老いて、なおチャレンジ

大好きな草花と共に、余生を楽しめたらいいな~

久し振りで過ごした姉との一日

2010-10-28 20:25:20 | 

今年一番に咲いた椿です

去年の暮と、今年の4月会う事になっていた姉に、私の都合で2度共会う事が出来なかった。一回目は前の日に足を捻挫してしまった事、二回目は会う朝眩暈が起こった為であった。然し今日は何ら支障なく2年振り位だったろうか会う事が出来た。勿論私の方が6歳若いのだから姉の家に出掛けて行った。6人兄弟姉妹の二人だけが現在生きている。「二人だけになっちゃったわね~長く生き過ぎちゃったわね~」と電話では何時も言い合っている。姉は後1カ月で93歳、私の夫が亡くなった歳なのだ。「私何処も悪くないけど耳だけは悪いのよ」と、腰も膝も全然痛くないし歯も殆ど自分の歯、唯骨が弱いらしく背中が曲がって私より小さくなってしまっている。二人とも夫を亡くした後一人住まい、そして私は5人姉は4人の子供を持ち、配偶者・孫・曾孫を加えると姉は総勢30人、私は33人の大家族である。両家共母親を大切にしてくれ夫々仲良い一族なのである。

この歳になると昔の事を話し合える人は少ないが、姉とは87年昔の事を何でも話しあえるのだ。私の産まれた関東大震災の事から始まって、小さかった頃の事、自由学園で学んだ頃の事、父母兄弟姉妹の事、戦争時代の思い出等々、そして現在の世相に至るまでの様々な思いなど、話しは尽きず午前中から夜の8時まで語り合った。

「夕食何かとって食べようか」と姉は言うけれど話しで心は満足し食べたいとも思わず「家に帰ってパン食べるからいいわ」と話し続けたのであった。
「もうどれだけ生きられるか分からないからなるべく多く会おうね」「おねーちゃん転ばない様にね」「みっちゃんも元気でね」と言い合いながら別れ、真っ暗になった道を歩きバス・電車を乗り継ぎ帰宅した。

「兄弟姉妹の絆は強いんだよ」と5年前肺がんの病床を見舞った時、下の弟が言った言葉を思いだした。残された姉と私今後もその絆を大事にし更に深めて行きたいと思っている。