テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

― 西高東低?の《あんこ》文化 ―

2018-11-30 22:13:02 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ぎゃうゥ! おわッちゃうゥ~!」
「がるる!ぐるるがるる……!」(←訳:虎です!さらば11月……!)

 こんにちは、ネーさです。
 そう、明日からはもう12月……
 街には既にイルミとクリスマスツリーが輝き、
 何かとバタバタしてしまう季節ですが、
 せめて11月ラストの読書タイムは、ほっこり♪ゆったり♫気分で、
 さあ、こちらを、どうぞ~!
 
  



        ―― SAVVY 2019年1月号 ――



 現在発売中の月刊誌『SAVVY』最新号は、
 早くも2019年モードに突入しています。
 以前に御紹介しました『SAVVY 2018年12月号』の特集
 《大阪神戸京都のいま行きたい本屋70》から、
 今号はくるりんと方向転換して――

「あんこッ??」
「ぐるるがる!」(←訳:あんこ特集!)

 《2019年一番の注目は、あんこのおやつ》

 と題して、ええ、
 あんこのおやつが大特集されているんですよ。

 そして、その“あんこ”が
 関東ではなく、
 関西の“あんこ”という点が
 なかなかに重要です。

 大袈裟に言えば、
 東西の“あんこ”文化の違いが
 くっきり浮かび上がってくるような。

「ふァいッ! とうきょうゥにはァ、ないィでス!」
「がるぐるーがるる!」(←訳:あんバターおやつ!)

 表紙のお写真になっている
 『あんバタートースト』をはじめ、
 『あんバタースコーン』、
 『あんスコーン』、
 『あんバタホットサンド』、
 『あんことさつま芋のワッフル』、
 『あんこのトーストサンド』、
 『あんバターベーグル』
 『バターようかん』……

 もっとビックリさせられたのは、
 “おはぎ”に革命が起きている?

 『ほうじ茶黒米もちのおはぎ』
 『鳴門金時雑穀もちのおはぎ』
 『本醸造みたらし雑穀もちのおはぎ』
 『抹茶バターおはぎ』
 『むかごと味噌おはぎ』って!

「むかごォ?」
「ぐるがるるるるるるぅ!」(←訳:味を想像できないよぅ!)

 関東にも“あんこ”のおやつやお菓子は数あれど、
 このバリエーション、
 チャレンジャーっぷりには敵わないわ……
 まさかね、むかごとおはぎを組み合わせるなんて。

 そして、『ぜんざい』ばかりを集めたページも
 壮観!の一言。

「どらやきィ!」
「がる!」(←訳:大福!)
「たいやきィもッ!」

 関西の“あんこ”熱にアテられつつも、
 もうひとつ、
 これは!
 と思わされた“あんこ”系おやつ菓子は。

 あの『赤福』さんの
 新たなメニュー、
 『赤福餅』以来107年ぶりの新商品だという
 《いすず 野あそび餅》!

「いつのまにィ~!」
「ぐるるるっるがる!」(←訳:知らなかったです!)

 伊勢市の『赤福 五十鈴川店』さんで
 今年7月より販売されている
 《いすず 野あそび餅》は、
 販売開始直後に売り切れることもある大人気のNew赤福餅です。
 これは……東京では手に入らないわねえ。

「そうなるとォ~」
「ぐるるるがるるるるるぅ!」(←訳:ますます食べたくなるぅ!)

 “あんこ”お菓子の未来は?
 さらには、“和のお菓子”の、今後の傾向、流行は?

 “あんこ”マニアさんはもちろんのこと、
 お菓子好きな御方も、
 料理好きな活字マニアさんにも
 手に取っていただきたい《関西のおやつ》を体現する一冊です。

 大型書店さんで、あるいはネットの本屋さんで、
 ぜひ、探してみてくださいね~♪
 



 追記:Twitter更新いたしました。
    おヒマでしたら、

    こちら

    を、ちょこっと覗いてやってくださいませ。
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

星のうた、いまむかし。

2018-11-29 22:10:52 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふァ~…まッくらァ、なのでスゥ!」
「がるる!ぐるがるる~?」(←訳:虎です!夜中みたい~?)

 こんにちは、ネーさです。
 秋の夕暮れはびっくりするほど速くて、
 えっ、もう?という間に辺りが暗くなりますね。
 本日の読書タイムは、
 そんな黄昏刻にふさわしいこちらのエッセイ作品を、
 さあ、どうぞ~♪

  


 
          ―― 星のなまえ ――



 著者は高橋順子(たかはし・じゅんこ)さん、2018年9月に発行されました。
 唐仁原教久さんによる美しい装幀に溜め息させられるこの御本には
 《星》をテーマとするエッセイ30編が集録されています。

「ほしのォ、うなばらをォ~♪」
「ぐるがるるる~♫」(←訳:進むゴンドラ~♫)

 日本の文学と星、
 或いは日本の文化と星、と耳にして
 多くの活字マニアさんが先ず思い浮かべるのは、
 『枕草子』の中の、
 星はすばる、という一節でしょうか。

 著者・高橋さんも、
 やはりその思いが強いのか、
 平安京の夜空を仰いだ清少納言さんが観じた《すばる》について
 綴っています。

   ――どうも『枕草子』の星は
     文献から来ているのではないか――

「ふァッ?」
「がるぅ??」

 さらには、実のことろ清少納言さんは、

   ――彦星と織姫の区別もつかなかったのではないか――

 とも推測しています。

 なぜって、
 平安時代には星座早見表なんてものは無かったから。

「むゥ! なかッたでスかァ~…」
「ぐるぅがるるる~!」(←訳:そりゃ困るよね~!)

 では、《すばる》なる名称を
 清少納言さんはどうやって知ったのでしょう?
 
 高橋さんは、野尻抱影さんや他の方々の著書から、
 その経緯を理解してゆきます。
 
 昔むかしの時代の、
 人々と夜空の距離、
 星とのかかわりの度合い……。

「ぼうえんきょうゥもォ、ないィじだいィだしィ~」
「がるぐっるるがるるる!」(←訳:でもくっきり見えるし!)

 と、本文71ページの、
 『《枕草子》の星』
 のように、
 《星》をテーマとして高橋さんが走らせる筆は、
 星の和名についての文あれば、
 『星の王子さま』についての思索もあり、
 “星々がつなぐ近代日本詩史”とも言える『星の歳時記』あり、
 まさの天の川のように
 幅広く、ゆたかに星の海を渡ってゆきますが。

 日本人に、いえ、日本で育った誰にとっても
 ひとかたならぬ共鳴をもたらすのは、
 おそらく――

 『宮沢賢治とさそりの星』(本文114ページ)。

「ふァいッ! ぎんがァてつどうゥ~!」
「ぐるる!」(←訳:赤い星!)

 さそりの星が登場するのは、
 『銀河鉄道の夜』、『双子の星』、
 そして『双子の星』作品中で歌われる《星めぐりの歌》。

 凶暴な毒虫の赤い光に
 宮沢賢治さんが何を見たのか、
 悠然と語られるこの一編、
 賢治さんファンの方々におすすめです♫

「どれもォ、おすすめェでスよゥ!」
「がっるるぐるるる!」(←訳:じっくり読んでね!)

 四季の夜空を見上げながら、
 スマホのアプリで星座を調べながら、
 皆さま、ぜひ一読を。 
 
 
 
    
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

染付も色絵も♪

2018-11-28 21:55:22 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふゥ! さいしょのォもくひょうゥ、たッせいィでス!」
「がるる!ぐるるがるぐる!」(←訳:虎です!ベスト16入り!)

 こんにちは、ネーさです。
 我らがユヴェントス、CLグループステージ突破が決定しました!
 次のタスクは、グループ首位での勝ち抜け……
 ガンバっておくれよぅと祈りながら、
 さあ、週の半ばの本日は、
 読書をサボって、展覧会情報を、どうぞ~♪
 
  



           ―― 粋な古伊万里 ――



 東京・八王子市の八王子市夢美術館にて、
 会期は2018年11月23日~2019年1月20日
 (月曜休館、ただし祝日の場合は開館し翌火曜休館、
  年末年始の12/29~1/3は休館)、
 『江戸好みのうつわデザイン』と副題が付されています。

「ほほゥ? こんかいィはァ、しぶいィ~のでス!」
「ぐるるるるるる~?」(←訳:渋すぎないかな~?)

  

 八王子市夢美術館で開催されたのは、
 前々回が
 『エドワード・ゴーリーの優雅な秘密』展、
 前回が
 『王立宇宙軍オネアミスの翼』展でした。

 絵本ファンの方々、
 アニメファンの方々好みの企画展は、
 どちらも予想以上の入場者数となり、
 会期終盤には図録が完売、
 グッズも売り切れ続出の大盛況となりました。

 それが……今回は、打って変わって、
 磁器の展覧会?

「ちょッぴりィ~ふあんッ!」
「がるぐるぅ~!」(←訳:心配だよぅ~!)

 ええ、私ネーさも、
 若干の不安をおぼえつつ、
 美術館に行ってみましたら……

 おお! なんと豪華な♪

「ほうせきィ~みたいィ!」
「ぐるるる!」(←訳:輝いてる!)

 17世紀――
 江戸に幕府が開かれた時代に、
 肥前国有田(現・佐賀県有田町)で
 日本初の磁器が誕生しました。

 のちに、伊万里の港から運び出されたことから、
 《伊万里焼》
 と呼ばれるようになった高級磁器です。

  

 初期のものは《染付》――
 白地に青色顔料で文様を描いた染付磁器でしたが、
 やがて、赤、緑なども用いての
 《色絵磁器》の制作も始まります。

「とおォくゥ、よーろッぱへェ!」
「がるるるぐる!」(←訳:輸出品の主力!)

 この展覧会では、
 海外輸出用ではなく国内向けに作られ
 江戸の人々に愛された“日用の伊万里焼”約130点が
 展示されています。

 でもね、日用品、とは言っても
 そのクオリティ、美しさは超一級!
 
「これェ、ほしいィかもッ♫」
「ぐるるがるるる~!」(←訳:連れて帰りたい~!)

 蛸唐草模様の小皿のセット、
 色絵の猪口、
 小鉢……

 “うつわ”好きな御方におすすめの展覧会です。
 多摩っ子の皆さまも、
 ぜひ、お出掛けを♪




    では、ここでオマケ画像も、はいっ!
   
    『ル・パン・ド・ジョエル・ロブション』さんの、
    小さな食パンは季節限定のカボチャ味~♪♫
   「かぼちゃのォ、いろあいィ!」
   「がるるぅるる!」(←訳:カボチャの味!)
    バターと蜂蜜を添えれば美味倍増です!

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

~ 作家と、土地の絆 ~

2018-11-27 22:14:48 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むむむゥ! これがァ、かせいィ~!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!岩石の砂漠!)

 こんにちは、ネーさです。
 NASAのインサイト着陸機が火星の観測地点に着陸成功!
 探査車ではないインサイトは、
 このままず~っと火星のエリシウム平原に留まり、
 火星の地中マップを作る、という、
 孤独な、そして重要な作業に挑みます。
 がんばれインサイト!
 地球から声援を送りながらの読書タイムは、
 こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



       ―― フランス文学を旅する60章 ――



 編著者は野崎歓(のざき・かん)さん、2018年10月に発行されました。
 以前に『イギリス文学を旅する60章』を御紹介いたしましたが、
 こちらのフランス編では、
 ラブレーさん、モンテーニュさん、ヴォルテールさん……

「あうゥッ、ずつうゥがァ~…」
「ぐるるるるる~…」(←訳:ムズかしそう~…)

 そうなのよねえ、
 英米の文学に比べると、
 どうしても馴染みが薄いフランス文学……
 私ネーさも、読んだことのない作品が多くて
 若干ビビっておりますけれど、
 さあ、インサイトのように果敢に
 仏文学の密林へ飛び込んでみましょう!

 本文は、

  Ⅰ―《トリスタンとイズー》からラ・ファエット夫人まで

  Ⅱ―ラシーヌからバルザックまで
 
  Ⅲ―ユゴーからマラルメまで
  
  Ⅳ―ヴェルレーヌからヴァレリーまで
 
  Ⅴ―コレットからサルトルまで

  Ⅵ―ベケットカラウエルベックまで

 と、6つのパートに分けられ、
 文学作品と都市・土地の結びつきを掘り下げてゆきます。

 首都パリはもちろん、
 南仏の港町マルセイユ、
 避暑地ニース、
 スペインに近いトゥールーズ、
 ワインの里ボルドー……
 
「あッ! これェ、しッてるでス!」
「がるる!」(←訳:ルパン!)

 ええ、そうでしょうとも♫
 第36章の題名は、
 
 《モーリス・ルブランとノルマンディー》。

 『怪盗ルパン、活躍の地』と副題が付されたこの章では、
 ルパンの生みの親であるモーリス・ルブランの故郷、
 ノルマンディーのコー地方が取り上げられています。

「うみのォそばッ、でスねッ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:英仏海峡近く!)

 ルブランさんの生地は、
 セーヌ川沿いの町・ルーアンでした。

 そのルーアンから北へ、
 大西洋岸を目指してゆくと、
 白亜の断崖が見えてきます。

 エトルタの奇岩、
 あるいは針岩と呼ばれる、
 尖った岩が海に浮く絶景は
 ガイドブックなどにも掲載されていますが、
 ルブランさんにとっても、
 エトルタ湾の風景は大のお気に入り♪

 『奇岩城』『カリオストロ伯爵夫人』で
 針岩を描写し、
 ルブランさん自身も20年以上に渡り
 エトルタで夏を過ごしています。

「いまもォ、ひるがえるゥ~」
「がるるるるぐるる!」(←訳:怪盗紳士のマント!)

 他にも、

 《ガストン・ルルーさんとパリ・オペラ座》

 《シムノン『メグレ警視』とパリ警視庁》

 《サン=テグジュペリと古都リヨン》

 《アルチュール・ランボーのシャルルヴィル》

 《アルベール・カミュ、地中海に浸る幸福》

 といった章は、
 鮮やかに“作家と土地”のイメージを切り取り、
 読書欲を掻き立てます。

 私ネーさも『オペラ座の怪人』を
 また読み返したくなりましたよ。

「たのしいィ~どくしょのォたびィ!」
「ぐるがる!」(←訳:いざ出発!)

 コラム、図版資料、
 参考文献リストも必見必読の一冊、
 本屋さんで、図書館で、
 ぜひ、探してみてくださいね~♪
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日も、夜を歩く。

2018-11-26 22:03:57 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 しまッたァのでスゥ!」
「がるる!ぐるるる~!」(←訳:虎です!見逃した~!)

 こんにちは、ネーさです。
 ふぅ……痛恨でございます。
 24日(土)放送『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』を
 録画しそびれてしまいました……。
 このションボリを、
 さあ、楽しい読書タイムでリカバリー!
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



         ―― 夜廻り猫の展覧会 ――



 著者は深谷かほるさん、2018年11月に発行されました。
 ネットでも書籍版でも大人気《夜廻り猫》シリーズの
 新作……と言いたいところですが、
 こちらの御本は、
 半分はコミック、
 半分は展覧会のレポート、という構成になっています。

「ちょうどォ、いちねんまえッ!」
「ぐるるるがるるるる!」(←訳:展覧会がありました!)

 2017年の11月から12月にかけて、
 東京・日本橋の三越百貨店本店にて開催された
 『夜廻り猫のクリスマス展』は、
 三越さんのSNS、
 日本橋三越さん入り口のライオン像さんまでも巻き込んで
 大好評を博しました。

 この御本の前半部分では、
 展覧会開催の契機をファンタジックに描きつつ、
 展示内容をあらためて振り返っています。

「くすくすッ♪ わらえァまスゥ~♫」
「がぅーるる!」(←訳:シュールだ!)

 展覧会場に展示された小道具あれこれ、
 原画、スタンプ、
 美味しそうなカフェメニューのお写真、
 の後には、

 『プレゼント』

 と題された描き下ろし作品が収録されています。

「しッ! これはァ、ひみつゥでス!」
「ぐるーるーるがるる!」(←訳:ストーリーは秘密で!)

 ええ、ストーリーは明かしません。
 明かしませんけど、
 のらねこ・遠藤平蔵(えんどう・へいぞう)さんの
 スペシャルな衣装が素晴らしいわ!
 
「すぺしゃるゥすぎィてェ~…」
「がるぐる~…」(←訳:目が回る~…)

 そして、今年2018年も、
 日本橋三越さんで『夜廻り猫展』が快哉されます。

 会期は、11月28日~12月17日。
 入場無料、
 お写真の撮影も自由にどうぞ!とのことですので、
 『夜廻り猫』を未読の方々も、
 気軽にお出掛けしてみてはいかがでしょうか。

「おでかけェできないィおかたはァ~」
「ぐるがるるぐるる!」(←訳:この御本で体感を!)

 アタマに鮭缶。
 ココロにも鮭缶。
 自分のためではなく、誰かのための。

 泣く子はいねが~と問うては
 夜の町を歩く、
 野良ネコ・遠藤平蔵さんと
 相棒・重郎くんの物語を
 マンガ好きさんも、
 活字マニアさんも、
 ぜひぜひ、一読を♫
 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

― 遠く、夕暮れの道を ―

2018-11-25 22:19:30 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 きょうはァ、おとりさまッなのでス!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!三の酉だよ!)

 こんにちは、ネーさです。
 なんだか駅周辺の人口密度が高いわね?と思ったら、
 ええ、今日11月25日は三の酉なんですね。
 大阪万博も決まったことだし、
 商売繁盛!家内安全!開運招福!を祈願しながら、
 さあ、にぎやかに読書タイム♪と参りましょう。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



        ―― オカルト・クロニクル ――



 著者は松閣オルタさん、2018年9月に発行されました。
 『奇妙な事件 奇妙な出来事 奇妙な人物』と副題が付されています。

「おッおかるとゥ??」
「ぐるるる~…?」(←訳:オカルト~…?)

 書物の題名に『オカルト』とあれば、
 多くの活字マニアさんは“引く”かもしれません……

 『オカルト(occult)』を辞書で調べてみると、
 その意味は、超自然の現象、神秘的な現象、
 または、目に見えないことや、隠れてみえないこと、など。

 ふぅむ……超自然と聞いて連想するのは、
 UFOやら地底人やら幽霊やら?

「でスねッ!」
「がるるるぐるがる!」(←訳:怪しくて怖いヤツ!)

 そういった“怪しい”お話を期待している方々は、
 おそらく失望するでしょう。

 この御本では、UFOや地底人や幽霊に
 “主役”を用意していません。

 15編の《奇妙な出来事》で“主役”を務めているのは、
 あくまで“出来事”であり、
 その出来事に関する証言、証拠、
 いくつもの可能性や解釈。

 そして、特筆すべきは、
 著者・松閣(まつかく)さんが、
 解釈の押しつけをまったくしていない、という点 です。

「かいしゃくゥはァ、じゆうゥにィ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:自分で探そう!)

 松閣さんの“自由度”が存分に発揮されているのは、
 本文のいちばんはじめに収録されている、

 《ディアトロフ峠事件》

 でしょうか。

「むむむゥ! いまァ、うわさのォ!」
「がるぐる!」(←訳:謎の事件!)

 1959年、ウラル山脈の
 ホラート・シャイフル山。

 登山史上にも稀な、
 理解しがたい遭難事件が発生しました。

 学生を中心とする9人の登山隊が
 行け不明になり、
 救助隊が派遣されました。
 が、凍てついた雪の森で発見されたのは……

 想像を絶する“奇妙”な遺体?

「いまもォ、しんそうゥふめいィ~?」
「ぐるがる!」(←訳:謎のまま!)

 他にも、

 《セイラム魔女裁判》
 《ファティマに降りた聖母》
 《獣人ヒバゴン》
 
 などの国内外の未解決事件が取り上げられ、
 詳細な分析が試みられています。

 その中で、驚かされ、考えさせられたのは、
 地震予知に生涯を注いだ椋平廣吉さんをテーマとする
 
 《青年は『虹』に何を見たのか》。

「じしんをォよちィ??」
「がるるる?!?」(←訳:出来るの?!?)

 妄言か、科学か。
 捏造なのか、事実なのか――

 科学と幻影の崖下に横たわる闇を
 じっと凝視するかのような、
 ノンフィクショナルな一編は、
 全活字マニアさんにおすすめ!

「とにかくゥ、よんでみましょゥ!」
「ぐるるるるがるるるー!」(←訳:食わず嫌いしないでー!)

 そこで何が起きたのか。

 目を背けず、
 結論を急がない者だけが辿る小道へ、
 皆さまも、ぜひ♪

 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4つの、1つ。

2018-11-24 22:09:18 | ミュゼ
「こんにちわッテディちゃでス!
 むぎゅぎゅッ! にぎやかァすぎまスゥ~!」
「がるる!ぐるるる~!」(←訳:虎です!混んでる~!)

 こんにちは、ネーさです。
 私どもの地元・八王子市の、JR八王子駅南口に
 間もなく新商業施設がオープンします。
 現在はプレオープン中のそこへお出掛けしてみましたら、
 ううっ、人の多さに負けました……。
 連休が終わったら出直すことにして、
 さあ、今日は週末でもありますからね、
 読書をサボって、こちらの展覧会情報を、どうぞ~♪
 
  



          ―― ムンク 展 ――



 東京・上野の東京都美術館にて、
 会期は2018年10月27日~2019年1月20日
 (月曜休室、ただし11/26,12/10,12/24,1/14は開室し、
  12/25,1/15,12/31~1/1は休室)、
 『MUNCH A Retrospective』と英語題名が、
 『――共鳴する魂の叫び』と日本語副題が付されています。

「むんくゥおじさんッ!」
「ぐるるるがるるぐる!」(←訳:100%ムンクさん!)

  

 エドヴァルド・ムンクさん(1863~1944)。

 もはや説明など無用ですよね。
 世界で最もよく知られる絵画作品のひとつ、
 『叫び』を描いた画家さんです。

「いちどォ、みたらァ~…」
「がるっるるるる!」(←訳:忘れっこない画!)

  

 ムンクさんは
 版画以外に4つのバージョンの『叫び』を制作しました。

 この展覧会に出展されるのは、
 ムンクさんの故国ノルウェーの、
 オスロ市立ムンク美術館が所蔵する『叫び』です。

 制作年は、おそらく1920年頃。
 厚紙にテンペラと油彩で描かれたこの作品……よりも、
 オスロ国立美術館所蔵の『叫び』(1893年・油彩)の方が、
 広く知れ渡っている図像かもしれませんが。

「どちらもォ、よいィのでス!」
「ぐるるるがる!」(←訳:どちらも叫び!)
 
  

 『叫び』を中心に、
 オスロ市立ムンク美術館のコレクションから来日しているのは、
 初期から晩年に到るまでの油彩や版画作品など計約100点。
 
 特に、『地獄の自画像』『太陽』『星月夜』他
 約60点の油彩画と、
 リトグラフ作品の『病める子 Ⅰ』など、
 ムンクさんの代表作とされる名作は必見です!

「ばんしゅうのォ、あーとさんぽッ!」
「がるぐるるるる!」(←訳:ぜひお出掛けを!)

 お出掛け前には、公式HPやSNSも
 覗いてみてくださいね♪
 
 



    では、オマケ画像も、ここで~!
   
    『亀田製菓』さんの
    《冬のつまみ種 期間限定》は、
    ピリっと辛い系おやつが欲しくなったときに、
    はい、パクリ!
    「おおォ、ちーずゥ!」
    「ぐる~!」(←訳:旨い~!)
    朝夕で寒暖差が厳しい秋の終盤……
    皆さま、ご自愛しつつ、穏やかな休日を♪


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さあ、オーロラの国へ。

2018-11-23 22:22:59 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 ぱふぱふゥ! かッちゃいましたでス!」
「がるる!ぐるるるがるる!」(←訳:虎です!行列にもメゲず!)

 こんにちは、ネーさです。
 はぁ~…フラックフライデーの熱気に当てられ、
 ついフリースなど買ってしまいました♪
 あとはダウンジャケットを……いえ、
 ダウンはもうちょっと待つべきかしら?などと熟考しながら、
 さあ、読書タイムです。
 本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~!
 
  



       ―― アイスランド紀行 ふたたび ――



 著者は小林理子(こばやし・まさこ)さん、2018年8月に発行されました。
 前回記事では《鉄道×映画》の旅系エッセイ本を御紹介しましたが、
 こちらは“旅行記”ジャンルの紀行もの、と申せましょうか。
 にしても……アイスランド?

「うむゥ! とおいィ~!」
「ぐるがるる?」(←訳:ほぼ北極圏?)

 アイスランド……

 もうしわけないことに、
 私ネーさ、アイスランドについては
 ほんの少ししか知りません。

 あらためて、えーと、
 《アイスランド基礎知識》を仕入れてみましょう。

   正式な国名は『アイスランド共和国(Republic of Iceland)』。
   首都はレイキャヴィーク。
   面積は、10万3000k㎡(北海道と四国を合わせたくらいの広さ)。
   人口は34万8580人(2017年12月時点)。
   通貨はアイスランドクローナ(SK)。
   日本との時差は9時間(サマータイム制度は無し)。
   メキシコ暖流の影響で、緯度の割には温和な海洋性気候――

「ほわわッ? いがいにィ、あッたかいィ?」
「がるるぅぐるるる?」(←訳:極寒じゃないんだ?)

 日本からすれば
 地球の反対側、という程ではないけれど、
 やっぱり遠い国・アイスランド。

 そのアイスランドに、
 著者・小林さんの友人夫婦、
 ハルバさんとヘルマンさんが暮らしています。

 以前に、アイスランドを訪れては
 互いに再会を喜び合ったものでしたが、
 もうずいぶんと会っていない……

 ならば、行っちゃいましょう、ふたたびアイスランドへ♪

「まずゥ、こぺんはーげんッ!」
「ぐるるがるるぅるぅーる!」(←訳:乗継でレイキャヴィーク!)

 久しぶりに会ったハルバさんのお家に滞在して、
 “おもちゃ箱をひっくり返したような街並み”の首都を歩き、
 人工温泉ビーチへとドライブし、
 オーロラ資料館に入館してみる。

 ふむふむ、
 オーロラ見物っていまやアラスカよりもアイスランド、
 なワケね?

「ほわわッ? はくぶつかんッ、たくさんッ!」
「がるるぐぅる?」(←訳:サガのミュゼ?)

 北欧神話好きな活字マニアさんは、
 ビビっと来るでしょうか。

 レイキャヴィークには
 サガ博物館、
 国立博物館や市立美術館など
 文化施設も集まっているんですね。

 けれど、この御本の中で
 最も印象深いのは、
 アイスランドの風物もさりながら、
 ハルバさんヘルマンさん御夫妻との会話、
 日常のさりげない出来事など、
 アイスランドの人々の“ふだんの生活”です。

 ハルバさんのご家族とのふれあいが、
 アイスランドを“遠い国”から
 “近しい国”へと変えてゆく、
 その過程がなんとも愉しい~♪

「どこでもどあがァ、あればッ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:すぐに行きたい!)

 全く知識がないままに旅をするのも
 悪くはありません、が、
 友人の住んでいる国へ、
 こころウキウキと旅をする――

 想像力をぐんっと加速させる豊潤な旅ガイド本、
 旅すきな活字マニアさんにおすすめです。
 ぜひ、一読を!
 
 

 


 一日ズレて金曜日になってしまいましたが、
 Twitter更新いたしましてので、
 おヒマな時にでも、

  こちら

 を覗いてみてくださいませ~♪
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

~ 銀幕の汽車に乗って ~

2018-11-22 21:44:47 | ブックス
「こんにちわゥ、テディちゃでッス!
 そろそろォ~みごろォでスゥ!」
「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!紅葉だよ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 八王子市内・甲州街道沿いのイチョウ並木は
 ほどよく黄金色に染まりました。
 紅葉狩りにはベストタイミング!な連休……ですが、
 はい、しっかりインドアな本日の読書タイムは
 こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



        ―― あの映画に、この鉄道 ――



 著者は川本三郎(かわもと・さぶろう)さん、2018年10月に発行されました。
 “日本映画に登場した鉄道の数々”を紹介しつつ、
 映画についての評論も織り込まれたエッセイ作品です。

「えいがァとォ、てつどうゥ~…!」
「ぐるがるるる~!」(←訳:相性いいよね~!)

 駅、と題名された映画は、
 古今東西におそらく10……いえ、20……もしや
 100を軽く超えるかもしれません。

 なぜって、駅=駅舎ってヤツは
 外観・待合室・改札口・階段と
 とにかくどこを撮っても画(え)になりますし、
 駅名看板などの小道具、
 長いホーム、
 地平の彼方へ消えてゆく線路、と
 これもまた見応えがあり、
 感情を掻き立てる不可欠のアイテムです。

 そして、北から南まで、
 縦横に鉄路が張り巡らされているのが、
 ここ日本。

「ほッかいどうゥ~!」
「がる~!」(←訳:沖縄~!)

 沖縄県の『ゆいレール』(沖縄都市モノレール線)は
 残念なことにこの御本では言及されていないのですが
 (いつか映画に主役級で出演しますように!)、
 ええ、北海道も本州も四国も九州も、
 著者・川本さんはフィルムとともに
 旅してゆきます。

 《寅さん》シリーズの根室本線。

 『雪国』の、上越線の長いトンネル。

 『砂の器』は、米原駅。

 『無法松の一生』では、小倉駅。

「ほんものがァ、よいィのでス!」
「ぐっるがるるぐるるがる!」(←訳:セットよりも本物がいい!)

 映画と鉄道、と聞いて思い起こされるのは
 黒澤明さんの『天国と地獄』でしょうか。

 東海道本線の特急と、
 湘南の海際を走る江ノ電の小さな車両……。

 それとも、
 市川崑さんの『獄門島』でしょうか。

 探偵・金田一さんが笠岡駅を出て、
 連絡船発着場までを、てくてくてく……。

「めにィ~みえまスゥ!」
「がるるぐるるるる!」(←訳:音楽も聴こえそう!)

 ローカル線が少しずつ減ってゆくとしても、
 やがてリニアが開通したとしても、
 これからも走り続けるに違いない
 “映画に登場する鉄道”たち。

 鉄道マニアさんにも
 映画好きな方々にもおすすめの一冊です。
 旅好きな活字マニアさんも、ぜひ♪



 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

衿元に、袖口に、キラリ♪

2018-11-21 21:44:55 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 むふふゥ! あしたァ、でスねッ!」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!SALEが来る!)

 こんにちは、ネーさです。
 明日11月22日からSALEですよ~!というメールが
 どっさり来ておりますけれど、
 えーと、私ネーさ、先週末に画集を買っちゃったものですから、
 今回は静観いたします(たぶん)。
 なので、本日はココロ穏やかに読書……をサボり、
 こちらの展覧会情報を、どうぞ~♪
 
  



           ―― 愛でるボタン展 ――



 群馬県太田市の太田市美術館・図書館にて、
 会期は2018年11月10日~2019年1月14日
 (月曜休館、ただし12/24と1/14は開館し翌火曜休館、
  年末年始の12/29~1/3は休館)、
 『~アイリスのボタンづくり~』と副題が付されています。

「きらきらァ~ぼたんッ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:ミクロの宇宙!)

  

 たかがボタンと侮るなかれ。

 欧米、特に英国・フランス・スイスなどでは
 美しい工芸細工が施された古いボタンは
 美術品と見做され、
 マーケットが確立しています。

 クリスティーズやサザビーズでも
 ボタン専門の競売が設定され、
 豪華な競売用カタログが制作されたりしているんですよ。

「ふるいィぼたんッ、すてちゃだめでスゥ!」
「がるぐるがるるぅーるぐる!」(←訳:価値あるアンティークかも!)

  

 《ものづくり》を通して《まちづくり》をすすめる
 太田市美術館・図書館が開催するこの展覧会では、
 ボタンづくりで日本一のシェアを誇る
 アイリス社が運営する『ボタン美術館』(東京・浜町)所蔵の
 貴重なボタン約800個が展示されます。

 銀の寄せ合わせ細工(17世紀オランダ)、
 象牙の薄板に細密画(18世紀フランス)、
 18金の土台に色ガラス(18世紀イタリア)、
 金属土台にガラス(19世紀イギリス)などなど――

「ほとんどォ、ほうせきィ~♪」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:これからも大切に!)

 11月23日にはキュレータートーク、
 12月26日には工場見学(!)など
 イベントも予定されています。
 手芸マニアさん&アートマニアさんは
 美術館HPをご参照の上、
 お出掛けしてみてくださいね~♪♫
  



    では、やっぱり秋はコレだぜ♪なオマケ画像もここで!
   
   『明治』さんの
   《THE Chocolate Jasmine Tea》は……
   「これはァ、おいしィッ!」
   「がるるぐる!」(←訳:お茶の香り!)
   《ザ・チョコレート》シリーズの新作ジャスミンティー、
   お茶系ショコラ好きな私ネーさはリピ決定です。
   ショコラマニアさん、ぜひ実食を♪
   
   
    
    
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする