「こんにちわッ、テディちゃでス!
きょうはァ、らッきィでいィ??」
「がるる!ぐるるがる~!」(←訳:虎です!幸運日だよ~!)
こんにちは、ネーさです。
今日5月28日は、一粒万倍日であり、
太陽の光が隅々までを照らすという『大明日(だいみょうにち)』。
お引越し・開店・開業にツキあり!なラッキーデイだとか。
日本の経済に光が差すよう願いつつ、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 名作映画で読み解く世界史 ――
著者は本村凌(もとむら・りょうじ)さん、
2023年12月に発行されました。
『How to read world history in classic movies』
と英語題名が付されています。
「ふむふむゥ、めいさくゥえいがッ?」
「ぐるる~?」(←訳:例えば~?)
この御本で取り上げられているのは、
古代を舞台とする
『ベン・ハー』
『グラディエーター』
『レッドクリフ』、
中世では
『ブレイブハート』
『薔薇の名前』、
近世では
『七人の侍』
『アマデウス』、
近代では
『風と共に去りぬ』
『幕末太陽伝』
といった映画21作品です。
「なるほどォ~めいさくゥ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:観たことあるよ!)
有名であり、なおかつ、
現在でも観賞や入手が容易なこれらの映画には、
実は、パッと見では分かり難い
複雑な”政治情勢”が描き込まれているのだと、
東京大学名誉教授であり、
ローマ史研究の第一人者である著者・本村さんは語ります。
本村さんがローマ史を専攻したきっかけになった
『ベン・ハー』のスペクタクルな戦闘シーン。
何度か鑑賞してのち
ハッと気付かされた家族の情愛シーン。
そして、この映画の中で、
ローマは傲慢な支配者で、
属国ユダヤは虐げられて可哀想、
と設定されている理由は……?
また、『グラディエーター』で描かれている
ローマ帝国上層部の歪(ひず)みとは……?
「いちどォ、きがつくとォ~」
「ぐるるがるるぐるるがるる!」(←訳:全体の印象や意味も変わる!)
読み進んでゆけば、
三国志好きな活字マニアさんは
『レッドクリフ』に、
ミステリ好きな方々は
『薔薇の名前』に、
音楽好きな方々は
『アマデウス』に、
作品の背景に潜む“歴史のうねり”を
感じ取ることでしょう。
さらには、
『アラビアのロレンス』の、
現在の中東情勢を暗示するかのような
乾いた土地と空がもたらした対立も。
「かなしいィれきしもォ~…」
「がるるぐるぅるる……」(←訳:見えてきちゃうね……)
古代から現代までの
歴史を体感できる映画論21編。
映画マニアさんにも
活字マニアさんにも激おすすめの快作です。
本村さんは上手にネタバレを避けて著しているので(拍手!!)、
映画を未見の方々も安心して読むことが出来ますよ。
本屋さんで、図書館で、
ぜひ、探してみてくださいね~♪