今日も強烈な冷え込みで、夕方出先からの帰りに車の外気温計で4℃でした。
今の気温はもっと下がっているでしょう。
建築士試験の建築計画という科目では、
『 放熱器の設置位置 』 という問題があります。
『 放熱器は熱負荷の大きい窓際に設ける 』 が回答です。
窓際に置くことによって、窓付近の冷たい空気は暖められてから上昇し自然対流するので、室の上下温度差が少ない快適な暖房になる。また、結露防止にも効果がある。
逆に窓と反対側に設置すると、窓付近の冷気がコールドドラフトとなるため、足元が冷え、しかも室の上下温度差が大きくなる。
・ ・ ・ 教科書の丸写しです。
暖房しながら、うまく温まらないと感じる理由はそんな単純なことが理由かも知れません。
空調の方法がまずいと、冷えだけの問題ではなくて、非常に不快な部屋にもなります。
少し見直してみた方が良いかもしれません。
因みに
私くらいになると、部屋のなかの空気の動きを目で見ることが出来ます。
・ ・ ・ うっそぉ!
どこに行っても、ギョウザの話ばかり。
毒性の強い農薬の中毒なので問題の大きさは理解できますが、
元々、製造日から1年間も賞味期限のある食品がどうなのか?
と思います。
冷凍されている とは言っても、どれだけ恐ろしいものが添加されているのかと考えてしまいます。
建築対しても、同じことを言い続けています。
化学物質で侵された建材ばかりをつなぎあわせた家に住んでいて、永い年月の間に問題が出ないはずがないと考えているのです。
出来るだけ化学物質を建物に持ち込まず、自然な素材で建物を造ることを考えてきましたが、
その素材が地域で生産されたものであれば素晴らしい。
幸い =有田は川の上流に品質の良い杉 ・ 桧の山を広大な面積持っています。
残念なのは=その山の資源が有効に使われていないことです。
このことを川の上流と下流で力を合わせて解決できないかと、昨日清水町森林組合に行って来ました。
紀州材は、同じ杉 ・ 桧でも全国平均よりも強度があり、木目や色味も美しいことは知られています。
清水の山は、その中でも品質が良い方だと思うのですが、どうもそのことが上手くアピールされていない様で、残念に感じています。
設計事務所2件だけでの呼びかけなので、どれだけのことが出来るのかは解りません。
解りませんが、
時間もかかるかも知れませんが、
思いがあれば、いつか大きな流れがつくれるだろうと!
下流側の人で、建築業者を含めた賛同者も事前に話を理解してもらえているので、
今ある問題点の解決と、これから望まれることを組み立てたいと思います。
森林組合に行く前、
知り合いのお店で昼食をして
「 うちの古家見てくれるか 」
と言われて、着いて行った場所の景色のいいこと!
最近買われたそうで、そうとう古い民家と広い広い土地がありました。
質の良い建物なので少し手を入れれば使い方は色々あると思いますし、周りの土地も利用されずにのこっていて正面には千枚田(蘭島=あらぎじま )が見えます。
宿泊出来るように整備すれば、都会の人に清水の良さを知ってもらうよい施設になると思うのですが。
・ ・ ・ これは、設計屋の勝手な意見なんですけどネ!
開高健は 『 銘酒と言われるものの全てが越乃寒梅の亜流 』 と言っています。
=良心たっぷりの酒屋は、個性豊かな良い酒を作れるが、
そのことが一般に浸透せずに、有名な味を真似ることに流れてしまっているのが残念。
と、言うことのようです。
ハウスメーカーや雑誌を真似るのではなくて、
自分の生活 ・ 暮らし方や立地条件を基にして住まいづくりをすすめることで、
豊かで快適な“家”が出来ると思います。
自分のノドで好みの酒を選ぶことを楽しむように、
自分の感覚に合う住まいづくりの方法を探してみることができたら楽しいですね。
( 当事務所カレンダー葉書2月号より )