老いて、なおチャレンジ

大好きな草花と共に、余生を楽しめたらいいな~

久し振りの観劇

2007-11-07 17:03:22 | 



ガーデンシクラメンが奇麗に咲いている。シクラメンといえば冬は家の中に置く植物と思っていたが、最近は様々に改良されて庭で冬の寒さに耐える事が出来るようだ。

夕べは新国立劇場で「椿姫」の公演を観て来た。椿姫といえばオペラだと思っていたし、観た事もあったが、今回はバレー、然も音楽はオペラはヴェルディの曲であるがバレーではベルリオーズの曲であった。悲恋物語りで最後は女性が死ぬ場面、オペラでは寝台に横たわり恋人とその父親と3人でそれぞれの思いを歌う事で表現し死んでゆくのだが、バレーでは踊りで表現しなければならない。死に向かう身を親子の間を行き来しながらその踊りは優雅でありながら次第に弱々しくなり最後は床に倒れて死んで行く。そして幕は降りる。
同じ物語りをバレーでどのように表現するのか興味があったが、それなりに納得のゆく公演であった。

新国立劇場は今年で10周年を向かえるそうだ。夫が亡くなる3年前、膝の悪かった夫が慶応病院に車で通う高速道路上から新国立劇場を見つけ、夫が「いっぺん行って見たいね」と言ったのがきっかけ、音楽好きな私は喜んで直ちに会員になってしまった。それから好きな演目があると早々チケットを買い、二人で驚くほど沢山のオペラ・バレー・コンサート・劇などを観賞した。平成16年10月3日オペラ「ボエーム」を観たのが夫と一緒に行った最後となった。その頃は車椅子に乗っていたので結構苦労もしたけれど、老後をこんなに楽しめることは最高の喜びであった。
そしてそのきっかけを作ってくれた夫に感謝している。