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#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

【ROTHENBURG】中世犯罪博物館

2008-05-16 | MUNICH
3月8日。
ドイツで唯一の犯罪博物館へ。

14世紀のRothenburgで
人々はどのような生活を送っていたか。

その生活を
犯罪の観点から
展示した珍しい博物館。

当時は階級制度が厳しく
誰もが節制を重んじる
禁欲的な生活だったようだ。

実に様々な「辱め」の刑具が並んでいる。

「おしゃべりすぎる女性のマスク」
「大酒のみの見せしめの樽」
「不道徳な女性を懲らしめる鉄の鎧」
「下手な音楽家をみせしめる汚名の笛」
「服装違反をした女性の戒め用首かせ」
「不義密通見せしめ用の檻」

何をしても「辱め」を受けそうなほど
細かな規程があり、それを戒める人間がいた。

この城壁の中では、
至る所で刑具を身につけた男女が
晒し者にされていたのだろう。

度を超した戒律で、
道徳にうるさいドイツ人。

たしかにミュンヘンの街中では
人々はみな礼儀正しく、
抑制の利いた振る舞いで接してくる。

その側面として
刑罰に厳格な歴史があったのか…と気づく。

宗教的意味合いも濃いのだろう。

このstrictな部分が、
Naziへとエスカレートしたのか
…そんな印象をもった。



【ROTHENBURG】14世紀の嘆息

2008-05-16 | MUNICH
3月7日。
列車に揺られ、
Rothenburgに到着。

駅から10分ほど歩くと
城壁に囲まれた中世の街が顕れた。

街が壁に護られている。
14世紀のものだと言うから、驚きだ。

700年の堆積した時間が、
そのままのカタチで存在している。

虚弱と寒さで、
その日は、早々と就寝。

3月8日。
土曜日。

あいかわらずのどんよりした天気。
堆積した時間が、そのまま漂っている。

ここは南北1.2キロ、東西1キロの小さな街。

その中心部、マルクト広場の市庁舎、
地上60mの塔の上から街を見下ろす。

煉瓦色で染まった中世の街並み。
想像力をたくましくしても、
その時代をイメージすることができない。

     700年前?

どれだけ遡ればいいのだろう?
日本史で言えば、鎌倉幕府?室町幕府?
どちらにしても教科書の世界だ。

その時代の建物だ…と諭されても、わからない。

現実を越えている。
ただ、嘆息するのみ。