さしも頑丈なクマ&虎たちも、

 ここ数日あちこちで低気圧が発生している大西洋を

 超高速で渡ろうとする《アテナ》号内の船室で、ころころ、ころりん。

 

「んもうゥ、まだァとうちゃくゥしないのかなァ?」

 ぼやく弟・テディちゃムズに、兄・マイクマフト氏は、

「わしの計算では、あと1時間でサウザンプトン港だ!」

 と即答します。

 さすが、一説に”政府そのもの”と言われるだけありますね。

「ぐるるるがるぅ~…?」(←訳:間に合うかなぁ~…?)

「間に合わせるのじゃ!」

 

 懐中時計の針を睨みつつ

 勇敢に宣言するマイクマフト氏、

 一段と激しい揺れに、またもころころ横転しながらも、

 胸に、いえ、お腹に抱いた外交行嚢を

 必死にかばい、守ります。

 

「なんとしても!

 女王陛下にこれを!!」

 

 その時でした。

 船内の壁と伝声管を震わせて、

 緊急事態を報せるサイレンと、

 船橋の航海士さんの絶叫が!

 

『海賊だあぁっ!!』

 

        (次回へ、続く!)

 


~ 2024年のBEST BOOKを探そう! ⑤総合編 ~

2024-12-29 22:03:09 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 いよいよォ~ふぁいなるゥなのでス!」

「がるる!ぐるるがる~!」(←訳:虎です!総合編だよ~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 2024年のBEST BOOK探しも、ええ、ファイナル回となりました。

 今年、最も《読んで良かった~!》と思えた作品は……

 さあ、こちらを、どうぞ~♪

  

 

            ―― 地雷グリコ ――

 

 著者は青崎有吾(あおさき・ゆうご)さん、

 2023年末の発行ながら、2024年に入って大ブレイク!

 増刷が間に合わないほどの超ヒット作品になりました。

 数多の賞を受賞し、

 直木賞候補にも上った2024年を象徴する快作です!!

 

「ぞくへんッ! まッてまスよゥ!」

「ぐるるるがるぐっるる!」(←訳:続編期待ならこっちも!) 

  

 

        ―― 六月のぶりぶりぎっちょう ――

 

 著者は万城目学(まきめ・まなぶ)さん、

 祝!直木賞受賞!とスタンディングオベーションを送りたい

 魂の《京都×Maqime》シリーズ、

 まだまだ世界が広がってゆきそうで、

 読み手としては嬉しい限りです。

 

「うふふゥ!きょうとのおとなりィにもォ~」

「がっるるぐるるるる!」(←訳:すっごいヒトたちが!)

  

 

          ―― 成瀬は信じた道をいく ――

 

 著者は宮島未奈(みやじま・みな)さん、

 前作『成瀬は天下を取りにいく』以上にパワーアップ、

 エンタ度も増した成瀬あかりさんが帰ってきた!

 滋賀県&滋賀県民さんへの、琵琶湖級に広大なLoveが眩しい……!

 

 

「ここからはァ、すぺしゃるゥへんッでスゥ!」

「ぐるるるるるがるぐる!」(←訳:お正月休みに推奨です!)

  

 

            ―― ゆびさきに魔法 ――

 

  著者は三浦しをんさん、装丁も物語もキラキラです!

  

 

           ―― 気の毒ばたらき ――

 

  著者は宮部みゆきさん、捕物帖好きな御方にはこの一冊を!  

  

 

          ―― 完本 神坐す山の物語 ――

 

  著者は浅田次郎さん、多摩っ子にしか描けない《山の夢》を、ぜひ……!

  

 

          ―― 竜の医師団 1&2 ――

 

  著者は庵野ゆきさん、SFファンタジー好きな方々には↑この作品を!

  

 

       ―― シャーロック・ホームズの凱旋 ――

 

  著者は森見登美彦さん、ヴィクトリア朝の京都で名探偵ホームズさんは……?

 

 

 と、2024年のBEST BOOK探し総合編の今回は、

 BEST BOOK3選と、

 スペシャル編の5作品をご紹介いたしました。

 ただ、私ネーさの力及ばず、

 小説もコミックもアート本もノンフィクションも

 まだ読み切れていない作品がたくさんありますので、

 2025年もお付き合いいただければ……と

 願っております。

 

「みなさまッ、いちねんかんッありがとうございましたッ!」

「がるるぐるるるがるるるるる!」(←訳:来年もよろしくお願いします!)

 

 では、どうか楽しく穏やかな

 お正月休みを過ごしてくださいね♪

 (以下、小さな声で)

 ……恒例の新年おバカ企画も、たぶん…たぶん……?


~ 2024年のBEST BOOKを探そう! ④海外編 ~

2024-12-28 22:03:09 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 きょうがァ、ちゃんすゥなのでスよゥ~!」

「がるる!ぐるるるるるがるる!」(←訳:虎です!お正月飾りを飾ろう!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 お正月飾りを飾るのは、

 『八』が入っていて末広がりな『28日』か、

 キリのいい『30日』がGOOD♫だそうですね。

 飾り付けを完了したら、

 さあ、2024年のBEST BOOKを探そう!海外編を、どうぞ~♪

  

 

  ―― ティラノサウルスを発見した男 バーナム・ブラウン ――

 

 著者はローウェル・ディンガスさん+マーク・A・ノレルさん、

 原著は2010年に発行されました。

 1902年、モンタナ州ヘルクリークで発見されたのは、

 後にティラノサウルスレックスと名付けられる

 巨大な肉食恐竜の化石……!

 化石の発見者・ブラウンさん(1873~1963)の生涯を詳述する伝記作品は、

 古生物学好きな方々におすすめですよ。

 

「きょうりゅうのォ、つぎはァ~…」

「ぐるるがる!」(←訳:猛禽類だよ!) 

  

 

           ―― ハヤブサを盗んだ男 ――

 

 著者はジョシュア・ハマーさん、

 原著は2020年に発行されました。

 国際的な野鳥闇取引を撲滅すべく、警察が追跡するのは、

 稀少な鳥類の巣を荒らす”タマゴ泥棒”たち。

 緊張感ひしひし!なノンフィクション作品です。

 

「ここからはァ~ふぃくしょんッ!」

「がるるるぐる!」(←訳:小説作品です!)

  

 

      ―― デシベル・ジョーンズの銀河オペラ ――

 

 著者はキャサリン・M・ヴァレンテさん、

 原著は2018年に発行されました。

 伝説的名作『銀河ヒッチハイクガイド』に

 マーベル映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』をミックス!

 がんがんシェイクしたらこうなった?

 笑って呆れて大拍手!な怪作もBEST BOOKに。

 

「むふふゥ! こんかいのォ、しめくくりィはァ~」

「ぐるるっ!」(←訳:これだっ!)

  

 

          ―― ガイズ & ドールズ ――

 

 著者はライモン・ラニアンさん、

 原著は1932年(!!!)に発行されました。

 多くの映画(特にギャング映画)の脚本に影響を与え、

 ミュージカル化もされた小説作品が、

 ステキな訳文で21世紀の日本に登場!

 

「ふぁびゅらすゥ!」

「がーるるる!」(←訳:マーベラス!)

 

 次回は、総合編をお送りいたします。

 お暇なときに、ちょこっと覗いてみてくださいね~♪

 


~ 2024年のBEST BOOKを探そう! ③ノンフィクション編 ~

2024-12-27 22:03:09 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 あんぜんッ、だいいちィ~でスよゥ!」

「がるる!ぐるるがっるるる!」(←訳:虎です!慌てずゆっくりと!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 今日あたりが仕事納めで、いざ帰省や旅行へ!

 という方々も、のんびり&安全優先でお過ごしくださいね。

 そして休息を兼ねたスキマ時間には、

 さあ、2024BEST BOOKノンフィクション編を、どうぞ~♪

  

 

           ―― SF少女マンガ全史 ――

 

 著者は長山靖生(ながやま・やすお)さん。

 20世紀の日本の少女マンガ界に於いて

 どれほど豊かな《SF》作品が生まれ、

 後の世代に影響を与えていったのか、

 著者・長山さんは詳細に掘り起こしてゆきます。

 まさに、情熱とマンガ愛に満ちた労作~!

 

「ぱちぱちぱちィ~!」

「ぐるるがるるるぐるるる!」(←訳:お次は日本からフランスへ!)

  

 

         ―― ジェーン・バーキンと娘たち ――

 

 著者は村上香住子(むらかみ・かすみこ)さん。

 『フィガロジャポン』誌のお仕事が縁となり、

 ジェーン・バーキンさんと知り合って、

 バーキン家の友人となった著者・村上さんが回想するのは、

 在りし日のジェーンさんの笑顔、涙、心模様……

 いまも世界中で愛される“ミューズ”を悼む一冊です。

 

「こちらにもォ、もうひとりィ~!」

「がるるるぐぅーるる!」(←訳:不思議なミューズが!)

  

 

            ―― マーラーの姪 ――

 

 著者はウィルソン夏子さん。

 『アウシュヴィッツの指揮者、アルマ・ロゼの生涯』

 という副題からもお分かりのように、

 音楽家グスタフ・マーラーさん(1860~1911)の姪、

 アルマさんの生涯を辿る作品です。

 

「ううむゥ、おもくてェ、かなしいィ~…」

「ぐるがるるぐるるるる!」(←訳:戦争なんてもうイヤだ!)

 

 もう一作品、

 戦争をテーマとする労作を。

  

 

      ―― パリの『敵性』日本人たち 1940-1946 ――

 

 著者・藤森晶子(ふじもり・あきこ)さんが丁寧に追ってゆくのは、

 第二次世界大戦時、敢えて帰国せず、

 フランスに滞在する道を選んだ日本人たち……

 そうして戦後、

 彼/彼女たちの身に何が起こったのか――

 全活字マニアにおすすめしたい力作ですよ。

 

「せんそうゥ、だめでスゥ、ぜッたいにィ!」

「がるぐるる!」(←訳:NO WAR!)

 

 以上のように、世界情勢ゆえでしょうか、

 あらためて平和の尊さが身に沁みる

 BEST BOOKノンフィクション編となりました。

 本屋さんで見かけたら、

 ぜひ、手に取ってみてくださいね。

 

 次回は、海外作品編をお送りいたします。

 お暇なときにでも覗いてみてくださいな♪

 


~ 2024年のBEST BOOKを探そう! ②アートブック編 ~

2024-12-26 22:03:09 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 かんそうゥちゅういほうゥ~ッ!」

「がるる!ぐるるがるぐる!」(←訳:虎です!脱水も警戒だよ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 風邪やインフルエンザの予防をして、

 空気が乾き切っているので脱水を起こさないようにして、と

 あれこれ気を遣う年末になりましたが、

 スキマ時間は、さあ、BEST BOOKを探しましょう。

 本日は、2024アートブック編を、どうぞ~♪

  

 

    ―― 中野京子と読み解く クリムトと黄昏のハプスブルク ――

 

 著者は中野京子(なかの・きょうこ)さん、

 《怖い絵》シリーズに劣らぬ気魄で描き出すのは、

 空中崩壊してゆくようなハプスブルク家の終焉と、

 画家グスタフ・クリムトさんの生涯……

 クリムトさんの大ファンである私ネーさ、

 涙せずにはいられませんでした……。

 

「ネーさッ、しッかりィ!」

「ぐるるがるるーる!」(←訳:2作目いきまーす!)

  

 

      ―― 山下裕二 論考集成 日本美術をひらく ――

 

 著者は山下裕二(やました・ゆうじ)さん、

 あまりの大冊っぷりにビビッてしまう美術評論集は、

 20世紀後半から現代に到る

 アートの興隆や流行をしっかりどっしり捉えた労作ですよ。

 

「おつぎはァ、えいがッ!」

「がるるるるるぐるがる!」(←訳:人気作家さん登場です!)

  

 

         ―― 映画とポスターのお話 ――

 

 著者は、ヒグチユウコさん、大島依提亜(おおしま・いであ)さん、

 『Talk about Films and Posters』という英語題名の通り、

 著者の御二方が愛してやまない映画と

 映画ポスターについてのお話が収録された一冊です。

 ヒグチユウコさんの画集ではありませんが、

 掲載されているイラストの美しさよ……!

 

「そしてェ、とどめはァ~…」

「ぐるるがる!」(←訳:こちらです!)

  

 

          ―― 芸術新潮 2024年9月号 ――

 

 ↑ご覧のように、月刊誌『芸術新潮』2024年9月号の特集は、

 《祝!画業55周年 萩尾望都》

 《スケッチブックから読み解く、創作のひみつ》!

 早々に売り切れてしまったものの、

 内容を編集して近日中に書籍化の予定、だそうですよ。

 初期の萩尾さんの作品が好きな方々はぜひチェックを。

 

 と、以上がアートブック編のBEST BOOK4選なのですが、

 

「ほかにもォ、いろいろォ~」

「がるるぐっるるるる!」(←訳:候補があったんです!)

 

 春木晶子さん著『異能力者の日本美術』、

 そして

 ジャン=ピエール・ルミネさん著

 『ゴッホが見た星月夜』も

 BEST BOOKに推したい力作ですので、

 皆さま、本屋さんのアート本コーナーで

 探してみてくださいな。

 

 次回はノンフィクション作品編をお送りいたします。

 お暇なときにでも覗いてみてくださいね~♪

 


~ 2024年のBEST BOOKを探そう! ①コミック編 ~

2024-12-25 22:03:09 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ふァいッ! まいとしィ~こうれいィなのでスゥ!」

「がるる!ぐるるるがるるるぐる!」(←訳:虎です!BEST BOOK大会!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 聖ニコラウスさんとトナカイくんたちに

 長旅お疲れさま~!と手を降ったら、

 さあ、恒例の年の瀬企画の始まりですよ。

 2024年のBEST BOOKは……コミック編から、行きましょう~♪

  

  

 

          ―― 銀太郎さんお頼み申す ――

 

  著者は東村アキコ(ひがしむら・あきこ)さん、

  現在は第6巻まで刊行されています。

  余韻の深さ、という点で他に類を見ない《和の美》のコミック、

  特に第6巻のヒョウタン棚のエピソードには打たれました……!

 

「うむゥ! つぎはァ~…?」

「ぐるがるぐる!」(←訳:あの怪作だよ!)

  

 

            ―― ドッグスレッド ――

 

 著者は野田サトル(のだ・さとる)さん、

 現在は第4巻まで刊行されている《北の国》の物語は、

 アイスホッケーも学園ドラマも災害の慟哭も

 もうなんでも来い!な力強さと、

 著者・野田さんの画力が際立ちます。

 

「れきしものもォ、いいよねッ!」

「がるるぐるるるるる!」(←訳:大河に負けてないよ!)

  

 

       ―― 神作家 紫式部のありえない日々 ―― 

 

 著者はD・キッサンさん、

 現在は第五巻まで刊行されています。

 大河ドラマ『光る君へ』とは別人?な道長さんの暴走っぷりは必見~!

 

「くすくすくすッ!」

「ぐるがるぐっるる!」(←訳:笑いならこっちも!)

  

 

            ―― 女の園の星 ――

 

 著者は和山やま(わやま・やま)さん、

 最新刊の第4巻でもシュールな笑いが

 聖夜のイルミのように輝きわたりました。

 実写化の際は、ぜひ、星先生を塩野瑛久さんで~!

 

「むッ? おかみィ??」

「がるるるるぐるる?」(←訳:一条天皇が星先生?)

 

 以上が私ネーさ版の2024 BEST BOOKコミック編ですが、

 完結を迎えた『呪術廻戦』、

 『SPY × FAMILY』のアーニャちゃんは可愛いし、

 『怪獣8号』は佳境だし、

 海外での人気も右肩上がりだし……と

 今年も話題にこと欠かなかった日本のマンガ界、

 2025年にも期待しましょう!

 

 次回はアートブック編をお送りいたします。

 あれこれ忙しい年末ですから、

 お暇なときにでも覗いてみてくださいね~♪

 


~ 夜に想ふ ~

2024-12-23 22:03:37 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 れいわろまんのォおにいィさんたちィ、おめでとうゥ~!」

「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!祝二連覇!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 令和ロマンさんが優勝した《M-1GP 2024》、

 バッテリィズさんにも真空ジェシカさんにも大拍手!

 特にバッテリィズのエースさんに期待を抱きつつ、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

           ―― クリスマス・キャロル ――

 

 

 著者は収録順に、チャールズ・ディケンズさん、

 オスカー・ワイルドさん、村岡花子さん、

 2024年10月に発行されました。

 

「きょうはァ、いぶいぶゥ~でスゥ!」

「ぐるるがるる!」(←訳:なので名作で!)

 

 クリスマスを象徴する小説作品は、と問われたら、

 おそらく多くの人びとが、

 この作品を挙げることでしょう。

 

 チャールズ・ディケンズさん作

 『クリスマス・キャロル(A Christmas Carol)』

 (原著は1843年12月に刊行)。

 

 現在でも、映画やアニメなどに映像化されたり、

 ミュージカルにアレンジされたり、と

 世紀を超えて受け継がれる

 ”クリスマスのものがたり”になっていますね。

 

 しかし……

 ダイジェスト版ではない

 小説作品『クリスマス・キャロル』に接する機会は――

 

「ふむむゥ? それはァ~…」

「がるるぐるるる?」(←訳:滅多にないかも?)

 

 この御本に収録されているのは、

 《赤毛のアン》シリーズの訳者さんとして知られる

 村岡花子(むらおか・はなこ)さん訳による

 『クリスマス・キャロル』です。

 

 19世紀のロンドンを舞台とする物語は、

 思わず心があたたまる……というような、

 安直に”うるわしい”聖夜譚ではなく、

 見方によっては、

 これってホラーなんじゃないの?

 と言いたくなってしまう

 ゴーストストーリー……!

 

 たぶん著者ディケンズさんは、

 『ハムレット』や『マクベス』の亡霊登場シーン、

 『ヴェニスの商人』のシャイロックさんといった

 シェイクスピアさん的な要素を

 意識して盛り込んだのかもしれません。

 

 シェイクスピアさんの作品なら、

 亡霊が出てくれば王国は滅び、

 大金の貸し借りが始まれば

 登場人物たちの運命は狂い……となりますが。

 

 ロンドンに住む裕福な老人スクルージさん、

 意外にも、こころは骨太でした。

 

 代わる代わる襲い来る幽霊たちと、

 昔むかしのつらい記憶。

 さらには幽霊の案内で

 19世紀のロンドンの悲惨な貧しさをも

 スクルージさんは目の当たりにすることになります。

 

 それはいっそ、

 発狂してしまっても無理はないくらいの

 過酷な体験だったのですけれども。

 

 夜が明けて、

 スクルージさんが辿り着いた境地は。

 

「おッ? えがおォ、でスねッ?」

「ぐっるるるがぅる!」(←訳:ニッコニコじゃん!)

 

 『クリスマス・キャロル』に続くのは、

 オスカー・ワイルドさんによる

 聖なる物語『しあわせな王子さま(The Happy Prince)』

 (1888年5月刊行)、

 そして、

 村岡花子さんの童話作品

 『さびしいクリスマス』。

 

 《聖》とは何なのか――

 静かに問いかける短編集を、

 全活字マニアの皆さま、

 ぜひ、一読してみてくださいね♪

 


~ 作風、きらり!と ~

2024-12-22 22:03:07 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 わほゥ! かけのぼるゥ~となかいィくんたちィ!」

「がるるい!ぐるるるがるぐる!」(←訳:虎です!ソリには贈物満載!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 聖なる夜、トナカイさんたちの牽く橇には

 あらゆる贈物が載っていると仮定して、

 はたして、本好きな子どもたちのもとに届くのは……

 などと想像しながら、 

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

            ―― 絵本作家のしごと ――

 

 

 聞き手は柴田こずえ(しばた・こずえ)さん、

 南谷佳世(みなみや・かよ)さん、

 2024年10月に発行されました。

 

「ふァいッ! えほんッ!」

「ぐるるるがるるるぐる!」(←訳:オトナも好きです絵本!)

 

 絵本ってなんだろう。

 絵本作家さんって、どんなことを考えているんだろう。

 

 答えを探るべく、

 聞き手のおふたり――

 柴田さんと南谷さんは、

 8人の絵本作家さんの”制作の場”を訪れ、

 インタビューしました。

 

 その顔触れは、収録順に、

 

 ミロコマチコさん

 鈴木のりたけさん

 及川賢治さん(100%ORANGE)

 きくちちき さん

 ヨシタケシンスケさん、

 出久根育さん

 堀川理万子さん

 こみねゆら さん

 

 という、大人気の作家さんたち!

 

「おおォ、ここがァあとりえッ!」

「がるぐる!」(←訳:画材拝見!)

「ほんだなもォ、はいけんッ!」

 

 8人の絵本作家さんは、

 ええ、いうまでもなく、

 作風、画風、表装や造本等、

 8人それぞれに違っていて、

 その“違い”にワクワクさせられます。

 

 ミロコマチコさんが描く、動物たち。

 及川賢治さんの、POPなリズム感。

 きくちちきさんの、フワっと鮮やかな色。

 ヨシタケシンスケさんの、シュールな真理。

 出久根育さんの、空間感覚。

 堀川理万子さんの、昔語り。

 こみねゆらさんの、ぬいぐるみのトトコちゃん。

 

 そして、

 鈴木のりたけさんの『大ピンチずかん』は、

 今年2024年も話題になりましたよね。

 

「うふふふふゥ!」

「ぐるるるがるる!」(←訳:共感の嵐でした!)

 

 鈴木さんへのインタビューでは、

 『大ピンチずかん』制作の背景が語られています。

 

 編集者さんへのプレゼンで

 厳しくダメ出しされてのち、

 アイデアを得、工夫を重ねて

 窮地を切り抜け……と、

 鈴木さんの歩みもまた、絵本と同じように

 『ピンチ打破!』そのもの、

 だったのでしょうか。

 

「あらしのォはてにはァ~」

「がるる!」(←訳:青天が!)

 

 クリスマスの贈りものに、

 お誕生日のプレゼントに、

 いつも大人気の《絵本》。

 

 《絵本》の作り手さんたちの素顔を、

 ちょっとだけ覗き見できる一冊を、

 皆さま、ぜひ♪