テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 海に、森に、不思議を探して ~

2024-05-24 22:03:36 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 はむはむはむッ!」

「がるる!ぐるるる~!」(←訳:虎です!モグモグ~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 『初期虫歯対策ガム POs-Ca』という

 スペシャルなガムを入手しました。

 効果がありますように~!と念じて噛み噛みしながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの文庫作品を、どうぞ~♪

  

 

 

      ―― 少年泉鏡花の明治奇談録 城下のあやかし ――

 

 

 著者は峰守ひろかず(みねもり・ひろかず)さん、

 2024年3月に発行されました。

 前作『少年泉鏡花 明治奇談録』(2023年8月刊)に続く

 シリーズ第2弾ですよ。

 

「ふァいッ! うれしィ~でスゥ!」

「ぐるるがっるるるる!」(←訳:再会を待ってました!)

 

 物語の舞台は、古都・金沢。

 時代は、明治21年(1888年)。

 

 作家・泉鏡花さんのファンの方々は、

 ええ、ピンと来ていますよね。

 

 時代も場所も、鏡花さんの生い立ちそのまま。

 かつて、その時その場所に、

 作家の道に歩み出す以前の、鏡太郎少年が暮らしていた――

 

 しかし、

 『明治奇談録』に登場する少年・泉太郎さんは、

 ちょっと、否、ずいぶん違っていて?

 

「おばけェ、そうさくゥちゅうゥ!」

「がるるぐるるるー!」(←訳:怪異譚コレクター!)

 

 怖い話を書物で読む、なんてものじゃありません。

 

 鏡太郎さん、

 噂話を積極的に収集する、

 その検証のために、

 手間も暇も書けてあれこれ調べる、確かめる、

 挙句は現地へ出掛けることも厭わない、

 そんな熱の入れ具合で、

 傍から見ると、心配になってしまうくらいです。

 

 車夫(しゃふ)をしている

 武良越義信(むらこし・よしのぶ)さんも、

 穏やかならぬ心持ちで

 鏡太郎さんを日々見守っているのですが。

 

「きょうたろうゥくんッ、やッちゃいィましたよゥ!」

「ぐるがっるるる!」(←訳:また拾ってきた!)

 

 私塾『井波塾(いなみじゅく)』で

 講師を務めている鏡太郎くんは、

 或る依頼を受けました。

 

 金沢から約3里(12キロメートル)の潟湖、

 河北潟(かほくがた)。

 そこから程近い別荘地での、

 家庭教師のお仕事です。

 

 日本海に面したそこは、

 景勝地として知られ、

 病気の療養に最適だとされていて。

 

「……びょうきィりょうようゥ?」

「……がるるるぐるる!」(←訳:……怪しくて妖しい!)

 

 別荘地の怪異とは、いったい?

 

 義信さんとともに潟へ向かった鏡太郎さんは、

 どんな怪異を目にするのか――

 

 第一話『海神別荘』

 第二話『茸の舞姫』

 第三話『貝の穴に河童の居る事』

 第四話『竜潭譚(りゅうたんたん)』

 第五話『朱日記』

 

 と、5話から成る連作ミステリは、

 ネタバレ厳禁!ですので

 これ以上お喋り出来ませんけれど、

 鏡花さんのファンの方々に、

 近代の歴史小説好きな活字マニアさんにも

 おすすめの快作ですよ。

 ぜひ、本屋さんで探してみてくださいね~♪

 

 

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