「こんにちわッ、テディちゃでス!
こんくらァべェ、かいさいちゅうゥ!」
「がるる!ぐるるがる~!」(←訳:虎です!世界が注目~!)
こんにいは、ネーさです。
バチカン市国では、次期教皇を選ぶコンクラーベが続行中ですね。
最初の投票では未決、では2回目の投票では……?
ハラハラして見守りながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの伝記作品を、どうぞ~♪

―― タクトは踊る ――
著者は中丸美繪(なかまる・よしえ)さん、
2025年2月に発行されました。
『The Maestro』と外国語題名が、
『風雲児・小澤征爾の生涯』と日本語副題が付されています。
「まえすとろゥ!」
「ぐるがるぐる!」(←訳:いま1位だよ!)
Amazonさんの『クラシック音楽論・理論』カテゴリで現在、
ベストセラー1位となっているのは、
ええ、題名からもお分かりですね、
“世界のマエストロ“小澤征爾(おざわ・せいじ)さんの
生涯を描いた伝記作品です。
小澤征爾さんは、
1935年に満洲の奉天市で生まれ、
1941年に母や兄と日本に戻って
東京・立川市で暮らし始め、
小学校の講堂においてあったピアノと出会ったことが
小澤さんの”音楽人生“の始まりとなりました。
自宅にはアコーディオンやハモニカがあったけれど、
生まれて初めて弾くピアノは……!
小澤さんはこの日のことを、
《一生のわけ目》と御自身で語っています。
「めざそうゥ、ぴあにすとォ!」
「がるぐるるーるがる!」(←訳:でもラグビーもいい!)
音楽が好き。
ラグビーが好き。
結局、小澤さんが選んだのは
音楽の道でした。
しかも、ピアノじゃなくて、
指揮者さんになる、と?
「つぎにィめざすはァ~」
「ぐーるっる?」(←訳:ヨーロッパ?)
1ドルが360円の時代です。
欧州までの航空運賃は、片道38万円。
いやいや、リッチな空の旅なんて、とてもムリだよと、
若き小澤さんが考えついたのは。
貨物船でマルセイユへ。
マルセイユからは、スクーターでパリへ。
「ふァ~…かもつゥ~…」
「がるーるー!」(←訳:スクーター!)
貨物船+スクーターにも驚きますが、
もっと驚いてしまうのは、
小澤さんが持っているのは修学目的のビザではなく、
観光ビザだったことです。
音楽学校への入学許可証も紹介状も、
何ひとつ持たぬ小澤さん。
それで落ち込むかと思いきや、
指揮者コンクールの告知が音楽院の掲示板に貼られていると
友人に教えてもらって――
「これだァ!」
「ぐるるるがる~!」(←訳:事務局に走れ~!)
実はこの時、
コンクールの応募期間は既に過ぎていました。
それでも、小澤さんは諦めず、
扉を叩いたのです。
はたして、熱意に応えて開かれた扉の向こうには、
おお、新たな扉が……?
「げきどうゥ、なのでス!」
「がるるるるるぐるるがるる!」(←訳:ヒマラヤ級の山あり谷あり!)
ひとを魅する音楽とは。
誰よりも“巨匠“の名にふさわしい
小澤征爾さんの生涯を、
さまざまな事情や時代背景とともに、
著者・中丸さんは丁寧に、あたたかく綴ってゆきます。
音楽好きな活字マニアさんは、
ぜひ、読み逃さないでくださいね♪