テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

2010!新春特別企画 《バスカビル家の虎》 その②

2009-12-31 23:01:39 | 2010!新春特別企画!
 《バスカビルの虎》――
 それはいったい何のことなのでしょう?
 名探偵テディちゃムズと医学博士ユキノジョン・H・ワトソンは、
 ただちに列車に乗り込みました。
 目指すはダートムーア、バスカビル屋敷です!

「トラ、虎……いったいどういう意味なんだろうね、テディちゃムズ?」
「でーたァ、でーたァ……でーたがァたりないィよッ、
 ユキノジョン・H・ワトソンくんッ!」

 話し合う2人を、大晦日の列車はダートムーアへ運んでゆきます。
 ロンドンとは正反対の、荒涼たる風景が車窓に広がりました……
 かつて『バスカビル家の犬』事件で訪れたグリンペンの村へ、
 もうすぐ到着いたします。
 駅には迎えの馬車がロンドンからの客人を待っていてくれましたよ。

「ああ、テディちゃムズさん!
 ユキノジョン・H・ワトソン博士!
 た、たいへんなんですっ!」

 バスカビル屋敷の玄関ホールで、
 ヘンリー・バスカビル卿は叫びました。

「と、虎が!
 虎が現れたのです! 呪いの虎が!!」

「のろいのォ、とらッ?」
「怖ろしい魔犬の次は、呪いの虎かい?」

 そうなのです、とヘンリー卿は青ざめます。
 わが祖先の悪事のツケが、またしても現代の私たちを脅かすのだ、と。
 夜な夜な沼地に響き渡る大型獣の咆哮、
 巨大な猫科生物の影を目にした村人は複数おりますし、
 バスカビル屋敷周辺の泥地には……獣の足跡も!

「のろいのォとらッてェ……こころあたりィがァ、あるのでスかッ?」
「はあ、そのう、お恥ずかしい。
 我が御先祖さまの罪ときたら、
 魔犬だけでは到底済みませんのですよ。
 テディちゃムズさんに魔犬を退治していただいて、
 ようやくこの屋敷も平穏になったと思ったら、
 今度は虎です!
 せっかく新たに雇い入れた優秀な料理人のマーサおばさんも、
 虎がいるような土地ではやってゆけない、
 お暇をいただきたいと言い出して……ああ、どうしよう~!」

 おお、それはいけません。
 優秀な料理人さんは、ダイヤモンドよりも大事にしなくては!
 テディちゃムズとユキノジョン・H・ワトソン博士は
 ヘンリー卿に協力を申し出、
 善は急げ!と調査に繰り出しました。

 しかし――

「むぐぐっ、寒いねぇ、テディちゃムズゥ~」
「さむいなァ、さむさむゥだよッ、ユキノジョン・H・ワトソンくんッ!」

 夜です。
 真冬の夜中です。
 凍てつく風が、コートの裾を煽ります。
 うう、寒い! ぶるる!
 真っ暗な沼地のほとりで、
 名探偵と医学博士はちょっぴり、いえ、こっぴどく後悔いたしました。
 あ~、あたたかい暖炉の火が恋しい。
 調査は明日から始めます、と言えば良かったかも……。

「わわわっ!
 あ、あれは何だいっ、テディちゃムズ?」
「あれはね、ユキノジョン・H・ワトソンくん、
 きょうかいのォ、かねのおとッ、だよッ!」

 暗く、重たい霧の上を、底ごもったようなゴォーンという音が流れます。
 年の変わりを告げる、グリンペン村の教会の鐘でしょうか。

「ああ、真夜中かぁ。
 日付が変わったんだねえ、テディちゃムズ」
「うむッ!
 あけましておめェ――むゥ??」

 ゴォーン、ゴーン。
 ゴォーンン、ゴォーン……。
 ゴォ……ゴォ、ゴゴ、ゴグゥ、グルルルゥー……。

 ぐるるるぅ~~~?!?

「ぐるる~ッてェ……まさかッ!!」
「テディちゃムズ! 後ろだ!」

 振り返ると、そこには――

 
 紛うことなき、虎!
 

「ひィィィッ!」
「本物のォ、虎だぁっ!」

 
    (次回へ、続く!)
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2010!新春特別企画 《バスカビル家の虎》 その①

2009-12-30 23:02:31 | 2010!新春特別企画!
 御無沙汰しておりました、一年ぶりのパラレル・クマワールドへ、ようこそ!
 テディクマ世界きっての大都市ロンドンにも、
 刻々と新年が近づいているようですね。
 おや? しかし……
 クマ界初の諮問探偵にして比類なき頭脳の持ち主、
 テディちゃムズの下宿では、
 新年を迎える祝祭気分とは異なる空気が……?

「あああ~ァ、つまんないね、テディちゃムズ!」

 シロクマベアの医学博士ユキノジョン・H・ワトソン氏は言うのでした。

「どうしたんだいッ、ユキノジョン・H・ワトソンくんッ?
 なにかァ、ふまんなのッ?」

「だってね、テディちゃムズ!
 クリスマスは、あんなに御馳走尽くしだったのに、
 新年てヤツぁ、つまらないよ!
 特別なメニューがない!
 プレゼントも、ない!
 ピカデリー広場で皆と一緒にカウントダウンするのは面白いけど、
 他には何がある?」

「そうだねェ~……」

 安楽椅子に腰掛けて、
 ハッカ菓子入り玩具のパイプをくわえたテディちゃムズも、
 おもむろに頷きます。

 想い起こせば。
 こんがり焼けた大きなチキン。
 柔らかなローストビーフ。
 つけあわせのヨークシャープディング。
 ブランデーたっぷりのフルーツケーキや、
 数ヶ月かけて作ったクリスマスプディングを、ぱくっ!もぐっ!
 ツリーの下には、リボンで飾られたプレゼントの包み……
 そうですね、
 クリスマスは美味しいもの美しいもの山盛りの季節でございましたよ。
 それに比べますと、
 年越しパーティの食卓は華がない、と申しましょうか。
 満腹になった聖夜の、あの皿この皿を思うにつけ、
 過ぎてしまったばかりのクリスマスが
 ひどく懐かしく感じられるクマたちなのでした。

 と、そこへ。

 りりりん、と鳴るのは、
 玄関のベルの音。
 ベーカー街221Bに、今ごろ誰が?

「テディちゃムズ!
 手紙だ!
 速達だよ!」

 良い暇つぶしとばかり、
 階下へ駆けていったユキノジョン・H・ワトソンが、
 一通の封書を手に戻ってまいりました。

「君宛てだよ!
 差出人は――あっ!」

「うむッ!
 さしだしにんはァ……さー・へんりーッ!!」

 差出人の署名は、ヘンリー・バスカビル卿!
 しかも、筆跡は何事かに動揺したかのように震えています。
 真剣な面持ちで、テディちゃムズは封を切りました。
 便箋が一枚、はらはらと舞い落ちます。
 拾い上げたその紙に書かれていたのは……

 《 バスカビルの虎、あらわる! HELP!! 》

 テディちゃムズと、ユキノジョン・H・ワトソン、
 顔を見合わせてハモりました。

「と、虎?!」
「と、とらッ!」

 
       (次回へ、続く!) 
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’09東京の後姿は…?

2009-12-29 23:09:21 | ブックス
 お正月迫るデパ地下・おせち料理販売合戦のなんという熱気でしょうか。
 飛び交う蒲鉾!ナルト!伊達巻! 重量級の連続パンチに恐怖すら感じました。
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 おいしィおりょうりィ、うぇるかむゥ!でスよッ♪」

 美味しいお料理は大歓迎、
 でも最上の御本も大歓迎!という次第で、
 本日は、さあ、こちらを、どうぞ~!


 
             ―― 写真集 TOKYO 異形 ――



 編者は東京新聞写真部の皆さん、’09年11月に発行されました。
 ’07年10月3日から’09年7月1日の期間、
 東京新聞夕刊一面に連載された『東京Oh!』全100回分を
 一冊の御本にまとめたのが、この『東京異形』です。
 なお、『東京Oh!』は、写真・映像部門で
 平成21年度の新聞協会賞を受賞しました!

「おめでとうございまスゥ! ぱちぱちぱちィ!」

 すべての新聞記者さんの憧れ――それが新聞協会賞なのだそうです。
 では、権威あるその賞を見事に獲得した写真さんたちは、
 いったいどのようなものなんでしょう?
 
「まにあッくゥ、かなッ?
 びゅーてぃほォー、かなッ?」

 驚きあり、美しくもあり、未来的でもあり、懐かしくもあり、と
 いろいろな要素が注ぎ込まれているのが、
 この写真集です。
 御本の表紙になった写真は、
 首都高速最大の地下ハイウェイ。
 地下30メートルに掘られた直径30メートルの巨大トンネル!
 殆どSF!な作品ですね。

「むむゥ!
 『すたーとれッく』かァ、『えいりあん』かァ……?
 ふしぎでェ、へんてこォでスよッ」

 これは空想科学小説的なお写真の代表例ですが、
 あぁ、これは前に目にしたことがあるわ!
 うん? 近くを通ったことはあるんだけど、
 こんな風に意識してこの場所を眺めたことはなかったぞ!
 という写真たちが、現代の東京を語ります。
 主に、23区内、都心部と呼ばれる地域で撮影されたものが
 多いようですが……。

「たまちほうのォ、おしゃしんもォ、とッてほしいィでスッ!」

 郊外よりも移り変わり著しいのが、都心部なんですよ、テディちゃ。
 このお写真に撮られたモノや風物も、
 もう無くなった、変わってしまった……そんなこともあるかもしれませんね。
 写真の中に刻まれた光は、
 まさに一瞬の光芒です。

 2009年を振り返るのに、
 或いは東京という大都市の息吹を聴き取るのにも、
 ぴったりなのが、この御本です。
 写真好きの御方に、
 年の瀬でちょっと感傷的な気分に浸りたい御方にも、おすすめですよ!
 見たことのある東京と、
 見たことのないTOKYOが交互に湧き出る一冊を、ぜひ!

「とうきょゥふしぎイはッけん~ッ!」

 皆さま、本日もご来訪いただき、
 いえ、一年間テディちゃとネーさにお付き合いいただき、
 本当にありがとうございました!
 次回からは、ふっふっふっ、次回からは~♪

「むッ? なにごとォでスかァ、ネーさ??」

 テディちゃ、次回からは年末年始特別モードに突入いたしますのよ!
 新春企画を、どうぞお楽しみに~!

「なんだかァ、おそろしィよかんがァするけどォ、
 みなさまッ、
 よいとしこしをォ~♪」
 
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ビンゴかロストか……それが問題だ!

2009-12-28 23:33:47 | ブックス
 競馬ファンの皆さま、有馬記念はいかがでしたか?
 お馬さんは好きだけれど一度も馬券を買ったことがないネーさです、こんにちは。

「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 ……さらぶれッどのようなァ、ながいィあしがァ、ほしィでス……」

 長~い脚なら、ネーさだって欲しいわ♪
 ですが、美脚よりも勝負運をちょうだい!という御方は、本日の一冊を座右の書に!
 さあ、こちらを、どうぞ~!


       
                ―― カッシーノ2! ――


 
 著者は浅田次郎さん、単行本は’04年4月に、
 画像の文庫版は’07年11月に発行されました。
 先日ご紹介いたしました『カッシーノ!』の続編にあたります。

「かじのゥ! またァぎゃんぶるゥ!
 あさだせんせィ! こんどこそォ、おきをたしかにィ!」

 ダメですってば、テディちゃ。
 筋金入りのカジノ愛好家・浅田さんは既に旅立ってしまったのですよ。
 『カッシーノ!』ではヨーロッパのカジノを渡り歩いた浅田さん、
 今回は旧友のカメラマンさんの他に、
 編集者さん、旅のコーディネーターさんも伴って、
 《世界の鉄火場》を荒らしにゆくのです!
 政情不安におののき、
 作家先生を引き留めようとする出版社さんからの電話に、こう答えて――

  《俺の命は俺が使う》

 なんという名言でしょう!
 さすが言葉の魔術師・浅田次郎さん!

「でもォ、せんせィ!
 あぶなすぎるのでスよゥ!」

 危険を承知で向かうのは、
 アフリカの大国エジプトです。
 長時間のフライトを経て、到着した都市カイロは、折しもラマダーン、
 つまり聖なる断食月の最中。
 かくのごとく非日常な状況で、
 カジノは営業しているのでしょうか?
 
「だめでスゥ!
 えいぎょうしててもォ、ちかよッちゃだめェ!」

 カイロのお次は、アフリカ大陸のもっと南へ。
 南アフリカ共和国の、悪名高き賭博リゾート、サン・シティが目的地です。
 滅多に、いえ、殆ど日本人観光客など来ないという、
 大型カジノの実体は?
 
「そ、そんなところまでェ?!?
 あんびりばぼーでスッ!」

 アフリカを征服したんですもの、
 残るはやっぱり本場だよね!と、
 ギャンブルツアーは続きます。
 え? 本場ってどこですかって?
 決まってますでしょ、ラスベガース!に。

「ひィィッ!
 せいせィのォ、おさいふがァ……!
 からッぽにィ、なッちゃうゥ~!」

 日本語と仏教の経文に堪能な南アフリカの通訳青年、
 絶世の美女であるチュニジアのカジノの総支配人さん、
 ラスベガスの帝王と呼ばれるカジノのオーナーにしてプランナーさん。
 カジノに様々なスタイルがあるように、
 カジノに生きる人々も、多彩で、豪快で……ファンキー?
 
  《カジノでは自分自身が法律である》

 プレイヤーは、厳格に自分を律することが出来なくてはならない。
 そうしてこそ、一生カジノに通える、という自信が生まれるのだ。

 軽くなる一方のお財布を懐に、
 リゾートカジノのでテラスで浅田さんは思索します。
 そう、働きづめでは、窒息してしまう!
 ならば、よく学び(働き)、よく遊べ、日本人!

「むむッ?
 それはァ、そうでスねッ?」

 身体を張り、自費をルーレットの目にどーんと張っての賭博場旅行記、
 冬休みをラスベガス旅行に充てよう!という御方は……
 この際、ぜひ!
 永遠の真理が、ページの中から貴方に語りかけることでしょう。
 それは、すなわち――

「もうかるのはァ、どうもとォだけでスッ!」

  
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高得点ショコラ!

2009-12-27 22:58:50 | ショコラ
 ふぅ~、いい加減プチ大掃除にも飽きが来ちゃったネーさです、
 こんにちは~。

「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ!
 おおそうじでェ、つかれちゃッたら、ふァいッ!
 おやつたい~むゥ!」

 そうですね、甘い物で元気を回復!ということで、
 本日のおやつは
 『不二家』さんの《ハートチョコレート クッキー&クリーム》ですよ♪
 ショコラ好きさんにはお馴染みの、定番《ハートチョコレート》は、
 ピーナツたっぷりのハート型ミルクチョコレートですけれど、
 こちらは新種のハートチョコですね。
 早速の実食! いただきまーす!

「いただきまスでスゥ!
 ぱくッ! もぐッ!
 むむッ、これはァ、くッきーッ??」

 小さなハート型のビターチョコレートの中身は、
 オレオ風のココアクッキーのクランチとクリーミィなバニラクリームを合わせた
 『クッキー&クリーム』。
 バニラクリームが程よく甘く、
 クッキークランチとビターチョコのほろ苦さが
 全体のバランスを整えています。
 うむっ! テディちゃ、これは美味しいわね!

「ふァいッ!
 んまんまでスッ!
 はむむッ、もぐぐッ!」(←食べています……いえ、食べ過ぎでしょうか?)

 チョコレートらしいチョコレートに出会った、という感じがいたしますよ。
 お味、食感、香り、可愛らしさ、多くの点で好感度高し!
 積もり積もった疲労も
 スイーツパワーでゆるゆると溶けて消えてゆくようです……。

「もふもぐゥ!」(←訳:でスねッ!)

 ショコラマニアさんにおすすめの和製チョコレートでした。
 ごちそうさま♪

 本日もご来訪いただき、ありがとうございます。
 気ばかり急いてしまう年末ですが、
 どうぞリラックスタイムもお忘れなく~!

「ひとときのォ、おいしィじかんでェ、げんきィひゃくばいィ!
 もぐぐッ!!」
 
 
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赤か黒か……それが問題だ!

2009-12-26 23:32:03 | ブックス
 クリスマスに放送されたSMAPさんのリレーCMを御覧になりましたか?
 まだだという御方は、どうぞあの携帯電話会社さんのHPで!
 とーってもステキな作品に感心しまくったネーさです。こんにちは~♪

「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 あのねッ、つよしィくんのォ、せーたーがァ、かちょいィのでスよゥ!」

 NYの夜景も美しいものでしたね。
 なんともワールドワイド!なCMの映像と同じく、
 ここにも、ある目的を胸に抱いて世界漫遊の旅に出た御方がおられます。
 本日の一冊は……はいっ、こちらを、どうぞ~!


 
                ―― カッシーノ! ――



 著者は浅田次郎さん、単行本は’03年に、
 画像の文庫版は’07年8月に発行されました。
 題名の『カッシーノ』とは、カジノのことです。

「かじのォ?
 それはァ、えーとォ……ぎゃんぶるゥ?!?」

 ええ、ギャンブルですわよ、テディちゃ。
 数々の名作を世に送り、ベストセラー作家である浅田さん、
 御本の中で豪語いたします。
 
 《私は、文才こそ怪しいものだけれど博才(ばくさい)はある》
 
「えええェッ?!?
 せせせッ、せんせィ、おきをォたしかにィ!」

 駄目ですよ、テディちゃ。
 お祖父さま、お父さま、そして浅田さん御自身と、
 3代に渡って賭け事に夢中になった《家系》の血のなせる業でしょうか、
 浅田さん、《世界中の競馬場を渡り歩いた》というのですから、驚きです。
 そして、競馬場を制覇したその次は……
 あの場所が標的です!

「あのばしょッ?」

 そこは地中海に面した小さな大公国。
 毎年F1レースが開催されることでも有名ですね。
 超高級マンションが建ち並び、
 マリーナには真っ白な豪華ヨットがずら~り……。

「あッ! わきゃッたでスゥ!
 もなこォ、でスねッ!」

 世のギャンブラー諸氏の憧れ、
 モナコ公国のグラン・カジノ、
 そのさらに奥にある
 一般客は入場を許されないメンバーズ・ルームの扉が、
 浅田さんのために開かれました。

 すっからかんか?
 それとも大儲け?
 はたして、浅田さんの勝負はどっちに――?

「せんせィ、はまッちゃいけませんよゥ!
 きけんッでスよゥ~ッ!」

 モナコ、ニース、パリ、ロンドン、
 温泉地バーデン、ノルマンディー……
 天性のギャンブラーさんは飽かずルーレット台を、
 スロットマシンを、
 ブラックジャックのテーブルを追いかけます。
 愛読者のわたしたちとしては、

「せんせィ、はさんしないィでェ~ッ!」

 と、叫びたくなってしまうところですが、
 ……天与の博才ばくさい)、開花するのは、いつ……?

「しんぱいィでスゥ!
 すりるとォさすぺんすゥでスゥ!」

 一大経済不況襲来よりも以前の旅行記ではありますが、
 賭博の世界は、もしかしたら、現在でも不況知らず?
 せわしない年の瀬、ちょっとでも景気のいい御話を読みたくなったら
 優雅&狂乱&ユーモラスなこのカッシーノ転戦記を!
 各カジノの写真も、エレガントです♪

「しろうとはァ、せんせィのォまねしちゃッ、いけないィのでスよゥ~!」

 ドラマのようなギャンブル求道物語?で、
 では皆さま、楽しい’09年最後の週末を!

「ありまきねんでェ、ひともうけッ!」

 やめときなさい、テディちゃ。
 
「むむゥ!」 
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聖なる日には数学の歴史を?

2009-12-25 23:24:10 | ブックス
「……ネーさッ!
 こッ、これはァ、なにィでスかッ?!?」

 あら、テディちゃ、どうしたの?

「きょうのォ、ごほんはァ、ごほんはァ……
 はーとうォーみんぐゥなァ、くりすますゥすとーりーだとォ、おもッたのにィ!」

 ほほほほ♪
 あらためまして、こんにちは、
 クリスマスだというのに全くクリスマスらしくない御本を取り上げちゃう
 ひねくれ者のネーさです。
 さあ、メリークリスマスな本日はこちらを、どうぞ~!



            ―― 携帯電話は人工知能の夢を見るか? ――



 著者は溝口文雄さん、’09年11月に発行されました。
 副題に『計算機械から知識活用システムへ』とあります。

「けいたいィ……くりすますゥなのにィ、けいたいィ……」(←ぶつぶつ…)

 単なる小型の通話マシンが、
 GPS、オサイフ、デコメ、カメラに動画――
 ここまでの機能を持ってしまうとは、
 アシモフさんもクラークさんも予想だにしなかったでしょう。
 では、小さな通話機械くんにそのような『神技』を為さしめちゃっている
 根幹の技術は、というと……
 これはやはり、《計算機》。 

「むッ?
 けいさんきィ? こんぴーたァじゃなくてェ?」

 いえ、テディちゃ、
 コンピュータとは、結局、計算機なのですよ。
 この御本では、コンピュータ/計算機の始まり、
 その変遷と、
 発明や開発にたずさわった研究者さん、技術者さんたちの略伝が描かれ、
 そして、近い将来、コンピュータが進むであろう方向性が示されています。
 
 現時点で判明している世界最古の《機械式計算機》らしき物品は、
 紀元前2千年ごろにギリシャで作られたと思しき
 『アンティキアラのマシン』――

「ふァ~、むかしむかしィでスゥ~」

 そう、随分と昔から計算機械は存在したんですね。
 さらに、天才数学者さんたちによって整備されてゆく理論と、
 機械技術が進歩したために生まれた歯車式の計算機。
 20世紀に至って、
 計算機械くんたちは、やっと――

「うむッ!
 こんぴーたにィなッたのでスよゥ!」

 『計算機からコンピュータへ』の章では、
 ネーさが敬愛してやまない『コンピュータの父』、いえ、
 『人工知能の父』さんと呼ぶべきでしょうか、
 アラン・チューリングさんが紹介されています♪

 また、もうひとりの『コンピュータの父』、
 フォン・ノイマンさんも……。
 現在のコンピュータの基本は、ノイマン型コンピュータ、なのだそうですよ。
 えーと、でも、どうもね、ノイマンさんって、
 マンハッタン計画に参加しちゃうし、
 お友達になれそうもないかも……。

「てんさいはァ、ややこしィでスゥ~…」

 新たな技術革新は、この後の計算機械、
 あるいは携帯電話のような身近な計算マシンくんたちをどう変えて行くのか?
 東京理科大学の名誉教授である著者の溝口さんは
 わかりやすく解説して下さいます。
 
 数学の歴史に興味をお持ちの御方はぜひ!
 計算機の歴史って?
 そんなものあるの~?というネーさのような理系オンチさんも、せひ!
 昔むかしの計算機くんから、
 最新機種のケータイくんまで……思えば、遠くへ来たものです。

「……くりすますからもォ、とおいィ~おはなしィでしたでスゥ!」

 
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2009 最高の一冊は・・・!

2009-12-24 23:14:43 | ブックス
 星降るクリスマス・イブ、いかがお過ごしでしょうか?
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 ネーさッ! いよいよォ、やッてまいりィましたァなのでス!」

 ええ、そうですね、テディちゃ!
 12月に入って各メディアでは’09ブックランキングが話題となっていますが、
 聖夜の本日は、拙ブログでも毎年恒例!
 今年度のBESTな御本はどれ?これ!!大発表会を開催いたしますよ~!

「♪ぱんぱかァぽ~ん♪ぽんぽんぽんッ、ぽんぽこぽ~んッ♪
 はッぴょうゥでェ~スゥ!!」

 えー、へんてこなファンファーレをありがとう、テディちゃ。
 では、さっそく発表いたしましょう!
 文芸、エンタ、ミステリ、旅、数学にアートと、全ジャンルの要素を備えた
 テディちゃとネーさ的2009年ベストBOOKは――こちらです!


 ・『猫を抱いて象と泳ぐ』 小川洋子さん著


「わんだほォでス! だいすきィでスゥ~!!」

 稀有なるこの物語を説明するために、多くの言葉は要りません。
 ただ……読むべし!

「ぱちぱちぱちィ! はくしゅッ! はくしゅでスゥ~!」

 さあ、どんどん行きますよ!
 エンタメ部門は、こちらの御本を!


 ・『神去なあなあ日常』 三浦しをん さん著

 ・『プリンセス・トヨトミ』 万城目学さん著


 三浦さんの作品は、あの宮崎駿さんも絶賛!
 スタジオジブリさん、いえ、宮崎さん御自身の手で映像化して欲しい一冊です!
 そして万城目さんの御本は《都市・大阪》へのラブコールでしょうか、
 読んでいる最中はハラハラ、読後はまたじんわり……!

「ネーさ、みすてりィはァ?」

 ミステリ部門は……敢えてこちらに注目を!


 ・『ホペイロの憂鬱 JEL篇』 井上尚登さん著


 外国の著者さんでしたらJ・ディヴァーさんの作品がおすすめ!
 国内では、大御所さんの作品も良いのですけれど、
 外見は優男風ながら実はがっちり本格ミステリしているこの御本を~!
 
「ふァいッ! つぎはァ、えーとォ、のんふぃくしょんッ!」

 ・『黒澤明という時代』 小林信彦さん著
 ・『暴走族だった僕が大統領シェフになるまで』 山本秀正さん著
 ・ 池田重子さん著 四季の『おしゃれ』(全4冊)
 ・ 中野京子さん著 『怖い絵』1~3(全3冊)

 小林さんの御本は、まさにこの御方にしか書き得ない!貴重な労作です。
 山本シェフの御本は、ルール無用な痛快疾走半生記!
 池田さんの著書は和アート好きさん必見!
 中野さんの3部作は美術評論の流れを変えました!
 
 また、お料理部門では、
 飯島奈美さん著の『LIFE』『LIFE2』を挙げたいです!

「こみッくもォ、おわすれなくゥ!でスよッ」

 ・『PLUTO』(全8巻) 浦沢直樹さん&手塚治虫さん著
 ・『のだめカンタービレ』(全23巻) 二ノ宮知子さん著

 アトムくんに新しい顔を与えた浦沢さん版プルートウ……泣けます!
 『のだめ』ちゃんのおかげで、みんなクラシック音楽が大好きになりました♪
 新たに始まった『オペラ編』も楽しみですね!

「ちあきくんッ、がんばッてェ~♪」

 以上、私見と偏見に満ち満ちた’09ベストBOOKでした。
 ここに御紹介し切れなかった名作もた~くさんあるのですけれど、
 クリスマスパーティのビンゴ大会で、
 サンタさんからの贈り物で、
 図書カードを貰っちゃったぞ~♪という御方は、
 さあ、本屋さんでマイベストな一冊を探してみましょう!

「ふゆやすみィにはァ、どうかたのしィどくしょたいむゥをッ!」



 *訂正&追加です!
  ミステリ部門には、もちろんあの!
  『鷺と雪』 北村薫さん著
  も挙げておかなくては!
  
 「ネーさッてばァ、おおぼけェでスよゥ!」

  まことに失礼いたしました。
  では、皆さま、

 「めりーくりすますッでスゥ!」
 
 
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祝日おやつは…?

2009-12-23 22:53:47 | 美味
「むむむゥ……?
 しゅくじつゥなのにィ、おやつたいむゥなのにィ、
 こ、これはァ……けーきィじゃないィでスッ!!」

 ほほほほ♪
 それはね、テディちゃ、ネーさがグミハンターだからですわ。
 あらためまして、皆さま、こんにちは、グミハンター(仮免)のネーさです。

「こ、こんにちわゥ……
 くりすますけーきィたべたかッたテディちゃでス……」

 だって、面白そうなグミを見つけちゃったんですもの~♪
 これは御報告しないわけには参りませんでしょ。
 はいっ、↑上の画像を御覧下さいませ、
 『明治製菓』さんの新作らしゅうございますね、
 《Demini デミニ カラメルプリン味》です!
 
「ふァ~? ぷりんのォぐみッ??」

 『濃厚プチスイーツ』と、ありますよ。
 本格的デセールの予感が押し寄せる中、
 実食~!
 いただきまーすっ!
 
「テディちゃもォ、いただきまスゥ!
 あはッ♪ きゃわゆいィ~ちびッこぷりんッ!」

 パッケージを開ければ、
 直径1センチ程度の、ちびっちゃいカスタードプリン型のグミが!
 色合いといい、カラメルの香りといい、
 ルックスはAAAレベルですね!
 さて、お味は、といいますと……
 ふぅ~む……?
 カバヤさんのプリンチョコレート、に似ているような……?
 それにこの食感は――

「もぐぐッ、ぱくくッ!
 なんだかァ、がいこくッぽいィでス!」

 そうですね。
 日本製のグミよりも、外国製品のグミを想わせる食感です。
 ぷにゅ、ではなくて、ころっ、としたグミくん……斬新ですこと。

「かわッてまスねッ! もぐぐッ」

 食感には戸惑いますが、
 お味の方はプリンの再現度、なかなかのものです。
 プッチンプリン系のプリン大好き~!!という御方は、
 何を措いてもお試しあれ~!
 意外にハマりそうな美味しさですよ。

「ふしぎなァ、ぐみッ!
 ごちそゥさまでしたでスッ!」
 
 チョコレートプリン味も作っていただきたいです♪

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ハピネスごはん、第2弾!

2009-12-22 22:58:00 | ブックス
 冬至らしく、今朝は水道管の一部が凍ってしまった東京・多摩地方から、
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ!
 かぼちゃッ、いただきィましたッ!
 ゆずゆもォ、いただきましたでスよッ!」

 はい、ホカホカゆず湯で温まった本日は、
 お腹も暖めてくれるこちらの御本を、どうぞ~!



                  ―― LIFE 2 ――



 著者は飯島奈美さん、’09年12月に発行されました。
 前回の記事で御紹介した『LIFE』の続編、ですね。
 こちらにも、『なんでもない日、おめでとう!のごはん。』と
 副題が付されておりますよ。

「うッきッきィ~♪
 このごほんにもォ、おいしそォなァ、おりょうりがァ、い~ッぱいッ!!」

 もっちろんですとも!
 『LIFE』には掲載し切れなかったレシピが、
 この『LIFE2』にはぎっしり詰め込まれています。
 名は体を表しちゃう?キュートなネーミングのお料理は、
 『少年コロッケ。』
 『全員参加! の焼き餃子。』
 『ひとりぐらしのけんちんうどん。』
 『ご家庭ステーキ(おとなのサーロイン)。』
 『あらゆるフライ。』……
 目にしただけで、思わずにっこり♪な《ごはん》ですね。

「あッ! くりすますけーきィ!!」

 『なんでもない日』のためのレシピ集ではありますが、
 お祝いのためのお料理エリアも、
 飯島さんはしっかりカヴァーしてくれるんです。
 だって、『クリスマスのいちごショート。』は、
 みんなが大好きなメニューなんですから。

「がるるるゥ!」(←フォークとナイフ、準備完了です)

 ですが、ネーさ的には……
 『思い出のフルーツサンド』が魅惑の頂点です!
 銀座あたりの有名なお店のフルーツサンドは
 当然のように美味しゅうございます、が……
 飯島さんのフルーツサンドは、
 なぜかとっても幸福そう!
 特別に入手困難な材料や高価な果物を使っている訳でもないのに、
 ほら、食べている人の笑顔が目に見えるような気がしませんか?
 
 そう、笑顔の食卓。
 飯島さんのレシピが目指すところ、行き着くところは、
 みんながにっこにこ、のテーブルなのでしょう、きっと。

「うむむッ、
 くらァ~いィてーぶるはァ、いやでスゥ!」

 『LIFE』では
 『春のおいなりさん。』が最大幸福指数を記録し、 
 『LIFE2』では
 『思い出のフルーツサンド』が幸福指数メーターを振り切りました!
 いえその、これはネーさの私見なんですけれども、
 では、貴方の幸福な一皿は、どのページに?

 作って幸福、
 読むだけでも幸福あふれる
 『ほぼ日』発のレシピ便、
 本好きさんの心に、届きますように!

「はッぴ~ほりでィをォ、めしあがれェ~♪」
  
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