老いて、なおチャレンジ

大好きな草花と共に、余生を楽しめたらいいな~

悲しみ

2013-11-10 10:49:05 | 

                                  

11月6日次女の婿が亡くなった。T家一族の中で大きな存在であった婿の死は非常に悲しいものであった。
6年前ガンを宣告されて以来、余命5年と言われていたと言うが6年目に治療の甲斐なく今年の夏以来急激に病状は進み天国に旅立ってしまったのである。
この6年間次女は今日ある事を覚悟していたのであろうか、まだ元気に会社勤めをし方々へ出張したりしていた頃から夫を支え何処へ行くにも常に一緒について行き、入院すれば必ず泊り込んで起居を共にし只管夫一筋に励んで来た次女であった。
もう8年半も前になるが夫を亡くした時の気持ちを経験している私だけに、次女の悲しみ辛さが察せられ婿の死の悲しみと共に私の心は2倍の悲しみに満たされた。一族は年に2回は皆で集まるが此処2年程は次女夫婦に殆どの者が会う事が出来なかった。然し去る9月14日私の卒寿の祝いを浜松で子供等夫婦全員で集まれた時が婿との最後の別れになったのである。その時点で病状は相当進んでおり大分辛かった様だと後で知ったが、精一杯元気な姿を私達に見せてくれた婿であった。死の近くに会う事が出来た事が唯一の慰めである。

浜松で行われた8日の通夜、9日の葬儀ともに泊まり掛けで一族殆どの者が参列する事が出来た。沢山の花に囲まれ横たわっていた婿は苦しい闘病の影もなく穏やかに安らいだ顔であった。この世でもう会う事も語らう事も叶わぬ婿ではあるが、先に逝った夫と共に次女の家族そして一族を何時も天から見守っていてくれると思っている。

次女には3人の息子がいるが夫々独立し家庭を持っているから、多分これから一人住まいになると思う。私も一人だから配偶者を亡くした者同志共に過ごす時間を多く持ちたいし、夫を何時までも偲びたい。次女は意欲旺盛な性格だから共に外に向かって大いに羽ばたきたいとも思っている。

今回殆どの者はホテルに泊まったが私と次男は豊川の三女の婿さんの住まいに三女とその長男と共に泊めてもらった。単身赴任で一人住まいの婿さんはマンションの一番上の階の広々とした部屋にもう5年近く住んでいる。自炊もするし快適な様子、三女はも一晩泊って家の掃除などしてから帰ると言っていた。泊った夜畳の部屋で私、次男、孫三代が川の字になって寝た。こんな事って後にも先にも先ずない事であろうと心温まる思いで眠りに就いた。
この一夜は悲しみの中で一寸くつろげる愉しい時であったであろうか!!

婿さんの冥福を心から祈りたい。