「こんにちわッ、テディちゃでス!
♪るるゥ~♪なつもォちィ~かづくゥ~はちじゅうゥ~はちやッ♪」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!とんとん!)
こんにちは、ネーさです。
今日5月1日は、立春から数えて88日目の《八十八夜》。
この日に摘んだお茶を飲むと長生きする、と言われていますね。
美味しい新茶がお店に並ぶのを待ちながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 夢ノ町本通り ――
著者は沢木耕太郎(さわき・こうたろう)さん、
2023年9月に発行されました。
『Book Avenue, Dream Town』と英語題名が、
『ブック・エッセイ』と日本語副題が付されています。
題名から、じわ~っと推察できますね、
この御本のテーマは、《本》!
収録されている作品36編は、すべて、
”書物を巡るエッセイ”です。
「ふわァ~…たくさんあるゥ~…」
「ぐるるがるるる!」(←訳:思いもひとしお!)
腹這いになって本を読んでいた幼年時代から、現在まで。
自分のための読書、
それに仕事のための資料として、
日々《本》とお付き合いしている沢木さんが
理想だなぁと考えているのは、
家の近くに手頃な商店街があって、
そこに新刊を扱う書店さんと古書店さん、
その両方があれば……
でもって、その商店街には
和風の定食屋さん、中華料理店さん、ラーメン屋さんに
とんかつ屋さんとスパゲティー屋さん、パン屋さん、
長時間の読書にも目くじら立てない
純喫茶のお店もあってくれたら、言うことなし♫
「うふふふッ!」
「がるるぐるがる!」(←訳:それは既に野望!)
沢木さんがお住まいの世田谷エリアに
そんな“理想の商店街”は……少なくなっているようです。
けれど、どこかにあるとしたら……そう、
あの都市なら、おそらく。
という思惑を胸に秘め、
沢木さん、新幹線『のぞみ』に乗り込みました。
「うむゥ! つまりィ、もくてきちはァ~」
「ぐる!」(←訳:西だ!)
目指すは大阪、天神橋筋商店街。
かつて、笑福亭鶴瓶さん・桂南光さん・桂文珍さんという
パワフルな御三方の案内で知った
”日本一長いアーケード”の街、天神橋筋商店街。
あの商店街には、
新刊書店さんも古書店さんも飲食店もある、はず。
案内してもらったときは深夜でしたから
殆どのお店は閉まっていました。
では、昼間は?
昼間の天神橋筋商店街は、どんなところだろう……?
「わくわくゥ~でスねッ!」
「がるるぐるるるる!」(←訳:燃える本屋探し魂!)
本のために、
本屋さん訪問を目的に、旅へ。
いえ、実は、この旅の本来の目的は、
司馬遼太郎記念館での講演なのですが、
それも霞んでしまいそうになるほど、
夢中になれる《本》の旅。
はたして、旅の首尾は?
「しゅうかくゥ、あるといいでスねッ!」
「ぐるがるる~!」(←訳:縁よ繋がれ~!)
私たち活字マニアが羨望のため息をついてしまう
『夢ノ町本通り』は御本の冒頭に、
『秋に買う』は本文29ページに収録されています。
また、単行本未収録のエッセイ
『書店という街よ、どこへ?』、
書き下ろし作品『秋に売る』は
沢木さんのファンの方々は必読ですよ。
エッセイ好きな活字マニアさん、
《本》好き!旅好き!な方々も、
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪