テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 浮世絵に、文様の花が咲く ~

2024-04-26 22:05:20 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 よいしょッ、よいしょッ!」

「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!拭きふき! )

 

 こんにちは、ネーさです。

 GWは暑くなる!とのことですので、

 エアコンのお掃除を敢行いたしました。

 ようやく終わってホッとしたところで、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

           ―― 日本の図像 刺青 ――

 

 

 編者は青人社の皆さん、2023年12月に発行されました。

 『TATOO : The Iconography of Japan』と英語題名が付されています。

 

 《刺青(しせい)》――

 21世紀の日本に於いては

 とてもネガティヴなイメージで捉えられていますけれども、

 時代を遡れば、決してネガティヴ一色ではありませんでした。

 御本冒頭の『はじめに』によれば。

 

 江戸時代、

 『入れ墨(いれずみ)』という言葉は、

 墨刑(ぼくけい)のことで、

 前科者の意味もありました。

 

 対して、

 風俗としての《刺青》は

 『彫物(ほりもの)』と呼ばれて

 区別されていた、んですね。

 

「ふむふむゥ、ちがうものォ、なのでスかッ」

「ぐるるるる~1」(←訳:なるほどね~!)

 

 また、《刺青》の歴史は江戸時代の、

 京阪の遊里街で始まったといわれています。

 手指の一部にごく小さな、

 黒子(ほくろ)サイズの彫(ほり)を入れ、

 恋人同士の誓いのあかしとした『起請彫(きしょうぼり)』が、

 江戸でも流行したことが

 発展の契機に結びつきました。

 

 小さな点から、

 印や文字へ、

 絵柄へ。

 

「しきさいィ、とりどりィ!」

「がるるぐるる!」(←訳:文様も大型化!)

 

 《刺青》流行の後押しとなったのは、

 歌川国芳さん作の

 『本朝水滸伝豪傑百八人』(1830年頃より刊行)。

 

 豪華な錦絵の登場人物たちは、

 肌にさまざまな《刺青》を纏っていたのです。

 

 御本の表紙になっているのも、国芳さんの

 『通俗水滸伝豪傑百八人之一個 』の一場面で、

 こういう刺青、真似したい!

 同じ絵柄を彫ってほしい!

 という現象が続出し、

 《刺青》は風俗文化として定着してゆきます。

 

 まあね、幕府からは禁止令が出されちゃったりしてますけど。

 

「それくらいィ~だいりゅうこうゥ!」

「ぐるるがるる!」(←訳:大人気でした!)

 

 この御本では、

 

 第1章『刺青 勇肌の美』

 第2章『刺青の文様』

 

 と2つの章で

 浮世絵作品に描かれた《刺青》を紹介してゆきます。

 

 歌川国芳さん、歌川豊国さん、

 月岡芳年さん、といった浮世絵画師さんたちの

 力のこもった作品の数々は

 壮観と言う他なく、

 一見の価値がありますよ。

 

「うきよえとォ、しせいィ……!」

「がるるぐるる!」(←訳:新しい観方だ!)

 

 江戸後期、

 特に役者絵の浮世絵が好き!という方々に

 激おすすめの一冊です。

 解説の文章もすばらしいので、

 歴史好きな活字マニアさんも、ぜひ~♪

 

 

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~ 走ってめぐる、書物たち ~ 

2024-04-25 22:04:36 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 おりょりょッ? きがつけばァ、すぐゥ~そこにッ?」

「がるる!ぐるるるがるる~!」(←訳:虎です!黄金週間だよう~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 ハッ!と気付けば、ええ、もう始まっちゃいますね、

 大型連休ってヤツが……!

 せっかくの連休、何をしようかな~と悩みながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

            ―― めぐりんと私。 ――

 

 

 著者は大崎梢(おおさき・こずえ)さん、

 単行本は2021年に、画像の文庫版は2024年4月に発行されました。

 『”Megurin” and Me』と英語題名が付されています。

 

「めぐりんッ?」

「ぐるるがるるるる……?」(←訳:それはもしかして……?)

 

 めぐりん。

 

 それは、大人からもチビっ子諸氏からも一目置かれる、

 働きものの律儀なヤツ。

 2週間か3週間おきくらいにやって来ては、

 お腹の中から何冊もの宝物を

 気前よく宝物をポンポンと――

 

「あはァ! わきゃッたァ!」

「がるぐるるる!」(←訳:移動図書館だ!)

 

 神奈川県の、横浜市と大和市に接し、

 南部は相模湾に拓けた温暖な土地柄の、

 種川(たねがわ)市。

 

 その種川市内を、縦横無尽に走り回って

 読書好きな市民さんのもとへ

 本を読む喜びを届けてくれるのが、

 移動図書館の《めぐりん》なのでした。

 

 とはいえ、

 種川市民さんにはお馴染みの《めぐりん》も、

 ごく最近、大和市からこの種川市に転入してきた

 節子(せつこ)さんには

 『?』です。

 

 公民館に隣接している駐車場に

 マイクロバスのような車が停められていて、

 人が集まっている?

 笑い声も聞こえてくる?

 あれは……?

 

「としょかんッでスよゥ!」

「ぐるるがるるるるる~?」(←訳:借りてゆきませんか~?)

 

 移動図書館の車……

 そうと分かって、節子さんの記憶が蘇ります。

 

   故郷の、栃木県北西部の山間の集落にも、

   3週間に1度、

   移動図書館の車が来てくれたっけ。

   呼び名は、移動図書館ではなく、

   自動車文庫、だった……。

 

 車内に積み込まれていたたくさんの本と、

 ふるさとの思い出は、

 必ずしも楽しいものばがりではなく、

 節子さんは暫し立ち尽くします。

 

「ごあんしんくださいィ~!」

「がるぐるるる!がるぅぐるる!」(←訳:本はトモダチ!敵じゃないよ!)

 

 時間をかけ、ゆっくりと、

 《めぐりん》のメインスタッフである

 ウメちゃんこと梅園さん、

 テルさんこと運転手の照岡さんと

 打ち解けてゆく節子さん。

 

 実は、節子さんは或る《謎》……というか、

 《疑問》を抱えていました。

 

 その《疑問》が、

 《めぐりん》と出会ったことを機に

 解けてゆく……?

 

「ほわッ? いどうゥ~としょかんがァ??」

「ぐるがるぅ?」(←訳:謎を解くぅ?)

 

 あの頃と、いま。

 いまだからこそ、見えてくるもの。

 

 読み手を”昭和のむかし”へ連れて行く

 節子さんの物語『本は峠を越えて』をはじめ、

 5篇の短編が収録されている連作ミステリ作品は、

 ミステリ好きな方に限らず、

 本がだ~い好きな全活字マニアさんにおすすめですよ。

 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 

 

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~ 八重桜も、ちょっぴり見物に ~

2024-04-24 22:04:43 | 花雑記

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ぶるるッ! さむいィ~でス!」

「がるる!ぐるがるるるぐる?」(←訳:虎です!また寒の戻りだね?)

 

 こんにちは、ネーさです。

 天気予報で、今日24日は雨降りの寒い一日になると確信した私ネーさ、

 その前に……と、昨日はちょっとお出掛けしてまいりました。

 どこへ? というと、

 はい、もちろん、サクラウォッチングへ、ですよ~♪ 

  

「いたいたッ!」

「ぐるるる~!」(←訳:咲いてる~!)

 

 ええ、今年も咲いていますね。

 私たちがひたすら愛する『御衣黄(ぎょいこう)』のサクラちゃん!

 あまりにも花の色がグリーンなので、

 《カーミットサクラ》と勝手に名付けちゃってますが、

 ↓こちらの画像の方が分かりやすいでしょうか。 

  

「みどりィ、でスよねェ~」

「がるるぐる!」(←訳:完全な真緑!)

 

 同じ『御衣黄』でも、

 ↓こちらのように、

 ほんのり淡いグリーンの色味の樹もあって

 (肉眼で見ると画像よりもはっきり緑色が分かります)、

 植物の世界とは不思議なものです……。

  

  

 では、『御衣黄』ちゃんたちにひとまずの別れを告げて、

 次のサクラスポットへ!

 

 R20(甲州街道)を越えて、テクテク進んで、

 JR中央線の踏切を過ぎたら、ストップ!

 

「ここもォ、さいてるゥ~!」

「ぐるるるがるっる!」(←訳:八重桜がずらっと!)

  

 このあたりの街路樹の殆どが、八重桜、なんですね。

  

 遠目では、おや? あんまり咲いてないわね?

 もう散ってしまったのかな? と見えますけれど。 

 

 とんでもない!

 お花はまだまだ元気です♫

  

 樹に近寄ってみると――

  

「ぴィ~んくゥ!」

「がるるぐる!」(←訳:ピンクだね!)

  

 琳派的と言いましょうか、

 長谷川等伯さん風と言いましょうか、

  

 ああ、サクラってバラ科のお花なんだ……と

 しみじみ納得できる豪快豪壮可憐な咲きっぷり、見事です。

 品種は『普賢象(ふげんぞう)』かな?

  

 今年2024年の東京エリアのサクラは、

 晴天のもとで鑑賞できる時間が

 とても少なかったように思います。

 来年の春は、どうか良いお天気であっておくれ……! 

 

「ほッかいどうゥではァ、これからァ~おはなみィ?」

「ぐるるる~!」(←訳:羨ましい~!)

  

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~ 名著復刊! ボンジュール巴里? ~

2024-04-23 22:05:11 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 めでたきィ~ふッかんッ!」

「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!行こうぜパリ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 はい! 本日の読書タイムでは、

 めでたくも復刊!となったコミック作品をご紹介いたしますよ。

 さあ、こちらを、どうぞ~♪

  

 

 

        ―― パリ愛してるぜ~ ――

 

 

 著者は じゃんぽ~る西(じゃんぽ~る・にし)さん、

 単行本は2011年5月に、画像の文庫版は2023年11月に発行されました。

 『男一匹パリ暮らし』と副題が付されています。

 

 昔むかし、その昔……ではありません。

 単行本初版が2011年である点からもお判りのように、

 およそ15年ほど前のこと。

 

 フランスに憧れる

 ひとりの日本人青年さんがおりました。

 

 お名前は、じゃんぽ~る西さん。

 

「ふらんすはァ、とおしィ~…!」

「ぐるがっるぅるる!」(←訳:でも行っちゃおう!)

 

 西さんがフランスに憧れる理由は、

 漫画。

 

 漫画のお仕事をしている西さん、

 BD(バンドデシネ)と呼ばれるフランスの漫画が好きで、

 フランスの文化にも興味津々で、

 ただし。

 

 フランス語? 話せません。

 お金? あまり無いなぁ。

 という次第で、超緊縮財政パリ滞在生活、決定です。

 

「それはァ、つまりィ~」

「がるっるぐるがるる?」(←訳:貧乏ってことですね?)

 

 探し当てた”賃料安め”な住居は、

 アパルトマンの屋根裏部屋。

 

 パリで屋根裏部屋で、って

 すごくオシャレで、映画みたいだと思うでしょ?

 でもね、7階建てのアパルトマンの最上階で、

 エレベーターなし、だったら、いかがです?

 

 あ、トイレもね、共同トイレなんですよ。

 部屋にエアコン? あるワケないですって。

 

「うううッ、かいだんをォななかいィぶんッ?」

「ぐるるるがるるる~…」(←訳:上り下りするのか~…)

 

 貧乏だし、

 外出時に忘れ物なんてしちゃったら

 そりゃもう地獄の階段ダッシュをする羽目になるし。

 

 そんなマイナスポイントがあるとしても、

 面白くて楽しくて、

 ところどころハチャメチャ?な、

 花の都パリ。

 

「あしもとォ、ちゅういィ~でス!」

「がるるるぐるるるるがるるる!」(←訳:ワンコの落しモノがたくさん!)

 

 初めて訪れるオペラ座。

 モテまくるイタリア人ジュリオさんとのお喋り。

 ソルボンヌの漫画専門店さんで観察。

 日本文化を紹介するイベントに参加。

 メトロでスケッチ。

 深夜のパリを歩く――

 

 日本にいては味わえない、

 これぞパリ!な様々な出来事を

 丁寧に拾い、描き留め、

 クスッと笑えるマンガへ昇華させてゆく原動力は、

 やはり、熱いパリ愛、でしょうか。

 

 初版時の内容にプラスして、

 冒頭には『文庫版によせて』、

 巻末の『文庫版のためのあとがき』と

 書き下ろしも収録されているコミックエッセイは、

 マンガ好きな方々に、

 パリ大好きよ!という活字マニアさんにも

 おすすめですよ。

 ぜひ、本屋さんで探してみてくださいね~♪

 

 

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~ 庭の扉を、いま開けば ~

2024-04-22 22:02:26 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 まつもとォせんせいィ~ッ!」

「がるる!ぐるるるぅるが~る!」(←訳:虎です!ヲタムちゃんさ~ん!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 BSドラマ『舟を編む』最終回は涙また涙、涙……でした。

 すべてのキャストさん&スタッフさんに拍手の嵐を、

 とりわけ辞書だらけの玄武書房辞書編集部を造り上げた

 美術チームさんにお疲れさま~!の拍手を送りながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

          ―― 秘密の花園の向こうへ ――

 

 

 著者はアン・スウェイトさん、

 原著初版は1974年、改訂版は2020年に、

 画像の日本語版は2024年1月に発行されました。

 英語原題は『BEYOND THE SECRET GARDEN The Life of Frances Hodgson Burnett』、

 『フランシス・ホジソン・バーネットの生涯』と日本語副題が付されています。

 

「あはァ! ひみつのォはなぞのッ!」

「ぐるがるぐる~!」(←訳:名作児童文学~!)

 

 『秘密の花園』(1911)、

 それより以前に

 『小公子』(1886)、

 『小公女』(1905)、と

 児童文学の傑作を著したのは、

 フランシス・イライザ・ホジソン・バーネットさん(1849~1924)。

 バーネット夫人、と表記される場合もありますね。

 

 この御本は、フランシス・バーネットさんの伝記作品……

 なんですけれども、

 いやーもう、私たち日本人にとっては、

 『えっ?』や『は?』が多くて、驚かされます。

 

「ぶんかのォ、ちがいィ?」

「がるるぐる?」(←訳:時代の違い?)

 

 そもそも、御本冒頭の『はしがき』に記されている

 著者・スウェイトさんの

 ”バーネットさんについて書きたい”と思ったきっかけが

 最初の驚きです。

 

 ある児童文学者が、

 バーネット夫人は『派手な性格』で『魅力に欠け』

 『成功しているときは得意満面』『支配欲が強く』

 『気まぐれ』『自己中心的』『思い上がり』

 であると指摘していることを知り、

 ショックを受けた――

 

 って、私たちだってショックでしょ?

 派手な性格? 得意満面? 自己チュー?

 何なの、このディスられっぷりは?

 

「どういうことォ~でスかッ??」

「ぐるるがるぐるぅ……?」(←訳:何かの誤解かなぁ……?)

 

 バーネットさんは、

 いったいどのような人物であったのか。

 

 膨大な資料と記録から、

 スウェイトさんは彼女の人生をゆっくりと、

 しかし細部まで鮮やかに、浮かび上がらせてゆきます。

 

 英国の工業都市マンチェスターに生まれるも、

 早くに父を喪い、

 シングルマザーとなった母に連れられ、

 きょうだいたちとともに米国へ。

 が、頼った先の親類は、

 事業が傾き、一家の面倒をみるどころではありません。

 フランシスさんたちは窮乏し、

 日々の糧も満足に得られない……。

 

 そんな苦しい暮らしを、救ったのは。

 

 結果から言ってしまうと、

 フランシスさんの文才、でした。

 

「おおゥ!」

「がるる~!」(←訳:そうか~!)

 

 フランシスさん、正規の学校教育を受けたことも、

 優秀な家庭教師に学んだこともないんです。

 それでも、英国にいた頃、

 身の周りにはいつも本がありました。

 本の虫で、

 妹や友人に”おはなし”を話して聞かせるのが大好きで。

 ただ、作家になろうと考えたことはなかったんですけれども。

 

 貧しさに悩むある日、

 フランシスさんはふと気付きました。

 

 雑誌に、物語を投稿したら?

 

「よいィあいであァ、でスゥ!」

「ぐるるるがるるぅ!」(←訳:うんうんいいぞぉ!)

 

 すんなり、とは行かず、

 ドタバタの末……

 ついに、やりましたフランシスさん!

 短編2篇が採用されて、計35ドルを獲得!

 18歳にして作家人生の始まりです!

 

「やたッ!」

「がるっるぐる!」(←訳:良かったよう!)

 

 この頃フランシスさんが書いていたのは

 児童文学ではなく、

 大人向けの小説作品でした。

 それがどうして児童文学へと変針し、

 大ヒット作『小公子』『小公女』を

 刊行するに到るのか、

 今も世界中で愛される名作『秘密の花園』が生み出されたのか、

 スウェイトさんは調べてゆきます。

 

 偉大な作家なのに、

 なぜ、悪評がつきまとうのか。

 

 噂話や悪評を越えた先にある、

 フランシスさんの生涯とは。

 

「ずッしりィ!」

「ぐるるがるぐる!」(←訳:力作で大作です!)

 

 作家として”成功”した華やかな人生と、

 フランシスさんの私生活。

 

 その両方を詳細に描き上げたスウェイトさんの労作は、

 歴史好きな方々、

 近代英文学好きな活字マニアさんにおすすめですよ。

 『秘密の花園』を愛読する方々も、

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

 

 

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~ 美味しい、をずっと探して ~

2024-04-21 22:05:05 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 たまにはァ~ぴくにッくゥ!」

「がるる!ぐるるがるる~!」(←訳:虎です!公園でお弁当~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 サクラ、フジの花の次にやって来たのは、

 春バラの季節……

 よぉし、飲み物とお弁当を用意して、

 公園や植物園へお出掛けしよう!と思いついた日は、

 はい、読書タイムも↓こ~んな楽しい御本を、どうぞ~♪

  

 

 

         ―― いわしバターを自分で ――

 

 

 著者は平松洋子(ひらまつ・ようこ)さん、

 2022年3月に発行されました。

 『週刊文春』2019年12月12日号~2021年9月9日号に掲載された

 エッセイ76作品が収録されています。

 

「たいへんなァじきィ、だッたのでスゥ!」

「ぐるるるがっるるる……!」(←訳:右往左往だったねえ……!)

 

 2019年末から2020年の始めにかけて、

 新型コロナウィルスの流行は一気に拡大しました。

 2024年の現在に立って当時を振り返ると、

 つらいこと、悲しいことばかりの時期であったなぁと

 ため息してしまいます。

 

 前代未聞の、正解など誰にも分らない苦境にあって、

 『文春』きっての人気連載である平松さんのエッセイも、

 やはり、影響を受けない訳にはゆきませんでした。

 

 気楽に、気軽に、

 飲食店さんで食事をすること、

 酒杯を傾けることは、難しい。

 直に会って、お話して取材、も難しい。

 そもそも、外出することさえ、難しい。

 

「きんきゅうゥじたいィでェ~」

「がるーるぐる!」(←訳:リモート推奨!)

 

 そんな状況だったからこそ、

 心をやわらかく、あたたかくしてくれる

 平松さんのユーモアは際立ちました。

 

 コロナ禍下での新ルールとか、制約とか制限とか、

 ハードルは多いにしても、

 楽しいこと、美味しいものを、探そう。

 

「うむうむッ!」

「ぐるるるるがるる~!」(←訳:美味しいの好きだ~!)

 

 表題作品『いわしバターを自分で』は、

 まさしく、

 ”美味しさ発見!”な1編です。

 

 もう20年前のこと、と平松さんが回想するのは、

 或るデザイン事務所さんを訪れたときの、衝撃。

 顔見知りのスタッフF君が、

 遅い昼めしなんです、と言って

 やおら作り始めたのは、

 

 オイルサーディンの缶を、パカッ。

 中身のサーディンを取り出して、

 コッペパンに、むぎゅっ。

 いただきまーす。

 

 つまり、オイルサーディンのサンドイッチ、です。

 

「ほほォ~!」

「がるるる!」(←訳:やるねえ!)

 

 こんなにかっこいい弁当風景を見たことがなかった、

 と平松さんは感嘆します。

 そして、想い起すのは、

 オイルサーディン・バター・黒胡椒・塩・レモン汁

 の材料で作る、いわしバター。

 

 コッペパン? 食パン?

 いや違う、

 いわしバターが合うのは、

 バケット!

 なにがなんでもバケット!

 

「うふふゥ、たべたいィ~!」

「ぐるる~!」(←訳:作ろう~!)

 

 材料や作り方のコツなどは

 本文154~158ページの

 『いわしバターを自分で』をご参照くださいね。

 

 平松さんのアンテナがとらえた

 美味しいもの、すてきなもの。

 苦難や不安や混乱も

 丸ごと綴った快作を、

 活字マニアの皆さま、ぜひ、一読を♪

 

 

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~ 武士の誇りを、一閃に ~

2024-04-20 22:04:04 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 むむむゥ! またしてもォ、はるのォおおそうじィ?」

「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!今度は冷蔵庫だ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 地道に続行しております、《春の大掃除》。

 今週末のターゲットは冷蔵庫まわりと、製氷機ですよ。

 拭き掃除をして、自動製氷機洗浄剤を給水タンクに投入したら、

 さあ、あとはのんびり読書……をサボって、

 本日は、こちらの映画情報を、どうぞ~♪ 

  

 

 

            ―― 碁盤斬り ――

 

 

 監督は白石和彌さん、脚本は加藤正人さん、音楽は阿部海太郎さん、

 出演は草彅剛さん、清原果耶さん、中川大志さん他の方々、

 2024年5月17日公開予定の長編映画です。

 

「つよぽんッおにいさァ~んッ!」

「ぐるるるるがるる!」(←訳:お武家さんだねえ!)

 

 朝ドラ『ブギウギ』では

 作曲家・羽鳥善一さんを演じていた草彅剛さん、

 今回はお侍さんに生まれ変わりました。

  

 物語の原案は、

 『柳田格之進(やなぎだ・かくのしん)の碁盤斬り』という、

 落語作品です。

 

 そもそもは講釈ネタであったと伝えられる『碁盤斬り』の主役、

 柳田格之進さんは、

 実直ひと筋な人柄ゆえに

 いろいろと思いがけぬ事態に巻き込まれ――

 

「しィ~ッ! そこまでッ!」

「がるるるぐるがる!」(←訳:ネタバレ厳禁です!)

 

 映画のストーリーは、

 落語とは違ったものになっているようです。

 ノベライズ作品として、

 加藤正人さん著『碁盤斬り 柳田格之進異聞』が

 既に刊行されていますが、

 はたして……?

 

 映画好きな方々も落語好きな方々も、

 5月17日の公開を、お楽しみに~♪

 

 

 

   では、ここで美味しいオマケ画像も、じゃじゃん!

   

   『メリーチョコレートカムパニー』さんの

   《はじけるキャンディチョコレート with FRUIT》は、

   パチパチはじけるキャンディをinした

   フルーツ味のチョコレートです。

   

   私ネーさのおすすめは、モモ!

   「いやいやいやッ!めろんッでスよゥ!」

   「ぐるるるがる~!」(←訳:リンゴが好き~!)

   パチパチ食感を堪能しつつ、

   皆さま、どうか穏やかな休日を♪

   

   

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~ 光か、闇か、その狭間で ~

2024-04-19 22:03:06 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 つつじがァ、ぽんぽんッ!」

「がるる!ぐるるるるがるる!」(←訳:虎です!ピンクの毬みたい!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 ハナミズキやツツジの花が咲き始めると、

 ゴールデンウィーク近し!と感じられますね。

 どこかにお出掛けしたいなぁ~とカレンダーを眺めたりしながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの新書作品を、どうぞ~♪

  

 

 

          ―― 魔女狩りのヨーロッパ史 ――

 

 

 著者は池上俊一(いけがみ・しゅんいち)さん、

 2024年3月に発行されました。

 

「おッ? たッきゅうびんッ、でスかァ~?」

「ぐるがぅ~る!」(←訳:キキちゃ~ん!)

 

 ミニ丈のブラックドレスにデッキブラシ、

 黒猫のジジくんを連れて颯爽と

 お届け仕事に飛び立ってゆくのは

 『魔女の宅急便』のキキちゃん。

 

 現代の日本で、魔女、と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、

 キキちゃんとジジくん、

 或いは映画《ハリーポッター》シリーズのキャラクターたち。

 

 つまりは、

 たまたま魔術を使ってはいても、

 基本は”愛らしくも無害な少女や少年”ですね。

 

 しかしこれらは、

 いずれも本来の魔女の姿とは大きくかけ離れている、

 と、御本冒頭の『はじめに』で

 著者・池上さんは警鐘を鳴らしています。

 

「ほんとうのォ、すがたはァ?」

「がるる……?」(←訳:黒猫は……?)

 

 ヨーロッパで《魔女狩り》が猛威を振るうこととなったのは、

 15世紀から18世紀。

 その経緯は、

 

 第1章『魔女の定義と時間的・空間的広がり』

 第2章『告発・裁判・処刑のプロセス』

 第3章『ヴォージュ山地のある村で』

 第4章『魔女を作り上げた人びと』

 第5章『サバトとは何か』

 第6章『女ならざる”魔女”――魔女とジェンダー』

 第7章『《狂乱》はなぜ生じたのか――魔女狩りの原因と背景』

 第8章『魔女狩りの終焉』

 

 と、8つの章によって

 明らかにされてゆきます。

 

「どこをォよんでもォ、こわいィ……!」

「ぐるるがるる!」(←訳:鳥肌が立つよ!)

 

 魔女の定義、魔女を見分ける、認定する――

 魔女という存在を

 率先して作り上げたのは、

 神学者や悪魔学者たち、

 司法官、知識人、といった

 宗教エリートと世俗エリートでした。

 光がふりそそぐ上り坂を着々と歩み進む

 ”選ばれた人びと”です。

 

 彼らはさらに、

 魔女を裁くシステムとして

 異端審問所を開設し、

 魔女狩りの火に油を注ぎ役目も果たしました。

 

 そして、

 魔女狩りの最盛期は、

 よく言われるような”暗黒の中世”期間ではなく、

 16世紀後半から

 17世紀後半ば、だったのです。

 

 魔女狩りが、

 中世ではなく、

 近世ないし近代初頭の出来事……だったなんて。

 

「しょうげきィ、なのでスゥ~…」

「がるるぐる!」(←訳:衝撃と怒り!)

 

 狂気の終焉を記す第8章は、

 ふぅ、少し《救い》が見えますね。

 

 魔女のしわざとされるモノって、

 妖術の結果じゃなくて、

 ちゃんと原因が説明できることなんじゃない?

 悪魔とかその手下とか、本当にいるの?

 17~18世紀にかけ、

 啓蒙主義、合理主義が広まって

 エリートたちの盲信は意味をなさなくなりました。

 魔女狩りは、はっきりと下火に。

 

「よかッたァ~!」

「ぐるがるる!」(←訳:もう大丈夫!)

 

 とはいえ、安心していいのでしょうか。

 前回記事でご紹介しました『超人ナイチンゲール』では、

 フローレンス・ナイチンゲールさんは魔女だという者もいた、

 と書かれていました。

 

 魔女狩りは終わった。

 終わった、とされているけれども、

 でも、実際には……?

 

 最新の研究を踏まえ、

 著者・池上さんが分析する

 影のヨーロッパ史論は

 歴史大好きな活字マニアさんにおすすめですよ。

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

 

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~ 夜鶯の歌を聞け ~

2024-04-18 22:05:50 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 むゥ! むしィあついィ~!」

「がるる!ぐるるぅ??」(←訳:虎です!もう夏ぅ??)

 

 こんにちは、ネーさです。

 初夏のような陽気に、衣替えで大忙しの一日となりました。

 サクラ咲く春、のどかな春よ、

 もう少し続いておくれと願いながら、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらのスーパーハイパーな伝記作品を、どうぞ~!

  

 

 

         ―― 超人ナイチンゲール ――

 

 

 著者は栗原康(くりはら・やすし)さん、

 2023年11月に発行されました。

 《クリミアの天使》と讃えられる近代医学の偉人

 フローレンス・ナイチンゲールさん(1820~1910)の

 伝記作品……なんです、けど……?

 

「たたかうゥ~てんしィ!」

「ぐるるがるぐぅるるる!」(←訳:ただの天使じゃないぞ!)

 

 英国人として知られるナイチンゲールさん、

 実は、英国生まれの英国育ち、ではありません。

 

 風光明媚なイタリアのフィレンツェ

 (当時はまだイタリア共和国ではありませんでしたが)にて、

 ひとりの少女が生を享けたのは、

 5月12日のことでした。

 

 そして、

 フィレンツェを英語読みにしたフローレンスという名を、

 少女に授けた父と母は……

 常識外れの富豪さん、だったのです。

 

「ふわァ~…おかねもちィ、でスかァ?」

「がるるぐる!」(←訳:大富豪だよ!)

 

 数年がかりの、悠々然とした新婚旅行。

 フローレンスさんも姉も、そののんびり旅行の最中に生まれ、

 さらにまた、あちらの都市、こちらの町、と

 旅を続けながら育って、

 英国にそろそろ戻ろうか~となったのも、

 母・ファニーさんが

 豪勢なお屋敷で華麗な社交生活をする気満々になったから?

 

 そう、ナイチンゲール・ファミリーがお付き合いするのは、

 英国やフランスの社交界の、

 いまをときめく花形の御婦人、

 貴族や富豪さん、優秀と評判の知識人さんたち。

 

 学問なんて、いらない。

 理念も志望もなくていい。

 ちょっとフランス語を喋れて、刺繍が出来れば、

 当時の若い女性にとっては理想的と言える生活が待っていて、

 フローレンスさんもその輪になじみ……

 

 いや、無理。

 むりムリ無理でした、まったく無理!

 

「だッ!」

「ぐるっ!」

 

 最初の頃はね、フローレンスさんも

 ”華やかな社交界”ってヤツに染まりそうになったんです。

 けれども、いうなれば、

 フローレンスさん、収まり切らなかった、んですね。

 

 知性優れた人びとと語らい合うのは、

 リッチに着飾るのは、

 悪くないけど、何かが違う。

 

 それよりも私は、私は。

 

 神の声を聞く。

 

 天職を、選び取る。

 

「ふむむゥ、それがァ~」

「がるるる?」(←訳:看護の道?)

 

 近代看護、だけではありません。

 今日(こんにち)、

 フローレンス・ナイチンゲールさんの名を検索すると、

 そこに記されているのは、

 社会起業家、統計学者、看護教育学者。

 

 そんなジャンルへ、

 19世紀の当時、

 女性には全く門戸が開かれていなかったジャンルへ、

 そもそも看護などという

 存在すら認められていなかった荒野へ、

 どう踏み入り、視界を覆う雑草をなで斬りにし、

 邪魔をするツタをぶっちぎって叩き潰し、

 泥道を舗装して土地を平らに拓いて、

 柱を立て、屋根を整えていったのか。

 

 著者・栗原さんは、

 巧みなユーモアと強靭な分析力で

 フローレンスさんが歩いた道を

 私たち読み手の眼前に再構築してゆきます。

 

 彼女は、どんな時代に生きたのか。

 どんな思いで走っていったのか。

 

「いまこそォ~いてほしいィ!」

「ぐるがるぐるる!」(←訳:命を救う偉人に!)

 

 全活字マニアさんにおすすめしたい快作です。

 本屋さんで、図書館で、

 ぜひ、探してみてくださいね~♪

 

 

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~ 図録に、拍手! ~

2024-04-17 22:03:22 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 きょうはァ、きょうりゅうゥ~きねんびィ、でスよゥ!」

「がるる!ぐるるるるがるる~!」(←訳:虎です!恐竜研究の始まり~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 およそ100年前――1923年(大正12年)4月17日、

 米国人動物学者ロイ・チャップマン・アンドリュースさんが

 ゴビ砂漠を目指し、北京を出立しました。

 5年に及んだ探検は、本格的な恐竜研究の嚆矢とされています。

 アンドリュースさん&チームに尊敬の拍手を送りながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

         ―― 川瀬巴水 旅と郷愁の風景 ――

 

 

 現在、東京・八王子市の八王子夢美術館で開催中(~6/2)の

 『川瀬巴水 旅と郷愁の風景』展の図録です。

 『KAWASE HASUI Travel and nostalgic landscape』

 と英語題名が付されています。

 

 ↓こちらが展覧会入口の様子ですよ。

  

 先日のこと、

 以前に展覧会情報でご案内しました

 『川瀬巴水 旅と郷愁の風景』展を観賞したのですが、

 巴水さんの作品の素晴らしさはもとより、

 図録が本当にすばらしい!

 

 なので、今回はちょっと変則的であるのは承知の上で、

 展覧会会場で販売されている図録をご紹介いたします。

 

「おもいィ~!」

「ぐるるぅ!」(←訳:大判だぁ!)

 

 縦29.5㎝×横23㎝、厚さ2.2㎝……

 重いので気をつけてくださいね、と

 受け取る時に心配されたくらい、どっしりした図録です。

 

 展覧会の会場内部は、

 作品保護のために照明を暗くしてありましたから、

 実を言いますと、作品の細部が見難かったのですけど、

 図録では心配いりません。

 すべての作品図版が、とてもクリア!

 ていうか、印刷の精度も明度も本当にレベルが高い~!

 

「いちりゅうゥ、なのでス!」

「がるるぐる!」(←訳:嬉しい驚き!)

 

 さらに。

 解説の文章や、

 渡邊章一郎さん(渡邊木版美術画廊店主さん)と

 美術史家・岩切信一郎さんの対談、

 巴水さん御自身による木版画制作過程の説明写真、

 巴水さんの旅の記録、

 評論、年譜といった資料編も大充実!

 

 断言します。

 私ネーさ、あれやこれやの展覧会の図録を

 ちょこまかと買い集めてきました。

 その中でも確実に、

 《買って良かったわ、これ!》

 に属する一冊(一部)です。

 

 本文224ページの、吉田洋子さん著

 『川瀬巴水の洋画研究―イギリスの挿絵画家からの影響』

 にはもう、泣きそうになりました。

 そう、そうです、こういう研究を、論文を読みたかった!

 吉田さんに全力で拍手を!

 

「ぱちぱちぱちィ!」

「ぐるるがるぐるる!」(←訳:書籍化してほしい!)

 

 ただひとつ残念なことは、

 調べてみましたところ、

 この図録は一般書店さんでの販売はしていないようで、

 ネット書店さんのリストにもありません。

 つまり、入手するには、

 美術館へ行くしかない……のかな?

 

「ふァいッ! さくひんッ、みましょうゥ!」

「がるるるぐるる!」(←訳:それから図録を!)

 

 展覧会『川瀬巴水 旅と郷愁の風景』は、

 2024年6月2日まで。

 

 八王子市夢美術館は、大型ミュージアムではなく、

 ミュージアムショップも

 受付に併設された小ぶりなショップですけれども、 

 巴水さん作品の絵葉書なども並んでいて、

 売れ行き好調と見えました。

 

 作品を観たい~!図録欲しいわ!

 と心が騒ぐ巴水さんのファンの方々は、

 ぜひ、八王子市夢美術館へお出掛けしてみてくださいね♪

 

 

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