「こんにちわッ、テディちゃでス!
ふァうゥ~、しちがつもォ、らすとォでスねッ!」
「がるる!ぐるるがるぐる!」(←訳:虎です!明日はもう8月!)
こんにちは、ネーさです。
7月最後となる本日の読書タイムは、
さあ、あの人気作家さんの登場ですよ。
こちらを、どうぞ~!

―― 過ぎ去りし王国の城 ――
著者は宮部みゆきさん、2015年4月に発行されました。
『The Castle of Kingdom Gone』と英語題名が付されています。
「おおォ! みやべさんのォ、ごほんッ!」
「ぐるるがるぐるるる~…」(←訳:しかもこの雰囲気は~…)
「ふぁんたじィ!」
そうね、御本の題名も
表紙画に描かれているお城の様子からも、
きっと読み手さんは予想されることでしょう。
やった!
雄大な別世界を舞台にしたファンタジー小説だわ!と。
けれど、そうは思っていない人が、ひとり――
「むゥ? それはァ?」
「がるるる?」(←訳:誰ですか?)
他でもない、この物語の主人公である
尾垣真(おがき・しん)くん。
困り切った表情で尾垣くんが見詰めているのは、
ちょっとばかり複雑な成り行きで
彼の手許にやってきた一枚の絵です。
「わほォ! じょうずゥ、なのでスゥ!」
「ぐるるるがるるる?」(←訳:真くんが描いたの?)
誰の手になる絵なのか、
尾垣くんは知りません。
エンピツ描きらしいこれは、
デッサン画、というものでしょうか。
画題は、お城。
尖った塔がそびえ、ドームの周囲には彫刻が飾られ、
バルコニーやアーチ形の窓も巧みに描き込まれていて、
やけにリアルな。
……いや、リアルすぎるような。
「なんだかァ、へんッ?」
「がっるるるっ?」(←訳:こっこれはっ?)
その絵から、絵の中から、
風が吹いてくるのを
真くんは確かに感じ取りました。
樹木の香りがするのも、
木立が揺れるのも、
森の中を小道が通っているのも、
感じ取りました。
――この絵のなかには、別の世界がある――
「わきゃッたでス! なるにあァ、でスねッ!」
「ぐるるるるがる?」(←訳:ナルニア国物語?)
大きな衣裳タンスの扉を開ければ、
そこは、偉大なライオンが統べる“もうひとつの世界”。
同じようなことが真くんの身にも起きた、のでしょうか。
絵に惹きつけられた真くんは
のめりこんでゆきます。
これはどういう世界なのか。
ここには……誰かいる、のか?
「ううッ、だんだんッ」
「がるるっるるるー!」(←訳:怖くなってきたー!)
いえいえ、
ファンタジーであり、
ゴシックロマンであり、
ミステリの要素を持つSF作品でもあるこの御本は、
怪談、とは違うようです。
真くんの眼とこころが捉えた、
お城の主(あるじ)の姿とは……?
「おうこくのォもちぬしはァ?」
「ぐる!」(←訳:誰だ!)
夏休みの読書タイムにおすすめの一冊です。
宮部さんのファンの方々、
オトナもコドモも、ぜひ♪
ふァうゥ~、しちがつもォ、らすとォでスねッ!」
「がるる!ぐるるがるぐる!」(←訳:虎です!明日はもう8月!)
こんにちは、ネーさです。
7月最後となる本日の読書タイムは、
さあ、あの人気作家さんの登場ですよ。
こちらを、どうぞ~!

―― 過ぎ去りし王国の城 ――
著者は宮部みゆきさん、2015年4月に発行されました。
『The Castle of Kingdom Gone』と英語題名が付されています。
「おおォ! みやべさんのォ、ごほんッ!」
「ぐるるがるぐるるる~…」(←訳:しかもこの雰囲気は~…)
「ふぁんたじィ!」
そうね、御本の題名も
表紙画に描かれているお城の様子からも、
きっと読み手さんは予想されることでしょう。
やった!
雄大な別世界を舞台にしたファンタジー小説だわ!と。
けれど、そうは思っていない人が、ひとり――
「むゥ? それはァ?」
「がるるる?」(←訳:誰ですか?)
他でもない、この物語の主人公である
尾垣真(おがき・しん)くん。
困り切った表情で尾垣くんが見詰めているのは、
ちょっとばかり複雑な成り行きで
彼の手許にやってきた一枚の絵です。
「わほォ! じょうずゥ、なのでスゥ!」
「ぐるるるがるるる?」(←訳:真くんが描いたの?)
誰の手になる絵なのか、
尾垣くんは知りません。
エンピツ描きらしいこれは、
デッサン画、というものでしょうか。
画題は、お城。
尖った塔がそびえ、ドームの周囲には彫刻が飾られ、
バルコニーやアーチ形の窓も巧みに描き込まれていて、
やけにリアルな。
……いや、リアルすぎるような。
「なんだかァ、へんッ?」
「がっるるるっ?」(←訳:こっこれはっ?)
その絵から、絵の中から、
風が吹いてくるのを
真くんは確かに感じ取りました。
樹木の香りがするのも、
木立が揺れるのも、
森の中を小道が通っているのも、
感じ取りました。
――この絵のなかには、別の世界がある――
「わきゃッたでス! なるにあァ、でスねッ!」
「ぐるるるるがる?」(←訳:ナルニア国物語?)
大きな衣裳タンスの扉を開ければ、
そこは、偉大なライオンが統べる“もうひとつの世界”。
同じようなことが真くんの身にも起きた、のでしょうか。
絵に惹きつけられた真くんは
のめりこんでゆきます。
これはどういう世界なのか。
ここには……誰かいる、のか?
「ううッ、だんだんッ」
「がるるっるるるー!」(←訳:怖くなってきたー!)
いえいえ、
ファンタジーであり、
ゴシックロマンであり、
ミステリの要素を持つSF作品でもあるこの御本は、
怪談、とは違うようです。
真くんの眼とこころが捉えた、
お城の主(あるじ)の姿とは……?
「おうこくのォもちぬしはァ?」
「ぐる!」(←訳:誰だ!)
夏休みの読書タイムにおすすめの一冊です。
宮部さんのファンの方々、
オトナもコドモも、ぜひ♪