Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

パリのメトロのサプライズ

2005-05-25 | てつどう。
iMocoさんがパリに旅行に行かれて、
写真をブログにたくさんアップされてます。
いいですねぇパリ。地下鉄の写真もあります。
僕もパリへ行ったときに、異国なのでいろいろとオドロキもあったのですけど、
一番サプライズが多かったのが地下鉄だったかもしれません。実は。

本館HPにすごい発想と題して、パリのメトロで感じたヘンなところ
(日本の常識と照らし合わせて、の話)を書いているのですけど、
ここでも改めてそのページで書いたこと以外も含めて紹介しますね。

●逆方向から電車が入ってくる。慣れなかった
●車掌がいない?ように感じたのだけど、日本のワンマン地下鉄と違い
ワンマン対応の駅施設、車上施設などが見あたらなかった
●日本では車両と車両の間を通れるように「貫通扉」が義務化されているのだけど、
むこうではそれが施錠されていて通れない(火事の時どうするの...コワ!)
●駅に時刻表らしきものが設置されていない
●前照灯(ヘッドライト)が異常に暗い。どうやって視界を確保してるのか?
●行き先方向幕も暗く、何が書いてあるのかわからない
●カーブ曲率が小さいが、電車は容赦なく曲がっていく。すげえ揺れる(^^
●ドアは開けるとき手動
●駅名サインに、前の駅・次の駅の案内は無い
●駅に、次は何行き、などの案内が見あたらない

そして、車両面。
●パリの地下鉄はカーブがきつく、
車両も小さいので車端を写真でご覧のようにすこし斜めに削って、
曲線通過の際の車体の張り出しを抑えています。
で、注目していただきたいのが「戸袋」の処理と、
斜めになった車端部のドアの開き方!
まずは戸袋。戸袋とは、ドアが引き込まれる空間のことですが、
日本の車両が名実ともに「戸袋」と呼べるような専用室のような
構成をとっているのに対し、このパリのメトロのドアの収納は驚くほど簡潔、
かつ合理的にできていました。

●さすがに末端部は戸袋窓がありますが、ドアとドアの間に注目です。
日本の電車は、戸袋があるために、ドアと窓の間に多少なり空間があきます。
でも、この電車にはそのスペースが確保されいません。
というのも、ドアが、少し引っ込んだ窓と車体の間に収納されるからです!
これは、目からウロコが落ちんばかりに驚きました。
そうか、こんな簡単な方法でいいんだ、と!さすが合理主義の国だ!って、感心しちゃいました。

●さらに驚いたのが、絞られている部分とドアの兼ね合いです。
もう一度写真を見て下さい、両開きのドアは、V字型に開くのです。
そうか、別に左右のドアが一直線に開く必要は無いのか!
これまた目からウロコ!日本人には思いつきません。
日本なら、この絞られた車体部分にドアを設置しません、
きっと。ドアがV字型に開けばいいなんて、想像もしないからです。

>>長々とすみません。
でも、クルマにもあれだけサプライズがあるように、やはり興味を示すと
鉄道も「ああ、やはりフランスって面白い」と思えるところが一杯ありました。
そうなのですよ、僕はフランス車好きですけど、それが発端となって
「フランスの文化、考え方」が好きになったのですね。
コメント (8)
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