かつて4.5m以内、幅も1.7m±α程度だったDセグメントも、いまやどんどん膨らんで、みな「なんでこんなに大きいの」
と突っ込みを入れたくなってしまいたくなるような車種ばかりになった今日この頃。
まあ、その流れはそんなに最近のことではなくて、日本でも実は適度なサイズが魅力だったカペラが、
えらく大きなボディのクロノスになったのはもう20年くらい前だったりするんですけれどもね。
そんな中?2004年に登場したプジョー407は、
その上にいた旗艦、プジョー607に長さであと20cmに迫るほどのサイズだったのですけども、
日本では607が撤退して事実上407がトップレンジだったり、
それとやはり大型プジョーの常で、607も商売的には販売は芳しくなかったりだったので、
んじゃ、これらの後継はひとまとめにしてしまえ、とプジョーが思うのも当然の成り行きか、
407+607の後継車は、懐かしい「5」番台のナンバーを持った「プジョー508」として登場しました。
407ほどトンがっておらず、あえていえばプジョーらしいコンサバ。
昨今のプジョーのデザイン言語だったつり上がった目も、だいぶおとなしく。
でもルノーのラティチュードもそうなんですけど、いまいちぱっとしないような気もしたしりて。プジョーに見えないし(汗
まあ、プジョーのフラッグシップは「奥ゆかしいデザイン」というのもまた伝統なので、
これはこれでいいのでしょう。
607も、とても落ち着いた良いデザインでしたものねえ。
ちなみに、508には「SW」も用意されるようで、これはなかなかかっこいいじゃないですか。
いかにもプジョーなワゴンって感じですし。
407SWも悪くないのですが、大きいサイズのワゴンとなると、ウインドウグラフィックスは
こういう普通の切り方のほうが落ち着いていていいような気がします。
さすがにワゴンの国、基本的にステーションワゴン型のクルマはどれもこれもグっと来るものが多いですなあ。
508は、サイズ的にはまさに407と607の真ん中、4.8mくらいの全長を持ちます。
もはや「4」番台のサイズではなく、「6」にするには、小さい。
そこで、懐かしい「5」という数字を引っ張り出してきたのは適切かもしれないですね。
ちなみに、「5」番台は、ieも乗っていた、懐かしの505以来になります。
プジョーのフラッグシップは別に「6」でなければならないということはなく、
今回のように時代の流れやラインナップによって、ころころ変わります。
504がトップだった頃に604が「6」番台として初めて登場し、その後、504は505に。
そして604が消えたことで、505が旗艦へ。
505の実質的後継車である605の登場で505が消え、そして初のFFフラッグシップとなる607が登場し、今に至っています。
508の日本導入はどうなんでしょうね...。
ハイブリッド4(前輪をエンジン、後輪をモータで駆動)とか、いまのエコ時代に合わせて
日本にも入れないかしら...ないかあ。
なお、407のドロップに伴ってあく「Dセグメント」には、新しいベルリン、408が充てられることになります。
そう、これって、ご覧になってわかるかと思いますが、
要するに308の後付けセダンです。ちなみに全長4.68m。でけえw
結構かっこいい 後ろ姿はプジョーらしいね
後付けセダン萌えなieなのですけど、プジョーの「4」番台の車といえば、404以来
プジョーの主力であり、プジョーが全精力をこめて丹念にじっくり開発したクルマ、といった印象があるだけに、
車種流用の後付けセダンが「40×」かあ、と正直思っちゃいます
(308がしっかりしたクルマでは無いという意味ではなく、40×として独自に開発されなかったことが残念)。
まあ、これはセダン好きな傾向の強い中国(プジョーが強い)市場むけに開発された
307セダンの後継車が、ちょうどサイズ的に「4」番台にふさわしいということもあったのだろうとは思うのですが...。
これが307セダン。超後付け感たっぷり(汗
日本にはこの408は、入ってこないだろうと思います。
そう思うと、ひょっとして407って、405以来日本で買えてきた
プジョーの「4」番台の最後になっちゃうのかも?
>>ちなみにセダン好きな中国のために、実は同じく中国に強い同門PSAグループのシトロエンにも、
かっちょいい後付けセダンがいます。
>>C4のセダン版、Cトリオンフのマイチェン版・その名も、C-quatre(Cキャトル)。
うーむ、後付けの違和感がまったく無いぞ!