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イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【セダン蒐集癖】Vol.158 サニーの中の異端車?サニーB14

2008-10-12 | セダン蒐集癖。
サニーももはや消えてしまったネームですが、なかでもieはB14が特に好きです。
いえまあ、サニーはどれもいいなあ、とは思うのですが。





B12=トラッドサニー、そのブラッシュアップ版として高品質化を果たしたB13は、
明らかにセダンとわかる3ボックススタイル。
でもそのかわりとくにリアの居住性は悪く、またホイールベースも短く
パッケージング的には工夫したとはいえないようなクルマでした。
それにユーザの年齢層もあがってしまっていました。

そこで、日産は思い切った作戦に出ました。
B14サニーは、それまでのサニーのデザインを断ち切ってハイデッキ化し、
全長を変えずにホイールベースも一気に105ミリも伸ばした
新しいスタイルで登場したのです。


これはユーザーの若返り化を狙ったもので、かつプリメーラなどで取り入れた
欧州車的なパッケージング思想の賜物ともいえるものでした。


だけど、結果としてあまりB14は売れませんでした。
なんというか、このころの日産車の欠点というのか、
ひどく内股に見えて、筋のあるキャラクターラインがどこにもないゆえの
なんともしまりの無い、取りとめのない各部のデザイン処理などが
その要因なのかなあ、とか思うんです。
プリメーラのようなパキパキしたデザインだったら、もう少し良かったのになあ。


で、売れない日産車のたどる道は、通例ともいえる大幅なマイチェン。
サニーは早々にシンプルだった一文字テールを捨ててコンビランプを大型化、
全体的にデッキも低く見えるようになり、
ヒカリモノも増えて、派手になったのでした。


でもB14は最後まで販売好調とはいえないままで、後継のB15は、まるでB14が
無かったかのように正統3ボックスセダンとして登場したのは記憶に新しいところです..。


>>というわけで、期待を裏切らずセントラ特集です(笑


固定ミラーがいかにもアメリカンだなあ


>>セントラは言うまでも無くサニーの北米仕様ですが、
日本のサニーのようなテールデザイン変更は無く、
フロントフェイスが↓のように変わっても、最後までそのままでした。


ちなみにこのモデルから以降、セントラはメキシコ製

>>ちなみにセントラ、いまはサニー系から独立し、C16という形式になっています。



>>かっこよすぎ!
これ日本で売りなよ日産...アクセラにぶつければいいのに。
ティーダ・ラティオよりも全然いいぜ...
(ちなみにティーダの北米名は、ヴァーサ。セントラよりも下に位置し、
まさにセントラ=サニーの後継ポジションを担当)。
コメント (8)
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