ええと、プレミオは2代めじゃないよね、3代めでしょ?
という方もいらっしゃるかと思うのですが、
厳密には最初の「プレミオ」は「コロナ・プレミオ」で、
最終型コロナに属します。
なので、「コロナ・プレミオ」「初代プレミオ」「現行プレミオ」ということになり、
現行型は2代めプレミオになるわけです。
ややこしや。
ということで、2代めトヨタ・プレミオです。
そう、もはや「コロナ」は無いんですね。
先代のプレミオは2002年に、
同じくカリーナの名を捨てた後継車「アリオン」とともに登場。
コロナ/カリーナの性格付け伝統通り、コロナは落ち着いていて購入層も
比較的上の層を想定してつくられていました。
5ナンバーサイズを堅持、ビッグキャビンで車内も広々、
日本車にしては長大なホイールベース(4.6mの車体に2700mmもある)を持ち、
リアシートはダブルフォールディング+リクライニングまで出来るなど
居住性やユーティリティまで考えられていて、
趣味性(や肝心の座り心地も)はさておき、
実用セダンとしての出来は良かったのではないかと思います。
初代プレミオ。
そんなプレミオも2007年(ってもう4年前か!)に2代めにスイッチ。
思い切りキープコンセプトながら、外観はモール類などもなくなり
初代の落ち着き過ぎなスタイルよりは若々しくなったような。
で、この2代めプレミオも、とにかくまあ、キャビンがでかい。
ieはビッグキャビンなクルマに弱いので、このプレミオ、
そんなにきらいじゃないんですよね、「スタイル(シルエット)」は。
ただいかんせん、トヨタ特有というのか、ディティールがあまり...で、
それがもったいないなあ。
窓下のえぐれが唐突にリアドアあたりでキックアップし、
その下になんともいえない中途半端な始まり方をするリアフェンダーのブリスター風処理。
そのせいで、リアのフェンダーのふくらみの手前の面がひどく痩せて見えるんです。
こんなに大きなキャビンをうまくシルエット的には消化してるのに...。
いやまあ、ルーフからCピラーへの流れ方、それとその脇のリアフェンダーのデザインを
こうしたかったのはわかるんですけどね、いかんせんバランスが悪いように見えるんだなあ。
でも何にせよ、この2代めプレミオも実直な実用セダンであることにかわりはなく、
営業用も含めて、それなりに(過去のセダン全盛を思えば全然だけど)売れているんですよね。
日常使いには十分な車だと思います。燃費ももちろん悪くないし、
車内も広く、トランクも実用的。
ミニバン・RV、セダンもミニバンとの折衷型や
ティーダラティオのような「非純3ボックス型」が全盛のこの時代、
ほんとうに貴重なクルマになりました。
がんばれセダン!の急先鋒。アリオン、シルフィとならんで、
日本の使いやすい5ナンバーセダンを堅持してほしいなって切に願います。
ほんと、このサイズ、たしかに使いやすいんですよね。
>>ってデザインのことばかりになってしまいましたね、すみません。
>>で、お願いトヨタさん!リアシートがリクラインするのはいいのだけど、
大昔にケツセンサーで書いたマークX(初代)のリクラインするリアシートと
同じような印象がまだあって...お願いだからシートを良くして!