テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

やさしい彼らの、ニクキュウは。

2011-07-31 23:11:45 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 8月!が来ちゃいましたね!
 宿題をクリアしたチビっ子諸君、さあ、遊ぼう!

「こんにちわッ、テディちゃでス! あそべやァ、あそべッ!」
「がるる!がるぐるぐるぐるる!」(←訳:虎です!日焼け止めは忘れずに!)

 お外での遊びはアウトドア派さんにお任せして、
 インドア派さんは、涼しい場所を探し当てたら、読書タ~イム!
 本日は、こちらを、どうぞ~!

  


 
              ―― 作家の猫 2 ――


 
 編者はコロナ・ブックス編集部の皆さん、201年6月に発行されました。
 以前に御紹介しました『作家の猫』の続巻となる『猫2』!ですね。
 それにしても驚かされるのは――

「みんなァ、こんなにィ、ねこがァ、すきィッ!」
「ぐるるるがるーるるぐる!」(←訳:世にねこマニアは星の数!)

 前々回の記事に登場していただいた『チワトラ兄妹』の御本は
 チワワの凛ちゃんとトラ猫の正宗にぃちゃんの写真集でしたが、
 こちらの御本は、
 ニャンコとニャンコの飼い主さんの写真集であり、
 またニャンコを愛して愛しぬいた飼い主さんを偲ぶものがたり、
 でもあります。

 表紙で、ニャハーンとヒラキになっちゃって、
 いえ、リラックス顔を見せてくれているのは、
 谷啓さんの愛猫『ゴマ』ちゃん。
 ……キュートな肉球も全開です♪

「ごまちゃんッ、りらッくすゥしすぎィでスゥ~!」
「がるる!ぐるがるがるるるる!」(←訳:似てる!谷さんに表情が似てるよー!)
「いえてるゥ!」

 飼い主さんの傍らで、安心しきっているニャンズの素顔は、
 パートナーとも、
 ソウルメイトであるとも言えそうな、
 小さな奇跡の塊りのようです。

 孤高なイメージの作曲家・武満徹(たけみつ・とおる)さんも、
 ニャンコを腕に抱えれば
 ふっと頬がゆるみます。
 美男スターの池部良(いけべ・りょう)さんも、
 ニャンコが膝にのぼってくれば
 フフフと笑顔に。
 ファーブルの絵本挿絵で知られる熊田千佳慕(くまだ・ちかぼ)さんも
 細密画を描く合間にはニャンコとくつろぎ、
 『幸せの時』を過ごしました。

 この御本の後半では、また、
 ワンコ好きさん、いえ、すべての動物好きさんにとって
 敬意と感謝を捧げずにはおれない、
 日本版ドリトル先生ともいうべき或る研究者さんのニャンコ譚も
 取り上げられています。
 オオカミを連れて銀座をお散歩しちゃった伝説を持つ、その御方の名は……
 
 平岩米吉(ひらいわ・よねきち)さん!

「わきゃッ! おおかみィ!」
「がるるるーぐるぐるる!」(←訳:やるなあ米吉さん!)

 富豪の息子さんであり、
 莫大な財産を相続したがために
 親類たちから暗殺されかかったりと、
 劇的な生い立ちの米吉さんを支えたのは、動物たちでした。
 米吉さん、犬たちの生命を奪うフィラリアを撲滅しようと尽力し、
 外来種の洋猫たちが増加してゆくに従い、
 減ってゆく日本の猫たちを救おうと
 世に訴えた御方でもありました。

「ほんとにィ、どりとるせんせいィみたいィ!」
「がるるるるるぐるぐるる!」(←訳:ワンニャンたちのパパなのだ!)

 愛され、慈しまれた幸せなニャンコたち。
 ニャンコたちを愛することで
 幸せの光に包まれた作家さんたち。

 ニャンコ好きさんならずとも、
 きっとニッコリ、ときどき涙腺うるるとさせられる
 “いきもの”たちのアルバム、
 必読の一冊ですよ!
 
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新作はシュワワッと♪

2011-07-30 23:25:52 | 美味
「こんにちわッ、テディちゃでス!」
「がるる!ぐるぐるるるー!」(←訳:虎です! 皆さま見て見てー!)
「だいしゅうかくゥ~!」

 こんにちは、ネーさです。
 えへん、テディちゃと虎くんが何を騒いでいるかと申しますと……
 じゃじゃん!

  

 んまーっ、びっくり!
 去年プランターに植えたミニトマトの苗が、
 なんと!
 放っておいたまま、全く世話も手入れもしていないのに、
 今夏になって、ひょいっと芽を出しました。
 さらにはスルスルル~と、
 まるでジャックと豆の木のように
 素早く大きく成長し、
 花は咲く、実はつける、その実も次々赤くなる、という
 驚きの事態に我が家は沸いております。
 
「いッつゥ、みらくるゥ!」
「がるぐるるーぐる!」(←訳:アンビリバボー!)

 こんなことってよくあるの??!!と
 農家をやっている親戚の伯母さまに訊ねてみたところ、
 わはは♪と笑われてしまいましたよ。
 たまにあることだけど、
 実は硬くて食べられたもんじゃないよー!との答えでしたが……
 ホントに食べるには不適なのかしら?
 う~ん、ここは……挑戦あるのみ!
 実をもいで、洗って、呼吸を整え……
 さあ!いただきます!
 ぱくり!

「どッ、どうでスかッ、ネーさッ?」
「がるる?」(←訳:お味は?)

 わっ!
 甘いわ!
 酸っぱくない!硬くない!
 美味し~い♪♪ 

「わうううッ!
 テディちゃもォ、たべるゥ!」
「ぐるるっ!」(←訳:ボクもっ!)

 あら~、テディちゃと虎くん、庭に駈け出して行っちゃいましたけど……
 ま、いっか♪
 天然のサラダをいただいた後は、デザートの御紹介です!
 本日のおやつタイムは、こちらですよ~!

「えッ? おやつゥ~!」 (←たちまち戻ってきました)
「がるるっ♪」

  

 『森永製菓』さんの
 《クリームソーダ味》!

 これが、敢闘賞&アイディア賞をあげたいくらい
 よく出来ているんです!
 メロン風味のホワイトチョコレートデコーティングされたチョコボールの中央には、
 しゅわしゅわ~なラムネ粒入り!
 ラムネとメロンチョコのお味が重なると、
 確かにホントに嘘いつわりなく、
 クリームソーダを食べてるみたいですわ!

「ひゃわわわッ♪ ほんとだァ~!」
「がるるぐるるがる!」(←訳:しゅわわわっとしてるよ!)

 新鮮トマトと美味しくて楽しいソーダお菓子、
 ご馳走さまでした。
 旬の野菜と果実とお菓子、
 皆さまも獲り逃しなく~!

「しゅわぱぱッ!」
「ぐるるるがるるがるるる!」(←訳:皆さま、週末はのんびりで!)
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うるわしの兄妹アルバム♪

2011-07-29 23:18:17 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 皆さま、7月最後の週末、いかがお過ごしでしょう?

「こんにちわァ、テディちゃでスゥ~♪」
「がるる!がるぐるる~る♪」(←訳:虎です!週末はのんびり~♪)

 のんびり~な御方も、
 もうすぐ夏休みだからその前に仕事や家事を片付けなくちゃ!な御方も、
 きっと笑顔になっちゃう一冊を
 本日は御紹介いたしましょう。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  


 
                ―― チワトラ兄妹 ――


 
 著者は永野沙由さん、2011年7月に発行されました。
 『チワワとトラ猫はいつでも一緒。いつも幸せ。』と副題が付されています。
 チワワの凛(りん)ちゃんと、トラ猫の正宗(まさむね)にいちゃん――
 むっふっふっ、
 わんにゃんブログ好きな御方は、もうとっくに――

「ふァいッ!
 テディちゃ、しッてまスでスゥ~!」
「ぐるるがるがるる!」(←訳:ボクだって知ってるよ!)

 そうです、こちらは皆さま御存知の、
 累計アクセス数1億超!
 大々人気ブログ『チワワとトラ猫 凛と正宗にぃちゃんのビューティフォーな毎日』から
 誕生した御本、なのですね♪
 ああ、可愛い! 可愛いわ、凛ちゃん!
 ブラックタンのスムースチワワってだけでも可愛いのに、
 正宗にぃたんと仲良く追いかけっこをしている姿は、
 全国のワンコ好きさんの瞳にキラキラのハート光を宿させ、
 夢見心地に誘います。

 一方、正宗にぃたんは……えーと、うーんと……不思議な猫さんですねえ。

 チワトラ母こと著者の沙由さんによると
 2000年の夏、やせ細っていた仔猫を路上で保護したという、
 トラ模様の和猫ちゃんが
 『にぃたん♪』。
 いわばノラニャン族出身なのに、
 この貫禄、
 この風格は何なのかしら?
 チャンピオン猫も敵わない目力!
 
「かッこいいぞォ、まさむねにぃちゃんッ!」
「がるぐるる!」(←訳:無敵ですう!)

 この御本では、
 ブログ上で公開されたチワトラ兄妹の写真を中心に、
 ぷははっ♪と吹き出さずにはいられないキャプション、
 絶妙な実況中継?も加えての
 チワトラフォトギャラリーが展開されています。
 
 チワトラ母の写真撮影技術の見事さ、
 一瞬の隙を、いえ、うるわしき兄妹愛の寸景を撮り逃さない根性、いえ、
 ブロガー魂に感服させられますね。
 そして、正宗にぃちゃんの変装の完成度にも
 背筋がぞわわっとなりますわ。
 
 『探偵正宗』
 『DJ正宗』
 『マッチ売りの正宗』……
 ですが、あのぅ、
 『どすこい正宗』は……
 こ、これが横綱ブログ猫の本性なのでしょうか、
 怖ろしいものを感じます……
 すぐにオヤツを隠さないと……!

「あわわッ、まぐろはァ、れいぞうこへッ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:煮干しは戸棚へ!)

 ぼんやりしてると、オヤツは盗られちゃいそうだけど、
 毎日ものすご~い追いかけっこで家が傾いちゃうかもしれなくても、
 ふたりでいれば、いつも幸せ♪
 チワトラ父&母に見守られて、
 日本中に笑顔を配達してくれる
 凛ちゃんと正宗にぃちゃんがみっちり詰まったこの一冊は、
 わんにゃん大好きな方々におすすめ、ですよ~♪♪

「きょうもォあしたもォ、ちわとらァはいけんッいたしまスゥ!」
「がるぐるがるるるるぐるる!」(←訳:『お兄様本日のひとこと』大好きです~!)

 ブログも御本も、ぜひ!
 
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プチ散策の街角。

2011-07-28 23:23:35 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 サルスベリが咲き、ヒグラシもカナカナ……と鳴きはじめた東京・多摩地方ですが。

「こんにちわッ、テディちゃでス! みーんッみーんッみーんッ!」
「がるる!ぐるぐるぐるぐるるー!」(←訳:虎です!じーじーじーじー!)

 はいはい、アブラゼミちゃんたちも鳴き始めたってことですね。
 夏ですわ~セミちゃんたちと一緒にカミナリさまもいらっしゃる夏♪

(ゴロゴロ、ドカーンと衝撃音が!)

「ひえェッ!」
「がるっ!」

 では、しっかりオヘソを隠したら、読書タ~イム!
 本日は、こちらを、どうぞ~!

  


 
              ―― 銀座の喫茶店ものがたり ――


 
 著者は村松友視さん、2011年7月に発行されました。
 (正確には『視』は示に見ですけれど、常用漢字ではないのか見つけられませんでした。御容赦下さい)
 この御本は、
 タウン誌『銀座百点』に連載された《一杯の珈琲から 銀座の喫茶店ものがたり》をもとに
 加筆・訂正を加えた“銀座を語る”エッセイ集、です。

「あはッ! ぎんざァ!」
「がるぐるがる!」(←訳:日本の顔だね!)

 銀座――
 この町(街)に、
 日本人は、或いは、日本を訪れる外国人観光客さんたちは、
 どのようなメージを抱いているのかしら?

「でぱーとッ?」
「ぐるがるがるるる?」(←訳:和光の時計かなあ?)

 老舗さんあり、一流店あり、
 電線のない美しい街路、
 日曜日の歩行者天国、
 そして、美味しい食べ物屋さん。

 銀座の美味しいお店といったら、
 ミシュランのお星さまを幾つも頭上に戴いているような名店さんが
 それこそあっちのもこっちにもゴロゴロしておりますが、
 この御本で取り上げられているのは、
 そこまで敷居が高くない、
 喫茶店さん、カフェさん、ケーキショップさん、
 フルーツパーラーさん、ティーハウスさんに、
 サロン・ド・テさん。

「ふむふむッ、かじゅあるゥでスねッ♪」
「がるぐるるーぐるる!」(←訳:でも味は保証付きー!)
「ふんいきィもねッ!」

 歴史あるお店もあれば、
 新しいお店も、
 創業時に比べると大きくデザインを変えたお店もあります。
 ただ、この御本に登場するお店に共通しているのは、
 お客さまからとても愛されている、
 という点ではないでしょうか。

 とりわけ心うたれるのは、
 第一章で紹介される
 《Flor de Cafe 樹の花》さんのエピソード――
 
 1979年、お店がオープンして4日目の午前中のこと、
 ドアの鈴がチリンと鳴って、
 ふたりのお客さまが入って来られました。
 店主の成沢さんは息を呑みます。
 どうしてかといえば、
 そのお客さまは、
 長い髪のオノ・ヨーコさんと、
 静かな物腰のジョン・レノンさん……!!

「わおおォッ!」
「がるるるっ!」

 有名なエピソードなのだそうですが、
 私ネーさ、初めてうかがいました。
 ビートルズ好きな方々には、
 じんと来るものがある御話ですね。

 ♪一杯の珈琲から~♪
 このフレーズに沿うように、
 村松さんは『銀座の喫茶店』と
 喫茶店の周辺に在る名店を巡ります。
 なんとも楽しそうな、
 実りある、おおらかな散策――

「わんだふるなァ、おさんぽォ、でスゥ~♪」
「がるぐるがるる!」(←訳:のんびり行こう!)

 東京イコール渋谷じゃないのさ!
 そう思い出させてくれるすてきな一冊です。
 活字マニアさん&東京っ子さん、
 お仕事や観光で東京訪問中の方々も、ぜひ!

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凱旋&おやつトーク♪

2011-07-27 23:00:10 | 美味
 こんにちは、ネーさです。
 本日は、週の半ばのおやつタイム、なのでござりまするが……ふぅーっ。

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おやつゥ♪おやつゥ♪まッてましたでス!」
「ぐるる!ぐるがるるるー!」(←訳:虎です!新作お菓子だねー!)

 はい、こちらはね、

  

 『不二家』さんの
 《カントリーマアム 素材厳選 カフェゼリー》!
 そして、

  

 もひとついっちゃえ!ということで、
 同じく『不二家』さんの、
 《カントリーマアム 厳選素材 ソフトクリーム》!

 では、新顔お菓子さんを、

「いッただきまァ~スゥ! ぱくちょッ♪」
「ぐるがるるぐるるーがる!」(←訳:ボクもいただきます!ぱくっ)

  

「ほほゥ~♪ 
 そふとくりーむはァ、みるきーなァ、あまさッ♪」
「ぐるるがるがるがるるるる♪」(←訳:カフェゼリーには本当にゼリーが♪)
「りょうほうともォ、おいしィでスッ!!」
「がるーるるぐるうるがる?」(←訳:冷やすとコクが増す感じかな?)
「んままッ♪んままッ♪
 おやッ?
 ネーさァ、たべないのでスかァ?」

 ふぅー……食べる意欲は満々なのですが、
 なんだか、気が抜けてしまって……。

 何故かと申しますと、
 私ネーさが大好きな『ツール・ド・フランス』が
 7月24日、激戦の末、幕を閉じました……。
 お祭りが終わった後の寂しさ、ですねえ……。
 
「そォでスかッ、もぐぱくくッ」
「がるぐるるるーがる」(←訳:なるほどねーガツガツ)

 今年のツールは例年にない苛酷な闘いになりました。
 ジロ・デ・イタリアを制したスペインのおにいちゃんが
 おそらくツールも獲るだろうなあ、
 3連覇はカタいわ!本命さんね!
 と思っていたところ、
 初日の大落車に巻き込まれて下位に落ち、
 怪我をしてしまったこともあって、
 対抗馬さんたちが奮闘&奮戦!
 ノルウェーのおにいちゃんか?
 ベルギーのおにいちゃんか?
 いや英国のおにいちゃんだ!
 待て待てルクセンブルクの兄弟ライダーおにいちゃんずが来た!
 うんにゃ負けねーぜ!と
 そこへ切りこむオーストラリアのおにいちゃん!

 ツール最終日、
 パリに凱旋したレーサーさんたちの頂点に立った総合優勝者は……

  カデル・エバンスさん(オーストラリア/BMCレーシング所属)!!

 おめでとうございます!

「おめでとうッ!もぐぐッ♪」
「がるぐるるがるる!」(←訳:おめでとうガブリ!)

 来年2012ツール・ド・フランスの勝者は
 誰になるのかしら?
 連覇あり?
 新星登場?
 ベテランの復活?
 いえ、2011年の自転車競技シーズンはまだまだ続きますよ~!
 自転車の神さま、
 レーサーのおにいさんたちに、どうか幸運を~!!

「ぱふゥ!
 おなかァ、いッぱいィでスッ!
 おいしィおやつゥ、ごちそうさまッ♪」
「がるぐるぐるぐる!がるぐるる♪」(←訳:美味しかったね!御馳走さま♪)

 ……あら?
 ワタクシのおやつが……??

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手に汗握るは、潜入の日々。

2011-07-26 23:21:10 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 今年の東京&近郊、ゲリラ豪雨がなくてホッとしておりますよ。
 ……お? 何やらゴロゴロと鳴っているのは、まさか、カミナリさまっ?

「ごろごろォ、すぴィー……はッ?
 こッ、こんにちわッ、テディちゃでスゥ!」
「がるる~ぐるる~…がるるっがるるー!」(←訳:ぐーすかぐ~…あわわっ、虎です!)

 テディちゃ、虎くんも、お昼寝中だったんですね。
 良かったわ、ホントのカミナリさまじゃなくて。
 でも……よーく耳を澄ましてみれば、
 ほら、聞こえませんか?
 天の神さまによる怒りの太鼓の轟きが?
 神さまがお怒りの理由とは……この御本が教えてくださいます!

  


 
              ―― FBI美術捜査官 ――


 
 著者はロバート・K・ウィットマンさん、2011年7月に発行されました。
 『奪われた名画を追え!』と副題が付されています。
 英原題は『PRICELESS How I Undercover to Rescue the World's Stolen Treasures』、
 プライスレス――値段などつけようもない至宝って、何なのでしょう?

「ふァいッ! (←でっかく挙手!)
 テディちゃ、もな=りざさんだとォ、おもいまスゥ!」
「がるぐるがるるるがるるるーぐる!」(←訳:ボクはミケランジェロのピエタ像に一票!)
「かんがえるひとォもッ!」

 そうですね、レオナルドさん、ミケランジェロさん、ロダンさん……
 巨匠さんの名作は、容易く金銭に換算できない宝物のようなものでしょう。
 けれど、この御本の著者・ウィットマンさんは言うのです。
 
 『美術館強盗というのは大きな見出しになるけれど、
  これは美術犯罪全体の十分の一に過ぎない』。

 個人宅や会社組織からの盗難、
 ギャラリーからの盗難、
 教会からの盗難、
 そして遺跡の発掘現場からの盗難……。

 また、ウィットマンさんは組織犯罪に関する国際会議で痛感します。
 美術犯罪の取り締まりに
 熱心な国と、そうでない国がある。
 イタリアの水準が最も高く、
 フランス、英国も真剣に取り組んでいる。
 それに較べて、我が合衆国は……。

「ゆるしちゃだめでスッ、はんざいッ!」
「がるるーぐるがるがる!」(←訳:泥棒を捕まえろー!)

 FBIに入局してすぐ、
 ウィットマンさんは美術品盗難事件を担当することとなりました。
 犯人は捕まって、盗まれた美術品は無傷で回収されたものの、
 美術犯罪への理解がない米国の捜査方式に
 ウィットマンさん、密かに不満と不安を抱きます。
 麻薬捜査も大事だけれど、
 それだけが犯罪じゃないだろう……?

 やがてウイットマンさんは
 盗難美術品を追う潜入捜査官となりました。
 そこに到るまでの山あり谷ありの道のりときたら……!
 潜入捜査を開始して以後も
 障害はそこらじゅうに転がっています。
 巨大になりすぎた組織・FBIは、
 政治的野心に燃える各地の幹部が足を引っ張りあい、
 手柄を争い合うあまり、
 捜査に支障を来たすほどに
 変質していたのでした……。

「えェ~、そんなァ!」
「がるがるるるぐるー!」(←訳:犯罪摘発を優先してー!)

 不協和音のもと、
 ウィットマンさんが試みる潜入捜査の顛末は?
 美術品の行方は?
 
 日米ハーフのウィットマンさん、
 巻末で、今回の震災による被災者さんへの温かい言葉を
 寄せて下さっています。
 そうです、この御本は、ノンフィクション!
 ウィットマンさんが味わった苦難と冒険は、すべて事実!
 その迫力を、存分に御堪能あれ~!

「めざそうッ、はんざいィ、ぜろッ!」
「がる~!」(←訳:お~っ!)
 
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昔むかしも、白黒はっきり?

2011-07-25 23:23:44 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 今日は真っ黒なトンボちゃんを見かけましたよ♪
 たぶん、オハグロトンボくんね。

「こんにちわッ、テディちゃでス! とんぼッ、どこでスかッ?」
「がるるー!ぐるがるぐるぐる!」(←訳:虎ですー!トンボは勝ち虫!)

 古くより、勝負事に強くラッキーカムカムな虫とされるトンボちゃん、
 武将さんたち、お武家さんたちに好まれ、
 武具の飾りや、着物の模様にもデザイン化されてまいりました。
 では本日ご紹介いたします一冊の象徴となっているこの生物は……
 ラッキー? アンラッキー?
 はたして、どちらなのでしょう……?

  


 
               ―― 蜘蛛の巣 ――


 
 著者はピーター・トレメインさん、2006年10月に発行されました。
 原題は『THE SPIDER’S WEB』、
 日本語版は画像のように上下巻2冊の文庫から成る構成となっています。
 以前に御紹介しました《修道女フィデルマ》シリーズの
 第5作目にあたる作品です。

「あはァ、あいるらんどォのォ!」
「がるぐる!」(←訳:7世紀の!)
「おねーさんがァ、だいかつやくゥ!」

 はい、そうですね。
 時代は7世紀のアイルランド、
 主人公の若い修道女フィデルマさんは、
 王さまの妹さんにして、
 高位の弁護士さんであり、
 時には裁判官の役も務める、という
 働き者さんです。
 修道女さんとはいえば、
 静かな修道院内でひたすら瞑想&お祈り……ってことはなくて、
 あっちへ出張、こっちでお手伝い、と
 とっても行動的な御方です。

 今回も、また――

「おはようッ、ふぇるぷすくんッ!」
「がるるぐるがるるッ!」(←訳:不可能大作戦だ!)
「なおォ、このてーぷはァ、じどうてきにィ、しょうめつするゥ~!」

 違いますっ!
 7世紀のアイルランドに極秘スパイ作戦はないわ!
 ……でもまあ、そうね、指令が、じゃなかった、使者さんが来たのです。
 
 或る集落で事件が起きました。
 既に犯行の経緯は判明しており、
 犯人も捕縛済み、
 しかしその土地には法的権威を持つ者がいないので、
 修道女フィデルマさんに現地へ行ってもらい、
 正義が行われたことを確認して欲しい――

 聞いただけでは、そう難しいケースとも思えません。
 サクソン人の修道士エイダルフさんとともに、
 フィデルマさん、
 馬を駆って出立いたしますが。

「むむゥ~、においィまス!」
「ぐるるるがるがるる!」(←訳:キナ臭い匂いがプンプン!)

 簡単な事件は、
 出向いて調査を始めてみれば、
 複雑な紋様を織りなす蜘蛛の巣のよう……。
 いったいどこからどう解きほぐしてゆけばよいのか……?

 法廷劇、
 推理劇、
 追跡に襲撃、
 法律談義に慣習・文化と、
 めまぐるしく変転する物語は
 エンタでスペクタクル!
 多くの言語に翻訳される人気作品だというのも
 納得のミステリです。

「わるいィやつをォ、にがしちゃァだめだよゥ!」
「がるるるーがるるる!」(←訳:絶対捕まえちゃうもんね!)

 2冊分の異国の歴史と謎、
 ミステリ好きさん、
 歴史好きさん、
 そして法律家さんにも読んでいただきたい御本です。
 ぜひ!

 
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~ ふるさと偲べば、ネコの原 ~

2011-07-24 23:12:15 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 今日7月24日もここ・八王子の繁華街には
 祭り囃子が、ぴーひゃらら、てけてんてん、と流れておりましたよ。

「こんにちわッ、テディちゃでス!」
「がるる!ぐるるるがーるる!」(←訳:虎です!お祭りっていーね!)

 チビっ子ちゃんたちの半被にパッチ、雪駄姿も
 とっても可愛いかったですね♪
 本日ご紹介いたします一冊も、可愛い……いえ、違うかしら?
 怖い? いえいえ、怖いのとも違うわね。
 うう~む、とにもかくにも、
 こちらを、どうぞ~!

  


 
               ―― 妻と猫と暮らす ――



 著者は小路幸也さん、2011年6月に発行されました。
 『蘆野原偲郷(あしのはらしきょう)』と副題が付されています。
 先ごろ『東京公園』が映画化された人気作家・小路さんの、
 この御本は、えーと、うーんと……

「どしたのでスかァ、ネーさッ?」
「ぐるがるるるる?」(←訳:つっかえてるよ?)

 うーん、何と申したらよいのかと、迷っているんです。
 この御本、ホラーではありませんけれど、
 強いて言うなら……怪談の半歩手前?

「ひィッ! かッ、かいだんッ?」
「がるっ!」(←訳:怖っ!)

 いえ、やっぱり怪談じゃないわねえ……
 幻想小説? ファンタジー?
 御伽噺、かしらん?
 あ~空気感が似ているなあと思ったのは、
 レイ・ブラッドベリさんの『火星年代記』なんですけどぉ……

「ちッともォ、わきゃりませんッ!」
「がるぐるぐるがるるー!」(←訳:解るように説明してー!)

 事情がよく分からない、という点では、
 主人公の和野和弥(かずの・かずや)さんも
 私たち読み手と大差ないかのようです。
 なぜって、それはいきなり起こったのですから。

 和弥さん、お嫁さんを迎えたばかりの新婚さんです。
 大恋愛の末の結婚、ではありませんでした。
 お嫁さんは、恩師の大学教授さんに一人娘さん。
 じゃあ味気ない見合い結婚?かというと、
 そんなこともないのです。
 優美子(ゆみこ)さんと和弥さん、
 今では、人もうらやむオシドリ夫婦さん、なんですね。

 ところが、です。
 或る日、
 和弥さんがお家に帰ってみれば。

 猫がいました。

「ねこォ?」
「がるるーる?」(←訳:にゃーごろ?)

 猫です。
 ニャンコです。

  ……おかしい。
  猫なんて、ウチでは飼っていないのに。
 
  ……もうひとつ、おかしい。
  妻が、いない?

 和弥さん、そこでハッとして猫を見遣りました。
 もしや、この猫――この猫は。

「もしかしたらッ?」
「ぐるがるる?」(←訳:もしかする?)

 猫が来た日から、
 それとももっと昔から、
 和弥さんの身の周りには不思議な出来事が絶えませんでした。
 不思議の源泉は、
 和弥さんの一族の出身地・蘆野原(あしのはら)と呼ばれる土地と
 深く係わりがあるようですが、
 その土地はいったい何処に――?
 
 人気シリーズ『東京バンドワゴン』著者の小路さん、
 この御本では
 変幻自在の“語り部”ぶり!
 ほんのり怪談風味、
 じんわりファンタジー、
 ゆるやかなユーモアも
 おおらかに織り入れた《蘆野原年代記》、
 ミステリ好きさんにもSF好きさんにもおすすめの作品ですよ!

「ゆうやけェ、こやけのォ、ふるさとにィ~」
「ぐるるるがるがるる!」(←訳:読後の余韻が響きます!)
 
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ピーヒャララ♪を待ちながら。

2011-07-23 23:19:42 | 美味
 こんにちは、ネーさです。
 ↓こんな季節がやって来ましたね~♪

  

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きゃほゥ、おまつりィ~♪♪」
「がるるー!ぐるぐるるがるるる!」(←訳:虎です!祭りだワッショイ!)

 ええ、夏祭りの季節到来です!
 ……と言いたいところではありますが、
 悲しいことに、私たちの地元・東京都八王子市で毎年行われる
 《八王子まつり》は
 今年、震災の影響で取り止めになってしまったんですの……。

「うえェ~んッ!」
「がるるー!」(←訳:そんなー!)

 花火大会までもが中止になって、
 なんだかガッカリ……
 お祭りや花火を催行する他所の自治体さんが、ああ、羨ましいわ……!

「うんうんッ!」
「がるがる!」(←訳:うんうん!)

 と、ボヤいていても始まりませーん!
 毎年のように甲州街道(R20)を通行止めにして
 御神輿や山車を繰り出す大騒ぎは出来ませんが、
 今週末は、各町々で山車&花飾りを展示し、
 大人も子どもも一緒になって
 わっしょーい!と山車を曳き、
 八幡神社の境内には夜店が並んで、
 プチ八王子祭りが絶賛開催中です。
 これがお祭り好きの底力~!

  

「わほッ♪」

  

「がるっ♪」

 では、祭り囃子を聞きながら、
 浮かれ気分で週末のおやつターイム!
 本日は、じゃじゃん! 
 グミハンター出動のおやつです!

  

 『扇雀飴本舗』さんの
 《沖縄産果汁使用  贅沢なシークワーサー グミ》♪

 さっそくパクっと、いただきまーす。
 ぱく!

「テディちゃもォ、いただきまスゥ!ぱくもぐッ!」
「がるがるるるるぐるーる!」(←訳:ボクもいただいちゃいます!)

 沖縄産シークワーサーがグミになると……ふうむむ、
 柚子とライムをブレンドしたようなお味、ですね。
 これは、夏にだけ許される味わい、ですかしら。
 寒い冬には、この酸っぱ!な刺激は似合わないでしょ。

「すッぱ!がァ、いいのでス!」
「がるるーぐるぐるるる♪」(←訳:サイダーが合いそうだよ♪)
「ひやしてもォ、おいしィ~かもッ♪」

 ぷにぷに食感の美味しいグミ、御馳走さまでした。
 テディちゃの言うように、
 冷蔵庫で冷してからいただくのも良さそうですね。

「ぴーひゃらッ、ぴーひゃらッ、ぱくくもぐッ♪」
「ぐるぐるがるがるるーる!」(←訳:太鼓はドンドン、ぱくぱくく!)

 では皆さま、
 金魚すくい、ヨーヨー釣り、綿飴やカキ氷の夢に遊びつつ、
 穏やかな週末を~♪

 
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吾は、一つの夢にて候。

2011-07-22 23:54:47 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 チビっ子の皆さ~ん、宿題はもう片付きましたか~?

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 しゅくだいッ、くまにはァ、ありませんッ♪」
「がるる!ぐるぐるるるがるるー♪」(←訳:虎です!ボクも宿題ないもーん♪)

 ……かつて宿題に苦しんだ経験者としては、割り切れなさを感じますわ。
 ではこの思いを、えいやっ!と読書タイムに投入いたしましょう。
 なぜって、本日ご紹介いたしますのは、
 上下2巻にも及ぶ大作なんですから!
 さあ、夏休み中&夏休み準備中の活字マニアさん、こちらを、どうぞ~!

  



               ―― 一刀斎夢録 ――


 
 著者は浅田次郎さん、2011年1月に発行されました。
 ↓こちらは、下巻の画像ですよ~!

  

「むむゥ!
 なんだかァ、ものものしいィ、ふんいきィッ!」
「がるぐるるー!」(←訳:緊張するねー!)

 そうね、緊張してしまうのも、無理はないかもしれません。
 この御本は、こういう言い方が許されるならば、
 忌み嫌われた或る《人斬り》集団のものがたり、なのですから。

「ひゃあァッ! ひッ、ひとききッ、きりッ??」
「がるるるー!」()←訳:怖いよー!)

 多くの人が、かつてはそう思っていたことでしょう。
 ヤツらは人斬りだ、
 人間らしさなんてカケラもなうヤツらなんだ、と。
 そんな感情を一変させたのは、
 司馬遼太郎さんでした。

 司馬さんの筆によって、
 彼らは嫌悪すべき人斬り集団から、
 語る価値ある青年たちへ、
 大きく変容してゆきました。
 官軍つまり明治政府に長い間“賊”扱いされていきたその青年たちとは――

  新撰組。

「ふァいッ!
 テディちゃ、しッてまスゥ、しんせんぐみィ!」
「ぐるるぐるがるがるるがる!」(←訳:ボクも知ってるよ!地元だもん!)

 ええ、そうです!
 新撰組の隊員さんのうち多数の御方が、
 私たちと同じく多摩っ子でした。
 そして、この御本の著者・浅田さんも、多摩っ子さんなんです。

 浅田さんは、司馬さんのそれとは異なる目線と情感をもって、
 丹念に、新撰組の物語を紡いでゆきます。
 『壬生義士伝』
 『輪違屋糸里』――
 ひとつの時代が綻び、
 新たな布が織り始められるまでのわずかな間合いに、
 奇しくも名を残すこととなった人々のものがたり……

 ですが、こうも言いますね。
 《明治は遠くなりにけり》
 私たち平成に生きる日本人は
 昭和という時代が日々遠ざかってゆくのを実感していますが、
 明治はさらに遠くです。
 明治の先の、幕末やら江戸やらときたら、
 もっともっと遠くて、
 何が本当なのか、分からない。

 この物語のもうひとりの主人公さんも
 同様に思っているようです。
 明治は、どこへ行った?
 大正って、何だ?
 新時代とやらで、俺はどうすればいい?

「うむむゥ~、むずかしィもんだいィ、でス!」
「がるぐるる~」(←訳:哲学だよう~)

 陸軍中尉の梶原稔(かじわら・みのり)さんは、
 軍きっての剣術の達者です。
 が、大正の御世になって以来、
 どうも冴えを欠き、
 今日も道場でライヴァルの榊吉太郎(さかき・きちたろう)警部から
 あまえらしくないぞ、
 などと言われてしまうありさま。

 これではいかん。
 そう考える梶原中尉に榊警部は、
 おまえは神経衰弱だとからかいつつも、
 或る思い出を語ってくれました。

  俺にはひとりだけ、師と仰がずにおられないお人がいる。
  そのお人に会えなかったら――

 話に引き込まれた梶原中尉は
 とうとう《そのお人》を探しにかかるのですが……?

「うむゥ、そのひとがァ、きッとォ!」
「がるがるるぐる!」(←訳:あのひと、かもね!)

 多摩っ子の心を動かす、
 浅田さん版『新・新撰組』!
 時代もの大好きな活字マニアさんは必読の一冊です。
 歴史マニアの中&高校生さんたちも、
 ぜひ挑戦してくださいねー!
 
「けんとうをォ、いのるゥ!」
「がるる!」
 
 


  

 
 
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