残雪の山道を旧清水町杉の原 雨錫寺阿弥陀堂へ。
室町時代中紀に始まったという御田舞を見に出かけました。
かつては、旧清水町と旧花園村での合わせて9ヵ所で伝承されていたものが、
今残っているのは3ヶ所のみだそうです。
始めて見たのは一昨年で、
「 この山奥で、なんでこんな洗練されたお祭りがあるんだろう? 」
と思いました。
正しいことは調べていないので想像ですが、
稲作の様子を全編節のついた芝居仕立てで進行する様子を見ていると、歌舞伎や狂言のルーツはこれだったかと感じます。
セリフのイントネーションが、
この地域のしゃべり言葉ではなく標準語に近いことも不思議に感じています。
“ 柳田国男の方言周圏論 ”
という様な言葉が浮かんできます。
もしかしたら、京都から出た言葉がこの地に至ったときに、祭りのセリフになり固定されて今に残っているのかも知れません。
このお祭りが、有田でもあまり広く知られていないこと、(知ってる人は知っていますが)
意外なくらい見物が少ない事を残念に思いますが、私にしてみればあまり有名になってしまわない方がうれしいかな? ・ ・ ・ とも思います。
封印をビッと破って、
始めてスクリューを捻る感触。
コルクをキュキュっとこぜながら抜く感触でも良いのですが、
その後のトクトクトクとグラスに注ぐときの音までを含めて、
新しく開けるウイスキーのビンは演出が効いています。
何年も何年もかけて、
ゆっくりゆっくり熟成して、今深い味わいが出来上がっているであろうことを
しっかり予感させる為の儀式。
ニッカの竹鶴政孝氏が言っています。
「 ウヰスキーは水で割らない方が美味いが、それでは身体を悪くする。
水で割った方が一生のうちでは多く飲めるんだ。 」
納得ですが、一度に沢山飲まない私はショットで!
少し大人になってきた今年45歳の私も、
少し “ 味わい ” が解ってきたような気がします。