テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

楽しくも、ドラマティック♪

2019-05-31 22:46:04 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 やりましたでス! かいきょッ!なのォでス~!」
「がるる!ぐるるるるがるるる!」(←訳:虎です!おめでとうなのです!)

 こんにちは、ネーさです。
 《2019ジロ・ディ・イタリア》第18ステージで驚きの快挙が!
 イタリア&日本のチーム
 『NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ』に所属する
 ダミアーノ・チーマさんがステージ優勝を遂げました!
 日系のチームがグランツールでステージ優勝するなんて、
 自転車ロードレースファンにとっては夢のような展開です♪
 ひゃっほ~♫と踊り出したい気持ちを抑えつつ、
 さあ、本日の読書タイムは
 こちらを、どうぞ~!

  


 
       ―― SAVVY  July 2019 ――



 現在発売中の月刊『SAVVY 7月号』は、
 関西圏を中心に販売されている雑誌ですが、
 最近は東京の書店さんでも扱っているお店が増えてきました♪
 アジサイのようなブルーが目を惹く今号の特集は、
 
  《大阪 神戸 京都 2坪半きぶんの小さい店》。

「ちッちゃいィ~!」
「ぐるがるるる!」(←訳:2坪だもんね!)

 2坪半……
 店舗を運営してゆくには、
 カウンターなどを設置して、
 バックヤードも確保したいところですから、
 実面積はもっと小さくなっちゃうわよね。

 つまり、1坪から2坪くらいの、
 小さなお店、ということになりましょうか。

「でもォ、そこがァいいィのでス!」
「がるるるぅっる!」(←訳:ドラマティック!)

 ええ、そうなんです。
 この《小さいお店》特集の主役は、
 ファッションやコスメではないんですね。

 主役は、ひと。

 《小さい店》という形を選び、
 営み、動かしてゆく
 “ひと”が主人公なんです。

「みなさんッ、いきいきィしてまス!」
「ぐるがるぐるる!」(←訳:良い表情だよね!)

 ごく普通の民家の玄関口が、
 休日は焼き菓子屋さんに変身。

 交差点のコーヒースタンド。

 京都の町屋の、あんこにこだわる和菓子屋さん。

 ひとつの店舗に、コーヒー屋さんと花屋さんが同居。

 山の中の、民家を改造したパン屋さん――

 カフェも、
 ジュエリー工房も、
 LLサイズではないかもしれないけれど、
 お店を動かしている“ひと”たちのハートは
 清々し~いLLL+αサイズ!

「よんでるとォ~」
「がるるぐっるるる!」(←訳:楽しくなってくる!)

 どの《小さいお店》も
 大阪・神戸・京都、の関西にあるお店ばかりですが、
 関西へ旅行する機会があれば行ってみたい!と
 私ネーさ、この『SAVVY 7月号』を抱えて
 書店さんのレジへと走ったのでした。

 いえ、ホントはね、或るファッション誌を探して
 雑誌コーナーをうろうろしてたんですけど、
 この『SAVVY』をちょっと立ち読みしてみたら、
 放っておけなくなっちゃって。

「なのでェ、よていィへんこうゥ~♪」
「ぐっるるがるる!」(←訳:こっちに決めた!)

 関西に住んでいない方々も
 書店さんで見かけたら
 手に取っていただきたい月刊誌『SAVVY』、
 とりわけ、人間ドラマ好きな方々におすすめです。
 皆さま、ぜひ♫

 
 
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~ 《和》の宝飾文化クロニクル ~

2019-05-30 22:16:20 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 つぎのォすてーじィはァ~くまのッ!」
「がるる!ぐるるがる~!」(←訳:虎です!南紀を走れ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 祝! 《ツール・ド・熊野2019》開幕!
 南紀地域を舞台に開催される自転車ロードレース大会は
 今日5月30日から6月2日にかけての開催ですよ。
 熊野の美しい風景が選手さんの励みになることを確信しつつ、
 本日の読書タイムも
 “日本の美”をテーマとする
 こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

  


 
    ―― ビジュアル版 詳説 日本の宝飾文化史 ――



 著者は露木宏(つゆき・ひろし)さん、2019年4月に発行されました。
 『A History of Jewelry Culture in Japan』
 と英語題名が付されています。

「にほんのォ、そうしんぐゥとォいえばァ~…」
「ぐるる~!」(←訳:櫛や簪~!)

 そうね、先日は展覧会情報で
 現在、東京富士美術館で開催されている
 『サムライ・ダンディズム展』(~6/30)
 を御紹介しました。

 『サムライ・ダンディズム展』で展示されているのは
 刀剣と、特に印籠――
 いうなれば、日本男子の身辺を飾った《美》です。

 では、日本女子の身辺を飾った《美》、
 装身具にはどんなものがあるかというと、
 櫛(くし)、
 簪(かんざし)
 だけでは到底おさまりません。

 著者・露木さんは、この御本で、
 安土桃山時代(16世紀後半)から
 明治・大正期にかけての
 櫛・笄(こうがい)・簪の変遷を追ってゆきます。

「ふわわァ~! げいじゅつゥひんッ!」
「がるぐるるがるる!」(←訳:もう文化財だよね!)

 世界に例がないほど発達した、という
 日本の髪飾り文化を体現するかのような
 櫛や簪の図版には目を瞠らされます。

 鼈甲、木地に蒔絵を施したもの、
 珊瑚玉にガラス……素材の数々にも驚嘆させられますね。

 また、とても印象深いのが
 明治という“新たな時代”に於ける
 装飾品の豊かさ!

「こんなにィ、たくさんッ??」
「ぐるっるがるるっるるる!」(←訳:明治ってすごかったんだ!)

 素晴らしい和の装身具、といえば
 江戸期のものが頂点でしょ、という思い込みが
 すこーんと打ち砕かれて、
 私ネーさ、呆然自失してしまいました。

 明治の簪、櫛、襟留(和装のブローチ)、帯留、
 どれもみな美しいこと!
 江戸の職人さんの技術に
 まったく負けてませんね。

「だいあもんどォ、ぴかりッ!」
「がるるぐるる!」(←訳:真珠もピカリ!)

 さらに特筆すべきは、
 ページ数はわずかなのですけれど、
 アイヌ民族の耳飾り・首飾りと
 琉球王国の《ジーファ》と呼ばれる簪についての解説、
 そして、
 藤田君代さんのコレクションの紹介です。

「わわッ! これはッ!」
「ぐるるる~!」(←訳:信じ難い~!)

 画家・藤田嗣治さんの夫人、
 藤田君代さんがコレクションしていた
 江戸中期から明治の頃の大型櫛のコレクションは、
 言葉で説明するよりも、
 とにかく見て!
 見てみてください!と言うしかありません。

 アート好きさん、
 時代小説好きさんも
 歴史ノンフィクション好きな方々にも
 激おすすめの一冊です。
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 
 
 
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白と墨、だけじゃなく!

2019-05-29 21:57:14 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ごーるちてんッ、みえてくるゥかもッ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!終盤戦です!)

 こんにちは、ネーさです。
 最終週に入った《2019ジロ・ディ・イタリア》、
 今春のイタリア半島は雨が多くて天候不良のせいか、
 総合首位を巡る争いはまだまだ混沌としています。
 明日か明後日のステージで勝負が決まるのかしら♪
 とワクワクを募らせつつ、
 さあ、本日は読書……をサボって、
 こちらの展覧会情報を、どうぞ~!
 
  


  
         ―― 棟方志功 展 ――



 東京・府中市の府中市美術館にて、
 会期は2019年5月25日~7月7日(月曜休館)、
 『連作と対策で迫る板画の真髄』と副題が付されています。

「わァおッ! しぶいィ~!」
「ぐるるるるがる!」(←訳:モノクロの世界!)

  

 おっと、ちょっと待ってちょうだい、
 テディちゃ、虎くんも。

 確かに、棟方志功さんは、
 ↑上の2点の画像からも分かりますように、
 白地の紙に墨、という版画作品が多いんですけれど、
 ↓下の画像のような、
 “色あり!”な作品も制作しているんですよ。

「わほゥ! からふるゥ~!」
「がるるる!」(←訳:華やかだ!)

 ええ、そうなんです、
 以前に棟方さんの作品を拝見した折、
 私ネーさも思いました。

 華(はな)があるって、こういうことね!
 
  

 青森に生まれた棟方志功さん(1903~1975)が
 油彩画家になる志を胸に上京したのは
 1924(大正13)年、21歳の時でした。

 上京後、第9回(昭和3年)の帝展でついに入選!
 したものの、
 棟方さんは木版画への傾倒を深め、
 昭和7(1932)年には日本版画協会の会員となりました。

「はんがのォ~せかいィへッ!」
「ぐるがるるるる!」(←訳:いざ漕ぎ出さん!)

 自らの木版画を《板画》――
 板の中から生まれた絵画と呼んだ棟方さん。

 この展覧会では、
 棟方さんの代表作とされる
 『二菩薩釈迦十大弟子』(1939)、
 『女人観世音板画巻』連作(1949~1969摺)など、
 青森市の棟方志功記念館が所蔵する
 数々の作品が展示されます。

 府中市美術館は、
 緑ゆたかな都立府中の森公園内にありますので、
 初夏のお散歩には、まさにぴったり♪
 アート好きな皆さま、
 ぜひ、お出かけしてみてくださいな~♫
 

 
 
    では、暑い日にはこれだ!なオマケ画像もここで!
   
    『ネスレ』さんの
    《キットカット プレミアム ピーチミント》は、
    ショコラマニアさんの夏のおやつにおすすめです♪
    「ひやしィましょゥ!」
    「がるっる!」(←訳:キリっと!)
    はい、冷蔵庫でよ~く冷やしてからパクリ~♫♪


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ニャンコの、お仕事。

2019-05-28 22:10:43 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ごろろんッ、にゃおんッ♫」
「がるる!ぐぅるる~ん♪」(←訳:虎です!みゃおお~ん♪)

 こんにちは、ネーさです。
 先日はオマケ画像のコーナーで
 雑誌『an・an』の猫特集号をお知らせしました。
 そして本日の読書タイムでは、
 ニャンコ満載の単行本を御紹介いたしますよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~♪

  


 
  ―― もの書くひとのかたわらには、いつも猫がいた ――



 著者は収録順に(せーの!)、角田光代さん、吉田修一さん、
 村山由佳さん、柚月裕子さん、保坂和志さん、養老孟司さん、
 2019年3月に発行されました。
 『NHKネコメンタリー 猫も、杓子も。』と副題が付されています。

「にんきのォ、てれびィばんぐみィがァ~」
「ぐるるがるるぐるる!」(←訳:書籍化されたのです!)

 NHKの人気番組『ネコメンタリー 猫も、杓子も。』。

 この御本には、2017年の3月から
 2018年の8月にかけて放送された『ネコメンタリー』中から、
 6人の“もの書くひと”――作家さんと、
 “もの書くひとに寄り添うネコ”たちが登場します。

「さッかさんのォ、きょうつうゥてんはァ~…」
「がるるぐるる!」(←訳:本気の愛猫家!)

 御本の本文は、
 各作家さんへのインタビュー&作家さんによる作品、
 で構成されています。

 角田光代さんにとっての初めての猫であるトトちゃんは、
 漫画家・西原理恵子さんおお家からやって来た
 アメリカンショートヘアのニャンコ。

 寛容でやさしく、
 ちょっと引っ込み思案なトトちゃんとの生活は、
 角田さんの日々の過ごし方を
 大きく変えてゆきました。

 自分中心の、仕事優先の暮らしから、
 猫の世話を優先する暮らしになったんです。

「わきゃりィまスゥ! だッてェ~」
「ぐるるうがるぐっるるるるるる!」(←訳:お家で猫が待ってるんだもん!)

 仕事場での執筆を終え、
 自宅に帰ると、
 ドアを開ける前から
 トトちゃんの鳴き声が聞こえてくる。
 その喜び。
 そのぬくもり。

 そんな思いを語ったインタビューに続くのは、
 角田さんによる小説『任務十八年』。

 ふたつを併せて読むと、
 作家さんの胸の内に灯る
 “猫への思い”が熱く伝わってきます。

「みなさんッ、だいィすきィ~なのでスよッ♪」
「がぅるるるる!」(←訳:ニャンコがね!)

 村山由佳さんと、もみじちゃん。

 柚月裕子さんと、ルナちゃん・ピノちゃん・メルちゃん。

 保坂和志さんと、シロちゃん。

 養老孟司さんと、まるちゃん。

 どの人間×ニャンコのコンビにも
 私たち読み手はほっこりさせられたり、
 感情移入してしまったりするのですが。

「このォおうちはァ~…」
「ぐるるがるるぅる?」(←訳:どこかスペシャル?)

 『悪人』『横道世之介』他で知られる
 作家・吉田修一さんについての印象は、
 (あくまで私ネーさの個人的な感想ですけれど)
 峻烈、冷厳、精密……。

 しかし、ここでは“違う顔”が見えてきます。

 愛猫の、金ちゃん銀ちゃんへの
 静かな、優しいこころ配り。
 
 そして、インタビューの次の、
 エッセイ『拝啓 金ちゃん銀ちゃん』は……
 うう~む……
 この御方が、本当に『悪人』を書いた作家さんなのかしら……

「うふふッ♪」
「がるるっ♫」

 養老先生に
 《人に手間をかけさせるのが、ペットの仕事なのです。
  そう悟るしかありません。》
 と言わしめるニャンコたちの愛らしさ。

 長毛ちゃん短毛ちゃん、
 和ネコちゃん洋ネコちゃん、
 茶トラちゃんにハチワレちゃんに銀トラちゃん。
 写真も多数掲載されていて
 ネコ好きさんは笑顔になること間違いなしの一冊を、
 皆さま、ぜひ♪

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~ 月と、光と、楽の音と ~

2019-05-27 22:35:04 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 とうきょうゥにィ、ごォ~るゥ!」
「がるる!ぐるるるる~!」(←訳:虎です!おめでとう~!)

 こんにちは、ネーさです。
 《ツアー・オブ・ジャパン2019》で総合優勝を遂げたのは
 クリス・ハーパーさん!
 (国籍はオーストラリア、チームブリッヂレーン所属!)
 選手さん&スタッフの皆さん、8日間の激闘お疲れさまでした!
 オリンピックの前哨戦となりそうな来年のレースに
 いっそうの期待を抱きつつ、
 さあ、ここからは読書タイムです。
 本日は、こちらの人気シリーズ最新作を、どうぞ~♪
 
  


 
        ―― 陰陽師 女蛇ノ巻 ――



 著者は夢枕獏(ゆめまくら・ばく)さん、2019年2月に発行されました。
 大々人気の《陰陽師》シリーズ第16巻!
 『女蛇』は『めのへび』と読んでくださいね。

「ぱちぱちぱちィ~!」
「ぐっるるがるるる!」(←訳:こっちもめでたい!)

 いまやチビっ子ちゃんたちにも
 その名を知られるほどになったシリーズを通しての主人公は、
 安倍清明(あべの・せいめい)さんと、
 源博雅(みなもとの・ひろまさ)さん。

 ではあるのですが、
 多くの古典作品がそうであるように、
 魅力的な脇役さん、
 いえ、もう準主人公と呼んでもよさそうな人物たちが
 巻を重ねるごと
 ずっしりと存在感を増してきています。

「あはァ! あのォおじさんッ、でスねッ!」
「がるるるぐるるる!」(←訳:年齢不詳おじさん!)

 陰陽法師(おんみょうほうし)の
 蘆屋道満(あしや・どうまん)さんは、
 清明さんにとって永遠のライヴァル――
 矢吹ジョーさんにとっての力石徹さんに等しいキャラ、
 として《陰陽師》シリーズに登場しましたが、
 近年は脇に甘んじることなく、
 “我が道をゆく”風のやり方で
 清明さんよりも目立ったりもして。

 この御本でも、
 『狗(いぬ)』という作品で
 道満さんが非常に重要な役どころを担っています。

「ふしぎなァ、いがみィあいッ!」
「ぐるがるるぐるる!」(←訳:顔を見ればガルル!)

 信濃国の或るお屋敷に、
 父母を失くした親類の子が
 引き取られてきました。

 12、3歳の、気立てがよく、
 可愛らしい女の子です。

 その女の子に、
 隣家で飼われている一頭の白い犬が、
 吠え、牙をむき、唸り、襲いかかろうとする。

 誰にもなつく、おとなしい犬が、
 何故この子にだけ……?

「そんなァときィはァ~」
「がるぐるるるる!」(←訳:相談してみよう!)

 屋敷の主人は事態を憂い、
 信濃国へと放浪してきた陰陽法師に
 占いを請いました。

 はたして法師――蘆屋道満さんの見立ては?
 
「えいがァみたいィ~!」
「ぐるるがるぐるるる!」(←訳:場面が目に浮かぶよ!)

 もっちろん、
 清明さん博雅さん大活躍!な物語もおすすめですよ。

 “陰陽師版竹取物語”ともいうべき『竹取りの翁』。

 春の花の香りを織り上げたような『露子姫』。

 そして、《陰陽師》シリーズの出発点とも見える『蝉丸』――

 シリーズ開始から30年を迎えた16巻目のこの御本には
 12篇の作品が収録されています。
 こわい話も、かなしい話も、愛らしい話も、
 みんなひっくるめての《陰陽師》ワールドへ、
 皆さま、ぜひ♪
 
 
 
 
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夢見の、深みに。

2019-05-26 22:39:07 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 ごがつゥはァ、だァーびィ~!」
「がるる!ぐるるるるるがる!」(←訳:虎です!2400mの闘い!)

 こんにちは、ネーさです。
 馬券を買ったことすら無い私たちですが、
 勝ったロジャーバローズ号は12番人気の伏兵だったんですって?
 よくやった!めでたい~!と拍手を送りながら、
 さあ、ここからは読書タイムに出走いたしましょう♪
 本日は、こちらの長編ミステリ作品を、どうぞ~!

  


 
        ―― ハムレット殺人事件 ――



 著者は芦原すなお さん、2019年3月に発行されました。
 『THE HAMLET MURDER CASE』と英語題名が付されています。

「あれッ? みすてりィなのにィ、はじまりィはァ~…?」
「ぐるるがるぐる?」(←訳:こんな夢を見た?)

 そう、物語の始まりは、まさに
 “こんな夢を見た”――

 私立探偵・山浦歩(やまうら・あゆむ)さんは
 あんまり楽しくない夢を見ました。

 かなたまで続く長い長い城壁の、
 石畳の通路を懸命に駆けてゆく夢。
 日本の城ではない、
 西洋の城の城壁通路の、
 ずっと向こうに、
 誰かがいる――

「げんそうてきィ、でスねッ?」
「がるるるるぐるるぅ?」(←訳:ヘンテコな夢だなぁ?)

 何度も何度も同じ夢を見て、
 山浦さんは気付きます。

 あの城は、そうだ、デンマークの城だ、
 エルノシアの城だ……。

「ふァいッ! それはッ!」
「ぐるるっるるがる~!」(←訳:ハムレットのお城~!)

 夢の余韻が醒めぬ中、
 ダイレクトメールに封入されていたチラシを手に取り、
 山浦さんは呆然としました。

 《ハムレット》の上演広告。

 しかも、
 人気俳優ばかりが集うそのお芝居のキャストには、
 山浦さんの学生時代の同級生の名が……!

「わおォ! たしかにィ、なまえもォかおもォ~!」
「がるる!」(←訳:彼女だ!)

 城壁の夢と、
 古い記憶に操られるようにして
 《ハムレット》のチケットを購入し、
 上演の日を待つ山浦さん。

 しかし、山浦さんが
 舞台に立つ旧友を目にすることは
 ありませんでした。

「だいじけんッ、はッせいィでス!」
「ぐるるがる~!」(←訳:上演は中止~!)

 彼女の身に何が起きたのか。
 事件の真相は。
 突き止めなくては。

 友人に協力を求め、
 難事件の調査に取り掛かる探偵さん……というと
 聞こえはいいんですけど、
 消極的で引っ込み思案で、
 とにかく欲がないのが山浦さんの実像です。

 いったい何が、
 山浦さんを駆り立て、
 事件を解決させようとするのか。
 
「おもいィはァ、ふくざつゥ~…」
「がるるるぐる~…」(←訳:こころも複雑~…)

 各キャラさんの会話や、
 やり取りについ吹き出したり、
 びっくりしたりしているうちに、
 明らかになってくる《犯人》の姿――

 探偵・山浦さんの人物造形も相当にユニークですが、
 山浦さんの相棒役さん、
 脇を固めるキャラさんたちも
 なかなかの突っ走りぶりを見せてくれる長編作品、
 ミステリ好きな活字マニアさんは
 一読してみてくださいね~♪
 
 
 

 
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もうすぐ横浜で!《水木しげる 魂の漫画展》!

2019-05-25 23:33:10 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 おめでとうゥ~よこはまッ!」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!記念のY160!)

 こんにちは、ネーさです。
 祝Y160!
 1859年の開港から数えて、
 記念すべき160周年を迎えた2019年の横浜では
 今週末(5月25日と26日)、
 横浜セントラルタウンフェスティバルが開催されています。
 (明日5/26の18:45からはクレイジーケンバンドのライブも!)
 そこで本日は、読書をサボり、
 ヨコハマつながりの展覧会情報を、さあ、どうぞ~♪
 
  


 
      ―― 水木しげる 魂の漫画展 ――



 神奈川県横浜市の そごう美術館にて、
 会期は2019年6月8日~7月7日(会期中無休)、
 時代も世代も超越していまなお愛される漫画家
 水木しげるさん(1922~2015)の画業をあらためて辿る
 大規模な企画展が初夏の横浜を彩ります♫

「みずきィ~せんせいィ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:我らが妖怪画聖!)

  

 水木しげるさん――
 
 本名は武良茂(むら・しげる)さん。

 鳥取県の境港で過ごした少年時代、
 『地獄極楽絵図』を目にして 
 “見えない世界”に惹かれるようになった水木さんは、
 第二次世界大戦が終わり、
 南洋の島から帰還した後、
 本格的な漫画家生活に入ります。

「びんぼうゥだッたけどォ~!」
「がるぐるがっるるる~!」(←訳:毎日大変だったけど~!)
「くッしないィもんッ!」

 鬼太郎くん、悪魔くん、河童の三平くん――
 水木さんの作品の素晴らしさは、
 やがて確実に、日本の隅々にまで
 知れ渡っていったのは
 皆さまも御存知の通り。

 この展覧会では、
 少年期の作品から、
 鬼太郎くんたち人気シリーズの生原稿や原画作品、
 愛用の道具、妖怪ブロンズ像などを展示、
 そして昨年発表された妖怪画3作品が
 ここ横浜会場で初公開されます。
 
  

「いべんとォ、ありまァ~スッ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:すごいよコレ!)

 6月16日には
 原口尚子さん(水木さんの長女さんです!)による
 講演《父の日に語る ~ 父 水木しげる ~ 》、

 6月22日には
 作家・京極夏彦さんによる講演
 《水木さんが描いた妖怪文化》が行われます。

 なお、京極さんの特別講演会は
 神奈川大学が会場になっていますので、
 参加したい!という御方は、
 美術館HPで詳細を確認の上、
 チケット購入の手続きをしてくださいね。

「なつやすみィのォ、まえェにィ~!」
「がるるるるぐるる!」(←訳:妖怪世界を堪能だ!)

 アート好きさん、
 漫画好きな方々も、
 ぜひ、ヨコハマへ、おでかけを♫




    では、ここで週末恒例オマケ画像も、じゃん!
   
    『正栄デリシィ』さんの
    《爽やかレモンとチョコのケーキ》は…
    「れもんッ!」
    「ぐるっるる~!」(←訳:甘酸っぱい~!)
    冷やすと美味しさ倍増?なお菓子で、
    リラックス&気分転換しながら、
    どうか皆さま、
    穏やかな休日をお過ごしくださいな♪
    
    
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~ 災厄の荒野へ ~

2019-05-24 22:31:44 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 まさかのォまなつゥ~!」
「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!水分水分~!)

 こんにちは、ネーさです。
 ああ、スポーツドリンクとミネラルウォーターと
 アイスクリームで冷蔵庫&冷凍庫内が満杯に……
 災害級の猛暑はもうパスしたいわ、
 どうか穏やかな夏になりますようにと切望しながら、
 さあ、本日の読書タイムは
 こちらの長編ミステリ作品を、どうぞ~♪

  


 
          ―― 錆びた滑車 ――



 著者は若竹七海(わかたけ・ななみ)さん、2018年8月に発行されました。
 2018年度のさまざまなメディアのミステリランキングで
 がっちり上位にランクイン!な快作の主人公は――

「あのォたんていィさんッ!」
「ぐるがるるるぐるるる~!」(←訳:いや名探偵と呼ぶべき~!)

 ミステリ好きな活字マニアさんは、
 著者・若竹さんの、
 『依頼人は死んだ』『さよならの手口』
 『静かな炎天』といった作品に登場する探偵さんを
 既によく御存知のことでしょう。

 この御本でも
 《わたし》として語り手をつとめている
 葉村晶(はむら・あきら)さん、
 吉祥寺にあるミステリ専門書店
 《MURDER BEAR BOOKSHOP》のアルバイト店員さんと
 書店の2階を事務所とする
 《白熊探偵社》調査員の、
 二足のワラジを履く生活を送っておりますが、
 本業は、もっちろん!

「たんていィ、でスようゥ~!」
「がるるるる!」(←訳:運なしのね!)

 ええ、葉村さん、キャリアはあります。
 長く調査のお仕事に携わり、
 張り込みや尾行、情報収集の技術にも長け、
 行動力も推理力もある、
 ある、んですけど。

 不運、ってヤツも
 背負っちゃってるみたいで。

「いつもォ、あんらッきィ!」
「ぐるがるる!」(←訳:怪我だらけ!)

 すぐ済む仕事さ、
 なんてこたぁない。

 葉村さんに下請け仕事を割りふってくる
 大手調査会社の友人の言葉は、
 まったくアテにならず。

 今回もまた、
 簡単どころか、
 早々に病院送りに?

「えェ~?!?」
「がるるるる!」(←訳:ツイてない!)

 簡単そうでありながら
 ぜんぜん簡単じゃない依頼の裏には
 何があるのか?

 住居にしているシェアハウスの取り壊しが迫り、
 退去へのカウントダウンが進行中の葉村さんに
 “明るい未来”は待っているのか――

「ようじんッしないとォ~…!」
「ぐるるるがるるる?」(←訳:またまた病院送り?)
 
 怖ろしいくらいにテンポよく襲いくる災難の数は、
 もう片手や両手では足りないほど。

 それでも、
 探偵・葉村さんに幸あれ!
 と祈りたくなるピュアなハードボイルドミステリを、
 巻末の《ミステリ紹介》とともに、
 皆さま、ぜひ♪



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~ くるくるるっと言葉遊び ~

2019-05-23 22:12:58 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 いたりあァだけじゃァ~ないィんでスよゥ!」
「がるる!ぐるるるがっるるる!」(←訳:虎です!日本でも走ってます!)

 こんにちは、ネーさです。
 海の彼方では《ジロ・ディ・イタリア》が大盛況、
 そしてここ日本でも《ツアー・オブ・ジャパン2019》が開催中です。
 5月26日に東京(大井埠頭)にゴールする8日間のステージレースを、
 どうか皆さま、応援してくださいね~♪
 さあ、ではここからは読書タイムにギアチェンジ!
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!
 
  


 
          ―― 笑う回文教室 ――



 著者は せとちとせ さん、2019年4月に発行されました。
 『アタマを回してことばであそぼう』と副題が付されています。

 《回文(かいぶん)》。

 と聞いて、おそらく多くの人が、
 これとかどぅお?と思い浮かべるのは――

「しんぶんしッ!」
「ぐるる~!」(←訳:だよね~!)

 ブブー!
 テディちゃ、不正解です。

「えェッ??」
「がるる~??」(←訳:違うの~??)

 この御本を読んで、
 私ネーさもはじめて知りました。

 《回文》には
 幾つものルールが存在するのです。

  ◆上から読んでも下から読んでも同じ音(おん)になり、
   なおかつ、意味のある言葉の集まりであること。

  ◆濁音・半濁音・促音・拗音なども
  文の「行き帰り」に於いて、同じ音であること。

  ◆文、と言ってはいるものの、
  単語も仲間に加えてよいこと。

  ◆ローマ字での回文もOK!

 以上の主なルールにありますように、
 小さな「っ」の促音(そくおん)、
 小さな「ゃ」「ゅ」「ょ」の拗音(ようおん)、
 長音記号の「ー」も、
 文章の行き帰りどちらでも同じでなければいけません。
 ですから、

 『しんぶんし』は飽くまで『しんぶんし』。

 『しんぶんしッ』だと『ッ』が余分でしょ?
 なので、ブブー!です。

「ふァ~…けッこうゥこまかいィのでスゥ!」
「ぐーるるがるるる!」(←訳:ハードル高いかも!)

 いえいえ、細かいルールはあるけれど、
 逆に言えば、ルールに則ってさえいれば、
 あとは自由!でもあるんですね。

 御本の表紙にも文例が載っていますように、

  『ウイと言う』
  『ウクレレ食う』
  『竹筒、見つづけた』
  『たまにガニマタ』……

 コミカルでもシュールでもナンセンスでも、
 無問題!ウェルカムです!

「だんだんッわかッてきましたでス~!」
「がるるぐるるる!」(←訳:コツがありそう!)

 著者・せとさんは
 (お気付きのことでしょうが、
 著者さんの、せとちとせ という御名前も、
 回文になってますね)、
 シンプルであったり、
 複雑な構造だったり、
 パズル形式になっていたり、
 さまざまな文例を挙げながら、
 回文の作り方、
 良い回文とはどのようなものか、を
 解説してゆきます。

「たいせつゥなのはァ~」
「ぐーるる!」(←訳:ユーモア!)

 読めばプフフっ、くすくす、わはは♪と笑ってしまう
 愉快な回文作品は、
 御本を手に取り、
 ご自身の眼で確認していただきたい……のですが、
 あまりにも可笑しくて
 ニヤニヤ笑いが止まらなかった作品(本文89ページ)を
 ひとつだけ、ご紹介しちゃいましょう。

  《ダンベルが津軽弁だ》

「ぷッ♪」
「がるっ♫」

 日本語の響き、
 言葉遊びを愛する活字マニアさんにおすすめです。
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 
 
  
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いつの時代も、べっぴん願望!

2019-05-22 23:10:19 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 わォわォわォ~♪ わんだふるゥ~なのでス!」
「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!新星誕生~!)

 こんにちは、ネーさです。
 やったわ!!
 《2019ジロ・ディ・イタリア》第10ステージで
 初山翔さんがまたもやってくれましたよ!
 見事な“逃げ”をキメてイタリアの観客さんは大喝采!
 私たちもここ日本で大喜びしながら、
 さあ、本日は読書……をサボって、
 こちらの展覧会情報を、どうぞ~♪
 
  


 
      ―― 浮世絵にみる江戸美人のよそおい ――



 東京・八王子市の八王子市夢美術館にて、
 会期は2019年5月24日~6月30日(月曜休館)、
 『Fashion and Make-up of Edo Beauties Seen in Ukiyo-e Prints』
 と英語題名が付されています。

「おえどのォじだいィはァ~」
「ぐるぅるがるるぐる!」(←訳:オシャレ最高潮時代!)

  

 現代の私たちには想像も出来ないような、
 数百年のむかし――江戸時代。

 社会の構造、食生活も、医療事情も、
 さまざまな《常識》がいまとは全く異なっていた時代、
 ですけれども。

 オシャレしたい!

 という情熱は。

「かわらないィのでスよゥ~!」
「がるるぐるる~る!」(←訳:美しくありた~い!)

 庶民の娘さんも
 上流階級の娘さんも、
 新発売の紅(口紅)に胸ときめかせ、
 貸本屋さんでは美容情報本が大人気♪

 いつの時代も変わらないそんな女性心理を、
 浮世絵画師さんたちは
 見逃しませんでした。
 
  

 この展覧会では、
 ポーラ文化研究所の所蔵する浮世絵美人画と、
 当時の化粧道具・装身具類が展示されます。

「かッこいいィでス!」
「ぐるーるがる!」(←訳:スターの貫禄!)

 一勇斎国芳さん、
 五渡亭国定さん、
 三代目歌川豊国さん、
 渓斎英泉さんが描いた女性たちは、
 いうなれば、
 江戸の時代のトップモデルさんやトップタレントさん、でしょうか。

 “美しいひと”が
 最高に輝いた一瞬を集めた企画展へ、
 アート好き&歴史好きな皆さま、
 ぜひ、お出かけを♫
 
 
 

    では、美味しいオマケ画像もここで!
   
    『DHC』さんの
    《ぷるつやグミ》は
    コラーゲンとヒアルロン酸入りの
    ぷにぷにグミ~♪
    「おはだにィ~よさそうゥ!」
    「がるぐる!」(←訳:それ大事!)
    グミ好きさんにおすすめで~す♫♪


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