テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 京の都の、花暦 ~

2022-09-30 21:30:55 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 あんこォ~るゥッ!」

「がるる!ぐるるがるーる!」(←訳:虎です!再放送プリーズ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 NHK夜ドラ『あなたのブツが、ここに』最終回、

 とてもとても楽しゅうございました♪

 そこで本日の読書タイムは、

 『あなブツ』に感謝と敬意とをこめて、

 こちらの御本を、さあ、どうぞ~!

  

 

 

     ―― 京都 花の寺社巡礼図鑑 ――

 

 

 文章は蔭山敬吾(かげやま・けいご)さん、

 写真は水野克比古(みずの・かつひこ)さん、

 2022年8月に発行されました。

 日本最強の観光地といえば京都、

 その京都でも特に美しいと評判の、

 《花のお寺社さん》ガイドです。

 

「もうすぐゥ、じゅうがつゥ!」

「ぐるがるるる!」(←訳:旅がおトクに!)

 

 各府県によって

 開始時期や内容に違いはあるものの、

 10月11日頃から『全国旅行支援(全国旅行割)』が

 スタートしますね。

 

 東京都は実施予定がまったく未定……という

 悲しい状況なので、

 ここは関西の雄――集客力抜群の京都府に

 登場していただきましょう。

 

「はるゥ、だけじゃないィのでス!」

「がるるぐる!」(←訳:秋にも花が!)

 

 京都のお寺社さんで花、といったら、

 《梅》の北野天満宮さん、

 《桜》の護王神社さんや平安神宮さん、

 《白藤》の勧修寺さん……と、

 春に咲く花の情景がまず思い浮かびます。

 

 では、秋のお寺社さんで

 拝見できる花々は……?

 

「むむゥ! いがいなァことにィ~」

「ぐるるるるがる!」(←訳:たくさんの花が!)

 

 夏の終わりから秋にかけて咲く

 《桔梗》の蘆山寺(ろざんじ)さん。

 《百日紅》の養源院(ようげんいん)さん。

 《芙蓉(ふよう)》の妙蓮寺(みょうれんじ)さん。

 

 ヒガンバナ科の《玉簾(たますだれ)》を観るなら、

 本久寺(ほんきゅうじ)さん。

 

 秋を象徴するような

 《萩》の花なら、勝念寺(しょうねんじ)さん。

 

 シソ科の《紫式部》は正覚寺(しょうかくじ)さん。

 

「あれれッ? これはァ~…?」

「がるるぐる?」(←訳:菊の花なの?)

 

 ポピーを想わせる白い花は、

 中国・台湾・ヒマラヤ地方原産だという

 キンポウゲ科の、

 秋明菊(しゅうめいぎく)。

 天寧寺’てんねいじ)さんに咲いています。

 

 秋を過ぎてもいい、

 冬のお花が好きなんです!という御方には、

 《山茶花》の金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)さん。

 

 お花ではないけれど、

 神護寺(じんごじ)さんの

 《紅葉》に

 グッと来る御方もおられましょうか。

 

「のんびりィ~きょうとォたびィ~♫」

「ぐるるがるるぐるるぅ♪」(←訳:大阪や神戸もいいなぁ♪)

 

 京都の次は、

 大阪で食い倒れて、

 神戸の洋館や美術館を訪ねて、

 奈良で鹿さんにお煎餅をあげたり、

 和歌山でパンダたちに出会ったり。

 

 夜ドラ『あなたのブツが、ここに』は

 兵庫県の尼崎市が舞台でしたが、

 あっちもこっちも楽しそうな関西の旅を

 予定している方々は、

 ぜひ、お出掛け前に

 “京の花暦“が見えてくる

 《花のお寺社さん》ガイド本を覗いてみてくださいね~♪

 

 

 

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~ 《不思議》探求の名作、ふたたび! ~

2022-09-29 21:25:28 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 よるどらッ、だいこうひょうゥ~!」

「がるる!ぐるるがる~!」(←訳:虎です!見応えあり~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 脚本がスゴイ!俳優さんも凄い!と絶賛中のNHKの夜ドラ

 『あなたのブツが、ここに』。

 今日9月29日の最終回はどんなエンディングになるのかしら?と

 ドキドキそわそわしておりますが、

 さあ、放送が始まるまでは、

 ↓こちらの御本で楽しい読書タイムを、どうぞ~♪

  

 

 

   ―― オカルト・クロニクル 増補新装版 ――

 

 

 著者は松閣オルタ(まつかく・おるた)さん、

 2022年9月に発行されました。

 『奇妙な事件 奇妙な出来事 奇妙な人物』

 と副題が付されています。

 

「わほゥ! かえッてきたァのでスゥ!」

「ぐぅるるるがっる~!」(←訳:ウェルカムバック~!)

 

 ええ、そうなんです。

 かつて、『2018年のBESTBOOKを探せ!』に於いて

 私ネーさが熱く推しまくったあの快作が、

 ようやっと帰ってきてくれましたよ。

 

 多くの活字マニアさんから支持され、

 2018年の読書シーンで大反響を得た

 松閣さんの著作『オカルト・クロニクル』は、

 順調に版を重ねていた……はずが、

 出版社の洋泉社がなくなり、絶版に……。

 その後も、数社から文庫化の打診があったものの、

 なぜか、話は途中で立ち消えに……。

 

「もったいィないィでス!」

「がるぐるるぅ~…」(←訳:悲し過ぎるぅ~…)

 

 暗黒の時代を、しかし、『オカクロ』は

 見事にくぐり抜けました!

 それも、

 最新情報や再検証も盛り込み、

 内容も増量しての『新装版』となって。

 

 とりわけ、増補された5篇のうちの

 『もうひとりのサジェ』では、

 著者・松閣さんの炯眼に唸らされますよ。

 

「ふりむけばァ、そこにィ?」

「ぐるるがるぐるる?」(←訳:自分がもうひとり?)

 

 170年も前の、

 リヴォニア(現ラトビア共和国)。

 バルト海東岸の国の、或る寄宿学校で起きたのは、

 《ドッペルゲンガー》目撃事件。

 

 13人もの生徒たちが、

 フランス人の女性教師さんの分身を見た!

 という有名な出来事に、

 松閣さんは豪快に斬り込んでゆきます。

 

 有名な事件だけあって

 既に研究家さんたちが

 様々な”解答“を発表しているのですけれど、

 松閣さんによる“絵解き図“は……?

 

「ふうむゥ! なァるほどッ!」

「がるるるぐる!」(←訳:いろいろ納得!)

 

 オカルト、という

 いかにも怪し~い響きから

 誤解される方々もいるかもしれません。

 けれど、一読してみれば分かります。

 

 これはもう、ほぼ

 《歴史探偵》。

 

 NHKのあの番組に、

 解説者として松閣さんに参加してもらっても、

 何の違和感もないでしょう。

 

「じょうほうゥ、だいいちィ!」

「ぐるがる!」(←訳:検証

 

 謎が謎を呼ぶ

 『ディアトロフ峠の事件』。

 

 ヒトが消える――その悲愁に涙させられる

 『赤城神社《主婦失踪》事件』。

 

 などの旧版(初版版)に収録されていた作品も、

 きちんと”その後”がフォローされています。

 旧版を読んだ方々に、

 もちろん、

 この御本を読むのは今回が初です!という方々にも

 激おすすめの名作ですよ。

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

 

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~ 丘を越えて、海へ海へ ~

2022-09-28 21:18:53 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 わほゥ! ぜんこくでェ、さきはじめたのでス!」

「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!トレンド入り!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 SNSで『金木犀の香り』がトレンド入りして、

 関東南部や愛知など東海、仙台近辺でも

 キンモクセイが開花したようですね♪

 ならば、本日の読書タイムは、

 この上なく季節感ゆたかなこちらの御本を、どうぞ~!

  

 

 

       ―― サバカン SABAKAN ――

 

 

 著者は金沢知樹(かなざわ・ともき)さん、

 2022年8月に発行されました。

 映画『サバカン SABAKAN』の監督である

 金沢さんが書き下ろした原作小説です。

 

「それはァ、むかァ~しィむかしィ~」

「ぐるるがぅっるるる!」(←訳:ほんのちょっとの昔!)

 

   ―― 僕には【サバの味噌煮の缶詰め】を見ると

         思い出す友達がいる ――

 

 今年の夏で三十歳になる、

 という《僕》が語るのは、

 故郷で過ごした友人との“夏の記憶“です。

 

 彼の名は、タケちゃん。

 竹松という名前より、いまでもやっぱり

 タケちゃんと呼びたい彼のお家は、

 なかなか大したボロボロっぷり。

 

 けれど、

 ボロい我家を前にして、

 《僕》を含む同級生たちに

 タケちゃんはこう言うのでした。

 

   ま、ここは別荘やけんね。

   本当の家は遠か場所にあるけん、

   また今度連れて行くね。

 

「うふふゥ!」

「がるるぐるがぅる!」(←訳:いいねタケちゃん!)

 

 夏休みのある日、

 タケちゃんと、

 《僕》――ヤスヒロことヤっちゃんは、

 冒険の旅へと出発します。

 

 公開当時、映画『サバカン』は

 日本版『スタンド・バイ・三―』だと

 宣伝されていました。

 ただ、S・キングさん原作の物語が

 北米大陸の森林を舞台としていたのに対し、

 タケちゃんとヤっちゃんの目的地は、

 青い海原。

 

 そう、少年たちが暮らすのは、

 長崎の小さな町なのでした。

 

 ですから、

 海はそんなに遠くない、はず……?

 

「むむッ! そうでもないィかもッ!」

「ぐるがるるるるぅ!」(←訳:山を越えなくちゃ!)

 

 めざせ、山の彼方を。

 風吹く海辺へ。

 暑さにヒーヒー言いながら。

 

「あちちィ~!」

「がるるぐるぅ!」(←訳:汗だくだよぅ!)

 

 この御本には、

 『サバカン SABAKAN』

 『ガンダムの恋』

 『弟と少年ジャンプとプラネットマン』

 の短編3作品が収録されています。

 

 そして、巻末の『あとがき』も、

 どうか読み逃さないでくださいね。

 

 当初はラジオドラマにするため執筆し、

 草彅剛さんが朗読する企画であったのに、

 いろんな事情でお蔵入りとなった……とのことですが、

 こうして映画化されて小説も刊行されて、

 ああ良かった!

 と拍手&感謝したくなります。

 著者・金沢さんにエールを送りつつ、

 皆さま、ぜひ、一読を♫

 

 

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~ 天の峰まで、読み、語れ ~

2022-09-27 21:38:33 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ぱんッぱんッぱぱァ~んッ!」

「がるる!ぐるるがる~!」(←訳:虎です!鳴らせ張扇~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 のっけからパンパンパン♪と

 張扇が鳴り響く本日の読書タイムは、

 前回記事に続いて、コミック作品を、さあ、どうぞ~!

  

 

 

       ―― ひらばのひと 3 ――

 

 

 著者は久世番子(くぜ・ばんこ)さん、

 2022年9月に発行されました。

 大人気の“講談師マンガ“シリーズ第3作ですよ。

 

「いよッ!」

「ぐっるがるる~!」(←訳:待ってました~!)

 

 講談師まっしぐら!

 というか、毎日ひたすら修行中!なのは、

 龍田一門の前座・泉太郎(せんたろう)さん。

 

 この第3巻では、

 泉太郎くんが味わう

 若いもんの苦闘と悲哀が、

 ずっしりぐっさりと描かれています……うぅ、

 かわいそうに……。

 

「ふるゥいィ~しきたりィ?」

「がるぐる!」(←訳:複雑怪奇!)

 

 どのような種類のお仕事でも、

 新入りさんは苦労するもの……ってことは、

 ええ、分かってはいるんですけどねえ、

 講談の世界にもいろいろな不文葎があるようです。

 

 思いっ切り高座で読んでみたい!

 

 と泉太郎さんが熱望しても、

 前座の身では許されることじゃありません。

 半人前はスッこんでな!

 と怒られるのが関の山。

 

「それでもォ、あきらめェられないィ~!」

「ぐぅる……がっるる?」(←訳:じゃあ……こっそり?)

 

 落語家さんと懇意にしていて、

 お店で落語会を開いている喫茶店主さんが、

 言ってくださったのです。

 

 前座が勉強できる場を提供しましょう、と。

 

「やッたでスゥ!」

「がるっるぅ!」(←訳:良かったぁ!)

 

 いや、それがなかなか。

 

 お師匠さんは、

 前座の分際でねぇ~、と渋い顔。

 

 先輩の泉花(せんか)姉さんには、

 バレたら怖いよ~と脅され。

 

 勉強会開催の当日には、

 とうとう呼び出しが?

 

「ひいいィッ!」

「ぐるがるるる~!」(←訳:足がガクブル~!)

 

 いっそ逃げ出したい……

 いや、逃げない。決して。

 

 泉太郎さんだけではなく。

 姉さん格の泉花さんも、

 講談に興味を持つ女子高生の初音さんも、

 落語家のコロ助くんも。

 

 皆が悩まされ、翻弄され、そして魅了される

 プロフェッショナルの技――《芸》。

 

「まだァみぬゥ~てッぺんッ!」

「がるるぐるがるぐる!」(←訳:険しいけど一歩ずつ!)

 

 長い歴史を有する伝統芸能の世界の、

 入り組んだルールに縛られつつも、

 ジタバタし、

 懸命にもがき、

 研鑽を積んでゆく“半人前“さんたち。

 

 講談好きな方々も、

 マンガ好きな方々にも、

 激おすすめの一冊を、

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♫

 

 

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~ 暴れます、時代を超えて。 ~

2022-09-26 21:21:46 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ふうううゥ~…げつようびィ~…」

「がるる!ぐるるがるるる~」(←訳:虎です!眠くてダルくて~)

 

 こんにちは、ネーさです。

 そうよね、連休明けの月曜日は、

 手足が重くてボンヤリしがち……

 そこで本日の読書タイムは、

 パーン!と眠気を覚ましてくれる

 元気のいいコミック作品を、さあ、どうぞ~♫

  

 

 

       ―― 黄泉のツガイ 2 ――

 

 

 著者は荒川弘(あらかわ・ひろむ)さん、

 2022年9月に発行されました。

 第1巻が刊行されたときは、

 ひゃあ!何なのこれ~!と驚きつつ夢中になった

 《黄泉(よみ)のツガイ》シリーズ、

 第2巻もやっぱり――

 

「なんでスかッ、このォてんかいィ~!」

「ぐるるっるがるるぅ?」(←訳:ツガイって何なのぉ??)

 

 物語の始まりは……

 

 えーと、ちょっと第1巻のネタバレに

 なってしまいかもしれないので、

 未読の御方は読み流していただきたいのですが、

 『黄泉のツガイ 1』は

 戦国時代を舞台にしたアクション大作か?忍者モノか?

 と思われる導入部でした。

 

 ところが、

 或るシーンから、急転回!

 

 物語は、中世や戦国ではなく、

 現代を舞台にしたものであったと判明します。

 

 この急転回パートが!

 いやもう見事で、素晴らしくて!

 さすがは荒川弘さんだわ!と、

 私ネーさ、大感激いたしましたよ。

 

「しょうげきてきィ、だッたのでス!」

「がるぐるがるる!」(←訳:その後のお話も!)

 

 山の奥の小さな村で育った

 少年・ユルくん。

 

 突如として村が何者かに襲われたことで、

 ユルくんの“中世のような暮らし”も

 終わりを迎えます。

 

 ネットや通信機器、TV、新聞他、

 “文明の利器“がまったく無かった村での生活から、

 “利器“だらけの、現代の生活へ。

 

「めがァまわりそうゥ~!」

「ぐるるるがるぐるる!」(←訳:知らないモノばかり!)

 

 面食らったり、怪しんだりしながらも、

 ユルくんが正気でいられるのは、

 或る目標を持っているから。

 

 村は、俺は、なぜ襲われたのか。

 夜と昼を分かつ双子がどうのこうのって、

 どういう意味なんだ、それ。

 

「まだァ、みえてこないィ~でス!」

「がるるぐるる!」(←訳:むしろ混乱増!)

 

 急襲される側から、

 急襲する側へ。

 

 攻守を変え、

 疑問の解明を求めて

 “敵”の陣地へと乗り込んでゆくユルくんが、

 そこに見出したのは、

 本当に”敵”なのか。

 

「あくしょんッ、まんさいィ!」

「ぐるるがるるるる!」(←訳:派手に暴れてます!)

 

 ユルくんを守り援ける

 謎めいた存在――ツガイ。

 

 えええっ?

 ここで終わっちゃうのぉ?

 お話の続きは?

 謎とバトルの行方は!!

 

 第3巻を一日も早く!

 と願わずにはいられなくなる『黄泉のツガイ 2』、

 荒川弘さんのファンの方々は必読ですよ。

 伝奇SF系コミック好きな方々も、

 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 

 

 

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~ 作り変えたら、もっと、ずっと? ~

2022-09-25 21:34:51 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 おおッ? これはァ、まもなくゥ~!」

「がるる!ぐるるるるる!」(←訳:虎です!咲きそうです!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 台風が去って秋晴れとなった今朝、

 キンモクセイの枝先に小さな花がポツポツと……!

 咲くのは明後日あたりかなぁ?と予想しながら、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♫

  

 

 

  ―― いちばん楽しい マンションの間取り図鑑 ――

 

 

 著者は リノベる。さん、2022年1月に発行されました。

 小説のようなフィクション作品ではない……

 歴史ノンフィクション作品でも

 アートブックでもない……んですけれど、

 気付けば熱心に読みふけっていた、という

 不思議な御本の正体は……リノベ指南書!

 

「おうちのォ、まどりィ……!」

「ぐるるがるる……!」(←訳:これがリノベ……!)

 

 古い内装を全部(もしくは部分的に)撤去し、

 中身を一から作り直す――

 《リノベーション》は、

 近年ずいぶんと”当たり前“になってきました。

 

 100年を経た古民家、

 ごく平凡な一軒家、

 そして、マンション(集合住宅)。

 

 この御本では、中古マンションを対象に、

 《理想の間取りはどこにある?》

 をテーマとして、

 百家百様のリノベ実例が紹介されています。

 いやー、これが予想外に

 “考えさせられる”んですよ。

 

 ヒトが居住する空間に於いて、

 “動線“とは、どうあるべきか。

 日々の生活に欠かせない設備や、家具は。

 

 断捨離と”持たない生活”が礼賛される中、

 どうしても手放したくないモノ――

 真に”大事なもの”とは何なのか。

 

「おようふくぅ?」

「がるぐるるがるぅ?」(←訳:大型TVとソファ?)

 

 そうね、どの間取りも、

 収納スペースを重視していますよね。

 それに、リラックスできる場所、

 好きなことのための場所を作る、

 ということも大事な点のようです。

 

 リモートでお仕事をする御方は、

 パーソナルなワーキングスペースを確保して

 ストレスを軽減。

 お客さまをたくさん招いてパーティーしたいの!

 という御方には広~いリビング。

 筋トレルームになるフリースペースや、

 あらららっ?

 このお家には、マンガ室が?

 

「わほゥ! いましたでスゥ!」

「ぐるるるるる!」(←訳:本好きさんが!)

 

 マンガ専用の本棚に囲まれて過ごせる、マンガ室。

 うんうん、いいですね~♫

 

 音楽好きさんはオーディオ室を作ってもいいし、

 ソーイング専用室、

 キッチンをプロレベルに拡充するのも

 リノベなら可能でしょう。

 

「かんがえにィ~かんがえぬいてェ~」

「がっるぐるるがるる!」(←訳:もっと暮らしやすく!)

 

 ネーさ家はマンションではないのですが、

 一軒家に応用できそうなアイディアも多く、

 とても参考になりました。

 書斎もマンガ室も、

 本気で欲しくなっちゃいましたよ。

 オーダーメイドの本棚なんて、

 夢というか、野望だわぁ♪

 

「むふふッ!」

「ぐるがるるる!」(←訳:実現させたい!)

 

 こんなお家に、住めたなら?

 

 リノベをお考え中の方々に、

 間取りを考えるのが趣味なんですという方々に、

 おすすめの一冊です。

 書店さんで見かけたら、

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

 

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~ 石巻と牡鹿の郷へ ~

2022-09-24 21:41:18 | ミュゼ

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 あきのォ、りょこうゥはァ~」

「がるる!ぐるるるるがるる~!」(←訳:虎です!牡鹿半島を目指せ~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 秋の連休真っ只中の本日は、

 読書……をお休みし、

 展覧会情報……もお休みして、

 ↓こちらのアートフェス情報を、さあ、どうぞ~♫

  

 

 

         ―― 利他と流動性 ――

 

 

 宮城県石巻市街地と牡鹿半島にて、

 会期は2022年8月20日~10月2日

 (休祭日は8/24、9/7、9/14)、

 『Altruism and Fluidity』と英語題名が付されています。

 

 宮城県の石巻市と牡鹿半島を

 主な舞台として開催されている

 『REBORN-ART FESTIVAL 2021-22

  (リボーンアート・フェスティバル)』は、

 《アート》

 《音楽》

 《食》

 の総合芸術祭です。

 

 『REBORN-ART=人が生きる術』を

 キーワードに掲げ、

 2017年に始まったアートフェスは

 今回で3回目となりました。

 

「わわふゥ! ひッろォ~いィ!」

「ぐるるるがる!」(←訳:広範囲で展開!)

  

 列車なら、東京から新幹線で仙台へ、

 仙台で仙台東北ラインに乗り換えて計2時間40分で石巻駅着。

 

 お車でしたら、

 東京から三陸自動車道の石巻河南ICまでは、約5時間。

 

 石巻市中心市街地、

 復興記念公園周辺、渡波、

 桃浦・荻浜、鮎川、

 といったエリアに展示されるのは、

 絵画、彫刻や建築など立体作品、

 写真、書籍の装幀、資料の展示他、

 多ジャンルの《アート》たち。

 

 そして、

 旧銭湯、旧鮮魚店、スケート場、

 日本製紙さんの旧宿舎、

 家具工房、魚加工工場跡地、

 荻浜の浜辺に、と

 さまざまな場所が展示会場になっています。

 

「おふろやさんッ?」

「がるーるるぅ??」(←訳:スケート場ぅ??)

  

 地域に馴染んだアート作品、といえば、

 多くの方々が連想するのは、

 ちょうどいま、瀬戸内国際芸術祭が開催されている

 瀬戸内海の直島、豊島、

 男木島、女木島などの島々でしょうか。

 

 面白そう!

 石巻や牡鹿半島も

 いずれは現代アートの発信地になるのかしら?

 恒常的に作品が展示されたりするのかな?

 

 と大きく夢がふくらむアートフェスへ、

 アート好きな方々、

 宮城県方面へ旅行を予定しておられる方々は、

 お出掛けしてみてくださいね。

 

「みてみたいィ~!」

「ぐるがるるるぐる!」(←訳:でも行けないよう!)

 

 という御方は、

 作品と展示会場の詳細について

 詳しく解説されている公式HPを

 ぜひ、覗いてみてくださいな♪

 

 

 

   ではここで、美味しいオマケ画像連休版も!

   

   『ローソン』さんと『ゴディバ』さんのコラボ作

   《ノワアマンドショコラサンド》は……

   うわあ~~♫♪

   「ぎッしりィ!」

   「ぐるがるーる!」(←訳:濃厚クリーム!)

   《ショコラクロワッサンマフィン》も

   ショコラ好きさんにはおすすめですよ。

   

 

   

   台風の被害にあわれた方々に

   心よりお見舞い申し上げます。

   どうか今秋はもう、

   これ以上の災害被害がありませんように……

   

   

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~ 夕景に、問う。 ~

2022-09-23 21:31:31 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 きょうからァ、ながァ~くゥなるのはァ~…」

「がるる!ぐるる!」(←訳:虎です!夜だね!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 今日9月23日の《秋分の日》を境に、

 ええ、夜が長くなってゆきますね。

 そこで、本日の読書タイムは、

 空を染める“夜の訪れ“が印象的な

 ↓こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

  

 

 

      ―― 捜査線上の夕映え ――

 

 

 著者は有栖川有栖(ありすがわ・ありす)さん、

 2022年1月に発行されました。

 犯罪学者・火村英生さんと、

 アリスこと推理作家・有栖川有栖さんのおふたりが

 《事件》解決に挑む人気シリーズの最新長編作品です。

 

「あううゥ! せんせいもォ、やぱりィ?」

「ぐるるるがるるぐる~…」(←訳:タイヘンなんだねえ~…)

 

 未だ明けぬ、パンデミックの災厄。

 大阪在住のアリスさん、

 京都に住む火村先生のもとへも

 コロナの脅威は及び、

 大学でもリモート授業を強いられています。

 

 そうなると、

 火村先生の“フィールドワーク“も

 お休み状態になっていましたが。

 

「とうとうゥ、きましたでスゥ!」

「がるぐる~!」(←訳:出動要請~!)

 

 大阪府警が捜査に当たっている

 或る《事件》。

 

 大金や有名人が絡んでいるわけでも、

 人目を惹く派手なところもなく、

 関係者も多くなく、

 犯人はすぐ逮捕されると

 思われたものの――

 

「こんがらがッてまスよゥ!」

「ぐるがる!」(←訳:楽観禁物!)

 

 旧知の捜査官さんから要請され、

 いつものようにアドヴァイザーとして

 捜査に参加することになった

 火村さんとアリスさん。

 

 いえ、いつものように、ではありませんね。

 コロナ禍での行動制限があったため、

 火村さんアリスさんが顔を合わせるのも、

 フィールドワークも久しぶり。

 

 それでも、いざ始めてしまえば、

 阿吽の呼吸を取り戻してゆきます。

 

「むむゥ~? でもォ~…?」

「がるるぐるるる?」(←訳:見えてこないね?)

 

 一見簡単そうな《事件》ほど、

 ややこしくて厄介なのでしょうか。

 

 鬱々としたドン詰まり状態の中で、

 火村さんはアリスさんに問いかけます。

 

   旅に出て、気分を変えないか?

 

 これはもちろん、

 遊びたくての旅行ではなく。

 苦境をブチ破るための旅。

 

「てがかりィ、ありまスかッ?」

「ぐるがるぐるる?」(←訳:その旅のはてに?)

 

 今年は《臨床犯罪学者 火村英生》シリーズ誕生30年……!

 それゆえでしょうか、

 美しい夕景写真を表紙にしたこの御本から放たれているのは

 並々ならぬ気魄です。

 

 アリスさんいわく、

 《余情が残るエモーショナルな本格ミステリ》を、

 ミステリ好きな活字マニアさんは、

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♫

 

 

 

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~ あっちへ、こっちへ、ミヤコが動く? ~

2022-09-22 21:24:36 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 れんきゅうゥ~こうはんせんッ、でスよゥ!」

「がるる!ぐるるる~!」(←訳:虎です!秋分の日~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 9月後半の連休は、

 SALEの期間と重なりそうですね。

 今秋はどんなアイテムが流行るのかなぁ?と空想しながら、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

        ―― うえから京都 ――

 

 

 著者は篠友子(しの・ともこ)さん、

 2022年7月に発行されました。

 えへん、大きな声では言うのは憚られますが。

 

 ちかごろ都にはやるもの。

 それは、

 最新のファッションでも美味しいスイーツでもなく――

 

 遷都論……!

 

「ほわッ??」

「ぐるがるぅる?」(←訳:遷都しちゃうの?)

 

 しーっ、お静かに。

 関西生まれの方々はともかく、

 私たち関東人は、

 お喋りの音量を控えねばなりません。

 この話題を遠慮なくお喋りしていいのは、

 そう、ここ――

 

 京都府の府庁舎の、

 府知事室のみ。

 

「うむむゥ! かいぎィちゅうゥ、でスねッ?」

「がるぐるる!」(←訳:いや密談中!)

 

 日本の首都、東京。

 そして、巨大な経済力もまた、

 東京が専有している。

 それでいいのか。

 

 低迷する日本経済を救うために、

 経済の拠点と首都機能をここへ、

 関西へ移してはどうでしょう?

 

 京都だけやない、

 大阪と、兵庫。

 この三府県が手を組んだら。

 

 もう東の好き勝手にはさせまへんで。

 

「ほんきィ、でスかッ!」

「ぐるるがるぐる~!」(←訳:意地と矜恃だね~!)

 

 東京への一極集中から、

 他地域へパワーを分散させる。

 って、聞こえはいいんですけれど、

 発案者さんたちは政治家さんですからね。

 

 お腹の底には、それぞれの思惑が渦巻いています。

 

 思惑があまりにも超過してしまうと、

 せっかくの名案も空中分解しかねない。

 そんな状況に備え、

 府知事さんたちは、

 或る人物を呼び寄せました。

 

「しゅッしんはァ、こうちけんッ!」

「がるるる……ぐるっ?」(←訳:お名前は……ええっ?)

 

 土佐っ子の、

 坂本龍子(さかもと・りょうこ)さん。

 

 高知県庁職員でありながら、

 政治の世界では交渉人として評判の

 坂本龍子さんなら、

 京阪神の三県連盟を成立させ、

 遷都を実現してくれるかもしれない。

 

 と、期待と希望をこめての招聘は……?

 

「くもゆきィ、あやしィ?」

「ぐるるがる?」(←訳:陰謀の予感?)

 

 坂本、桂、沖田などなど、

 どこか聞き覚えがあるような名前をお持ちの

 登場人物さんたちは、

 はたして、

 首都を東から取り戻す大作戦に

 “勝利“できるのか?

 

 極秘情報を嗅ぎつけた奈良県は、滋賀県は、

 どう出る?

 

「ぷふふッ!」

「がるるる!」(←訳:くすくす!)

 

 政治SFエンターテイメントともいうべき

 ユニークな長編作品を、

 西と東、どちらにお住まいの活字マニアさんも、

 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 

 

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~ 競演・春の巻! ~

2022-09-21 21:39:01 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ♪るるゥ~♪ゆれるゥ~こすもすゥ~♪」

「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!朝が涼しい!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 気温が一気にドーンと低下して、

 秋が本気出してきたわ!

 と言いたくなるような朝でしたね。

 ならば、読書タイムも知力を奮い立たせて、

 ↓こちらの御本を、さあ、どうぞ~♫

  

 

 

     ―― Jミステリー2022 SPRING ――

 

 

 編者は光文社文庫編集部の皆さん、

 著者は収録順に、

 東野圭吾さん、今村昌弘さん、芦沢央さん、

 青柳碧人さん、織守きょうや さん、知念実希人さん、

 2022年4月に発行されました。

 

 前回記事では東雅夫さんによる

 吸血鬼文学アンソロジーを御紹介しましたが、

 こちらは人気作家さん6人の

 全編新作書き下ろしアンソロジー作品ですよ。

 

「むむむゥ! どれからァ~よもうゥ??」

「ぐっるぅる~!」(←訳:迷っちゃう~!)

 

 そうなのよねえ、

 

   東野圭吾さんの『リノベの女』、

   今村昌弘さんの『ある部屋にて』、

   芦沢央さんの『立体パズル』、

   青柳碧人さんの『叶えよ、アフリカオニネズミ』、

   織守きょうやさんの『目撃者』、

   知念実希人さんの『黒猫と薔薇の折り紙』……

 

 6作品の中から

 1篇を御紹介するなら、

 どれにしたらいいの~?

 と悩んだ末の結論は――

 

「こちらでスッ!」

「がるぅる!」(←訳:黒ニャン!)

 

 知念実希人さん著

 『黒猫と薔薇の折り紙』の“主人公“は、死神。

 

 とは言っても、

 大鎌を持った骸骨さんではありません。

 

 その容姿は、かわいい黒猫。

 

 人間の飼い主さんには

 クロと呼ばれ、

 泥だらけになったらすぐお風呂よ!なんて、

 けっこう可愛がられていたりする黒ニャンちゃんなんです♪

 

 それに、クロさんの目的は、

 生命を奪うことではなく、

 人間の魂が地縛霊になるのを防ぐこと。

 

 今日も飼い主さんの眼を盗んでPCを操作し、

 地縛霊の発生につながりそうな

 事件やニュースはないかと、

 検索していたら…………おや? これは。

 

「ひッ! ひとだまッ??」

「ぐるる??」(←訳:何それ??)

 

 山の奥で人魂に襲われ、

 逃げる際に転んでケガをした男性がいる、

 というニュースに

 死神クロさんの眼は引き寄せられます。

 

 いや、馬鹿な。

 馬鹿げた内容だよね、人魂云々だなんて。

 いやいや……でも。

 僕の死神としての本能が、

 無視をするなと囁いている……!

 

「じゃあァ、さッそくゥ~」

「がるる!」(←訳:現地へ!)

 

 深夜、鬱蒼とした森の奥へ奥へと、

 足を泥まみれにして進んでゆく

 死神クロさん。

 

 ああ、案の定と申しましょうか、

 見つけましたよ、

 今にも地縛霊になってしまいかねない

 どんより濁った人間の気配を……。

 

「どッどうゥしまスかッ?」

「ぐるる……がる?」(←訳:助ける……よね?)

 

 新たな地縛霊が生ずるのを防ごうと、

 クロさんはその人間の過去を覗き見します。

 いったいどんな悲惨な記憶が、絶望が、

 そこにあるのか……?

 

 知念さんの単行本

 『死神と天使の円舞曲』へと繋がる物語には、

 しまった!やられた!

 と苦笑させられる仕掛けが隠されていますが、

 クロさんが登場する《死神》シリーズファンの方々には

 おすすめですよ。

 

「くろさんッてばァ、もうゥ!」

「がるるぐるるぅ!」(←訳:ヒトが悪いよぅ!)

 

 なお、10月には

 『Jミステリー2022 FALL』

 の発売が予定されているようです。

 ミステリ好きでアンソロジーも好き!な御方は、

 この『SPRING』編に続いて

 『FALL』編も、ぜひ~♫

 

 

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