テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

チーズ大好き人間へ、推薦のお菓子は♪

2008-01-31 22:52:08 | ブックス
「ねーさァ、ねーさァ!
 たッきゅびんッ、きたのでスゥ!
 はいッ、これッ!」

 ご苦労さま、テディちゃ。
 中身は何でしょうか? ……おお、これは!

「それはッ?」

 キャンペーンに当選!とありますよ。
 《グリコ チーザ 発売前キャンペーン》に当選したんだわ!
 嬉しいですね!

「あァ~♪ おかしだァ~♪」

 グリコさんから間もなく発売のスナック菓子、
 『チーザ』。
 チェダーチーズとカマンベールチーズの 
 2種類があるんだそうです。
 いただいちゃったのは、カマンベールチーズお味の方ね。

「たべようッたべよう~ッ!」

 そうね、せっかくですから食べてみましょう。

「いただきまァ~スッ!」

 いただきます。……わ、これは、チーズ!
 チーズ味が濃いスナックですね!
 カリッとした食感の、その次に来る印象が、チーズ!
 ちゅっと塩っぱいめ、かな?

「おとなのォ、おあじィ~」

 袋の裏面には『濃厚おつまみスナック』とあります。
 なるほど、これは、おつまみに適した辛さ、なのかも。
 お酒やビールがすすむ、大人向けお菓子、ですか。

「テディちゃ、のめないでスよォ~」

 ネーさも、お酒飲みではないので、
 言い切ることは出来ません。
 でも、そうですね、
 ビール類以外で、これに合う飲み物は
 ……玄米茶!

「ぷぽッ?」

 それも、抹茶入り玄米茶が合うような気がします!
 もしくは、ジャスミンティー、かな?
 紅茶やコーヒーよりは、断然、緑茶(濃い目の)!

「おちゃァ?」

 お煎餅に合う飲み物、っていう感覚ね。
 新食感洋風チーズ煎餅には、やっぱり、お茶で!

「ほんとかなァ……?
 もぐもぐゥ、ごくんッ、おちゃをォ、ぐびぐびィ~
 ……あッ!?
 
 ほんとォ、きゃもッ!」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

幕末京都VSいま京都、さまがわり比べ?

2008-01-31 13:46:33 | ブックス
 さて本日御紹介するこちらは……うむむ?
 困りましたね。
 分類……という点では、
 ちょっと迷ってしまう御本です。
 
「えッ、どしてェでスかァ、ネーさ?」

 なかなか難しいのですよ、テディちゃ。
 地図が載っているなら地理の御本?
 老舗さんの記事があるからお買い物ガイド?
 歴史の副読本?
 うう~ん、まだ迷いますが、
 ともあれ、御紹介を急ぎましょう。
 はい、こちらです!



       ―― 京都時代MAP 伝統と老舗編 ――


 
 ’07年10月に新創社より発行されたものです。

 テディちゃ、これが分かりますか?

 ページを開くと、そこには地図がカラーで印刷されています。
 これは、幕末の京都とその周辺の地図。
 そして、各頁に挟まれている
 トレーシングペーパー製とおぼしき薄色の地図。
 こちらは、現代の京都の地図。

 この2枚を、重ねてみると――

「ふァ、なるほどォ。
 むかしとォ、いまとォ、
 きょうとがァ、どうへんかしたのかァ、わかるのでスねッ!」

 そうなんです。
 同じ新創社から、
 『東京時代MAP 大江戸編』、
 『京都時代MAP 安土桃山編』等が出版されていますが、
 最新版のこちらは京都の幕末と現代とを対比した御本。
 
 さらに、対比の焦点となっているのは、
 題にあるように、《老舗》さん。
 いまもむかしもここに在る、というお店屋さんは、
 印が付けられて、判別できるようになっています。

「ほんとォだァ……たくさん、あるでスよゥ」

 さすがに京都ですね。
 東京だとこうは行きませんでしょ。
 大戦の折に空襲がなかったから、とも考えられますが、
 幕末くらい、京都にとってはほんのちょい昔だよ、
 そう言いたげな感覚ですね。

「これはッ、おこうのォ、おみせッ!」

 香道ね。薫物(たきもの)を扱うお店屋さんです。

「これは、きものッ!」

 『千總』さんですね、お着物の老舗さんです。

「てぬぐいッ!」

 『永楽』さんは、モダンな絵柄で知られる手拭いのお店ですし。

「まァだまだあるでスゥ!」

 調べ事のために京都へ行く、という御方には
 けっこう役立ちそうな御本です。
 歴史を勉強しておられる方々、
 京の論文を書くぞ!という御方にも、
 参考書としてお奨めできます。

 老舗さんのことは抜きにしても、
 ああ京都の町はこんな風に変わってきているんだなあ、と
 読み取ることもできますね。
 この川は無くなってしまったのか、
 ここは大通りになったんだなあ、などとも。

「かもがわッ、かわらないのでス!」

 変わらない鴨川の流れを眺めに
 京都へ行きたい!と、つい思ってしまいます。
 旅の準備本としても、お奨めですよ♪

「おかしの、しにせでェ、ぜひッ、いっぷくゥ~♪」

 京菓子?
 むむ、そう来ましたか 。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

拡がれ、チョコレートの波♪

2008-01-30 23:18:14 | ショコラ
 見て見て、テディちゃ!
 私たちの地元のデパートにも、
 とうとうヴァレンタインの波がやって来ました!

「ふァ~、そでスねェ~。
 ネーさのすきそォな、おみせでスゥ」

 本日(1/30)の朝刊には――

「あッ! そでスよッ!
 おッきなこうこく、のッてたでス!
 えーとォ、もんすたー、のッ!」

 浦澤直樹さんのコミックス『モンスター』の広告ね?
 一面をどーんと使った大広告でしたけど、
 残念でした、
 同じ新聞一面使用の広告は広告でも、
 ネーさが注目したのは
 デパートの高島屋さんが打った広告の方なんです。

 新宿の高島屋さんでは、今日から
 『アムール・ド・ショコラ』という
 チョコレートのフェアが開催されます!

 おっと、高島屋さんだけじゃありません。
 同じ新宿の伊勢丹さんでは、
 『ヴァレンタイン・ショコラ』というフェアが、
 渋谷の西武さん、
 池袋の東武さんでも、
 それぞれチョコレートのフェアが始まるんです。
 
 その他の地域では、
 横浜のそごうさん、
 銀座の三越さんや松屋さん、プランタンさんでも、
 特設スペースにショコラのお店がずらりと並んで、
 ヴァレンタイン商戦はいよいよ本番ですね!

「はァ~……。
 ネーさのォ、びょうきもォ、ぴーく、かもォ……」

 東京での《サロン・デュ・ショコラ》は終わってしまいましたが、
 現在は京都の伊勢丹で会期を二度に分け、
 関西版《サロン・デュ・ショコラ》が開催中だそうです。
 京都周辺のショコラ愛好家さん、
 チョコレートの祭典を堪能なさって下さいね!

「だめでスゥ~!
 ネーさにえいきょうされてェ、
 ちょこまにあにィ、なッてはだめェ、でスよォ~!」

 あら、テディちゃ、
 チョコマニアではなくて、
 ショコラホリック、っていうらしいわよ。

「……もォゥ、すくいようなしィ、でスゥ~……」
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スパム風味の優しいミステリ。

2008-01-30 13:49:33 | ブックス
「ふむむゥ?
 ほてる、ッてェ、
 これはァ、ほてるがいどのほん、でスか、ネーさ?」

 いえ、そうじゃありませんよ、テディちゃ。
 或るホテルを舞台にした物語、なんです。
 場所は沖縄、季節は夏。

「わァ♪ おしゃれェ、なのでスねッ♪」

 は? いえいえ、
 リゾート地を背景にしたオシャレな恋愛もの……とも違うんです。
 まずは御紹介いたしましょう!


    
         ―― ホテルジューシー ――

 
 
 著者は坂木司さん、’07年9月に発行されました。

 主人公は東京の大学生ヒロちゃん。
 夏休みを利用して、石垣島のホテルでアルバイトにいそしむ
 ……予定、だったのに。
 ある日のこと、
 知り合いのホテルさんから頼まれちゃった!
 ヒロちゃん、応援に行ってあげて!
 オーナーさんに懇願されます。

     話がちがーう!

 そう思いながらも、ヒロちゃん、断れませんでした。
 口に出しては、
 『わかりました。行かせてもらいます』
 なんて言っちゃうんです。

「あァ~、ひろちゃん、ひとがよすぎるのでスゥ~」

 着いたところは、那覇の裏路地……?
 石垣島とは別世界。
 さらには、客層も別世界。
 オーナー代理さんとやらも、別世界の生き物に見えます。
 これで、やってゆけるんだろうか?

「ふあん、でスゥッ!」

 ヒトが好い上に、ついつい、ひとの世話を焼いてしまうのが
 ヒロちゃんの短所でもあり長所でもあります。
 
 あのひと、大丈夫かな?
 あの子たち、なんか心配だ……。

 そうなると、困ったお客さんを放っておけなくて、
 自身がトラブルを背負い込む羽目に……?

 7話で構成された連作短編集は、
 ミステリの香りがし、
 サスペンスの気配もし、
 どこか御伽噺のようでもあります。

 沖縄を訪れた経験がある方々は、
 ヒロちゃんが身を置く環境を、
 ああ、あの辺り、と懐かしく思い出されるのではないでしょうか。
 国際通りを横道へ入り、
 公設市場から歩いて少し、
 一見しただけではホテルとは分かりづらい……。

「ふわァ、めにみえるゥようでスゥ」

 とても楽しいのは、
 文中、次から次へ披露される沖縄メニュー!
 お腹が空いている時に読むと堪らなくなりそうです!
 
 空腹感に追い打ちをかけるのが、装丁です。
 御本の裏面、見返し、各話の扉に
 美味しそうな缶詰のイラストが!
 (装丁はthe GARDENの石川絢士さん)
 こちらにもぜひ注目を!

「いいなァ、おきなわァ……ゆきたくなッたでス♪」

 皆がそう思ってしまうような、
 愛くるしい作品、
 といったら作者さんに怒られるでしょうか?

 狭義のミステリにこだわらない方々にぜひ!
 
「すぱむッ、たべようッと!」
 
 食に興味がある!という御方も、ぜひ!
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遠路より、桜、さくら。

2008-01-29 23:04:05 | 花雑記
 またも花屋さんの店頭で、パチリ。
 きれいなピンク色のブーケだなぁと思ったら……

「あァ~?
 これはァ、さくら、でスねェ、ネーさ?」

 そうなんです、テディちゃも憶えているでしょうか。
 先日見かけてお報せした『啓翁桜』というアレンジメント用の桜が、
 ほら、このブーケの中ほどにありますでしょ?

「めだたないけどォ、ありまスッ」

 どこから来たんだろう、この桜は?
 と、ずっと気になっていたんですが、
 疑問が解けました。
 ブーケに付けられた札によると、

 山形の、庄内産!

「ふぺッ?」

 てっきり南国産のものだとばかり……それが、
 なんと、山形県!
 びっくりです。
 だって、現在の山形県はといえば、

「ゆきのなか、でスよゥ!」
 
 ですよね。
 あちらに知り合いがいるので分かるんですが、
 1月の山形は雪また雪、
 スキー場でのアルバイトに励む季節、だということです。

 では、この桜ちゃんたち、
 温室育ち、なのでしょうか。

 想像してみると、
 それも凄いものがありますね。
 淡紅色の桜のつぼみが膨らむ温室の外は、雪。
 半端でなく降り積もる雪……。
 シュールとさえ言える光景です。

「ゆゥきやッ、こんこォんッ♪」

 シュールだけれど、
 現場を見てみたくなっちゃいますね。
 銀世界に咲くサクラ……。

「えすえふゥ、みたいでスゥ~」

 この桜ちゃんが、言葉を持っていたらなあ。
 さぞかし面白い御話を聞かせてくれるでしょう。

「もッとォ、えすえふゥ、でスッ!」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

関西最新スイーツ特報誌!

2008-01-29 13:49:17 | ブックス
 はい、ご覧の通り、
 本日の御紹介は雑誌です!

「おやッ?
 でもォ、ネーさ、これェ、あんましィ、みかけないィ……?」

 そうなんですよ、テディちゃ。
 WESTという文字が入っているところがミソなのです。


    
    ―― Hanako WEST 2008年3月号 ――


 
 マガジンハウスからの発行になります。

「うえすとッてェ、えーとォ、にしィ、でスねッ?」

 はい、雑誌ハナコの関西版なんですよ。
 東京では隔週発行のhanakoですが、
 関西版は月に一度の発刊です。
 そして、3月号の特集は、
 《おいしいスイーツ図鑑》!
 
「はふァ~……ネーさのォ、すきそォな、てーま、でスねェ……」

 もっちろん大好き!
 という訳で、発売日の昨日(1/28)、
 本屋さんへ走りました。

 この時期のスイーツ特集ならチョコレート一色、
 かと思いきや、
 関西の最新ケーキ情報が満載です!
 赤い色の、イチゴのケーキがなんとも華やか……。

「はるの、おあじ、でスねッ♪」

 関西のパティスリー案内、
 カラフルなコンフィズリーや
 デパートおすすめの『おもたせ』紹介のページもあれば、
 おお、やはり、ありました!
 雑誌のちょうど中綴じ部分に、
 ショコラ&ショコラティエの特集が!
 東京では手に入らない、
 或いは、東京では品揃えが豊富ではない、
 そういったお店の情報もあります。

 東京のお菓子がすべてではない、
 いえ、むしろ、関西の方がレベルが高いのじゃないか――
 何度かの関西への旅行を機に
 そう考えるようになりました。
 気鋭の、という形容は、
 関西の洋菓子屋さんのためにある、のかもしれません。
 
 ヴァレンタイン時期に
 関西方面へ行く予定のあるチョコ好きの方々は、
 ぜひ予習をここで!
 京都にも大阪にも神戸にも、
 名店がこんなに!

「おみせにィ、いッたらァ、こういうのでス。
 ぜんぶゥッ、くださいッ!!」

 東京でも大型の書店さんでは
 こちらの『Hanako WEST』を扱っています。
 またネットでも取り寄せ可能ですよ!

「んーとォ?
 ネーさァ、このォ、うしろのほォの、
 とくしゅうはァ、なァにでスかァ?」

 ……えーと第2特集ですか?
 『関西で見つけたいいオトコ45人!』……?
 う~ん、こっちは……
 ノーコメントということにしておきましょう。

「めんくいネーさ、
 このみのはんさむさん、いなかッたのでスね……」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春来たりなば。

2008-01-28 23:07:33 | 花雑記
 JRの駅で発見いたしました。
 《早春の古都めぐり》案内、ですよ、テディちゃ。

「きゃまくらッ♪
 ゆきたいでスゥッ!!」

 まだちょっと寒風厳しくはありますけれど、
 2月に入ったら梅もほころんで、
 お散歩にはよい季節になるでしょうね。

「うみべをォ、おさんぽッ♪
 ふァ~、いいなァ」

 FMヨコハマで聴いていて知ったのですが、
 鶴岡八幡宮の牡丹園では
 冬ボタンが見頃だそうです。

 観光都市である鎌倉は、
 名所がたくさんありますね。
 初詣の喧騒も一段落した今が、 
 訪れるには適しているかもしれません。

「おいしィもののォ、おみせもォ、い~ッぱいッ!」

 ネーさのお薦めは、
 鎌倉駅西口の『レザンジュ』本店さん。
 鎌倉散策の合間に、
 温かなティールームでひと休み♪

 お土産は……そうですね、
 テディちゃが手にしている
 『鳩三郎』ストラップがよろしいでしょう。

「あいッ! これでェスッ」

 以前にも御紹介しましたが、
 鎌倉の豊島屋さんでのみ入手できる稀少品。
 レア度でお友達に自慢しちゃいましょう!
 さあ、楽しい日帰り旅行に――
 あっ?!

「うきゃッ!
 ネーさっ、たいへんでスッ!
 ゆきィ、ふッてきたでスよッ」

    (1/28、23時現在、東京・八王子の天候は雪です!)

 これは、積もりそうだわ……。
 雪かきスコップを用意しなくては!
 旅行どころじゃ、なくなっちゃいましたね。

「うェエ~んッ、ぐれてやるゥ~ッ! 」 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ペーターさんからの、だいじなお手紙。

2008-01-28 13:55:50 | ブックス
 ペーター佐藤さんを、御存知でしょうか。
 分からないなあ?という御方も、
 こう言い直してみたら、どうでしょう?

 『ミスタードーナツ』の、パステル画!

「あッ! 
 テディちゃ、わかッたでスよッ、ネーさ!」

 はい、そうと聞いてピンと来ましたね?
 以前、『ミスタードーナツ』のCFやキャンペーンに
 盛んに使われていたのが、
 ペーター佐藤さんが描いたパステル画でした。
 本日は、ペーターさんの御本を紹介いたしたく思います!


 
      ―― ニューヨークの仕事場から ――


 
 著者はペーター佐藤さん、1984年10月に発行されたものです。

 ペーターさんの名と作品を爆発的に広めたのは
 パステルで描かれた人物画ですが、
 それ以前は、エアーブラシを使用した画風が特徴でした。
 この御本が書かれた頃は、
 エアーブラシからパステルへの、
 ちょうど移行が完了する期間だったでしょうか。

「ゆうめいィ、だッたのでスかァ?」

 ニューヨークの仕事場、という題名が
 ペーターさんのお仕事の質を表していますよ、テディちゃ。
 
 アーティストとして、
 ニューヨークで仕事をする!
 これはすごいことなんです!

 しかも、ペーターさんのなさったお仕事(=作品)たるや!

     ブルーミングデールズの広告!
     プレイボーイ誌のイラスト(大画面)!
     『シック』のレコードジャケット!

 超一流の証明のような、お仕事だったのです。

「すごいッ! すごいィのでスッ~!」

 この御本が出版された時期、
 ペーターさんは仕事の拠点を日本に移していました。
 NYの友人たちはペーターさんの帰国を非常に惜しんだ、
 と伝えられています。

 仕事場は日本になったとしても
 ニューヨークという都市をペターさんは愛していたのでしょう。
 ページから、その想いが読み取れます。

「えんぱいやすてーとびるゥ、きれいでス!」

 帰国後に描かれた愛らしいパステル画は
 広告画よりもファインアートに近いものがありました。
 この御本では、アメリカという国の商業画界で奮闘する
 ペーターさんの日々が記されています。
 戦場のような、しかし、充実した毎日……。

 そののち、
 ペーター佐藤さんは1994年6月に急逝されました。
 
 原宿の一角、
 かつてはペーターさんのアトリエが在った場所に
 『PATER'S Shop & Gallery』があります。
 
 本書『ニューヨークの仕事場から』は残念なことに
 現在入手困難となってしまいましたが
 (古書店等では発見できそうです!)、
 カードに生まれ変わったたくさんのパステル画が
 ショップに並んでいます!
 機会があれば、ぜひ原宿のお店へ!
 ペーターさんの画業に触れてみてください!

「げんが、あッたら、らッきィ、なのでスゥ~♪」

 2月にはペーターさんの《旅先からの手紙展》が
 大阪で開催されるそうです。
 そちらもぜひ!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

魅惑のバービー。

2008-01-27 22:53:41 | その他
「わほッ♪
 きゃわゆいィ~!
 ネーさ、かわゆいィ~おにんぎょさんでス!」

 こちらはバービー人形ちゃん、なんですよ、テディちゃ。

 先日、新宿伊勢丹本店の
 《サロン・デュ・ショコラ》へ行きました折り、
 同じフロアの子供服売り場に
 バービーショップがありました。

 お人形が3体ディスプレイしてあって、
 あんまり可愛いので、パチリ、してみたんです。
 
「えいが、みたいでスゥ!」

 スカーレット・オハラ、ですね。
 それとも『サブリナ』のオードリーでしょうか。

 他には、
 シャネル風のツイードスーツを着たブロンドのバービーちゃん、
 着替えや小物一式がセットになっている
 ブルネットのバービーちゃんも
 ウィンドウに展示してありました。

 バービー人形についての専門知識は全くありませんが、
 実物を目にすると、
 可愛い!!
 と叫びたくなります。
 世界中にコレクターがいるのも、頷けますね。

「い~なァ、い~なァ、
 テディちゃもォ、どれすゥ、ほしいィなァ~」

 ……え?

「ひらひらのォ、
 おはながついてるゥ、
 どれすッ!」

 き、着るのっ?!

「うゥん、かざッておくのでス」

 そ、それなら、ま、いいか……。

「これくたーへのォ、
 だいいッぽ、でスッ!」

 それはダメッ!!危険過ぎますっ!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

《楽園》の涙。

2008-01-27 13:54:31 | ブックス
 さあ、本日は上下2冊から成る大作です!
 読み応え、ありますよ!

「おもいィ~でスゥ、ネーさ」

 重くて長いけれど、
 ここには1ページの無駄もないんですよ、テディちゃ。
 はい、御紹介いたしましょう!



             ―― 楽園 ――


 
 著者は宮部みゆきさん、’07年8月に発行されたものです。
 主人公の名は前畑滋子さん――
 おや、どこかで聞き覚えがあると思う御方もいるでしょう。
 それもそのはず、
 彼女は宮部さんの御作『模倣犯』に登場した人物です。

「じゃッ、え~とォ、これはァぞくへん、でスかァ?」

 前畑さんの《その後》は描かれていますが、
 『模倣犯』の続編と言ってよいのかどうか……。
 かつての《事件》は様々な形で文中にせり上がってきます。
 前畑さんを含め多くの人々が事件の後遺症を引きずっています。
 ですが、前畑さんの前に現れたのは、
 以前の事件とは全くかかわりない或るご婦人。

   息子のことを知りたい。
 
   もう亡くなってしまった我が子が遺した、
   この画の意味を、知りたい。

 当初は気乗りしなかった前畑さんでしたが、
 風変わりな依頼を引き受けることにしました。
 何故って、心配になってしまったから。
 
 この人を放っておいたら
 誰か腹黒い人間に毟られてしまうに違いない――
 その危険を前畑さんは看過できなかったのです。

「うんうんッ!」

 しかし、踏み入ってみれば、万事が手探り。
 画の真意、真実を知るのは容易なことではありません。
 亡くなった少年はいったい何を見たのか。
 彼が描いたこの光景、
 この画は、偶然の産物ではないのか? ないのだとしたら、
 ……犯罪が埋もれているのだろうか。

 昔の事件ではその闇の深さに『負けた』と考えている前畑さん。
 では、今度の闘いは?

 読んでいる間中、
 脳裏から離れなかったのはゴーギャンの絵画でした。
    
    『我々はどこから来たのか 我々は何者なのか
     我々はどこへゆくのか』 (現在は米の美術館に蔵)

 画家が夢見た《楽園》、
 苦い涙を以って辿り着いた画布の上に群れる《我われ》。

 前畑さんが終(つい)に見定める《楽園》とは、何なのか。

 
 力作です!
 この力作に応えるために、
 睡眠時間を削ってでも、読みましょう!
 
「えッ、ねむくてもォ?」

 読むうちに、眠気も吹き飛びます!
 新たな事件の顛末はいかに?
 
 おそらくは、
 非常に冒険的な意図のもとに書かれたであろうドラマです。
 著者宮部さんのチャレンジャー魂に拍手を!

「ふァいッ、ぱちぱちぱちッ!」

 いつかまた、私たちは前畑さんと出会うことがあるのでしょうか?
 出来ればそれが、あまり遠くない日でありますように――
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする