テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

夢心地の、美人画。

2018-10-31 21:57:16 | ミュゼ
「こんにちわゥ、テディちゃでッス!
 はッぴきィ~はろうィんッ!」
「がるる!ぐるっるがるぐるーる!」(←訳:虎です!トリックオアトリート!)

 こんにちは、ネーさです。
 皆さま、ゆったりのんびりお家ハロウィンしてますか?
 本日はカボチャ料理やお菓子を堪能しながら、
 読書をサボって、
 こちらの展覧会情報を、どうぞ~♪

  



         ―― 美人画の四季 ――



 栃木県日光市の小杉放庵記念日光美術館展示室にて、
 会期は201年9月15日~11月11日
 (月曜休館、ただし祝日の場合は開館して翌日休館)、
 『培広庵(ばいこうあん)コレクション展』と副題が付されています。

「とちぎィ~けんッ?」
「ぐる!」(←訳:日光!)

 ええ、ちょうど今週末あたりは日光市周辺の紅葉が
 美しく色付いている頃でしょうか。
 その日光の、小杉放庵(こすぎ・ほうあん)記念美術館で
 現在開催されているのは、
 《美人画》の名品を揃えた企画展です。

  

「わおゥッ! はつこうかいィ、なのでス♫」
「がるるる~!」(←訳:きれいだ~!)

 鏑木清方さんの作品
 『初雪』(1912年頃)に描かれているのは、
 開けた障子の間から
 音もなく降る雪片を見遣る美女ひとり……。

 さらに、
 竹久夢二さん、山川秀峰さんや、
 展覧会場である地元・栃木県出身の小川雨虹さん他、
 明治から昭和にかけての画家さんの作品が
 展示されていますよ。
 
  

「こッちのもォ、いいなァ~♪」
「ぐるるるがる!」(←訳:松園さんだね!)

 近代美人画の代名詞ともいえる
 上村松園さんの作品も出展されています。
 『桜狩の図』(1935年頃)ですって。

「ゆめのォようなァ~」
「がるるぐるるる!」(←訳:日本の四季の美!)

 お車では日光インターから約2km
 電車では東武もしくはJRの日光駅からバスで5分&徒歩3分、
 東照宮のちょっと手前、という場所にある
 小杉放庵記念日光美術館へ、
 アート好きさんも美人画マニアさんも、
 ぜひ、お出掛けを♪
 

 


    さあ、ではここで“トリックorトリーツ!”なオマケ画像も!
   
    『ブルボン』さんの
    《ミニビットアソート ハロウィンデザイン》と
   
    『森永製菓』さんの
    《チョコボール パンプキン味》!
   
    「いろんなァ、きょろちゃんッ!」
    「ぐるるるる!」(←訳:カワイイぞ!)
    笑顔をくれる美味しいお菓子とともに、
    皆さま、ハッピーハロウィン!


コメント

― 手をたずさえて ―

2018-10-30 22:19:06 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 かぶゥでスかッ、だいこんッでスかッ?」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!ボクはカブ派!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、秋って根菜が美味しいんですよね。
 朝夕は寒くなってきましたから、
 カブのスープ(コンソメ味)の仕込みをしながらの読書タイム、
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



         ―― 世界史を変えた13の病 ――



 著者はジェニファー・ライトさん、原著は2017年に、
 日本語版は2018年9月に発行されました。
 英語原題は
 『GET WILL SOON:History's Worst Plagues the Heroes Who Fought Them』、
 “病とヒトの闘いの歴史”を探るノンフィクション作品です。

「ありそうでェ~なかッたのでス!」
「ぐるるがるる!」(←訳:病気の歴史本!)
 
 先日ご紹介しました『史上最悪の破局を迎えた13の恋の物語』では、
 ヘンリー八世やエリザベス・テイラーさんたち
 有名なカップルの出会いと別れを描いた著者・ライトさん、
 この御本でテーマにしているのは――

  《人類と病》。

「れきしをォかえるゥ、びょうきィ~…?」
「がーる?ぐるるる?」(←訳:えーと?何だろう?)

 私ネーさも、御本の題名を見たときは
 う~ん?と悩みました。

 まず思い浮かぶのは、結核……?
 あとは、そう、
 赤死病、じゃなくて黒死病、とか……?

「まだまだァ、あるのでスゥ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:危険な病気が!)

 著者・ライトさんが
 真っ先に取り上げているのは、
 
 『アントニヌスの疫病
  ――医師が病気について書いた最初の歴史的記録』。

 ローマ帝国衰亡の理由は
 ここに記された疫病が原因だ!と
 ライトさんは指摘します。
 
 疫病の正体は、発疹チフスか、麻疹か、天然痘か、
 特定できてはいませんが、
 総死亡者数は1000万人、
 おそらくは1800万人を超えていた……?

「ううゥ、こわいィ~!」
「がるぐるる~!」(←訳:膝が震える~!)

 続いて取り上げられるのは、
 腺ペスト、ダンシングマニア、
 梅毒、結核、コレラなど
 聞き覚えがある病名が挙げられていますが、
 それらに混じってただひとつ、
 異色といえる《病》の名に
 私たちは慄然とさせられます。

 それは、

 『ロボトミー』。

「……それはァ、びょうめいィでスかッ?」
「ぐるるがぅるるる?」(←訳:手術名じゃなくて?)

 ライトさんは『ロボトミー』の章に
 次のような副題を付けています。

 『人間の愚かさが生んだ《流行病》』――

 ヒトの手によって生み出された疫病、
 自然が産み落とした病ではなく、
 ヒトが始め、
 ヒトによって広められた病を、
 病を広めた者たちを、
 ライトさんは容赦なく糾弾します。

 ヒトからこころを、知性を奪う、
 そんなことがあってはならない!

「うんうんッ!」
「がるるぐる!」(←訳:絶対にだめ!)

 そして最後の、13番目に取り上げられているのは、
 『ポリオ』。

 ここでは『ロボトミー』とは反対に、
 ヒトが手を携えあって疫病に立ち向かう姿が描かれます。

 莫大な利益を得られるワクチンの特許を、
 ワクチンの発明者ソークさんは
 取得しませんでした。

 特許は誰のものでもない、
 太陽が誰のものでもないように、と言って。

「そのォ、こころざしィ!」
「ぐるるるるる!」(←訳:あたたかいね!)

 病とは、何だろう。
 疫病に対して、どう戦えばいいのか。
 
 深く深く考えさせられる、
 全活字マニアさん必読の一冊を、ぜひ!
 

 
 
コメント

~ おしゃべりは、銀幕トリビア ~

2018-10-29 22:12:48 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 みわくのォ~ほかほかッ♪」
「がるる!ぐっるるがーる!」(←訳:虎です!あったかフーズ!)

 こんにちは、ネーさです。
 コンビニエンスストアに入ると、
 おでん、お饅頭、といった温かなフーズのコーナーに
 ふらふらと招き寄せられてしまう秋ですね♪
 本日の読書タイムは、
 お喋り好きな常連さんが何故か吸い寄せられてしまう
 BARを舞台にしたミステリ作品を、
 さあ、どうぞ~!

  

    
 
         ―― 銀幕のメッセージ ――


 著者は鯨統一郎(くじら・とういちろう)さん、2018年7月に発行されました。
 『女子大生 桜川東子の推理』と副題が付されています。

「おしゃべりィ~ちえェくらべッ!」
「ぐるがるぐる!」(←訳:いや推理合戦!)

 渋谷区にあるバー《森へ抜ける道》では、
 今夜もまた、

 店のマスター・常連の山内さん・工藤さんたち3人の“ヤクドシトリオ”、
 アルバイトのいるかちゃん、
 お酒に強いだけでなく
 推理力にも長けている桜川東子(さくらがわ・はるこ)さん

 という面々が集っては、
 お酒を味わい、
 美味しいツマミに舌鼓を打っておりますが……

「あれッ? このォひとはァ?」
「がるるぐるるる?」(←訳:新顔のお客さん?)

 《スターウォーズ》シリーズは
 どの作品から観るべきだろう?などと
 皆で話しているところへ、
 やってきた一見(いちげん)さんは、
 若いイケメンさんでした。

 千木良(ちぎら)と名乗ったその青年の名刺には、
 “映写技師”と書かれていて、
 場はいっそう盛り上がります。

 《ゴジラ以外でいちばん好きな怪獣は?》
 《好きなゴジラ女優さんは?》
 《ゴジラの原作者さんは?》 

「うむふゥ! とりびあァでスねッ!」
「ぐるがる!」(←訳:映画雑学!)

 話はあちこちへ飛びつつ、
 やはり自然と、
 世を騒がす事件へと
 一同の興味は移ります。

 或る事件で、
 現場にダイイングメッセージが残されていた――

 メッセージの、真意とは?

「それがァ、わかればァ~…」
「がるるぐる!」(←訳:犯人も解る!)

 この御本に収録されている、

 『帝国のゴジラ』
 『崖の上のファンタジア』
 『スパイはつらいよ』

 ……と、3編の題名が並べてみますと
 どんな映画が作品の中でネタにされているのか、
 推測できますけれど、
 さて、
 映画のトリビアと、
 事件のトリックとが
 いったいどう結びつくんでしょう?

「ねたばらしィ、げんきんッでスからッ!」
「ぐるるがるる!」(→訳:続きは御本で!)

 ミステリ好きさんにも
 映画好きさんにもおすすめの力作、
 シリーズ次作はどうなっちゃうの?とハラハラしながら、
 皆さま、ぜひ、一読を~♪
 
 
 
 
コメント

翼よ、どこどこまでも。

2018-10-28 22:16:20 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 しまッたでス! わすれちゃッてたでスゥ!」
「がるる!ぐるがっるー!」(←訳:虎です!昨日だったー!)
「ぷんすかッ!」

 こんにちは、ネーさです。
 はい、すっかり失念しておりましたが、
 10月27日は《テディベアの日》だったでした。
 えー、何らかのお祝いは改めて後日……ということにして、
 本日は、クマとは無縁の読書タイムを、
 さあ、どうぞ~♪
 
  



      ―― パラダイス山元の飛行機の乗り方 ――



 著者はパラダイス山元(ぱらだいす・やまもと)さん、
 単行本は2013年9月に、画像の文庫版は2018年4月に発行されました。
 日本を代表するマンボミュージシャンにして、
 《マン盆栽》家元、
 会員制高給餃子店《蔓餃苑》苑主、
 とどめは
 グリーンランド国際サンタクロース協会公認サンタクロース!
 である著者・山元さん、実は……

「ひこうきィだいすきィ~!」
「ぐるがぅる!」(←訳:航空ファン!)

 え? サンタクロースなんでしょ?
 だったら飛行機じゃなくて、
 トナカイたちを駆って空を飛べばいいじゃん!

 と考えるのは早計です。
 
  《トナカイのソリはクリスマスイブの夜以外は使用禁止》

 っていう厳命が、
 グリーンランドに住む長老サンタクロースさんによって
 各国のサンタさんたちに出されているんですから。

 よって、毎年行われる
 デンマークの世界サンタクロース会議、
 ノルウェーでのコン人サンタクロースの慰労会等へは。

「そりィじゃなくてェ~」
「がるるる!」(←訳:飛行機で!)

 かつては、自他ともに認める鉄道ファン。
 
 趣味が高じて、
 工業デザイナー時代には
 わたらせ渓谷鐡道の車両デザインを手掛けた山元さんが、
 その情熱を
 鉄道から飛行機に向けたなら。

「すーぱーこうくうゥまにあァのォ!」
「ぐるがる!」(←訳:誕生だね!)

 スーパー航空マニア・山元さんは、
 名古屋でのお仕事のため
 東京→名古屋の新幹線を使ったりしません。

 成田→名古屋、の空路。

 いや、お気に入りは、
 羽田→沖縄→名古屋、かなぁ。

 羽田→伊丹→いわて花巻→名古屋(小牧)や、
 羽田→香港→名古屋、
 いやいやいや、
 羽田→フランクフルト→名古屋、
 という手もあるぞ。

「ふァ? どいつゥけいゆでェ~なごやッ??」
「がるるっるるるー!」(←訳:どうなってるのー!)

 山元さんのスペシャルなレクチャーは
 さらに続きます。

   航空会社の特別なメンバー資格を得るには?

   そのメンバー資格を最短で獲得するにはどうすべき?

   プロペラ機に乗るのって、ああ楽しい♪

   特典航空券でファーストクラスに乗りたいのなら、
   闘いは355日前に始めよ!

「……ふぁァ~…」
「……ぐるぅ~…」

 御本の巻末には、
 読む者の度肝を抜く
 《1年間1024回搭乗の全記録》や
 文庫版特別対談
 『三森すずこ×パラダイス山元』
 も収録されています。

 航空ファンの真髄、ここにあり!
 と胸を張る山元さんの笑顔が見えてくるような、
 楽しくも畏怖すべきマニアな一冊、
 旅エッセイ好きな活字マニアさんにおすすめです。
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♫




 
コメント

署名は、語る。

2018-10-27 22:23:59 | ミュゼ
「こんにちわァ、テディちゃでッス!
 わわッ! がいこつゥくんッ!」
「がるる!ぐるるがるる~!」(←訳:虎です!妖精もいるよ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 ハロウィン間近の週末だからでしょうか、
 ガイコツくんや黒猫ちゃんに化けたり、
 魔法使いの杖、魔女の帽子など小道具で
 仮装しているチビっ子ちゃんたちを見かけましたよ。
 お菓子をたくさん貰えるといいね~♫と応援しつつ、
 さあ、本日は読書をサボり、
 こちらの展覧会情報を、どうぞ~!

  



      ―― ノーベル物理学賞の科学者たち ――



 東京・日野市の明星大学 MEISEI GALLERY にて、
 会期は2018年10月8日~12月22日
 (日曜・祝日・大学行事日・臨時休館日は休館)、
 『明星大学貴重書コレクション展』と副題が付されています。

「もうゥすぐゥ、じゅしょうゥしきィ~でスかァ?」
「ぐるぅーるるる!」(←訳:スウェーデンで!)

 ノーベル賞各部門の受賞者さんが発表されるのは、
 毎年10月。

 そして、授賞式は、
 アルフレッド・ノーベルさん(1833~1896)の命日、
 12月10日に行われる、と決まっているんですが、
 歴代の受賞者さんの中で、
 最も有名な御方といえば――

「じょせいィではァ、このおかたァ!」
「がぅるーぐる!」(←訳:キュリーさん!)

  

 はい、↑上の画像は、
 マリー・キュリーさんの実験室ノートで(1919~1933)。

「だんせいィはァ、もちろんッ!」
「ぐる~!」(←訳:博士~!)

 ↓下の画像は、ノーベルさんの肖像と、
 初公開となるアルベルト・アインシュタインさんの著書
 『一般相対性理論の基礎』(初版)と
 手紙(1951年、直筆サイン入り)です。

  

「ふわァ~…おてがみィ~…!」
「がるるぐるる~!」(←訳:本物のサイン~!)

 この展覧会では、
 明星大学が所蔵する
 ノーベル物理学賞を受賞した科学者さんの
 貴重な直筆資料が展示されます。

  《科学者たちが、どのように研究をしたのか》

 を知りたい御方は、
 入場は事前予約制になっていますので、
 明星大学の資料図書館予約フォームから
 あらかじめ御予約の上、
 お出掛けくださいね~♪

 



    では、ここでオマケ画像も~♫
   
    『虎屋』さんの
    《紅茶(紅茶入り羊羹》は――
    「かわゆいィ~みにようかんッ!」
    「ぐるがるぐる!」(←訳:国産紅茶使用!)
   
    他に《はちみつ》や
    《抹茶》などの種類もある小型の羊羹の箱には
    『お菓子のしおり』も同封されていました。
    英訳文が併載されているこのミニパンフが
    とても可愛いんですよ。
    「あじわいィつつゥ~」
    「ぐるるがるる~♪」(←訳:読んでみてね~♪)
    明日はパレードだ!仮装をするぞ!という御方も
    いやぁ~仮装はパスだ!という御方も、
    どうか穏やかな休日を。
    
    
    
コメント

~ 見はるかせば、長い壁 ~

2018-10-26 22:21:38 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はやくもォ~らいねんのォはなしィ!」
「がるる!ぐるがるるる!」(←訳:虎です!発表されたよ!)

 こんにちは、ネーさです。
 現地時間25日、フランスでツール・ド・フランス2019の
 コースプレゼンテーションが開催されました。
 ふむふむ……ベルギーを開幕地として、
 石畳(パヴェ)コースは初日のみ、 
 中央山塊とアルプスでの登坂コース多し?
 これは難しいレースになりそうだわ。
 脱落しちゃう選手さんも少なくなさそう……と
 ちょっぴり心配&大いに期待しつつ、
 さあ、ここからは読書タイムです。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♫
 
  



           ―― 長く高い壁 ――



 著者は浅田次郎(あさだ・じろう)さん、2018年2月に発行されました。
 『The Great Wall』と英語題名が付されています。

「ふァ~…さみしィ~ことろォ、なのでス~…」
「ぐるがるるぐる?」(←訳:人がいないねえ?)

 乾ききった一面の土漠。
 とぼしい草を食む羊たちの群れ。
 目線を上げれば、岩肌と、険しい山道。

 気の滅入るような風景ですが、
 やがて、険しい道を登り、
 唐松の森を抜けた先には。

「わおぅ! すごいィ~!」
「がるる!」(←訳:長城だ!)

 小さな蒙古馬の背から、
 作家の小柳逸馬(こやなぎ・いつま)さんは
 感嘆の声をあげました。

 視界がひらけ、
 山脈の稜線に連なる長い城壁――
 万里の長城がはっきりと眺望できます。

「でもォ……しずかァすぎまスよゥ?」
「ぐるっるがるるぐるぅ?」(←訳:長城って観光地でしょ?)

 ええ、現在の万里の長城は、観光地化され、
 内外の観光客さんで大賑わいの場所でしょうけれど。

 小柳さんが長城の威容に感心したのは、
 1938年、秋。

 のんびり観光なんて、とてもムリです。

「むむゥ!つまりィ、じだいィはァ~…」
「がるる?」(←訳:戦時中?)

 小柳さんが日本を離れ、
 大陸へ渡った理由もそこにありました。

 従軍作家として、日本の新聞に
 戦争の様子を寄稿することが、
 小柳さんの目下のお仕事……のはず、でしたのに。

 あてがわれた北京の宿で
 本格的に執筆にかかろうとした途端、
 小柳さんに《命令》が下されます。

 行く先、不明。
 目的、不明。
 何もかも不明だらけの、
 逆らうなど許されない《命令》が。

「ふきつなァよかんッ、ひしひしィ!」
「ぐるがるるるるるる!」(←訳:でも逃げられないし!)

 はたして、
 連れてこられたここ――
 万里につらなる長く高い壁で
 小柳さんを待っていた難事とは?

「うゥ~むッ、これよりィさきはァ~」
「がるるるぐるぅるるる~」(←訳:ネタバレしちゃうから~)
「すとッぷゥ!」

 作家の小柳逸馬さん、という名に
 『林不忘』『谷譲次』そして『牧逸馬』と
 三つのペンネームを使い分けた作家、
 長谷川海太郎(はせがわ・かいたろう)さんを
 思い浮かべる活字マニアさんもおられるかもしれません。

 《丹下左膳》、《新岩窟王》、
 探偵小説や実録ものなどで人気を博した売れっ子作家さんの存在が
 従軍作家・小柳さんに投影されているのでしょうか。
 それとも、
 小柳さんのキャラクターは
 著者・浅田さん御自身のもの……?

 と、いくらでも“深読み”できる
 異色のミステリ作品、
 全活字マニアさんにおすすめです。
 ぜひぜひ、一読を~!

 

コメント

訪ねよう、大阪・神戸・京都の本屋さん!

2018-10-25 22:10:33 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 どくしょォしゅうかんッ、かみんぐゥすーんッ!」
「がるる!ぐるるがるるるぅ!」(←訳:虎です!明後日からですぅ!)

 こんにちは、ネーさです。
 2018年の読書週間は、
 10月27日から11月9日まで!
 また、10月27日は《文字・活字文化の日》に制定されました。
 この秋も本を読みまくるぞ~!と腕まくりしながら、
 本日の読書タイムは、
 こちらの雑誌を、さあ、どうぞ~♫
 
  


 
         ―― SAVVY 2018年12月号 ――
 


 月刊誌『SAVVY(サヴィ)』の最新号は、現在発売中です。
 上の画像からもお分かりのように、
 この号の特集は、
 『大阪 神戸 京都のいま行きたい本屋70』!

「ずらずらァ~ッとォ!」
「ぐるるるがるる~!」(←訳:本屋さん尽くし~!)

 本屋さん特集とは、
 ああ、なんて素晴らしいことでしょう♪♫
 こういった企画モノって、
 たま~に『BRUTUS』でやってますけれど、
 ブランドのお洋服特集やグルメ特集、
 映画&アート特集に比べると、
 ちょっと……いえ、だいぶ地味でしょ?

「じみィだけどォ~!」
「がるるるるる!」(←訳:魂こめてます!)

 紹介されている70軒の本屋さんは、
 個人書店さん、
 大型書店さん、
 商店街の小さな古書店さん、
 特定の分野に強い新刊書店さん、
 夜だけ開店する本屋さん、
 書庫とバーが融合した本屋さん……

「わふゥ!いいィなァ~♪」
「ぐっるがるるる~!」(←訳:行ってみたいね~!)

 《バスでぐるっと、半日京都本屋めぐり》、
 《歩いて行く、半日大阪本屋めぐり》
 などなど、
 本好きさんには垂涎のページが続きますが、
 それだけではなく。

 『紙とペンと万年筆』

 という第2特集にもね、
 どうしようもなく顔がニヤけちゃうんです!

「わおォ♪ ちいさなァせんもんてんさんッ!」
「がるるぐるる!」(←訳:印刷所さんも!)

 大阪、京都のノートや手製本を扱うお店、
 黒ボールペンの定番製品探し、
 万年筆とインクのお話。

 特に、神戸・栄町にある紙のお店
 『plage(プラージュ)』さん、素敵です♫

 店主さんがヨーロッパで見つけた
 “日本にあまり流通しないもの”、
 画材屋さんの商品棚には置いていないもの……。
 
「こういうゥおみせをォ~」
「ぐるがるるぐるるる!」(←訳:旅の目的にしたいね!)

 関東に住む私たちにとって、
 本屋さんも、
 紙のお店、文具のお店も、
 “旅のついで”ではなく、
 “旅の目的”にしたいなるところばかり。

 『SAVVY』は関西を中心に発売されている雑誌ですが、
 東京圏の大手書店さんの店頭、
 ネットの書店さんでも入手できます。
 活字マニアさん&文具好きな御方は、
 ぜひ、一読を♪


 さて、木曜日恒例となりましたTwitter更新です。
 おヒマでしたら、

   こちら

 を覗いてみてくださいね。

 
コメント

~ 日本橋で、《見仏》 ~

2018-10-24 21:51:10 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ……はふゥ~、やぱりィ~…」
「がるる!ぐるるがるるぐるる?」(←訳:虎です!やらなアカンですか?)

 こんにちは、ネーさです。
 深まる秋、あふれる本棚。
 ……これはやはり、大掃除を前倒しせねば、と
 本棚を見上げて溜め息しております。
 それにしても、どこをどう片付けたものか。
 いっこうに名案が浮かばない週の半ばは、
 読書をサボり、こちらの展覧会情報を、どうぞ~♫

  



         ―― 仏像の姿(かたち) ――



 東京・中央区日本橋の三井記念美術館にて、
 会期は2018年9月15日~11月25日
 (月曜休館、ただし祝休日の場合は開館して翌火曜日が休館)、
 『~微笑む・飾る・踊る~ 仏師がアーティストになる瞬間』
 と副題が付されています。

「ここでもォ、ぶつぞうゥ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:なんたる人気!)

  

 先日は、上野の東京国立博物館平成館で開催中の
 『京都大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ』展を
 御紹介いたしましたが、
 こちら日本橋でも
 《仏像》をテーマにした特別展が
 人気を集めておりますよ。

「むむむッ? きのォせいィかなァ~??」
「がるるるぐる?」(←訳:躍動感がある??)

 そうね、上の画像の2枚とも、
 “動き”が感じられる像が写っていますよね。

 いちばん上の、チラシ(フライヤー)表面の画像は

 『不動明王立像 (鎌倉時代・個人蔵)』、

 次の画像の右下に写っているのは

 『伽藍神立像 (鎌倉時代・奈良国立博物館蔵)』。

「あくてぃぶゥ!」
「ぐるるーるがるる!」(←訳:アスリートみたい!)

  

 仏像と、仏像の作者=仏師の豊かな感性と独創性、
 高度な技術に光を当てるこの展覧会では、
 ユニークなコラボレーションも行われています。

 東京藝術大学文化保存学(彫刻)の協力を得て、
 仏像の摸刻作品、修復作品なども
 出展されているんですよ。

「ふるゥ~いィさくひんのォ、ほぞんとォけんきゅうゥ!」
「がるぐるる!」(←訳:大事だよね!)

 平安時代に、
 鎌倉時代に生きた仏師さんが
 それぞれに究めた“かたち”の現在――

 《見仏》マニアさんは、
 リニューアルが進んで街全体が華やぐ日本橋へ、
 ぜひ、お出掛けしてみてくださいな♪




    
    さあ、ここからはスペシャルなオマケ画像を、はい!   
   
    ↑こちらは、
    八王子のJazz Bar & Cafe『ROMAN(ロマン)』さんの
    《玉子サンド》~!!
   
    「おいしそうゥ!」
    「ぐっるるがる!」(←訳:ふっくら玉子!)
    関西風のダシがきいた玉子サンドではなく
    お塩をひとつまみ加えただけの味付け、
    パンにうっすらマヨネーズを塗って、
    というシンプルな玉子サンドです。
    このお店はカツサンドも有名なんですけど、
    私ネーさのイチ推しは玉子サンド!
    (お店の詳細については『ROMAN』さんのHPを
     御覧くださいね)
    ピクニックのお供におすすめです♪



    
    
コメント

南へ、南へ、どこまでも。

2018-10-23 22:28:53 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 しゅッぱんしゃさんはァ、おおさわぎィ~♪」
「がるる!ぐるぅがるる!」(←訳:虎です!そりゃそうさ!)

 こんにちは、ネーさです。
 皇后陛下の愛読書は、
 P・G・ウッドハウスさん著《ジーヴス》シリーズ!
 と判明して、出版社さんへの問合せ&注文の電話が鳴り止まないとか。
 いや~活字マニアの私たちには嬉しいニュースですね♫
 秋の読書週間がこれでいっそう盛り上がることを望みつつ、
 さあ、今日も読書タイムです。
 本日は、こちらの新書を、どうぞ~!

  



         ―― ゴッホのあしあと ――



 著者は原田マハさん、2018年5月に発行されました。
 『日本に憧れ続けた画家の生涯』と副題が付されています。

「ごッほさんッ、いつのォじだいィもォ~だいにんきィ!」
「ぐるがるぐるがる!」(←訳:西欧でも日本でも!)

 フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホさん(1853~1890)。

 著者・原田さんの
 小説『たゆたえど沈まず』の主人公は、ゴッホさんです。

 そこには、ゴッホさんの弟・テオさんをはじめ、
 同時代に生き、
 ゴッホさんと係わった人々も活写されていましたが、
 それでもやはり、主人公はゴッホさんでした。

 いまなお――
 というより、いまにしてようやく、
 世界中で高く評価され、
 これ以上はないというほどの高額で
 作品が売買されている画家・ゴッホさん。

 彼の、小説とは別の足跡を、
 原田さんはこの御本の中で追いかけます。

「ひかりをォ、もとめてェ~」
「がるぐる!」(←訳:南へ南へ!)

 ヨーロッパ大陸の北域に生まれた多くのアーティストさんが
 そうだったように、
 ゴッホさんの生涯も“南の明るい光”を探し求めての
 旅だったのかもしれません。

 原田さんはそこへ
 新たな解釈を付け加えます。

 母国オランダから南へ、
 パリへとやって来てはみたものの、
 ゴッホさんはこの華やかな芸術の都と
 正面きって向かい合うことを避けた――

 大好きな浮世絵のような、
 明るい光、
 南の光を求めてのアルル移住、というのは
 言い訳である。

 南への脱出は、まぎれもなく“都落ち”なのだ――

「あうゥッ、そッ、そうなのッ??」
「ぐるるるがるる~!」(←訳:そんなの悲しい~!)

 悲しい脱出行は、
 ゴッホさんを救ったのかといえば……
 答えは複雑です。

 ゴッホさんは病み、
 自ら幕を引いてこの世を去る結果になりました。

 しかし、創作活動に関してなら?

「なにかをォ、みつけたのでスゥ!」
「がるぐるがるぐる!」(←訳:星に月に風に木々!)

 ゴッホさんの最もゴッホさんらしい作品、
 『星月夜』や『アイリス』といった油彩画は、
 明るい陽光こそ射してはいても、
 パリから遠く離れた寂しい地の果て、
 “都落ち”したあげくの、
 わびしい部屋で描かれたものでした。

 さみしさ、わびしさと対極にあるような
 『星月夜』に接し、
 原田さんは思います。

 《ちょっと怖くて異常なほど美しい》――

「うずまくゥ、よぞらッ!」
「ぐるがる!」(←訳:星の咆哮!)

 思いを抱えつつ、
 原田さんは歩きます。
 
 終焉の土地、オーヴェル=シュル=オワーズへ。
 ゴッホさんの、命日に。

「ええッ!」
「がるぅ!」

 冷静さを敢えて振り捨て、
 感情のままに、
 ゴッホさんの足跡を辿る。
 希望も絶望も、光も影も背負って。

 アート好きな御方に、
 とりわけゴッホさんのファン諸氏さんに
 おすすめの一冊です。
 本屋さんで、図書館で、
 ぜひ、探してみてくださいね~♫


コメント

《宇宙》を拾い読み。

2018-10-22 22:17:00 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 りゅうせいィ~そうさくちゅうゥ~♪」
「がるる!ぐるるがるるるる?」(←訳:虎です!今日は見えるかな?)

 こんにちは、ネーさです。
 ここ数日はオリオン座流星群のピークらしいですね。
 空気も乾燥していて、
 お星さまがきっきり視える……かもしれない時季には、
 読書タイムもこ~んな御本を、どうぞ~♫

  



       ―― 忙しすぎる人のための宇宙講座 ――



 著者はニール・ドグラース・タイソンさん、
 原著は2017年に、日本語版は2018年9月に発行されました。
 英語原題は『ASTROPHYSICS FOR PEOPLE IN A HURRY』、

 《分厚い本を読む時間はないが、
  それでも宇宙のことをしりたい、そんなすべての人へ。》

 と、冒頭に掲げられているこの御本、
 世界125万部のベストセラー!なんですって。

「うちゅうのォ、きそちしきィをォ~」
「ぐるるるるる!」(←訳:コンパクトに!)

 著者・タイソンさんは、
 アメリカ自然史博物館の天体物理学者さんにして、
 ツィッターフォロワー1200万超、
 人気TV番組『コスモス:時空と宇宙』の
 ホストを務めている御方です。

 なので、
 とにかく分かりやすさ優先の内容かと思ったら。

「あまいィのでスゥ!」
「がるるぐるがる!」(←訳:予断はダメです!)

 そうなのよね、
 私ネーさ、本文が始まってすぐ、
 一般相対論、量子力学、量子重力理論、
 という理系単語の連打を浴びて
 ギブアップしそうになりましたが。

 いやいや、ここが踏ん張りどころです。
 分かる分からないは別にして、
 しぶと~く読み進んでゆくと……。

「すこォ~しずつゥ~…」
「ぐる!」(←訳:光が!)

 文系の読者さんにとって
 親しみが感じられるのは、
 御本の中ほどの
 《 7 周期表の宇宙 》でしょうか。

 水素、ヘリウム、リチウム、炭素、アルミニウム、
 鉄、ガリウム、イリジウム、といった
 さまざまな元素にまつわるエピソードは
 この御本全体を見渡す
 “足場”のような存在です。

 その“足場”に立てば、

   ニュートンはどうして天才と呼ばれるのか?

   宇宙の温度を計算で突き止めた天才たち

   真っ暗な宇宙には何もないのか?

   レンズ代わりになる星――クエーサー

   ダークマターなくして銀河なし

 などの疑問にも
 ひるむことなく向かっていけますよ♫

「みえるゥひかりとォ、みえないィひかりィ?」
「がるるるるるぐるる?」(←訳:地球外生命体はいるの?)

 宇宙のかたち、
 その誕生から現在に至るまでと、
 銀河とダークマター、
 太陽系と、太陽系外の惑星たち、
 宇宙的視野を持つことの大切さ。

 後半にゆくにしたがって面白さが加速するこの御本は、
 むしろ前半を後回しにするくらいの
 気ままで変則的な“拾い読み”が適しているかもしれません。

「あわてずゥにィ~!」
「ぐるるる~!」(←訳:焦らずに~!)

 秋の夜長、
 今日はどんな星座が天頂に輝いているだろうかと
 想像しながら、
 或いは実際に望遠鏡を覗いてみながら、
 味わいたい《宇宙のはなし》、
 ノンフィクション好きな文系活字マニアさんにおすすめです。
 ぜひ、一読してみてくださいな~♪

 
 
コメント