「こんにちわッ、テディちゃでス!
ちゃんぴおんはぁ~どれだッ?」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!目指せ世界一!)
こんにちは、ネーさです。
世界最大規模のワイン品評会
『インターナショナル・ワイン・チャレンジ』がロンドンで始まりました。
ワインの他に、SAKE(日本酒)部門もあるそうですよ。
今年度のチャンプはどの酒蔵さんかな?とハラハラしながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの文庫作品を、どうぞ~♪
―― 凛として弓を引く 初陣篇 ――
著者は碧野圭(あおの・けい)さん、
2024年3月に発行されました。
第1作『凛として弓を引く』、
第2作『凛として弓を引く 青雲篇』に続く第3作は、
『初陣篇』!
「いよいよォ、ぶかつゥかいしッ、でスねッ!」
「ぐるるるがるぐるる!」(←訳:ホントはまだ同好会!)
武蔵野西(むさしのにし)高校に通う
矢口楓(やぐち・かえで)さんが、
弓道を知ったのは、高校入学直前のことでした。
神社の片隅にしつらえられた弓道場から響く
弦音(つるのね)と、
射手たちの粛々とした動き。
初めはじわじわと、
やがてすっかり弓道に魅了された楓さんは、
入門者としてはひととおりの道具を揃え、
弓道場の先輩たちから熱心に学び、
初段審査会に参加するほど
”弓道漬け”の毎日ですが。
後輩の高坂賢人(こうさか・けんと)くんは、
まだまだ! 物足りない!
もっと練習したいー!!
と、嘆くこと嘆くこと。
「そこでェ~ふァいッ!」
「がるるぐるる~!」(←訳:作ろう弓道部~!)
武蔵野西高校には、
過去はともかく、
現在、弓道部が無い……
ないのなら、作ってしまおう!
とはいっても、いきなり部を開設するの
ちょっとハードルが高過ぎるので、
まずは、弓道同好会を発足!
メンバーを集めて、
顧問の先生も確保して、
屋上を練習場にする許可も貰って、
同好会から部へ格上げしてみせる気も満々で、
本格活動開始!
してみたものの……。
「なにごともォ、たやすからずゥ!」
「ぐるるるがるるぐる~」(←訳:タイヘンなんだよね~)
ハードルの先には、さらなるハードルが。
部長を務めることになった楓さん、
雑事をこなし、
練習終了時間が早いと不満ブーブーな賢人くんたちを宥め、
全国高等学校弓道選抜大会の予選を兼ねた
東京都秋季大会に出場して、と
忙しいも充実した毎日です。
けれど、ちょっとだけ振り返れば。
部活を軌道に乗せるのに
意外に時間がかかってしまって、
もう高校生活の半分以上が過ぎてしまいました。
残り時間は、長くない?
「いやいやッ、まだァ~のこッてまスよゥ!」
「がるぐるるがるる!」(←訳:挑戦できる時間が!)
自分に、どれほどの”挑戦”が出来るのか。
楓さんと仲間たちが挑む《初陣》、
そして、次なる戦いの幕は。
”弓道する青春”の物語は、
現役の学生さんに、
武道好きな活字マニアさんにおすすめですよ。
第1作&第2作と併せて、
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪