Y32です。登場して19年。早いですねえ。
それにしてもY31もなかなか街を走っているのを見られませんが、
このY32も最近ではすっかりそんなめったに見ないクルマの仲間入りしてしまった感じがします。
Y32は、セダンがY31のままキャリーオーバーしたことを受け(で、いまでも作っているわけですが...)、
ハードトップ専用のボディで、しかも3ナンバー専用で登場しました。
しかもそれまで「セドグロの4ドアHTの象徴」でもあったピラーレスHTも、
ついにBピラーが設えられたことでその歴史を終えました。
それに合わせたのか、6ライトで細いモール・細いピラーを持っていたY31に比べて
外観も骨太な感じで、なかなかスタイリッシュ。
セドグロに「剛」というイメージがついたなあ、と当時は思ったものです。
Y31は前傾姿勢でかなりそれまでのセドグロに比べたらスタイリッシュでしたが、
「剛」かどうかでいえば430系のイメージを引き継いでいる気がするんですよね。
まあだからといって「柔」では決してないんですが。
セドリックのCMじゃないんですけども...日産のCMも好きだったなあ。
セドリックとグロリアは兄弟車でしたが、性格付けはY31あたりから前者がより高級志向、
後者はよりスポーティに、といった性格付けがされていて、Y32もその路線を継承。
Y32のグランツーリスモはY31よりもさらに外観上でも明確に「スポーティ」が推し進められて、
丸目4灯のいで立ちを採用。それでいてエアロパーツは控えめで、「大人のGT」感をより一層漂わせていました。
この個体は、このテールランプとアルミホイルからするに、セドリックのグランツーリスモの前期型。
ちなみにセド・グロ両方ともにグランツーリスモがラインナップされつつも、
イメージリーダー的にはそれぞれブロアム・グランツーリスモが起用されていました。
このクルマ、バブル期の設計・販売で、同時期のクラウンがこけたこともあって
それなりに販売台数はありました。
またバブル期設計の良さで、装備はかなりのもの。間接照明なんて、かなり凝ったものでしたよね。
>>ie、このクルマ結構好きです。
Y31以降で、いまのフーガも含めてもしどれか選べと言われたら、
これにするかもしれないです。
内装の趣味も良かったし、なんというか、完成度が高いような気がします。