テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ メタモルBOOKS ~

2018-01-31 22:23:28 | ミュゼ
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 ゆきはァ、もうゥかんべんッ、なのでスゥ~!」
「がるる!ぐるるがるぐる!」(←訳:虎です!せめて雨にして!)

 こんにちは、ネーさです。
 西日本、そして東日本にも雪マークが?
 はぁ~…と溜め息するしかない1月と2月の狭間ですね。
 寒波が遠のいてくれることを切望しながら、
 本日は読書タイムをすっぱりサボり、
 さあ、↓こちらの展覧会情報を、どうぞ~♪

  



     ―― 本をめぐる美術、美術になった本 ――
 


 東京都町田市の町田市民文学館ことばらんど にて、
 会期は2018年1月20日~3月18日
 (月曜休館、ただし2/12は開館し、2/8と3/8は閉館)、
 『近代日本の装幀美本からブック・アートまで:1905-2004』
 と副題が付されています。

「うわォ~♪ きれいィでス!」
「ぐーるがるぅ!」(←訳:アートだねぇ!)

  

 明治30年代以降、
 日本に於ける書籍の形は大きく変化しました。

 和装本から洋装本へ。

「にてるけどォ、ちがうゥのでス!」
「がるるるぐるがるる!」(←訳:歴史的な転換でした!)

 夏目漱石さん、二葉亭四迷さんの著書作品は、
 その大転換の象徴とも言えますね。

「そしてェ、めいじィからァ~」
「ぐるるがっるる!」(←訳:昭和になったら!)

 ↓こちらの画像の下側に写っている
 小林秀雄さんの著書作品は
 1931年から1949年にかけて制作されたものです。

  

 こういった“美しい本(アーティスティックな本)”が、
 さらに姿を変え、
 アートにメタモルフォーゼしていったなら、
 そこにはいったいどんな形態の本が?

「おもいもォかけぬゥ?」
「がるるるぐる!」(←訳:蝶々たち誕生!)

 この展覧会では、
 明治30年代から昭和20年代にかけての装幀本の数々と
 《本》に魅了された現代美術家さんたちの作品が紹介されます。

「いべんともォ、ありまァ~スゥ!」
「ぐーるがぅっるるぐるるる!」(←訳:ワークショップで装本体験!)

 美しい本たちの来し方(こしかた)と、
 書籍の未来を展望する企画展へ、
 活字マニアの皆さま、
 ぜひ、お出掛けを♪
 

 
 
    で、今回のオマケ画像なんですけれども?
   
    バレンタインシーズンは
    いただきものの和菓子ちゃんたちも
    ショコラ色に変身してますね!
    『あわしま堂』さんの
    ドラ焼き・チョコまん・チョコもみじ、
    みーんなチョコ菓子だわ♪
    「おつきさまもォ~」
    「がぅるる?」(←訳:チョコ色?)
    いま東京上空に見える月食も、
    なんとな~くカカオ色?でしょうか。
    天体観測中の方々、
    風邪を引かないように注意してくださいね~!
    
    
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― ブルーがよぎる ―

2018-01-30 22:14:58 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 ぐむむゥ! まだァ、いちがつゥなのにィ~!」
「がるる!ぐるるるがるるぅ!」(←訳:虎です!ヤツらの襲来だぁ!)

 こんにちは、ネーさです。
 実は、あの大雪の前から薄々察知してたんですよね……
 眼が、なんだかムズムズひりひり。
 喉の奥も、ぴりぴり。これは……

 花粉だわ!!

「うわァ~んッ!」
「ぐるるる~!」(←訳:止めてえ~!)

 という次第で、
 花粉対策を進めながらの本日の読書タイムは、
 さあ、こちらを、どうぞ~♪
 
  



         ―― 映画監督、北野武。 ――



 著者は北野武さん、
 そして、いわゆる“北野組”のスタッフさん&出演俳優の皆さん、
 2017年10月に発行されました。
 映画『アウトレイジ最終章』公開にあわせての
 関連作品、といえる御本ですが……厚いわね。

「ぶあつくッてェ~、ずッしりィ!」
「がるるるぐる!」(←訳:内容濃いです!)

 内容がズシンと濃いのも当然、と申せましょうか。

 この御本で取り上げられているのは、
 北野武さんの最新作『アウトレイジ最終章』だけではありません。

 監督作品第一作『その男、凶暴につき』から
 『アウトレイジ最終章』までの作品解説と、
 映画のプロデューサーである森昌行さん、
 俳優の大杉漣さん、
 大森南朋さん、
 撮影監督の柳島克己さん、
 監督である北野武さんへのインタビュー、
 さらにはクセモノ、おっと失礼、
 手練れの映画評論家さんたちによる作品論……と
 《監督タケシ》を解剖してやろうかというような凄みと勢いが
 一冊の中に折りたたまれています。

「きちょうゥなのはァ、このォおかたッ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:撮影監督さん!)

 俳優さんへのインタビューって、
 映画公開時の宣伝で割と見かけますけれど、
 スタッフさんへのインタビューが収録されているのは
 珍しいかもしれませんね。

 コメントじゃないんですよ。
 本文106ページ~129ページ、
 2段組で掲載されているロングインタビューは
 キタノ映画の技術がテーマです。

 ああ、出来れば衣装を担当するチーム、
 照明を担当するスタッフさんのお話も聞いてみたい……!

「あのォびみょうゥなァ、いろあいィ!」
「がるるぐるーるがる!」(←訳:キタノブルーの秘密!)

 北野さんが監督した映画のお話はもちろんのこと、
 私ネーさが惹きつけられたのは、
 役者として北野さんが出演した作品を論じた
 荻野洋一さんの文章でした。

   『ハラ軍曹は《おい、起きろ!》と言った』

 と題された論考の中で、荻野さんは
 大島渚さん監督作品『戦場のメリークリスマス』公開年の、
 或るエピソードを回想しています。

 その年のカンヌ映画祭、
 パルム・ドール受賞を期して南仏に乗り込んだ『戦メリ』一行は、
 思わぬ失望を味わう事態となりました。

 パルム・ドールを受賞したのは、
 今村昌平さん監督作品『楢山節考』……。

「あうゥ~…」
「ぐっるる~…」(←訳:がっかり~…)

 しかし、時間はフェアである、
 と荻野さんは書きます。

 確かに、賞は獲れなかった。
 獲れなかったが、
 いまもなお愛されているのはどちらだろうか。

 ビートたけしさん=北野武さんを
 映画の世界へ深く引き込んだこの作品の重要さは、
 他に類を見ないものだ――

「しあいィにはァ、まけたけれどォ~」
「がるるぐっる!」(←訳:勝負に勝った!)

 映画好きな方々に、
 映画論が好きな方々にもおすすめの
 “キタノ・ワールドの歩き方”、
 映画賞シーズンのいま、
 皆さま、ぜひ、一読を♪

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翼もつものたち。

2018-01-29 22:03:33 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 うむッ!おもしろくッてェ、ぷふふゥ~♪」
「がるる!ぐるぅるるがるるる!」(←訳:虎です!駄ジャレがいいよね!)

 こんにちは、ネーさです。
 駄ジャレが飛び交い、小ネタ満載、
 法廷でのどんでん返しも楽しい『99.9』、いいですね♪
 次回の放送ではどんな展開が?と期待しながら、
 さあ、読書タイムも抜かりなく!
 本日は、↓こちらのビジュアルなご本を、どうぞ~!

  



      ―― 世界の美しい鳥の神話と伝説 ――



 著者はレイチェル・ウォーレン・チャドさん、メリアン・テイラーさん、
 原著は2016年に、日本語版は2018年1月に発行されました。
 英語原題は『BIRDS:MYTH,LORE & LEGEND』、
 書店さんでは、おそらく
 写真集のコーナーに置かれているかもしれませんが、
 この御本の内容は動物誌……でしょうかしら。

「とりィでス!」
「ぐるるる!」(←訳:鳥だらけ!)

 川上和人さん著『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』
 を一読して以来、
 どうにも鳥が気になってしかたない私ネーさ、
 あれこれと《鳥》本を物色しております。
 
 そして、なんとなく手に取ったこの御本、
 いえ、たいそう重量がありますので、
 手に取るというよりは、

「せェーのッ!」
「がるぅっ!」(←訳:んしょっ!)

 と、お腹にチカラを入れて抱え上げました。
 
 うう、腕が痙攣しそうだわ。
 首と背中もガチガチに凝りそう。
 でも、そんな苦労・苦痛も忘れてしまうほど……

 夢中になれます!

「ほどよくゥ、はくしきィ!」
「ぐるがるるるるる!」(←訳:難し過ぎないんだ!)

 だって、相手は鳥です。

 私たち人間が逆立ちしても出来ない、
 空を悠々と飛翔する、ということを
 軽くやってのける存在です。

 人間の立場としては、
 憧れ、羨み、嘆息するしかありません。

 いいなあ、あんな風に飛べたらなぁ~…。

「いいでスよねェ~♪」
「がるるぐるるる~!」(←訳:ボクも飛びたい~!)

 憧憬はヒトの想像力を刺激します。
 鳥たち一羽一羽の背後に、
 どんな物語があるのだろうか――

 彼ら/彼女らにだって、
 親があり子があり、
 故国・故郷があり、
 恋もすれば、別れもあるはずだ。

 そこには、不思議なこと、奇怪なこと、
 涙を誘う出来事もあるに違いない、と。

「じッさいィ、あるのでスゥ!」
「ぐるるるるるがるる!」(←訳:鳥ならではの不思議!)

 あの美しい色羽根には、
 優美なダンスには、
 きっと、意味がある。

 そんな想いが、
 コウノトリと赤ちゃんを結び付け、
 ツルに平和の象徴を読み取らせ、
 フクロウに知恵を宿らせました。

「みぢかなァ、とりたちィ!」
「がるるぐるる!」(←訳:南国の稀少種!)

 スズメ、ツバメ、カラス、ハト。
 フウチョウ(ゴクラクチョウ)、オオハシ、ライチョウ……。

 鳥たちの写真、絵画、挿絵、
 ジョン・グールドさんや
 J・J・オーデュボンさんが描いた博物画など
 図版も素晴らしい仕上がりです。
 動物好きさん、
 アート好きさんにもおすすめの大型本、
 ぜひ、一読してみてくださいね♪
 

 
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走れ、氷の国を。

2018-01-28 22:08:11 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 やたッ! しゅいィにィ、なりましたでス!」
「がるる!ぐるがるるる!」(←訳:虎です!暫定だけどね!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、暫定ではありますが、
 我らがユヴェントス、リーグ戦で勝利して首位に立ちました♪
 よぉし!と小さくガッツポーズを決めたなら、
 読書タイムも“勝ち馬”に登場していただきましょう。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



         ―― 下町ボブスレーの挑戦 ――



 著者は細貝淳一(ほそがい・じゅんいち)さん、奥田耕士(おくだ・こうじ)さん、
 2017年12月に発行されました。
 『ジャマイカ代表とかなえる夢』と副題が付されています。

「これはァ、のんふぃくしょんッ!」
「ぐるがぅるるる!」(←訳:小説じゃないよ!)

 池井戸潤さんの小説を想わせる題名ですが、
 こちらはノンフィクション作品です。
 それに、どこか聞き憶え……ありませんか?

 下町の小さな工場さんたちが
 知恵を技術を結集し、
 ボブスレー用ソリの製作に乗り出した!
 というニュースに。

「しんぶんにィ、のりましたでス!」
「がるぐるがるるるるるるる!」(←訳:TVでも取り上げられたよ!)

 ボブスレー用ソリを作る。

 と、要約してしまえば
 たった一行で終了なんですけれど、
 このソリってトンデモない代物なのだと、
 私ネーさ、この御本を読んで初めて知りました。

 強豪国のチームが使用するソリは、
 欧州で歴史があり、
 経験も積んできた有名なメーカーのものばかり。
 
 無名の、実績ゼロの、弱小のメーカーが、
 そこに割り込む……?
 
「うゥッ! むずかしィそうゥ!」
「ぐるる!」(←訳:超難関!) 
 
 また、多くのライバルに打ち勝って、
 日本代表のソリ製作に指名されるには、
 データ、最先端技術や素材だけでは足りません。
 年間数千万円もの資金が必要!
 
 高い高いハードルをクリアしても、
 採用してもらえるのか、
 レースで結果を出せるのか……

「くもをォつかむゥようなァ~…」
「がるるるぐるるぅ!」(←訳:はてなき道だねぇ!)

 おそらく、下町ボブスレープロジェクトの挑戦の結果を、
 御存知の方々もおられることでしょう。

 結論だけをいうなら、
 日本代表のソリに選ばれたのは、
 下町ボブスレーのソリではありませんでした。

「でもでもッ、そこにィ!」
「ぐるがる~!」(←訳:起死回生~!)

 映画『クール・ランニング』で
 世界に知れ渡ったあのチーム――
 ジャマイカ代表への売り込みが
 成功しちゃった……!

 そう、
 大田区の小さな町工場がタッグを組んでの冒険は
 いままさに、成功へ向かって走っているんです。

「もうすぐゥ、おりんぴッくゥ!」
「がるぐるがるるるー!」(←訳:行け下町ボブスレー!)

 御本の前半部分までは、
 日本の連盟への懸命なアプローチと
 その悲しい結末が、
 そして中盤ではジャマイカにつながる“縁”が描かれます。

 後半部分での、
 何が起きるのか、
 何が起ころうとしているのか、のパートは、
 どうか皆さま、御自身の目で!

 応援せずにはいられなくなる
 挑戦者さんたちの記録と意気、
 ぜひ、一読してみてくださいね♪

 
 
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~ ポスターで宇宙漫遊 ~

2018-01-27 21:48:16 | ミュゼ
「こんにちわァ、テディちゃでスゥ!
 わわわゥ! もうゥでスかァ~?」
「がるる!ぐるっ!」(←訳:虎です!速いっ!)

 こんにちは、ネーさです。
 ハッと気付けば元日ははるか彼方に遠ざかり、
 1月最後の週末……
 光陰矢の如しってコレのことね~と呟きながら、
 さあ、本日は読書をサボり、
 ↓こちらの展覧会情報を、どうぞ~♪
 
  



         ―― SF・怪獣映画の世界 ――



 東京都中央区京橋の東京国立近代美術館フィルムセンター展示室(7F)にて、
 会期は2018年1月4日~3月25日(月曜休室)、
 《ポスターでみる映画史》シリーズのPart3となる今回は、
 『FILM HISTORY IN POSTERS PART3:SCIENCE FICTION AND MONSTER FILMS』
と英語題名が、
 『《メトロポリス》から《マトリックス》まで』と
 日本語副題が付されています。

「わおゥ! これェ、いいィでスねッ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:ステキにレトロ!)

  

 ↑上の画像にチラっと写っているのは、
 ディズニー・プロダクション製作の
 『海底二万哩』。

 孤高の天才・ネモ船長が駆るノーチラス号の物語、
 原作はもちろん、ジュール・ヴェルヌさん!
 
「こッちだッてェ~」
「がるるぐる!」(←訳:スゴイもん!)

  

「えりやんッ!」
「ぐるるるるがるー!」(←訳:エイリアンだよー!)

 SF映画の頂点『エイリアン』は、
 その第一作目のポスターも画期的な美しさ!

 ……え?
 その横の『宇宙からのメッセージ』?
 あー、いいんです、
 日本のSF映画はね、あんまり期待しちゃダメなんです。
 『ゴジラ』とか『大怪獣ガメラ』とか、
 怪獣映画のポスターの方をじっくり観賞してくださいね。

「ふァいィ~!」
「がる~!」

 この展覧会では、
 フィルムセンターのコレクションを中心に
 かつてはキワモノとして扱われ、
 逆に現在は多大な興行収益が見込めるジャンルに成長した
 SF映画、怪獣映画に焦点が当てられています。

 古典の名作『メトロポリス』『キング・コング』から
 『2001年宇宙の旅』
 『スター・ウォーズ』、
 『エイリアン』……

「えいがァだいすきィなァ、かたがたはァ~」
「ぐるぐるぐるっ♪」(←訳:わくわくわくッ♪)

 トークイベント等も予定されていますので、
 美術館HPをちょこっうと覗いてから
 京橋へお出掛けくださいね。
 最寄り駅はメトロ銀座線の京橋駅、
 もしくは都営地下鉄浅草線宝町になりますよ~♪
 
 


    では、ここでオマケ画像も、ころろん!
   
    『湘南ゴールドの雫』は
    神奈川県オリジナルの
    柑橘ブランド《湘南ゴールド》を使った餅菓子です。
    「かながわのォ、おみやげッ!」
    「がるぐる~!」(←訳:湘南名物~!)
    柑橘の明るいイエローが目に眩しいですね。
    まだまだ寒さが続くみたいですけど、
    ころっころの湘南ゴールドのように着ぶくれて、
    皆さま、穏やかな休日を♪



    
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ワニをも投げとばす?

2018-01-26 22:25:08 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むぱッ♪ いまがァいちばんッなのかもォ~♪」
「がるる!ぐっるがーるる!」(←訳:虎です!トップシーズン!)

 こんにちは、ネーさです。
 極寒のお天気なれど、苺の季節ですね。
 風邪にもインフルエンザにも
 雪掻き後の筋肉痛にも屈せぬ身体を作るために、
 美味しい苺をパクっと頬張りながら、
 さあ、本日の読書タイムは
 こちらの御本を、どうぞ~♪

  



        ―― ワニの町へ来たスパイ ――



 著者はジャナ・デリオンさん、原著は2012年に、
 日本語版は2017年12月に発行されました。
 英語原題は『LOUISIANA LONGSHOT』、
 前回記事に続いてミステリ作品の御紹介となりましたが、
 ふっふっふっ♪
 同じミステリのジャンルではあっても、
 方向性はまったく違うんですよ。

「わらおうゥ、みんなァでッ!」
「ぐるるがるるぐる!」(←訳:お腹が捩れるほど!)

 本格ミステリに課せられる約束事に用は無し。
 端正とか、上品とか、シブいとか、
 そんな評価は最初っから求めず、気にせず。

 突っ走るのだ、ルイジアナの荒野を!

「こうやァじゃなくてェ~」
「がるぐるるる!」(←訳:湿地だけどね!)

 のんびり、のほほん、な物語を期待していた方々は、
 冒頭の数ページに目を通した時点で
 ポカンとすることでしょう。

 主人公のレディングさんの職業は、
 情報機関のスパイ――工作員です。

 ただし、知性で暗号を解読したり、
 機転と演技力で敵陣営に潜入して捜査、
 というタイプではありません。

「なぜかァ、いッつもォ~!」
「ぐるるるがる!」(←訳:トラブル多発!)

 こっそり潜入、するはずが、
 なぜかいつも監視対象の悪人と顔を合わせるや
 早々にトラブルを起こし、
 作戦はめちゃくちゃ、
 現場は竜巻が通過したかのような惨状を呈してしまうんですから、
 ホントに困ったもので。

 今回も、ああ、やらかしてしまいました。

 中東の潜入先で敵組織のボスのファミリーと激闘!

 武器ひとつ持っていなかったレディングさんは
 ハイヒールのかかとで相手をブチのめし、
 着の身着のままで合衆国に帰ってきた、んですけど。

「たいへんッでスゥ!」
「がるぐるるるるぅっる!」(←訳:賞金かけられちゃった!)

 レディングさんを恨む敵組織のボスは
 彼女の首に賞金を懸けたのでした。

 この事態に、
 レディングさんの上司さんが動き出します。

 なぜ正体がばれたのか。
 いや、その点を解明する前に、
 彼女を安全な土地に潜伏させなくては!

「そうでス、にげましょうゥ!」
「ぐるるるるる!」(←訳:ルイジアナへ!)

 ルイジアナ。
 そこはメキシコ湾に面した南部の州。
 州都はバトンルージュ、
 賑やかな大都市ニューオリンズを中心に
 独自の文化と歴史を持つ土地柄で、そして。

 湿地とワニの国。

「そのォひょうげんはァ~」
「がるるぐるるる!」(←訳:誤解を招きます!)

 ワニに関する真偽はともかくも、
 油断は出来ません。

 目的の町に到着したその日から、
 レディングさんの周辺では事件が次々と!

「いなかまちィ、なんでスけどねッ」
「ぐるるるるるるがるるっ」(←訳:とんでもない町ですねっ)

 レディングさんをはじめ、
 登場するのはヘンテコな人ばかり?
 暴走するストーリーは
 お笑い路線を目指しているのか?
 大真面目なのか?
 レディングさんの首に懸けられた賞金は、どうなる?

 笑いの要素たっぷりのこの作品、
 本国アメリカでは大人気なのだそうです。
 米国系のミステリがお好きな活字マニアさん、
 アクション/サスペンス好きな方々も
 ぜひ、一読を~♪
 
 
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挑戦!の一冊。

2018-01-25 22:22:19 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ひゃわッ! つららァ、できてるでス!」
「がるる!ぐるがるるぐっる!」(←訳:虎です!窓もドアも凍った!)

 こんにちは、ネーさです。
 これが、これがドン底なのよね?
 このドン底を過ぎれば春が来るんだ~と自分に言い聞かせながら、
 さあ、元気を補給しましょう読書タイムで!
 本日は、こちらのミステリ作品を、どうぞ~♪

  



          ―― 消人屋敷の殺人 ――



 著者は深木章子(みき・あきこ)さん、2017年10月に発行されました。
 『消人屋敷』は『しょうじんやしき』とお読みくださいね。
 
 先日ご紹介しました『屍人荘の殺人』が、
 年末年始のお休みは読書三昧!という活字マニアさんの心に
 見事にヒットしたのでしょう、
 現在ミステリジャンルのベストセラーにランクイン中だそうです。
 ならば、もしかして、
 こちらの御本も……?

「ほんかくゥみすてりィ、なのでス!」
「ぐるがる!」(←訳:密室です!)

 導入部をちょっと拾い読みしただけでも、
 なかなかに魅力的な《謎》が提出されていますよ。

 いまから140年も前――明治9年のこと。

 或る地域の権力者さんが、
 お屋敷を建てました。

 それは半島の突端、
 眺望絶景の地にそびえる、
 たいそう立派な別荘であったものの。

 主の権力者さんは、
 反政府の危険人物だ、
 武装蜂起を企てる謀反者なのだ、との疑いをかけられ、
 お屋敷は包囲されます。

「うわァ、だいじけんッでスよゥ!」
「がるぐるる!」(←訳:政争だねえ!)

 多数の官憲に周囲を固められたお屋敷には、
 権力者の一族が立てこもっている、はず……
 だったのですが。

 踏み込んでみれば、
 お屋敷の内部は。

「もぬけのォ、からァ??」
「ぐるー?!?」(←訳:なぜー?!?)

 権力者一族はどこへ消えた――?

 その《謎》が解けぬまま、
 舞台はやがて現代へ。

 今回もまた、“消失”するのです。
 
「おやしきにィ、いるはずのォひとはァ??」
「がるぐっるる?」(←訳:どこ行ったの?)

 最近、ベストセラーを連発している新人作家さん。

 筆名に心当たりはないけれど、
 もしかしたら、この作家さんは兄ではなかろうか。

 ここしばらく連絡が取れなくなっているお兄ちゃん。
 アパートを立ち退き、
 携帯電話は電源が切られ、
 消息不明のお兄ちゃん。

 お兄ちゃんを探して、
 大学生の幸田真由里(こうだ・まゆり)さんは
 消人屋敷に行き着きます。

「ここにィ~…?」
「ぐるるぅるる?」(←訳:お兄ちゃんが?)

 折しも、前線が北上し、低気圧が発生。

 嵐に吹き飛ばされそうになりながら、
 お屋敷を訪ねた幸田さんは、そこに。

「ふァいッ! そこからァさきィはッ!」
「がるぐる!」(←訳:秘密です!)

 密室、嵐の山荘、消失、と
 ありったけの《謎》アイテムを
 パフェのように盛りつけてゆけば、
 さて、その《絵解き》はどんな図に?

 挑戦&冒険心に満ちた意欲的な作品を、
 ミステリ好きさんは、
 ぜひ、一読してみてくださいね♪
 
 
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永き流れを、ともに。

2018-01-24 21:39:35 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ころばないィように~…」
「がるる!ぐっるるがっるる~…」(←訳:虎です!ゆっくりゆっくり~…)

 こんにちは、ネーさです。
 路肩には残雪たっぷり、な東京・八王子の市街地では、
 まだまだ、歩くのもままなりません。
 とにかくコケないことが大事よね~と自分に言い聞かせ、
 なんとか外出から戻ってきました。
 さあ、ここからは読書……をサボり、
 はい、本日は展覧会情報をお送りいたしますよ。
 こちらを、どうぞ~♪

  
  「こッちとォ~」
  
  「がっるるぐるる!」(←訳:こっちを足して!)
  「こうなりィまスゥ!」
  



         ―― 装飾は流転する ――



 東京都港区白金台の東京都庭園美術館にて、
 会期は2017年11月18日~2018年2月25日(第2・第4水曜休館)、
 『Decoration never dies,anyway』と英語題名が、
 『《今》と向きあう7つの方法』と副題が付されています。

   装飾は人類とともに長い年月を歩んできた――
   分かたれることなく、常に。

 この展覧会の“主役”は、
 7組のアーティストさんによる
 多様な《いま》の装飾です。
 
  

「わほォ♪ こういうのォ、すきィでスゥ~♪」

  

「ぐるがるるるるぐるるぅ!」(←訳:このグルグルもいいなぁ!)

 ↑上の画像は、
 英国のアーティスト、コア・ポアさんによる絵画作品と、
 ベルギーのアーティスト、
 ヴィム・デルヴォワさんによる立体作品です。

 デルヴォワさんの作品は先日、
 TV番組『日曜美術館』でも取り上げられ、
 ゴシック建築をアンモナイト化?したような
 ユニーク過ぎるフォルムに感心させられました!
 
「いがいィにもォ、かわいいィ~♪」
「がるるぐるるるるるるるる!」(←訳:音楽が聴こえてきそうな形!)

 時代が変転するごと、
 装飾もまた変転しつつ、
 現代に到った――
 美しいアール・デコ建築の空間にその流れを追う企画展示は、
 服飾美術好きな御方に、
 インテリア好きな方々にもおすすめです。

 残り一ヶ月となった会期中にも
 イベントなどが予定されていますので、
 お出掛けの際は美術館HPをご参照してから、
 白金台へ向かってくださいね~♪

「さむいィのでッ!」
「ぐるるるがるるるぅる!」(←訳:厚着して行きましょう!)




    で、今回のオマケ画像なんですけど?
   
   たまにはショコラ以外のプチプライスなお菓子も!
   ということで、
   『NISSIN』さんの
   《ココナッツサブレ ベイクドチーズ》!
   「いいィ~かおりィ!」
   「がるぐる~!」(←訳:味も良し~!)
   チーズケーキ好きさんは必食の美味しさでしたね。
   皆さまも、おやつにぜひ♪

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~ 垣間見る、恐竜の時代 ~

2018-01-23 21:56:30 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 みなさまァ、ごぶじィでスかッ?」
「がるる!ぐるるるがるる!」(←訳:虎です!まだまだ御用心!)

 こんにちは、ネーさです。
 東京を雪まみれにした低気圧は北上したものの、
 東北や北海道ではこれからが荒天のピークでしょうか、
 どうかくれぐれも気を付けてくださいね。
 雪掻きが一段落してぐったり、な方々は
 筋肉痛対策のマッサージをしながら、
 さあ、読書タイムで休憩いたしましょう。
 本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~♪

  



      ―― 鳥類学者、無謀にも恐竜を語る ――



 著者は川上和人(かわかみ・かずと)さん、2013年4月に発行されました。
 昨年は『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』が
 大評判となった鳥類学者の著者・川上さん。

 この御本は、
 『鳥類学者だからって…』よりも前に刊行された科学ノンフィクションですが、
 川上さんのスタンスは変わっていません。

「ちょうるいィ、ひとすじィ!」
「ぐるるるるがる!」(←訳:ブレてないよね!)

 “恐竜を語る”ことが、
 なぜまた、“鳥類一筋!”なのか。

 それはもう、あらためて説明するまでもありません。

「ちょうるいィのォ、ごせんぞさまはァ~」
「がるぐるる!」(←訳:恐竜なのさ!)

 数十年前ならば疑う向きもあったでしょう。
 始祖鳥の化石はニセモノだ!
 約6500万年前、恐竜は完全に絶滅したんだ!と。

 しかし現在では、
 鳥類たちのパパママを遡れば、
 恐竜に行き着く、という学説はほぼ確定しています。

 ただ、ねえ……。

「わからないィこともォ、たァ~くさんッ!」
「ぐるるがるぐる!」(←訳:進化の枝葉がね!)

 恐竜、とひと口に言いますが、
 これがけっこう多様で、分類がまた複雑で。

 それでも、これだけは言い切れる、っていうのは……

   翼竜は鳥類の祖先じゃない!

「うすうすゥ、わかッてたけどォ~…」
「がるるぐるる~…」(←訳:なんか寂しい~…)

 翼竜の身体は地上性爬虫類時代の痕跡を引きずっている。

 対して、
 鳥になる道を選んだ恐竜たちは?
 どんな身体を(形態を)していたのか?
 どういう変化を経て
 飛ぶ方向に進化していったのか?

 著者・川上さんは、
 “結果”から“原因”を推理するように、
 鳥たちの御先祖像を推察します。

 いまいる鳥たちの先祖に相応しいのは、
 いったいどのような恐竜であるべきか――

「いろいろォ、しょうげきィでしたでス!」
「ぐるるがっるる!」(←訳:初めて知ったよ!)

 恐竜も、ピンチの時はトカゲのように
 自分のシッポ切って逃げた、かもしれない?

 恐竜は《渡り》をした、が、
 哺乳類だって《渡り》をした!

 恐竜たちも少子化を体験したけど、
 それは社会安定の証拠!

 恐竜たちの行動が、
 地球の植物にも変化をもたらした!

 ……ああ、タイムマシンが欲しいわね。
 そのころ地球で何が起こったのか――
 《古生代の地球・びっくりベストテン!》とか、
 《生物ベスト進化賞!》とか
 《NG進化はこれだ!ワースト20例!》とか
 拝見してみたいものです。

「あのォだいじけんもッ!」
「がるるぐるがる!」(←訳:小天体衝突事件!)

 天変地異をも超え、
 翼もつものたちが辿る、長い道。

 その歴史の一場面、
 一景を覗く旅へ、
 鳥を愛してやまぬ鳥類/恐竜学者さんのガイドを得て、
 皆さま、ぜひ、お出掛けを♪
 

 
コメント

《かわいい》チビっ仔たち。

2018-01-22 22:15:48 | ブックス
「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 こッ、これはァもうゥ~!」
「がるる!ぐるるぅ!」(←訳:虎です!吹雪だぁ!)
「ほわいとォあうとォでスゥ!」

 こんにちは、ネーさです。
 はぁ~…ここ東京・八王子は午前中からひどい降りで、
 家の前を雪掻きしていた私ネーさ、
 本気で遭難するんじゃないかと思いましたよ。
 全身が筋肉痛の今は、
 さあ、気力回復のための読書タイム!
 本慈雨は、こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



         ―― かわいいジャポニスム ――



 著者は沼田英子(ぬまた・ひでこ)さん、2017年10月に発行されました。
 『Kawaii!Japonisme』と英語題名が付されています。

 『かわいい絵巻』『かわいいルネサンス』
 『かわいい浮世絵』『かわいい印象派』などで人気の
 《Kawaii(かわいい)》シリーズから刊行されているこの御本、
 先日まで開催されていた
 『ゴッホ展 巡りゆく日本の夢』と
 今週末まで上野の国立西洋美術館で開催されている
 『北斎とジャポニスム』展の関連書でもありますが……

 きゃああぁ~♪
 可愛すぎるわぁこの仔たち~♪♪

「ふァ? どれどれッ?」
「ぐるるぅ??」(←訳:どれがぁ??)

 えーと、御本の前半部分はね、
 19世紀末から20世紀初頭にかけて
 西洋の画家さんたちが感じた日本への憧れ――

 序章では、日本からやってきた珍しいもの、
 美しくてかわいい日本のイメージ。

 第1章『暮らしの中の《かわいい》』では、
 日本美術との出会いをきっかけに
 見詰め直されることになった人間の姿、
 などが取り上げられています。

 それが、第2章の
 『身近な《かわいい》生きもの』では、
 可愛いヤツらが大集合!

「にゃほッ♪ もんくゥなしにィ~!」
「がるるー!」(←訳:可愛いー!)

 御本の表紙の、
 中央やや左寄りに写っているのは、
 フランソワ・ポンポンさん作の『白くま』
 (メトロポリタン美術館蔵)。

 有名な作品ですから、
 アート好きさんはきっと御存知のことでしょう。

 私ネーさも、写真等で拝見しては、
 なんてきゃわゆい白クマくんかしら♪と
 うっとりしていたのですが、
 これってジョポニスムの流れにある作品だったの?と
 驚かされました。

「でもォ、いわれてェみるとォ~」
「ぐるるがる!」(←訳:東洋的かも!)

 よくよく見直せば、
 この第2章に登場する可愛い生きものくんたちは皆、
 日本美術の影響なしには
 生まれ得なかったモチーフたちである、と
 言い換えることも出来ましょうか。

 ニャンコも、ウサギも、
 白鳥も、カラスやツバメたちも、
 蟹たち鯉たちも、
 日本美術という扉を通って、
 初めて欧州の画家さんたちのモデルになることが出来た……
 のだとしたら、
 なんだかちょっと嬉しいような気分ですね。

「わふッ♪ これもォ、きゃわゆいィ!」
「がるるるるぐるる!」(←訳:生きものの次は花!)

 第3章は
 『《かわいい》草花を愛でる』。

 ここでは、
 ゴッホさんが描いた『花咲くアーモンドの枝』、
 モネさんの『睡蓮』や、
 版画家ウォルター・クレインさんの壁紙『アーモンドの花とツバメ』、
 ティファニー・スタジオのガラス器『朝顔コンポート』など、
 文様として展開したジャポニスム作品も紹介されています。

「うゥ~んッ! あーもんどッてェ~」
「ぐるるるがるるるる!」(←訳:こんなに可愛いんだ!)

 現代の日本でいう“カワイイ!”とは、
 遠いような近いような、
 懐かしいような新しいような、
 優しくあたたかいジャポニスムの美、
 アート好きさん&近代史好きな御方は、
 ぜひ、一読してくださいね。
 ニャンコマニアさんには
 特におすすめです♪
 
 
 
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