老いて、なおチャレンジ

大好きな草花と共に、余生を楽しめたらいいな~

悲しい訃報

2008-12-17 15:50:41 | 

秦野で買った彗星蘭 同じく、ユリオプスデージー

突然に甥の死を知り悲しみにくれた涙雨の一日であった。
近くに住みながらここ数年会う事がなかった。ガンであったと言う。「主人は病中とても頑張ったんですよ」としっかりした声で知らせてくれた嫁に、私の方が余りの驚きに泣き声になってしまった。私にとって一番思い入れ深い甥なのである。

思い返せば、戦時中 学校を卒業したばかりのうら若い乙女であった私は、父の世話をする為勤め先の伊豆の函南で二人だけの暮らしをしていた。
東京の空襲が激しくなった頃、まだお乳を飲んでいた孫を抱えていた母から「この子をそちらで見て欲しい」と言われ、東京からおんぶして伊豆に連れて来た。
結婚もしていない、当然乳飲み子の世話などしたこともない私の腕に小さい甥は委ねられたのだ。
戦争で物のない時代、牛乳を手にする事も容易ではなかったが一人で頑張った。東京の母達が疎開して一緒に函南で暮らし始めるまでの約半年間の甥との関係は、私にとっての試練であり、忘れ得ぬ思い出である。そして愛しい甥である。そんな甥が65歳の若さで逝くなんて本当に辛く悲しい!!

こんな年寄りの私より先にこの世を去るなんてどうして?と甥への思いは募る。
どうか安らかに天国に旅立って欲しいと祈るばかりである。