テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 日々、《本》の旅へ ~

2024-05-01 22:04:04 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ♪るるゥ~♪なつもォちィ~かづくゥ~はちじゅうゥ~はちやッ♪」

「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!とんとん!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 今日5月1日は、立春から数えて88日目の《八十八夜》。

 この日に摘んだお茶を飲むと長生きする、と言われていますね。

 美味しい新茶がお店に並ぶのを待ちながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

            ―― 夢ノ町本通り ――

 

 

 著者は沢木耕太郎(さわき・こうたろう)さん、

 2023年9月に発行されました。

 『Book Avenue, Dream Town』と英語題名が、

 『ブック・エッセイ』と日本語副題が付されています。

 

 題名から、じわ~っと推察できますね、

 この御本のテーマは、《本》!

 収録されている作品36編は、すべて、

 ”書物を巡るエッセイ”です。

 

「ふわァ~…たくさんあるゥ~…」

「ぐるるがるるる!」(←訳:思いもひとしお!)

 

 腹這いになって本を読んでいた幼年時代から、現在まで。

 

 自分のための読書、

 それに仕事のための資料として、

 日々《本》とお付き合いしている沢木さんが

 理想だなぁと考えているのは、

 家の近くに手頃な商店街があって、

 そこに新刊を扱う書店さんと古書店さん、

 その両方があれば……

 

 でもって、その商店街には

 和風の定食屋さん、中華料理店さん、ラーメン屋さんに

 とんかつ屋さんとスパゲティー屋さん、パン屋さん、

 長時間の読書にも目くじら立てない

 純喫茶のお店もあってくれたら、言うことなし♫

 

「うふふふッ!」

「がるるぐるがる!」(←訳:それは既に野望!)

 

 沢木さんがお住まいの世田谷エリアに

 そんな“理想の商店街”は……少なくなっているようです。

 

 けれど、どこかにあるとしたら……そう、

 あの都市なら、おそらく。

 

 という思惑を胸に秘め、

 沢木さん、新幹線『のぞみ』に乗り込みました。

 

「うむゥ! つまりィ、もくてきちはァ~」

「ぐる!」(←訳:西だ!)

 

 目指すは大阪、天神橋筋商店街。

 

 かつて、笑福亭鶴瓶さん・桂南光さん・桂文珍さんという

 パワフルな御三方の案内で知った

 ”日本一長いアーケード”の街、天神橋筋商店街。

 あの商店街には、

 新刊書店さんも古書店さんも飲食店もある、はず。

 

 案内してもらったときは深夜でしたから

 殆どのお店は閉まっていました。

 では、昼間は?

 昼間の天神橋筋商店街は、どんなところだろう……?

 

「わくわくゥ~でスねッ!」

「がるるぐるるるる!」(←訳:燃える本屋探し魂!)

 

 本のために、

 本屋さん訪問を目的に、旅へ。

 

 いえ、実は、この旅の本来の目的は、

 司馬遼太郎記念館での講演なのですが、

 それも霞んでしまいそうになるほど、

 夢中になれる《本》の旅。

 

 はたして、旅の首尾は?

 

「しゅうかくゥ、あるといいでスねッ!」

「ぐるがるる~!」(←訳:縁よ繋がれ~!)

 

 私たち活字マニアが羨望のため息をついてしまう

 『夢ノ町本通り』は御本の冒頭に、

 『秋に買う』は本文29ページに収録されています。

 

 また、単行本未収録のエッセイ

 『書店という街よ、どこへ?』、

 書き下ろし作品『秋に売る』は

 沢木さんのファンの方々は必読ですよ。

 エッセイ好きな活字マニアさん、

 《本》好き!旅好き!な方々も、

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

コメント
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