テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 秋に高まる お菓子熱 ~

2020-09-30 23:26:26 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふァふゥ! さむさむゥ~!」
「がるるぐるがるるぐる!」(←訳:虎です!完全長袖化です!)

 こんにちは、ネーさです。
 ノースリーブや半袖から長袖へ、
 氷をジャラジャラ浮かべたアイスティーから
 温かななミルクティーへ、
 アッという間に変わった9月末……
 さあ、読書タイムも、
 お腹も心もあったかくなるような
 こちらの御本を、どうぞ~♪

  



      ―― おやつの時間。 ――



 月刊誌『& Premium』特別編集 合本『おやつ』BOOKは
 2020年2月に発行されました。
 『& Premium』2017年2月号の特集《おやつは、たいせつ》、
 2018年1月号の《おいしいチョコレートのある時間》、
 2019年2月号の《みんな大好き、日本のお菓子》を中心に、
 再編集し、増補改訂したMOOK本には――

「おかしィ、いッぱいィでス!」
「ぐるるがるるぐるるる!」(←訳:お菓子好きのバイブル!)

 あ、御安心ください、
 表紙の写真はモンブラン、
 つまり洋菓子ですけれど、
 本文には和菓子もた~くさん取り上げられています。

 とりわけ、
 和菓子好きな御方は必読!なのは、
 92ページから始まる 
 『とらや』さんの特集です。

 御殿場の『とらや工房』さんと、
 2018年に新装成った『とらや』さんの店舗の様子、
 『とらや』さんの歴史そのものと言える
 宝石のような生菓子の一覧は
 壮観ですね……!

「こっちもォ、わすれないィでッ!」
「がるるぐるる!」(←訳:毎日のおやつ!)

 京都の『出町ふたば』さんといえば、
 《豆餅》。

 ずっしり大きいのに、
 ぺろりと食べてしまえる名物の大福と、
 お店のショーケースを彩る餅菓子たちは、
 ああ、なんて美味しそうなんでしょう♪

「いますぐゥ~たべたいィでス!」
「ぐるるがるるぐるるるる!」(←訳:京都のお店で出来立てを!)

 あ、すいません、
 つい餅菓子愛を力説してしまいましたが、
 《クッキー詰め合わせ缶》名品12選のページ、
 力作です!

 『赤坂しろたえ』さんの
 《レアチーズケーキ》のページも、
 本文のトリを飾っている
 チョコレートショップガイドのページも、
 やっぱり力作!

「おやつのないィまいにちィなんてェ」
「がるるるる~!」(←訳:有り得ない~!)

 明日からは、10月。
 『GO TO トラベル』キャンペーンに
 東京発着分も加われば、
 飲食店さんや
 お菓子屋さんの売上げも、
 徐々に、けれど確実に、
 上昇するかもしれません。

 この御本に掲載されているお店の中には、
 自粛期間の間に
 営業形態が変わってしまったお店も
 あるかもしれませんが、
 お菓子好きな活字マニアの皆さま、
 応援気分で、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♫
 
 
 
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~ 筋金入りの《悪党》列伝 ~

2020-09-29 22:34:02 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 もんぶらんッ!」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!栗ごはん!)

 こんにちは、ネーさです。
 秋らしく、栗を使ったお料理やお菓子が
 デパ地下やコンビニで目立つようになってきましたね。
 そこで、本日の読書タイムは、
 栗のお菓子……ではなく、
 まるで栗のような頬っぺたをした偉人さんが登場する
 こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

  



     ―― 悪党たちの大英帝国 ――


 
 著者は君塚直隆(きみづか・なおたか)さん、
 2020年8月に発行されました。
 
 《悪党》といってもそれは、
 『悪事を働く者の集団』や
 『悪事を働く個人』ではない――

 と、御本冒頭の『はじめに』で
 著者・君塚さんは述べています。

 権力を持つ体制側の人間、に見えても、
 その本質は“アウトサイダー”。

 そして、
 彼ら《悪党》こそが歴史を動かす、と。

「たとえばァ、それはァ~…」
「ぐるるる!」(←訳:こんな人!)

 ヘンリー八世
 (1491~1547、在位期間1509~1547)。

 この御本では、
 7人の《悪党》が取り上げられていますが、
 第一章の主役として登場するのが、
 ヘンリー八世です。

 ええ、もう説明の必要はありませんよね。
 6人の奥さんを、とっかえひっかえ。
 奥さん以外の、愛妾も数知れず。

 また、よく知られているように、
 奥さん2人を処刑し、
 聖職者さん200人以上、
 貴族は20人以上、
 他に、政府の高官や、側近などなど、
 いったい何人を処刑台へ送ったのか……。

「あくとうゥでスゥ!」
「がるる~!」(←訳:鉄面皮~!)

 しかし、私ネーさが驚いたのは、
 ヘンリー八世のさらなる側面――
 お金遣いの荒さ、です。

 宝石を縫い付けたセーブルやヤマネコのガウン、
 79着。
 最高級素材で作られたタブレット(上着)、
 134着。
 
 たった1年の間に、
 シャツ200着、
 帽子37個を仕立て、
 タイツに靴下にサテンの靴に
 スリッパにブーツに……

「ふわわわァ~…」
「ぐるる~…」

 王様のタブレット1着が匹敵するのは、
 庶民の上着100枚、いえ、1000枚でしょうか。
 とにかく、
 ヘンリー八世の衣装代が
 天文学的数字に上ったことは間違いありません。
 
 もしもヘンリー八世が
 マリー・アントワネット妃と同時代に生きていたら、
 英国でも大革命が起きていたんじゃないかしら。

「たぶんッ、おきてたのでスゥ!」
「がるるぐるるがるるる!」(←訳:国中で反乱の火の手が!)

 《悪党》認定度100%の
 第一章『ヘンリー八世』に続いて、

 第二章『クロムウェル』
 第三章『ウィリアム三世』
 第四章『ジョージ三世』
 第五章『パーマストン子爵』
 第六章『ディヴィッド・ロイド=ジョージ』
 第七章『ウィンストン・チャーチル』

 と、君塚さんは
 選び出した7人の《悪党》の経歴、
 偉人としての功績、
 《悪党》としての“負の勲章“の履歴を
 次々と挙げてゆきます。

「はてしなきィ~よくぼうゥ?」
「ぐる!」(←訳:執念!)

 かれらのどんな所が、
 《悪党》にカテゴライズすべき理由になるのか。

 彼ら《悪党》のもとで、
 英国はどう成長を遂げてきたのか。

 歴史好きな活字マニアさん、
 英国史好きな方々にも
 おすすめのノンフィクション作品ですよ。
 巻末の『おわりに』までを含め、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪



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~ 二転も三転も、四転も? ~

2020-09-28 23:31:10 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 なおきィ~ッ!」
「がるる!ぐる~!」(←訳:虎です!直樹~!)

 こんにちは、ネーさです。
 なんと視聴率32.7%!
 いえ、数字よりも何よりも
 本当に面白かったわ!
 ドラマ『半沢直樹』の出演者さん&スタッフさんに 
 感謝の拍手を送りながら、
 さあ、読書タイムもハジケなくちゃ♪
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  


 
       ―― 水底の棘 ――



 著者は川瀬七緒(かわせ・ななお)さん、
 2014年7月に発行されました。
 《法医昆虫学捜査官》シリーズの第3作目です。

「わわッ! またァでたァ~!」
「ぐるるるるる!」(←訳:法医学捜査だ!)

 法医学捜査、と聞いて
 多くの方々が思い浮かべるのは、
 『半沢直樹』と同じく大きな話題となり、
 数々の賞も得たドラマ
 『アンナチュラル』でしょうか。
 
 なれど。
 法医学に”昆虫”がくっつくと、
 捜査に携わるベテラン刑事さんたちも
 真っ青……になっちゃいます。

「むりもォないィ~のでス!」
「がるる!」(←訳:だよね!)

 遺体や、その周辺から採取した虫を手掛かりに、
 被害者さんの亡くなった時刻や、
 状況を突き止める――

 『アンナチュラル』のミコト先生とは
 また異なるアプローチで
 《不条理な死》の謎に挑むのは、
 法医昆虫学者の
 赤堀涼子(あかほり・りょうこ)さん。

 いつもなら、
 犯罪の被害者となった御遺体と対面するのは
 解剖室、なのですが。

「こんかいィはァ~…たッ、たいへんッ!」
「ぐるるるるがるるるるる!」(←訳:赤堀さんが第一発見者に!)

 河川敷でユスリカが大発生し、
 困った区役所からの依頼を受けて
 害虫退治に出動した赤堀さんと
 後輩の大吉(だいきち)さん。

 ユスリカの大群退治そのものは、
 ええ、順調に進みました。

 ただ、赤堀さんは気付いてしまったんんです。

 ユスリカを捕らえたトラップの中に、
 本来なら、
 こんなところにはいそうもない、
 いえ、いるなんてことは有り得ない
 或る昆虫が、1匹……2匹……。

「おかしいィでス!」
「がるるぐる!」(←訳:怪しいです!)

 学者の本能が
 赤堀さんを駆り立てます。

 虫は、どこから来たのか?

「しらないィふりィはァ~…」
「ぐるるるる!」(←訳:出来ないよ!)

 赤堀さんと組んで
 事件の捜査に当たるのは、
 警視庁の岩楯祐也(いわだて・ゆうや)刑事。

 岩楯さんの相棒を務める
 鰐川(わにかわ)刑事、
 瘦せっぽちの鑑識係・堀之内(ほりのうち)さん。

 彼ら捜査陣が
 追いかければ追いかけるほど、
 事件の様相は二転三転してゆくようで?

「はんにんッ、みえませんッ!」
「がるるぐるるるる??」(←訳:どこにいるんだろ??)

 混線気味の中盤から、
 一挙に畳みかける終盤へ、
 赤堀さんと岩楯刑事の走りっぷりは、
 息つく間もないどころか、
 呼吸困難になりそうな高速マラソンです。

 走り切った果てに
 視えてきた”水底の棘“の正体とは……?

「おどろきのォ、れんぞくゥ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:こう来るとは!)

 ミステリ好きさんに、
 警察小説好きな活字マニアさんに
 熱くおすすめしたい一冊です。
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
 
 
 
 
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~ 熱き主夫道 ~

2020-09-27 22:20:48 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ぜんぶゥうそだとォ、おもいたいィのでス……」
「がるる!ぐるるるるる~…」(←訳:虎です!信じたくない~…)

 こんにちは、ネーさです。
 大好きな女優さんの訃報に接し、
 朝から動揺しています。
 目にしたニュースがフェイクであってほしいと願いつつ、
 なけなしの気力を奮い立たせて、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらのコミック作品を、どうぞ~!

  



      ―― 極主夫道 2 ――

 

 著者は おおのこうすけ さん、
 2018年12月に発行されました。
 玉木宏さん主演で今秋ドラマ化!
 と話題になっている《極主夫道》シリーズ第2巻です。

「げんえきィじゃァありませんッ!
「ぐるるるがるるるる!」(←訳:リタイアしたんです!)

 ひと呼んで、
 《不死身の龍(たつ)》。

 “最凶のヤクザ”
 と恐れられた武闘派極道さんは現在、
 結婚を機に、
 きれいに足を洗って。

 日々、主夫業に励んでいます。

「おそうじィ、おせんたくゥ~!」
「がるるるぐるるる~!」(←訳:お料理にお買い物~!)

 愛妻の美久(みく)さんは、
 バリバリのキャリアウーマンさんであるため、
 龍さんの主夫スキルは
 上昇する一方――

 という背景が、
 『極主夫道1』で描かれました。

 そして、この『2』では、
 龍さんの主夫心を刺激する
 新たな登場人物が!

「こッ、ここここわいィ~!」
「ぐるがる~!」(←訳:目が怖い~!)

 目も顔も雰囲気も、
 怖さの点では龍さんに比肩する
 超武闘派ヤクザの
 《剛拳の虎》こと
 虎二郎さん。

 第15話(本文79ページ)では、
 刑務所から出所して数ヶ月の虎二郎さんと、
 お買い物帰りの龍さんが
 大激突……!

「えッ、えェ~とォ、たつさんッがんばれェ~!」
「がるるる~!」(←訳:負けるな~!)

 武闘派vs.武闘派の闘いは、
 はたしてどんな手段と手法で?

 なるほどそう来たか~と
 納得するしかない勝負の結果には、
 にやりとさせられてしまいます。

「たつさんとォ、とらさんッ!」
「ぐるがるるるるるぅ!」(←訳:早く観てみたいよぅ!)

 このシーンが映像化されると思うと、
 しかも
 玉木宏さんが龍さん、
 滝藤賢一さんが虎二郎さんを演るのだと思うと、
 期待は天井知らずに高まってゆきますね。

 ドラマ『極主夫道』第一話は
 10月11日放送予定ですから、
 予約録画の準備をしておかなくちゃ。

「あきのォ~てれびィどらまッ!」
「がるるるる!」(←訳:待ち遠しい!)

 主夫の極意、ここにあり。

 TV版放送の前に、
 まずは
 著者・おおの さんの画力が冴える
 コミック版『極主夫道』を、
 皆さま、ぜひ、一読してみてくださいね。
 
 
 
 
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~ ひと目で見抜く《若さま侍》 ~

2020-09-26 23:19:52 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 いよいよォ、てんのうざんッ!」
「がるる!ぐるるがるる?」(←訳:虎です!倍返しなるか?)

 こんにちは、ネーさです。
 はい! いよいよ明日は『半沢直樹』最終回です。
 TVドラマ版は原作小説とは登場人物が異なっていて、
 どんなエンディングになるのか、予想できないわ……!
 半沢さんや黒崎さんに声援を送る準備をしながら、
 さあ、それまでは読書タイムで。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


   
        ―― 菖蒲狂い ――



 著者は城昌幸(じょう・まさゆき)さん、
 編者は末國善己(すえくに・よしみ)さん、
 2020年9月に発行されました。
 『若さま侍捕物手帖』と副題が付されています。

 ドラマ『半沢直樹』を
 《令和の時代劇》
 と呼んでいる方々もいると聞いて、
 今回は時代劇風の《捕物帖》を選んでみましたよ♫

「ぶたいィはァ、えどのォまちィ!」
「ぐるるがるるぐる!」(←訳:主役は美男子さん!)

 お江戸の町を舞台に、
 岡っ引きさんや与力さんが
 事件の解決に挑む
 “捕物帖“というスタイル――

 編者・末國善己さんは巻末の解説で述べています。

   捕物帖の歴史は、
   岡本綺堂さんの『半七捕物帳』から始まり、
   佐々木味津三さんの『右門捕物帖』、
   野村胡堂さんの『銭形平次捕物帳』、
   横溝正史さんの『人形佐七捕物帳』、
   そして
   『若さま侍捕物手帖』
   を加えた5作は、
   質量を兼ね備えた
   《五大捕物帳》とされている。

「あはァ! ぜにがたのォ~おやぶんッ!」
「がるるるぐーるるるるがる!」(←訳:お江戸のホームズさんたち!)

 末國さんはまた、
 『若さま侍捕物手帖』を
 “異質“と形容しています。

 柳橋の船宿『喜仙(きせん)』。

 その一室に居候して、
 ごろごろ昼寝したり、
 気の向くままに散歩したり、
 毎日をの~んびりと過ごしている謎の侍……
 “若さま”。

「ふッふッ! の~んびりはァ、かりのォすがたッ!」
「ぐるがるるぐるる!」(←訳:実はキレ者なんだ!)

 本文の一番手に収められているのは、
 『舞扇(まいおうぎ)の謎』。

 或る日のこと、
 若さまが平穏平和に部屋でお昼寝しているところへ
 無作法に乱入して来たのは、
 数人の武士たち。

「うるさいなァ、もうゥ!」
「がるるるぐるがるるる!」(←訳:お昼寝の邪魔しないで!)

 無粋な武士たちを 
 若さまはさっさと追い返します。

 それは、おそらく数分の出来事で、
 交わした言葉も、ごくわずか。

 けれど、
 たったそれだけで、
 若さまは読み取ってしまうのです。

 武士たちの素性、目的。
 彼らが今後どのような手段に出るか。
 彼らの邪な企みを挫くには、
 どうすればよいか。

「てんかいィ、はやいィのでスゥ!」
「ぐるーるぅ!」(←訳:スピーディ!)

 あまりのスピード解決ぶりに
 つい笑ってしまうほどの
 慧眼と、先読み力。

 花の名所が事件の舞台になる表題作品
 『菖蒲狂い』に於いても、
 若さまの見立ては――

「ふァいッ! そこまでッ!」
「がるるるぐるがるる!」(←訳:ネタバレ禁止だよう!)

 おっと、失礼いたしました。
 若さまの推理力がピカリと光る『菖蒲狂い』を筆頭に、
 約250編の短編作品から
 編者・末國さんがより抜いた珠玉の25編は、
 捕物帳モノ初心者さんにもおすすめです。

 いったい、若さまの正体は?
 映像化するとしたら、
 主演の俳優さんは誰かしら?
 などと楽しく想像しながら、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪




    では、ここで週末恒例のオマケ画像も。
   
    『ロッテ』さんの
    《チョコパイ 東京キャラメルショコラ》は、
    ほろ苦さが隠し味のクリームが美味しいですね。
    「ぱくぱくぱくりィ!」
    「ぐるるがるるる!」(←訳:紅茶に合います!)
    朝夕は、温かいお茶やコーヒーが
    欠かせない季節になりました。
    皆さま、お腹を冷やさないよう気を付けて、
    どうか穏やかな休日を。
 

 
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― 4色、それぞれ―

2020-09-25 23:28:58 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 うれしいィ~さいほうそうゥ、でしたでス!」
「がるる!ぐるるがるるっる!」(←訳:虎です!いいね音楽劇って!)

 こんにちは、ネーさです。
 『のだめカンタービレ』再放送が楽しすぎて、
 DVDのBOXとか欲しくなっちゃいました♪
 『鹿男あをによし』も再放送して欲しいなぁと願いつつ、
 さあ、読書タイムです。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  


 
      ―― 不連続な 四つの謎 ――



 著者は海堂尊(かいどう・たける)さん、
 中山七里(なかやま・しちり)さん、
 乾緑郎(いぬい・ろくろう)さん、
 安生正(あんじょう・ただし)さん、
 2020年6月に発行されました。
 『《このミステリーがすごい!》大賞作家アンソロジー』と
 副題が付されています。

「よッつのォ、みすてりィ!」
「ぐるるるがるる~る!」(←訳:仕掛けがありま~す!)

 この御本に収録されているのは、
 短編ミステリ4作品。
 
 4人の作家さんによる4篇のミステリは、
 それぞれ全く別の物語でありながら、
 巧妙な”つなぎ“が封入されています。

 ちょこっと説明いたしますと、
 いちばん初めに収録されている
 中山七里さん著
 『残されたセンリツ』は……

「おんがくゥ!」
「がるるぐるるがる!」(←訳:舞台も主役も音楽!)

 有名なピアニストさんが、
 コンサート直後に亡くなったとの報を受け、
 事件現場となった楽屋は
 捜査関係者で満杯になりました。

 立ち入り禁止のテープの内側で、
 担当捜査員の河原崎刑事は考え込みます。

 これは、事故か、
 自殺か、
 それとも……?

「うむむゥ~ん?」
「ぐるるがるるるる?」(←訳:判断が難しいんだ?)

 遺書はある、けれども。

 たった数分前に、
 超絶技巧を要する難曲を
 ミスひとつ無く弾ききって、
 嵐のような拍手喝采を浴びた音楽家が
 そう簡単に世を儚んでしまうものだろうか?

 疑いを抱いた河原崎さんは、
 ピアニストさんのマネージャーさんに、
 仕事仲間さんに、
 そして遺族さんにも、
 細かく問い質してゆきますが……。

「せいとうはッでスねッ!」
「がるるぐるるがるる!」(←訳:短編の良さがキラリ!)

 スピーディな展開と、
 意外な“犯人“。

 短編ミステリの良いところを
 きっちり押さえた物語のラストシーンは、
 そのまま、
 乾緑郎さん著『黒いパンテル』の世界へと
 ゆるやかに繋がってゆきます。

 そして、その流れは、

 安生正さん著『ダイヤモンドダスト』へ、

 海堂尊さん著『カシオペアのエンドロール』へも。

「つながりィましたでスよゥ!」
「ぐるるるる!」(←訳:なるほどね!)

 4作家さんの個性が形作る
 ヒネリを効かせたアンソロジーは、
 短編ミステリ好きな活字マニアさんに
 おすすめですよ。
 ぜひ、一読してみてくださいね~♫
 
 
 
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~ いつも、いつでも、新しく ~

2020-09-24 23:34:54 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おおッ! しらさぎィ~はッけんッ!」
「がるる!ぐるがるぐる?」(←訳:虎です!冬の使者かも?)

 こんにちは、ネーさです。
 近所の河川敷に飛来してきた白鷺くんに、
 冬の気配がひしひし……
 急いで衣替えをしなくちゃ!と慌てつつも、
 さあ、読書タイムもしっかりと!
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
    ―― 原由美子の 大人のゆかた ――



 著者は原由美子(はら・ゆみこ)さん、
 2020年5月に発行されました。
 『きものはじめ』と副題が付されています。

 ええ、『ゆかた』です。
 衣類を秋冬モノに変えようかという時季ですが、
 敢えて、『ゆかた』!

 だって、皆さま、
 『ゆかた』不足症候群、ていうか、
 《夏まつり》不足症候群に陥っていませんか?
 不完全燃焼感、と言ってもいいけど?

「……おまつりィ、なかッたでスゥ!」
「ぐぅるるがるっる!」(←訳:フェスもなかった!)

 今年――2020年は、
 既に春先から
 スポーツの大会やコンサート、イベントの類は
 中止や中断になっていましたが、
 《夏まつり》も無い、
 花火大会も無い、っていうのは
 本当に寂しかったわね。

 『ゆかた』が好きで、
 毎夏『ゆかた』を着て歩くのを楽しみにしている方々は、
 
   来年こそ!!

 と、今から
 腕まくりしておられることでしょう。

「なのでェ、はじめまス!」
「ぐるるがる!」(←訳:楽しく予習!)

 表紙の図柄を目にすれば、
 キモノ好きな御方はすぐに気付きますよね。

 上段には、『福良雀(ふくらすずめ)』。
 下段には、『雪輪(ゆきわ)』。

 どちらも古典的な文様ですので、
 来年には姿を消してしまう、
 というようなモノではありません。

 つまり、
 この御本で紹介されている『ゆかた』の絵柄、文様は、
 どんな時代でも廃(すた)れない、
 クラシカルな《和の美の傑作》が主流となっています。

「かたちィはァ、しんぷるゥにィ!」
「がるぐるる!」(←訳:色も渋めで!)

 綿麻の、絞りの『ゆかた』。

 歌舞伎の演目が発祥の、斧琴菊(よきこときく)や、
 高麗屋格子(こうらいやこうし)。

 クラシカルな『ゆかた』によく似合うのは、
 伝統的な文様や織りの、
 半幅の帯、名古屋帯。
 
 来年も、その先も、
 ずっと愛用できる意匠が選ばれているところに、
 著者・原さんの強い意志と意図が窺えます。

「なんねんッたッてもォ~♪」
「ぐるる!」(←訳:新しい!)

 天宝3年(1842年)創業の老舗染呉服屋さん
 『竺仙(ちくせん)』五代目の小川文男さんが語る
 《ゆかた つれづれ話》や、
 きものに関する豆知識、
 『ゆかた』とは一味違う『夏きもの』の魅力まで。

 眺めているだけでも楽しい『ゆかた』本は、
 和服和装好きな方々、
 日本史好きな方々、
 時代小説好きな活字マニアさんも
 夢中になれる一冊ですよ。
 本屋さんで、図書館で、
 ぜひ、探してみてくださいね~♫
 
 
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~ 重なるは、黄金の旋律 ~

2020-09-23 23:34:14 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪じゃじゃじゃッじゃァ~んッ♪」
「がるる!ぐぅるぅるぅ~る♪」(←訳:虎です!じゃじゃじゃ~ん♪)

 こんにちは、ネーさです。
 秋――
 芸術の、読書の、食欲の、と
 秋の楽しみ方はさまざまですが、
 本日の読書タイムは
 “音楽の秋”!ということで、
 こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

  



  ―― TOKYOストラディヴァリウス1800日戦記 ――



 著者は中澤創太(なかざわ・そうた)さん、
 2020年7月に発行されました。
 『1800DAYS JOURNEY to TOKYO STRADIVARIUS FESTIVAL』
 と英語題名が、
 『総額210億円、幻の名器21挺が日本に集結した
 《奇跡の7日間》はいかにして実現したか』と
 日本語副題が付されています。

「ほわわッ! にひゃくゥじゅうおくえんッ!」
「ぐるがるるる~…!」(←訳:気が遠くなる~…!)

 アントニオ・ストラディヴァリさん(1644?~1737)。

 〇億円もの価値を持つ楽器と聞いて、
 いちばんに思い浮かぶのは
 ストラディヴァリさんが制作した
 ヴァイオリンの数々でしょう。

 かくも貴重で高価なヴァイオリンを、

  日本に集めよう!
  そして音楽フェスティバルを開催しよう!

 なぁんてトンデモないことを考え、
 実行してしまったのが、
 著者・中澤さんです。

「おおいなるゥ~ちゃれんじィ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:誰もが半信半疑!)

 無謀にも見えるこの挑戦の、
 そもそもの出発点は、
 中澤さんが以前から感じていた危惧と焦燥でした。

 クラシック音楽好きです!
 という日本人は少なくて、
 実に、たった1%以下。

 来日する名門オーケストラの観客さんも、
 CDやレコードの売り上げも、
 たった1%のクラシック好きに支えられている。

 そう、日本のクラシック音楽マーケットは、
 もはや滅びる寸前……
 絶滅危惧種だ……!

「これはァ、もうゥ!」
「がっるるるるる!」(←訳:放っとけないよ!)

 もっと日本の人びとに知ってもらいたい、
 クラシック音楽を、
 ヴァイオリンの素晴らしさを。

 そう思い立った中澤さんが企画したのが、
 前述しましたように、
 名器ストラディヴァリウスを集めての、
 音楽史上初の特別なフェスティバルでした。

 しかし、
 初であるだけに。

「なににィつけてもォ~」
「ぐるがるぐる!」(←訳:難関また難関!)

 日本に在るストラディヴァリウスを
 ただ集めるっていうのじゃ意味がない。

 ストラディヴァリウスの中のストラディヴァリウス、
 音楽家さんたちも目の色を変えるような、
 最高のヴァイオリンを揃えなくては。

 いや、ヴァイオリンだけじゃない。
 チェロも。
 ヴィオラも。

 それに、ギターも!

「ええッ!」
「がるーるぐるるる!」(←訳:ギターがあるんだ!)

 その名は、
 《サビリオーリ》。
 
 ストラディヴァリさんが制作した、
 世界で唯一演奏可能なギターは、
 イタリア国外へ持ち出されたことがない
 “門外不出”の名品です。

 そんな国宝的作品たちを、
 中澤さんはどうやって日本に集め、
 『ストラディヴァリウス展』に展示し、
 演奏会へと到ったのか――

 中澤さんがくぐりぬける
 高揚と不安、
 波乱と天祐、
 そうして辿り着いたフェスティバルで得た
 “実り”とは。

「ふううゥ! 
 たいへんなァみちのりィ、でしたでス!」
「ぐるるがるぐるるる!」(←訳:超えた山は数知れず!)

 御本の後半部分には
 『ストラディヴァリウス300年目のキセキ展』に集った
 ストラディヴァリウス21挺の写真資料、
 来歴などの解説も掲載されています。

 クラシック音楽好きな方々はもちろん、
 音楽好きな活字マニアさんも
 必見必読ですよ。
 著者・中澤さんに拍手を送りつつ、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♫
 
 
   
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~ 美味なる宝石 ~

2020-09-22 23:10:20 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きせつはァ、しょくよくのォ~あきィ~♪」
「がるる!ぐるるるがるる!」(←訳:虎です!パクパク行こう!)

 こんにちは、ネーさです。
 食卓を彩るマスカット、梨、リンゴや柿……
 4連休最終日となった本日の読書タイムは、
 食欲の秋到来に合わせて、
 こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

  



      ―― トリュフの真相 ――



 著者はライアン・ジェイコブズさん、
 原著は2019年に、日本語版は2020年7月に発行されました。
 英語原題は『THE TRUFFLE UNDERGROUND』、
 『世界で最も高価なキノコ物語』と
 日本語副題が付されています。

「でたッ!」
「ぐるる!」(←訳:大物だ!)

 黒いダイヤモンド――トリュフ。

 高級料理の世界で最も珍重される食材のひとつが、
 キノコの一種であるトリュフ、ですね。

 美味しくて、
 大勢の料理人さんや食通さんから求められ、
 でも、そんじょそこらにあるモノではないので。

「おたかいィのでス!」
「がるるるぐる!」(←訳:争奪戦も発生!)

 皆が欲しがる
 黒い宝石。

 ええ、ポイントはここですね。
 需要はあるのに、
 供給量はごくわずか。
 なので、お値段は高騰してゆく。

 そして、大金が動く陰には……

「しんじられないィじけんがァ、いッぱいでス!」
「ぐるがるるぅるるぅるぐるる!」(←訳:これノンフィクションなのに!)

 トリュフの栽培、
 収穫と流通経路は秘密だらけ。

 普通の農業では起こらないことが、
 ここでは常識です。
 
 窃盗。
 妨害工作。
 トリュフを泥棒から守るための武装。
 
 挙句の果てには、
 森でトリュフを探し当てる犬たちを排除しようと、
 毒餌を仕掛けることも。

「なんたるゥ!」
「がるぐぅる!」(←訳:悪夢じゃん!)

 著者・ジェイコブズさんは、
 資料を集め、
 入念に下調べをし、
 黒トリュフの産地フランスと
 白トリュフの産地イタリアへ
 乗り込みます。

「ほんばのォ、とりゅふゥ!」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:美味しさ保証付き!)

 あ、それにね、
 米国オレゴン州の一部でも
 トリュフが獲れるんだそうですよ。

 つまるところ、
 欧州、米国、
 近年はオーストラリアや中国でも、
 トリュフについての研究や
 ビジネスが盛んになっている訳ですが……

「にせものはァ~」
「がるぐるるる!」(←訳:所詮ニセもの!)

 本物のトリュフ、
 最高級のトリュフを求めて
 右往左往する人間たちの
 悲劇と喜劇。

 フィクションなのかと疑ってしまうような
 強力ノンフィクション作品は、
 美食家を自認する活字マニアさんに
 おすすめです。
 秋の味覚がお店に並ぶこの季節に、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♫

 

 
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~ 火龍の夢 ~

2020-09-21 22:34:32 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 がいせんもォ~んッ!」
「がるる!ぐぅるるるる~!」(←訳:虎です!シャンゼリゼ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 《2020ツール・ド・フランス》の
 総合優勝はタディ・ポガチャルさん(国籍はスロベニア)!
 おめでとう&お疲れさま~!
 そして、3週間の過酷なレースを走り抜いた選手さんたち、
 スタッフの皆さんにも全力で拍手を!
 華やかなパリの夕景の余韻に浸りながら、
 さあ、ここからは読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



       ―― 大江戸火龍改 ――



 著者は夢枕獏(ゆめまくら・ばく)さん、
 2020年7月に発行されました。
 『大江戸火龍改』は
 『おおえどかりゅうあらため』とお読みくださいね。

「むむゥ……かッこいいィ!」
「ぐるるるる!」(←訳:イケメンだ!)

 御本の表紙に描かれているのは、
 この物語の主人公と言いますか、
 主演さんと申しましょうか、
 人形町の鯰(なまず)長屋のお住まいの、
 《謎の男》――
 遊斎(ゆうさい)さん。

 スカイエマさんの筆による
 シュッとした美男ぶりは、
 ジャケ買いならぬ
 表紙買いしたくなってしまいますが。

「ただものォじゃあァないィ~のでス!」
「がるぐる?」(←訳:不審人物?)

 奇怪で、妖しくて、
 普通でない出来事にお悩みならば、
 相談に行くべきは、
 鯰長屋の、遊斎さん宅。

 何の変哲もなさそうな、
 長屋の引き戸を開けた途端、
 目に飛び込んでくるのは、
 異国の化物の像や、
 古い幽霊の絵、
 角のある頭蓋骨、
 そして、
 遊斎さん本人。

 長い白髪を
 頭の後ろで無造作に束ね、
 道服のごとき衣服を着け。

 遠くからでは老人のように見えますけれど、
 近くに寄ってみれば……

「わかァ~いィ!」
「ぐるるがるぅ?」(←訳:三十代かなぁ?)

 遊斎さんのもとへは、
 時折り、奇妙なお客さんがやって来ます。

 おやつのお芋を
 紛失してしまった子どもたち。

 身体の内側が痒い、
 そう、外側の皮膚ではなく
 身体の内側が、
 かゆくてかゆくて、
 と訴える男性。

 お店で起こった奇妙な事件に悩む
 番頭さん。

「おいもッ?」
「がる??」(←訳:痒い??)

 奇妙奇怪な出来事の原因は、
 この世ならぬモノにあり。

 遊斎さんは鮮やかに、
 怪異の源を突き止めてゆきます。

 プロローグの
 『火龍改の語(こと)』、

 短編作品
 『遊斎の語(こと)』
 『手鬼眼童(しゅきがんわらわ)』
 『首無し幽霊』、

 長編作品
 『桜怪談』

 と、いずれも
 遊斎さんの腕が鳴りまくる怪事件ばかり?

「ぶじにィ、かいけつゥ!」
「ぐるがるるるぅる!」(←訳:してみせましょう!)

 人気シリーズ《陰陽師》のファンの方々は、
 あら?もしや遊斎さんって
 お江戸版の陰陽師さんかしら?
 とニヤリとするかもしれません。

 スカイエマさんの挿絵が
 いっそう魅力を引き立てる
 ちょっとパンクで
 ちょっとホラーな《火龍改》事件帳を、
 皆さま、ぜひ一読してみてくださいね♪
 
 
 
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