いつも週中で行っている「フランス車特集」の更新が遅れましてすみません!
ほのぼのし過ぎw
ということで、今回の「拾った画像で...まつり」は、
これまたマイナー、本国でも成功作とは言われなかった薄幸の一台、
ルノー14(キャトルーズ)まつりをお送りいたします。
ルノー14(=R14)は、わかりやすくいえば、メガーヌのご先祖様に当たるクルマです。
逆引きしていくと、メガーヌ3→メガーヌ2→メガーヌ1→R19(ディズヌフ)
→R9/11(ディス/オンズ)→R14...という系譜になっています。
登場当時のR14L。
ルノーはR5(=サンク)の成功で小型車市場でシェアトップを実現しましたが、
R5の上はR12(ドゥーズ。ラグナの先祖)しかなく、
1974年に登場し現在のCセグメント市場を席巻したゴルフや、同国内のライバルであった
シトロエンGSに対する持ち駒が無かったのです。
そこで、ルノーは、R5の成功を再現すべく、欧州ナンバーワンメーカーの威信を掛けて、
このクラスに1976年に新型車を送り込みます。それが、ルノー14でした。
ルノーはR4(キャトル)以降、かたくなに「縦置きFF」に固執してきたので、
R4よりあとに登場したR6(シス)、R12、R5、R15/R17(ケンズ/ディセット)はすべて縦置きのFFだったのですが、
R14に関してはついにこの方式を捨て、横置きFFになりました。
ただしそこはミニのイシゴニス式でも、現在のFF車の搭載方法の主流となったジアコーザ式でもなく、
エンジンを水平近くまで倒してその下のトランスミッションを抱え込んだ
プジョー104タイプの横置き方式を採用しました。
というか、実際にプジョー104(リンク先は104の兄弟車、LNやVISAなど)の
エンジン+ミッションをそのまま持ってきてしまったのでしたw
これは、当時エンジン開発などで協力体制にあったプジョーとの関係を示すもので、
実際に、このクルマに積まれたXV型直4SOHCは、PRVの開発によるものです。
その一方で足回りは、フロントに関してはエンジン回りをプジョー製ユニットとしたために、
縦置きルノーのフロントサスといえばのダブルウイッシュボーンではなく、ふつうのストラット式。
かたやリアはR4系から継いだトーションバーを使用したトレーリング・アームで、
ルノーの意地?が貫かれた形ですね。
TSの透視図。
そして注目すべきは、外観です。
R5と同じくプラスチック製の前後バンパーを持ちますが、全体のフィルムは斬新なウェッジシェイプ。
フェンダーもフレアを持たない全体的に膨らませた当時としては新しい処理で、
いまもって全体的に見ても優れたデザインだと思うのです。
リアビュー。R14L。
縦置きFFで、全長4035mmに対してホイールベースは2530/2560mmと長く、
それゆえ車内やトランクスペースも十分。
R16(セーズ)以降ルノーがお家芸とした感のあるスペース・ユーティリティに
対する備えも持ち、実用車としての性格においても、
ライバルのゴルフやGSに対しても引けを取らないものでした。
インパネ。外装に負けずシンプル。
こう見ても、確かに広い。
ところが、R14は、7年しか製造されませんでした。
これは、当時のフランス車としてはとても短命といえるものです。
その原因とされるのが、これ...。
ルノー14の外観を「洋梨(poire)」に見立てた広告宣伝...。
...何がどうNGだったのか、正直よくわからない(汗)のですが、
この広告がどうも当時のフランス人に評判が良くなかったらしく...。
なんだか良く出来ていたのにCMで損をしたと言われるマツダレビューを思い出させます(涙
とはいえルノーもこのクルマの販売巻き返しを図るべく、バリエーションの充実、
マイナーチェンジ(1980年)などを行ったものの、
どうも最初についた印象が悪かったのか、そもそもこのクルマのデザインが受け入れられなかったのか、
最後まで販売は芳しくなかったのでした。
1976年当時は「L」と「TL」のみでスタート。エンジンは、どちらも1218cc。
その後、1979年、最上級版としてGTL、
(そう、ルノーの「GT」は、グランツーリスモではなく、「グラン+TL」なのですね)。
と、スポーツバージョンのTSを追加。
GTL。
TS。うーん、かっこいいぞ!なんだこのホイールは!
TSの内装。R18やR5でもお馴染の当時の極上ルノー・スポーツシートつき。
前述のとおり、1980年、マイナーチェンジ。ウインカーがバンパーからヘッドライトの横に移動。
TSが1361ccになり、1982年にはGTLも1361ccに排気量をアップ。
マイナーチェンジで泣き顔度がアップ(涙
ミラー基部からフェンダーに伸ばしたフェイド・アウト調ステッカーがかっこいい。
などなど、ルノーもがんばったのですが...前述のように販売結果は宜しくなく、
1983年、後継のR9/R11(1981年登場)にバトンを渡し、
静かにラインナップから姿を消していきました...。
ところで、日本には正規で入ってこなかったR14ですが、
噂だと某国産メーカーが研究用に入れたと言われるR14GTLが日本の道に、いまでもあります。
なつかしや、不肖ieの主催で一度のみ開催させていただいた
「ギザルノー会」でもその実車にお越しいただき、
R14-R9-R19という、日本ではもうこの瞬間にしかお目にかかれなかったであろう、
系譜並びを実現したのでした。
その後、このR14は大田区の、ちょっと、古いラテン車のパラダイス、
アウトレーヴさんにストックされていたのは
有名な話ですね!
FBMにやってきていたときのR14。
これを見かけた時の衝撃は、言葉ではいい表せなかった!
>>フランス車好きな方々には、一時期の三菱が「絶対にフランス車を意識してる!」
って頃があったと感じていると思うのですが、
このR14も、初代ミラージュとずいぶん似てると思いませんか?
>>全体的なフォルム、リアの横長ランプ、そしてこのフェンダーの処理!
ほのぼのし過ぎw
ということで、今回の「拾った画像で...まつり」は、
これまたマイナー、本国でも成功作とは言われなかった薄幸の一台、
ルノー14(キャトルーズ)まつりをお送りいたします。
ルノー14(=R14)は、わかりやすくいえば、メガーヌのご先祖様に当たるクルマです。
逆引きしていくと、メガーヌ3→メガーヌ2→メガーヌ1→R19(ディズヌフ)
→R9/11(ディス/オンズ)→R14...という系譜になっています。
登場当時のR14L。
ルノーはR5(=サンク)の成功で小型車市場でシェアトップを実現しましたが、
R5の上はR12(ドゥーズ。ラグナの先祖)しかなく、
1974年に登場し現在のCセグメント市場を席巻したゴルフや、同国内のライバルであった
シトロエンGSに対する持ち駒が無かったのです。
そこで、ルノーは、R5の成功を再現すべく、欧州ナンバーワンメーカーの威信を掛けて、
このクラスに1976年に新型車を送り込みます。それが、ルノー14でした。
ルノーはR4(キャトル)以降、かたくなに「縦置きFF」に固執してきたので、
R4よりあとに登場したR6(シス)、R12、R5、R15/R17(ケンズ/ディセット)はすべて縦置きのFFだったのですが、
R14に関してはついにこの方式を捨て、横置きFFになりました。
ただしそこはミニのイシゴニス式でも、現在のFF車の搭載方法の主流となったジアコーザ式でもなく、
エンジンを水平近くまで倒してその下のトランスミッションを抱え込んだ
プジョー104タイプの横置き方式を採用しました。
というか、実際にプジョー104(リンク先は104の兄弟車、LNやVISAなど)の
エンジン+ミッションをそのまま持ってきてしまったのでしたw
これは、当時エンジン開発などで協力体制にあったプジョーとの関係を示すもので、
実際に、このクルマに積まれたXV型直4SOHCは、PRVの開発によるものです。
その一方で足回りは、フロントに関してはエンジン回りをプジョー製ユニットとしたために、
縦置きルノーのフロントサスといえばのダブルウイッシュボーンではなく、ふつうのストラット式。
かたやリアはR4系から継いだトーションバーを使用したトレーリング・アームで、
ルノーの意地?が貫かれた形ですね。
TSの透視図。
そして注目すべきは、外観です。
R5と同じくプラスチック製の前後バンパーを持ちますが、全体のフィルムは斬新なウェッジシェイプ。
フェンダーもフレアを持たない全体的に膨らませた当時としては新しい処理で、
いまもって全体的に見ても優れたデザインだと思うのです。
リアビュー。R14L。
縦置きFFで、全長4035mmに対してホイールベースは2530/2560mmと長く、
それゆえ車内やトランクスペースも十分。
R16(セーズ)以降ルノーがお家芸とした感のあるスペース・ユーティリティに
対する備えも持ち、実用車としての性格においても、
ライバルのゴルフやGSに対しても引けを取らないものでした。
インパネ。外装に負けずシンプル。
こう見ても、確かに広い。
ところが、R14は、7年しか製造されませんでした。
これは、当時のフランス車としてはとても短命といえるものです。
その原因とされるのが、これ...。
ルノー14の外観を「洋梨(poire)」に見立てた広告宣伝...。
...何がどうNGだったのか、正直よくわからない(汗)のですが、
この広告がどうも当時のフランス人に評判が良くなかったらしく...。
なんだか良く出来ていたのにCMで損をしたと言われるマツダレビューを思い出させます(涙
とはいえルノーもこのクルマの販売巻き返しを図るべく、バリエーションの充実、
マイナーチェンジ(1980年)などを行ったものの、
どうも最初についた印象が悪かったのか、そもそもこのクルマのデザインが受け入れられなかったのか、
最後まで販売は芳しくなかったのでした。
1976年当時は「L」と「TL」のみでスタート。エンジンは、どちらも1218cc。
その後、1979年、最上級版としてGTL、
(そう、ルノーの「GT」は、グランツーリスモではなく、「グラン+TL」なのですね)。
と、スポーツバージョンのTSを追加。
GTL。
TS。うーん、かっこいいぞ!なんだこのホイールは!
TSの内装。R18やR5でもお馴染の当時の極上ルノー・スポーツシートつき。
前述のとおり、1980年、マイナーチェンジ。ウインカーがバンパーからヘッドライトの横に移動。
TSが1361ccになり、1982年にはGTLも1361ccに排気量をアップ。
マイナーチェンジで泣き顔度がアップ(涙
ミラー基部からフェンダーに伸ばしたフェイド・アウト調ステッカーがかっこいい。
などなど、ルノーもがんばったのですが...前述のように販売結果は宜しくなく、
1983年、後継のR9/R11(1981年登場)にバトンを渡し、
静かにラインナップから姿を消していきました...。
ところで、日本には正規で入ってこなかったR14ですが、
噂だと某国産メーカーが研究用に入れたと言われるR14GTLが日本の道に、いまでもあります。
なつかしや、不肖ieの主催で一度のみ開催させていただいた
「ギザルノー会」でもその実車にお越しいただき、
R14-R9-R19という、日本ではもうこの瞬間にしかお目にかかれなかったであろう、
系譜並びを実現したのでした。
その後、このR14は大田区の、ちょっと、古いラテン車のパラダイス、
アウトレーヴさんにストックされていたのは
有名な話ですね!
FBMにやってきていたときのR14。
これを見かけた時の衝撃は、言葉ではいい表せなかった!
>>フランス車好きな方々には、一時期の三菱が「絶対にフランス車を意識してる!」
って頃があったと感じていると思うのですが、
このR14も、初代ミラージュとずいぶん似てると思いませんか?
>>全体的なフォルム、リアの横長ランプ、そしてこのフェンダーの処理!
1枚目のほのぼの加減最高です^^
それにしても洋ナシ広告のどこが悪かったのか
僕も理解できません。フランス語でR14の歴史を
追ったら何かわかるでしょうかね!?
ドアノブとキーホールを窪みの中に配置した
ドアノブ周辺の造形が印象的です。
初代ミラージュとの比較はお見事ですね!
スッキリ(笑
泣き顔度→以前、ご指摘のあったVISAに次いで
2番目くらい?
しかしミラージュは最後までフランス車を意識してましたよね~
逆に新型トゥインゴのお尻がCJミラージュに似てたのはびっくりしましたが・・・
シンプルながら、とても実用車とは思えない凝った面構成ですね。
どうして受け入れられなかったのか謎です。
泣き顔といえば、14のフロントマスク、周りに樹脂のモールを付けたらVISAⅡそっくりですね。
そしてVISAといえば話はそれますが、アウトレーヴさんのVISA、マジやばかったです。
思わずお店に問い合わせしちゃいました(汗
こういう写真見てると、今ならダイハツ・エッセが妙に気になってしまいます。
キャンディーズを解散したランちゃんが赤いミラージュに乗ってましたね。
実際、この赤い個体を引き取りに行った帰りに、私が運転したのですが、行きしに運転したR16TSと違って、ステアリングの反応の良さ、アンダーの軽さなど、当時のルノーオーナーは既存のルノー車とは別次元のハンドリングに満足したのではないかと思いました。しかも、特に後席での乗り心地は従来のトーションバー式ルノーそのもので快適そのもの。エンジンも1.2リッターと思えないほど活発で、本当にバランスの良い素晴らしい実用車だと思います。
惹かれます。
当方のメガーヌⅠフェイズ2、16万キロ突破をしましたが、スピードメーターが壊れて交換。11万円の出費です。(工賃はサービス)
また、0キロからの再出発です。
できるだけ長く乗ろうと思っています。
感服いたします。
ルノー14の後期泣き顔もいいんですが、
初期のグレーバンパーは一度でいいから触ってみたい…(笑)
Cピラーのところがファミリア(FR最後のモデル)に似てますねー。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ファイル:MHV_Mazda_323_02.jpg