テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

♪ 2024 新春特別企画 《倫敦街角大疾走》 その2!

2023-12-31 22:08:10 | ♪2024!新春特別企画♪

「すッ、すかんくゥぼむッ……!」

 

 兄マイクマフト氏の答えを聞くや、

 ベーカー街221Bの暖炉の炎は揺れ、

 名探偵テディちゃムズの背筋に戦慄が走りました。

 スカンク ボム……!

 愉快な年越しのパーティーとは正反対の、

 なんという不吉で不穏な響きでしょうか。

 スカンク、というからには、

 おそらく、そのぅ、つまり――

 

「くちゃいんだねッ?」

 

 あら、ハッキリ言いますね、テディちゃムズ?

  

「おう! 臭いのだ! 半端なく臭いぞ!」

 

 ちょっとちょっと、お兄ちゃんまで。

 

「おほん! 1週間前のことじゃ、

 オックマスフォード大学の嗅覚研究所の研究棟に侵入者があってな、

 研究協力のため滞在していたスカンクの一族を無理矢理に連れ出し、

 大型馬車に乗せて、いずこかへ走り去った。

 ロンドンに通じる街道で目撃したとの情報があるが、

 いまのところ、所在は不明だ。

 ……いや、不明だったというべきか」

 

「じゃあァ、もしかしてッ」

  

「もしかしなくてもっ、その通りじゃ!」

 

 ショックで動揺し、怯え、警戒しているスカンクたちを、

 大晦日だから、もうすぐ新年だからと、

 ホットワインで酔っぱらい、

 浮かれて大盛り上がりしているテディクマたちの中に

 ポーンと放り出せば。

 

 スカンクたちは平静ではいられないでしょう、

 何が何だか分からぬまま、

 とにかく身を守ろうとする訳で。

 

 一方、テディクマたちは、

 黒白のスカンクの姿を目にしただけで貧血を起こし、

 悲鳴を上げて逃げ惑う、かもしれません。

  

「そいつは、大ごとだ!」

 

 ちょうど今頃の、盛り上がりっぷり最高潮の

 ピカデリーサーカスやトラファルガー広場で

 そんなパニックが発生したなら。

 怪我をする者が出るのは必至、ですよね。

  

「いそげッ、いそげッ! こうどうゥ、あるのみィ!」

「交通整理とパトロール強化を!」

 

 ロンドン市内の地図を手に、

 名探偵テディちゃムズとユキノジョン・H・ワトスン博士、

 虎くんとマイクマフト氏は階段を走り下ります。

 連れ去られたスカンクの一族を、

 パニックの火種となるより先に見つけ出し、

 無事に保護しなくては。

 

「いちばん怪しいのはピカデリーサーカスじゃ!」

 

 マイクマフト氏の指示が飛び、

 よぅし!とテディちゃムズは気合を入れます。

 ピカデリーサーカスを目指すのなら、

 そう、南へ、GO!ですよ。

 

 

 

  ~その3に(たぶん)続く!~

 

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♪ 2024 新春特別企画 《倫敦街角大疾走》 その1!

2023-12-30 22:08:10 | ♪2024!新春特別企画♪

 ゴォ~ン、ゴォ~ンンン……

 鐘が鳴ります、鐘が鳴る、

 ロンドンの街々の上空を、

 2023年の暮れを告げる鐘の音が粛々と流れてゆきます。

 

 はい、今年もやってまいりましたよ、

 新春の特別企画が!

 では、霧に包まれたベーカー街221Bの様子を

 ちょっと拝見………おや?

  

「いそげやァいそげッ!」

「駆け足駆け足!」

「がるぅ!」

 

 どうしたことでしょう、

 いつもはグータラしている名探偵テディちゃムズと

 盟友のユキノジョン・H・ワトスン博士、

 友人の虎くんが、せっせせっせと食卓のお仕度をしております。

 真っ白なテーブルクロスの上に、

 程良く冷やしたワイン、

 香草を詰めて焼き上げた丸ごとのチキン、

 蜂蜜ドレッシングをたっぷり垂らした新鮮なサラダと、

 大きなカンパーニュパン、

 紅茶にケーキに……と御馳走が並んでいますが?

 

「さあッ、いまのうちィだよゥ!」

「うん! 邪魔モノが来ないうちに!」

「ぐるるるる……がるっ!」(←訳:いただきま……ああっ!)

 

 毎年の大晦日、

 美味しい食事の準備が整った時に限って、

 必ず起こるトラブルの数々。

 そんなこと今年は起こさせないぞ!と決意した

 名探偵テディちゃムズと友人たちは、

 何事も早めに早めに!をモットーに頑張ってみたのです。

 

 ああ、しかし。

 

 無情にも、呼び鈴が。

  

「だれかがァ、きちゃッたァ~…」

「うん? あの足音は……!」

「がっるる!」(←訳:やっぱり!)

 

「おにィちゃんッ!」

  

 ドドドっと階段を駆け上がってきたのは、

 こちらも毎度お馴染みの、マイクマフト氏!

 行き来するのは自宅・勤務先のお役所・ディオゲネスクラブの3か所のみ、という

 テディちゃムズ以上にグータラなマイクマフト氏、

 実は“政府そのもの”と囁かれる超優秀な敏腕官僚であり、

 王族方からも信頼されているデキるクマなのです。

 

 そのマイクマフト氏が、

 部屋に踏み込むなり叫んだのは。

 

「大変じゃ、テディちゃでス!

 ボ、ボムが、

 ボムが仕掛けられたぞっ……!」

 

 え? ボム?

 ボムって、あの、つまり、

 バクダン……ってことですか?

 

 うわぁ、いやああぁ、うそぉ!

 

「嘘ではないぞ! ボムじゃ!

 それもな、聞くだに怖ろしいボム、

 我ら強靭なクマ一族も震え上がるボムを仕掛けたと

 スコットランドヤードの宿直室に投げ文があった!

 出動だ、テディちゃでス!

 ただちにボムの脅威を取り除かねばならん、

 さもないと、新春のロンドンはどうなるか……

 ううっ、想像したくもないぞ!」

 

 身を震わせるマイクマフト氏に

 ユキノジョン・H・ワトスン博士が水を与えて落ち着かせたところへ、

 名探偵テディちゃムズは質問いたします。

 

 恐怖のボム――

 いったい、それはどんな?

 

「それは……スカンク ボムじゃ……!」

 

 全員、引っくり返りました。

 

 

 

   ~その2に(たぶん)続く!~

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2023年の《BEST BOOK》を探せ!【その5・特別編】

2023-12-29 22:08:20 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 あわわわゥ! もうゥ~かうんとォだうんッん??」

「がるる!ぐるるるっるがるるる!」(←訳:虎です!押しつまってきたよね!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 2023年の《BEST BOOK》探しも、本日がオオトリとなりました。

 今回は、新しい試みとして【特別編】をお送りしますよ。

 さあ、こちらを、どうぞ~!

  

 

 

         ―― アジア・中東の装飾と文様 ――

 

 

 著者は海野弘(うんの・ひろし)さん、2023年5月に発行されました。

 

 以前にもお話しいたしましたが、

 美術評論、小説、歴史エッセイ、都市論など、幅広い分野で活躍した

 海野弘さんは、2023年4月に世を去られました。

 おそらく、この『アジア・中東の装飾と文様』が

 “お別れの一冊“なのでしょうか……

 私ネーさ、海野さんの御本がとにかく大大大好きでしたので、

 未だに喪失感から脱け出せぬまま……。

 

「ほんやさんにィゆくとォ~」

「ぐるるがるるぅるるる!」(←訳:新作を探しちゃうんだ!)

 

 特に最近の海野さんの、

 エディトリアルデザイナーさん&装丁デザイナーさんと

 タッグを組んでのアート評論のお仕事は、

 世界に誇りたくなる超絶的な名作名品でした!

 外見だけではなく、

 本文の各ページも凝りに凝った意匠が施され、

 頁をめくる度にドキドキが加速したものです。 

 ↓こちらの『1970’sロンドン・カルチャーの世界』なんてもう、

 その最たる例でしょうか。

 

「かッこいいィ……!」

「がっるる~…」(←訳:うっとり~…)

  

 そしてまた、

 人形作家の辻村寿三郎(辻村ジュサブロー)さん、

 俳優の高見のっぽさん、

 漫画家の松本零士さん、

 怪異・怪談研究家の高田衛さん、

 音楽家の高橋幸宏さん、坂本龍一さん、鮎川誠さん

 作家の永井路子さん、加賀乙彦さん、大江健三郎さん、

 平岩弓枝さん、森村誠一さん、伊集院静さん……

 大勢の方々が彼岸へと渡ってゆかれました。

 

 私たちは、感謝を胸に見送ること、

 ただただ祈ることしかできません、

 どうか安らかに、と。

 

「だからァ、らいねんもォ!」

「ぐるるる!」(←訳:読むべし!)

 

 はい!

 2024年も、剣ではなくペンを! 書物を!

 もっとたくさん読むぞ!

 推し活だってしていいんだぞ!

 というわけで、

 次回からは毎新春恒例のおバカ企画に走りますよ。

 

「えッ??」

「ぐるっ?」(←訳:ええっ?)

 

 大忙しの年末年始の息抜きに、

 おヒマな時間にでもちょっと覗いてみてくださいね。

 では皆さま、どうか穏やかな年越しを~!

 

 

 

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2023年の《BEST BOOK》を探せ!【その4】

2023-12-28 22:08:20 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ふふふゥ! えいがかんはァ~おおにぎわいィ!」

「がるる!ぐるるがるぅ!」(←訳:虎です!伏兵が来たぁ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』が右肩上がりの大ヒット!

 予想外の現象に映画界もビックリのようですね。

 新たなクロニクルの開幕に拍手を送りながら、

 さあ、2023年の《BEST BOOK》探しの第4回は、

 【日本作家】さんのジャンルを、どうぞ~♪

  

 

 

           ―― 鵼(ぬえ)の碑 ――

 

 

 著者は京極夏彦(きょうごく・なつひこ)さん、

 2023年9月に発行されました。

 《百鬼夜行》シリーズ17年ぶりの新作長編に、私たちはもう……!

 

「やッたァ~!!」

「ぐっるるるるがる!」(←訳:待ってましたよう!)

 

 と歓喜したのでございました。

 ミステリ好きな活字マニアさんは何を措いても読むべし!

 

 では、↓こちらも~!

  

 

 

          ―― 墨のゆらめき ――

 

 

 著者は三浦しをん(みうら・しをん)さん、

 2023年5月に発行されました。

 《筆耕(ひっこう)》というお仕事と、

 《書道》と、そして《人》。

 読後のなんともいえぬ寂しさ、切なさ、やるせなさが、

 今も脳裏から消えません。

 

「いつかァ、えいがにィ!」

「がるるぐるがる!」(←訳:映像化熱望です!)

 

 上記2作品は小説作品ですが、エッセイ作品なら↓こちらを!

  

 

 

        ―― 祖母姫、ロンドンへ行く! ――

 

 

 著者は椹野道流(ふしの・みちる)さん、

 2023年4月に発行されました。

 お祖母ちゃまをアテンドして、

 飛行機はファーストクラス&高級ホテル、

 お買い物も観劇も!の豪華ロンドン旅行の記録は……

 

「わらいィありィ!」

「ぐるる!」(←訳:涙あり!)

 

 2023年刊行のエッセイで一冊を選べ!といわれたら、

 間違いなくこの『祖母姫』でしょう。

 ロンドン好きな方々にもおすすめ!ですよ。

 

 さらに、こちらも!

  

 

    

      ―― ニジンスキー 踊る神と呼ばれた男 ――

 

 

 著者は鈴木晶(すずき・しょう)さん、

 2023年7月に発行されました。

 単純な伝記ではなく、

 “伝説のダンサー“ニジンスキーさんが舞台で演じた

 《演目》の解析・解説を主題とするノンフィクション作品は、

 まさに労作です!

 バレエ好きな方々、近代演劇史好きな方々は必読!

 

「ないようゥ、じゅうじつゥ!」

「がるるる~!」(←訳:濃いのだ~!)

 

 続いては、《パリ》関連の2作品を。

  

 

 

      ―― 日本人美術家のパリ 1878-1942 ――

 

 

 著者は和田博文(わだ・ひろふみ)さん、

 2023年2月に発行されました。

  

 

 

   ―― 園芸のジャポニスム 明治の庭師ハタ・ワスケを追って ――

 

 

 著者は鈴木順二(すずき・じゅんじ)さん、

 2023年2月に発行されました。

 

 パリに花咲き、欧州のアーティストさんたちに

 多大な影響を与えることになる

 《日本趣味の園芸》の美。

 そして、

 《美の都市》パリを慕い、

 はるばると海を渡って異国へとやって来た

 日本人アーティストさんたち……

 2作品が浮かび上がらせるのは、

 19~20世紀の欧州と日本をつなぐ

 か細くも力強い架け橋でしょうか。

 アート好き&歴史好きな方々、

 プルーストさんのファンの方々は、ぜひ!

 

「ふううゥ~…!」

「ぐるる~!」

 

 さて、次回の【その5】は、

 ちょっとヒネリワザ?な《BEST BOOK》特別編を

 お送りする予定です。

 スキマ時間にでも覗いてみてくださいね~♪

 

  

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2023年の《BEST BOOK》を探せ!【その4】

2023-12-28 22:08:20 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ふふふゥ! えいがかんはァ~おおにぎわいィ!」

「がるる!ぐるるがるぅ!」(←訳:虎です!伏兵が来たぁ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』が右肩上がりの大ヒット!

 予想外の現象に映画界もビックリのようですね。

 新たなクロニクルの開幕に拍手を送りながら、

 さあ、2023年の《BEST BOOK》探しの第4回は、

 【日本作家】さんのジャンルを、どうぞ~♪

  

 

 

           ―― 鵼(ぬえ)の碑 ――

 

 

 著者は京極夏彦(きょうごく・なつひこ)さん、

 2023年9月に発行されました。

 《百鬼夜行》シリーズ17年ぶりの新作長編に、私たちはもう……!

 

「やッたァ~!!」

「ぐっるるるるがる!」(←訳:待ってましたよう!)

 

 と歓喜したのでございました。

 ミステリ好きな活字マニアさんは何を措いても読むべし!

 

 では、↓こちらも~!

  

 

 

          ―― 墨のゆらめき ――

 

 

 著者は三浦しをん(みうら・しをん)さん、

 2023年5月に発行されました。

 《筆耕(ひっこう)》というお仕事と、

 《書道》と、そして《人》。

 読後のなんともいえぬ寂しさ、切なさ、やるせなさが、

 今も脳裏から消えません。

 

「いつかァ、えいがにィ!」

「がるるぐるがる!」(←訳:映像化熱望です!)

 

 上記2作品は小説作品ですが、エッセイ作品なら↓こちらを!

  

 

 

        ―― 祖母姫、ロンドンへ行く! ――

 

 

 著者は椹野道流(ふしの・みちる)さん、

 2023年4月に発行されました。

 お祖母ちゃまをアテンドして、

 飛行機はファーストクラス&高級ホテル、

 お買い物も観劇も!の豪華ロンドン旅行の記録は……

 

「わらいィありィ!」

「ぐるる!」(←訳:涙あり!)

 

 2023年刊行のエッセイで一冊を選べ!といわれたら、

 間違いなくこの『祖母姫』でしょう。

 ロンドン好きな方々にもおすすめ!ですよ。

 

 さらに、こちらも!

  

 

    

      ―― ニジンスキー 踊る神と呼ばれた男 ――

 

 

 著者は鈴木晶(すずき・しょう)さん、

 2023年7月に発行されました。

 単純な伝記ではなく、

 “伝説のダンサー“ニジンスキーさんが舞台で演じた

 《演目》の解析・解説を主題とするノンフィクション作品は、

 まさに労作です!

 バレエ好きな方々、近代演劇史好きな方々は必読!

 

「ないようゥ、じゅうじつゥ!」

「がるるる~!」(←訳:濃いのだ~!)

 

 続いては、《パリ》関連の2作品を。

  

 

 

      ―― 日本人美術家のパリ 1878-1942 ――

 

 

 著者は和田博文(わだ・ひろふみ)さん、

 2023年2月に発行されました。

  

 

 

   ―― 園芸のジャポニスム 明治の庭師ハタ・ワスケを追って ――

 

 

 著者は鈴木順二(すずき・じゅんじ)さん、

 2023年2月に発行されました。

 

 パリに花咲き、多大な影響を与えることになる

 《日本趣味の園芸》の美。

 そして、

 《美の都市》パリを慕い、

 海を渡って来た日本人アーティストさんたち……

 2作品が浮かび上がらせるのは、

 19~20世紀の欧州と日本をつなぐ

 か細くも力強い架け橋でしょうか。

 アート好き&歴史好きな方々、

 プルーストさんのファンの方々は、ぜひ!

 

「ふううゥ~…!」

「ぐるる~!」

 

 さて、次回の【その5】は、

 ちょっとヒネリワザ?な《BEST BOOK》特別編を

 お送りする予定です。

 スキマ時間にでも覗いてみてくださいね~♪

 

  

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2023年の《BEST BOOK》を探せ!【その3】

2023-12-27 22:08:10 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 わわゥ! またしてもォ~みつけちゃツたのでス!」

「がるる!ぐるるるがるる~!」(←訳:虎です!ナスカの地上絵~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 ペルー南部ナスカで新たに地上絵29点が発見との報が!

 紀元前300年~紀元前100年頃に描かれたとみられる地上絵は、

 ナスカ文化初期、それより前のパラスカ文化のもの……?

 ナスカって地上絵だらけなのだろうか?と妄想しながら、

 さあ、本日も2023年の《BEST BOOK》を探しましょう。

 今回は【海外作家】さんのジャンルを、どうぞ~♪

  

 

 

         ―― ヒトラーの馬を奪還せよ ――

 

 

 著者はアルチュール・ブラントさん、

 原著は2021年に、日本語版は2023年7月に発行されました。

 『美術探偵、ナチ地下世界を往く』と副題が付されています。

 

「おいかけまスよゥ!」

「ぐるるるがるる!」(←訳:どこどこまでも!)

 

 ベルリン陥落の混乱の中、

 行方不明になった巨大なブロンズ馬像を探すのは、

 “美術界のインディ・ジョーンズ“こと著者・ブラントさん。

 とうに破壊されていたはずだったのに、

 奇々怪々な経緯で現存していた馬像を、

 どうやって見つけ出し、確保するのか?

 

 フィクションのような御話ですが、

 ブラントさん、“本物“です。

 現代史好きな活字マニアさんに激おすすめですよ。

 

 では、お次は、↓こちらを!

  

 

 

         ―― ロスチャイルドの女たち ――

 

 

 著者はナタリー・リヴィングストンさん、

 原著は2021年に、日本語版は2023年11月に発行されました。

 

「まさかァ、いんぼうろんッ?」

「がるるる!ぐるる~!」(←訳:ノンノン!違うよ~!)

 

 世界規模の金融操作や戦慄の陰謀論といえば

 ロスチャイルド家の出番……ではなくて、

 この作品で取り上げられているのは、

 19世紀のフランクフルトに生まれて

 ロスチャイルド家に嫁し、

 大富豪一家の経済的基盤を整えたグートレさんと、

 グートレさんの女系子孫さんたちの生涯です。

 ガチなノンフィクションを読みたい!という御方に、

 ジャズ好きな方々にもおすすめの意欲作ですよ。

 

 そして、↓こちらも!

  

 

 

   ―― シャーロック・ホームズとジェレミー・ブレット ――

 

 

 著者はモーリーン・ウィテカーさん、

 原著は2020年に、日本語版は2023年11月に発行されました。

 英グラナダTV制作のドラマ

 《シャーロック・ホームズの冒険》シリーズの撮影秘話と、

 各話の解説に加えて、

 ホームズさんを演じた俳優ジェレミー・ブレットさんの伝記も兼ねた

 ノンフィクション作品です。

 

「げんさくゥ、りすぺくとォ!」

「ぐるるるがるるぐる!」(←訳:すべては原作の中に!)

 

 原作を尊重し、改悪しない。

 現在では当たり前の考え方を核にして製作された映像作品は、

 世界各国で大人気となりました。

 病と闘いながら名探偵を演じきったブレットさんを偲びつつ、

 ホームズさんのファン諸氏は、

 ぜひぜひ、一読を!

 

 次回の【その4】では

 日本の作家さんの《BEST BOOK》を探しますよ。

 おヒマな折にでも

 ちょこっと覗いてみてくださいね♪

 

 

 

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2023年の《BEST BOOK》を探せ!【その2】

2023-12-26 22:08:20 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 わはッ! はッぴィ~おたんじょうびぃ、いえやすゥさんッ!」

「がるる!ぐるるるるがるる!」(←訳:虎です!おめでとうですね!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 1542年12月26日(旧暦)は、徳川家康さんの誕生日!

 大河ドラマで1年間よく頑張りましたね~と大御所さまを労いつつ、

 さあ、2023年の《BEST BOOK》探しを続行しましょう。

 本日の第2回は【コミック】のジャンルですよ~♪

 まずは、こちらから!

  

  

 

 

          ―― 爛漫ドレスコードレス ――

 

 

 著者は佐悠(さゆう)さん、現在は第3巻までが発行されています。

 たまたま見かけた『狆穴子(チンアナゴ)の絵柄の帯』に惚れ込み、

 すってんころりんと和装の世界に転がり込んでしまったのは、

 主人公・撫子(なでしこ)さん。

 

「はまッたらァ、ぬけだせェないィ~…!」

「ぐるるがーるる!」(←訳:お着物ワールド!)

 

 浴衣から始まって、呉服屋さん、古着屋さん、

 アンティークマーケットをめぐり、

 着物にサンダル? レース? パーカー? スニーカーも?

 と突き進む撫子さんとキモノ友との交遊は、

 私たち読み手の先入観と固定観念を

 気持ちよく薙ぎ倒してゆきます。

 今後も着物文化が、いえ、

 日本の文化が生き延びてゆく道は、ここにある……!?!

 

 キャラさんたちが自由自在に大暴れする快作にして怪作、

 首を長くして次巻を待ってますよ~!

 

「ではッ、おつぎはァ~」

「がるるっ!」(←訳:こちらっ!)

  

  

 

 

          ―― 猫と紳士のティールーム ――

 

 

 著者はモリコ ロス(もりこ・ろす)さん、

 監修は吉田直子(よしだ・なおこ)さん、

 現在は第2巻までが発行されています

 (2024年2月に第3巻の刊行が予定されています)。

 

 ただ紅茶を飲むだけのマンガが

 なぜこんなに楽しいのか……

 怪獣も宇宙人も出てこないし、

 超能力バトルも呪術もない……

 しかし。

 沸騰する“紅茶愛“が、

 おいしいものに出会えた喜びが、

 私たちに笑顔を運んできてくれます。

 

「ゆッたりィ~りらッくすゥ!」

「ぐるるがる!」(←訳:豊かな時間!)

 

 上記作品の他に、

 『ミステリと言う勿れ』

 『神作家紫式部のありえない日々』

 『黄泉のツガイ』『怪獣8号』などなど、

 今年もコミック作品は大豊漁でした。

 人気コミックを原作とする映画『ゴールデンカムイ』も

 間もなく公開されますね。

 コミック好きな皆さまは、

 本屋さんで、webで、映画館で、

 愉しい冬休みをお過ごしくださいな。

 

 次回の【その3】では

 海外作家さんの《BEST BOOK》を探します。

 スキマ時間にでも、ぜひ~♪

 

 

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2023年の《BEST BOOK》を探せ!【その1】

2023-12-25 22:08:10 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ふァいッ、ことしもォはじめェま~スゥ!」

「がるる!ぐるるるるがる~!」(←訳:虎です!BEST本選び~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 サンタさん&贈り物制作担当の妖精さんたち、お疲れ様でした!

 明日はゆっくり休んでくださいな~と拍手を送って、

 ここからは年末の特別企画ですよ。

 2023年の《BEST BOOK》探し第1回は、

 【アート】のジャンルから、さあ、どうぞ~♪

  

 

 

         ―― 鎌倉の名建築をめぐる旅 ――

 

 

 著者は内田青蔵(うちだ・せいぞう)さん、

 中島京子(なかじま・きょうこ)さん、

 2023年10月に発行されました。

 古都・鎌倉の近代建築を中心に、

 美しい建築32件が紹介されるビジュアルブックです。

 

「だいていたくゥ~ありィ!」

「ぐるるがるぐる!」(←訳:南国風別荘あり!)

 

 土地と建物の記憶に寄り添う内田さんの解説文は、

 私たち読み手の郷愁を誘い、

 建築たちの“未来“へも思い馳せずにはいられなくなります。

 また、

 中島さんのコラム、

 内田さん×中島さんの対談も必読の一冊ですよ。

 

 続いて、こちらも!

  

 

 

         ―― うちのちいさな女中さん ――

 

 

 著者は長田佳奈(ながた・かな)さん、

 現在は1巻から4巻までが発行されています

 (第5巻は2024年の春頃に刊行予定とか……待ち遠しい!)。

 

 コミック作品ではあるのですが、

 昭和初期の文化・風俗の活写ぶりが素晴らしく、

 昔の台所用具や、季節ごとの習慣など、

 懇切丁寧に描かれていて、

 これはもう殆どアート!

 近現代史好きな方々におすすめしたい快作です。

 映像化していただきたいわ……!

 

「けんちくゥ~まにあさんにもォ」

「がるるるぐるる!」(←訳:おすすめなのだ!)

 

 次回の【その2】では

 コミック作品の《BEST BOOK》を探しますよ。

 終業式や仕事納め、帰省や旅行の準備、と

 年の瀬が迫る忙しい時季ですから、

 スキマ時間などに覗いてみてくださいね~♪

 

 

 

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~ 2023♪ Happy Holiday ♪ ~

2023-12-24 22:08:10 | おまつり

 ♪HO~♪HO~HO~♫

  

 HAPPY HOLIDAY~♪♫

  

 HAPPY HOLIDAY~♪♬

  

 HAPPY HAPPY HOLIDAY~♫♪

  

 WE WISH A MERRY CHRISTMAS~♪ 

  

 AND A HAPPY NEW YEAR~♪♫

 

   皆さま、楽しいクリスマスタイムを!

  

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~ 青のアイリス、光のひまわり ~

2023-12-23 22:08:10 | ミュゼ

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 みんながァ~そわそわわッ!」

「がるる!ぐるがるるっるるる!」(←訳:虎です!街も浮き立ってます!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 明日はクリスマスイブ!という週末は、

 そわそわウキウキしながら、

 さあ、読書……をサボって、↓こちらの展覧会情報を、どうぞ~♪

  

 

 

          ―― ゴッホと静物画 ――

 

 

 東京・新宿区西新宿のSOMPO美術館にて、

 会期は2023年10月17日~2024年1月21日

 (月曜休館、ただし1/8は開館。12/28~1/3の年末年始は休館)、

 『VAN GOGH AND STILL LIFE FROM TRADITION TO INNOVATION』

 と英語題名が、

 『伝統から革新へ』と日本語副題が付されています。

 

「おおォ、あいりすゥ~!」

「ぐるがるぐる!」(←訳:この青が好き!)

  

 アート好きな方々はもうご存知ですよね、

 フィンセント・ファン・ゴッホさん(1853~1890)

 によって描かれた静物画が、

 この秋冬、新宿のSOMPO美術館に集結しています。

 

 出展作品は、

 SOMPO美術館収蔵の『ひまわり』をはじめ、

 アムステルダムのファン・ゴッホ美術館所蔵の『アイリス』、

 クレラー=ミュラー美術館所蔵の

 『青い花瓶にいけた花』『皿とタマネギのある静物』など、

 25点も!

  

 また、

 エドゥアール・マネさん、

 ポール・ゴーギャンさん、

 モーリス・ヴラマンクさん、

 エドゥアール・ヴュイヤールさんといった

 ゴッホさんが影響を受け&影響を与えた画家さんの作品も

 展示されていますよ。

 

「ふむふむゥ!」

「がるぐるるるがる!」(←訳:近代静物画の変遷!)

  

 チラシ(フライヤー)掲載の図版で

 私ネーさが最も気になったのは、↑こちらの『髑髏(どくろ)』(1887年)。

 

 ゴッホさんと弟のテオさんが

 ゴーギャンさんと交流を始めたのは1887年とされていますから、

 この作品を描いたのは

 ゴッホさんが未来に大きな希望を抱いていた頃、でしょうか……。

  

 この展覧会は、

 2020年に開催が予定されていたものの、

 新型コロナウィルス感染症拡大のため中止となり、

 3年の月日を経て、ようやく開催の運びとなったものです。

 

 決して挫けず、諦めなかったキュレーターさんスタッフさんに

 特大の拍手を送りながら、

 ゴッホさん生誕170年という記念の年の特別展へ、

 アート好きな方々、

 ゴッホさんの“花“が好きな方々は、

 ぜひ、お出掛けしてみてくださいね~♪

 

 

 

   では、ここで美味しいオマケ画像も、しゃららんらん!

   

   『名糖(meito)』さんの

   《ちびさく ミルクチョコレート》は、

   おぉ、ちいかわちゃんたちも愛用のお菓子……??

   「ぱくぱくッ!」

   「ぐるるるがる!」(←訳:さくさく食感!)

   ちいかわちゃんたちのハッピーオーラを噛みしめつつ、

   皆さま、どうか穏やかなクリスマスホリディを♪

 

 

 

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