ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

88、けあらし

2008年01月02日 | Weblog
今(2日7:36am)CNNニュースを見ています。
アメリカは1日の元旦で、寒波が襲来しているようです。
温暖の地フロリダも-1度まで冷え込んでいるようです。
タイムズスクエアーのニューイヤー・カウントダウンの様子も放送していました。

真冬の寒い朝イースト・リバーに白い湯気が立ち水蒸気で一面真っ白になります。
水面から湧くように発生し、イースト・リバー全体に広がる光景はとても幻想的で感動します。
無風状態で寒さの厳しい朝、冷やされた寒気が海面の水蒸気を冷やして湧くように発生する濃い霧で10メートルくらいの高さまで立ち上ります。
この現象は一冬に2、3度しか見られません。

この現象を何というのか知りませんでしたが、気象用語では蒸気霧というようです。
東北地方や北海道などで厳冬のマイナス20~25度と気温の寒い朝、海面や川面に白いゆげが立ちます、この白いゆげを地元の人は「けあらし」と呼んでいるそうです。
調べたわけではありませんが、イースト・リバーの霧もこの「けあらし」ではないかと思います。
「気嵐」と書き、英語では「frost smoke」又は「ice fog」などと言います。
蒸発した水蒸気が急激に冷やされ小さな水滴になって目に見えるようになります。
冬、お風呂のふたを取ると白い湯気が上がったり、息が白くなるのも同じ現象のようです。
これが川や海一面に起こります。
ニューヨークの緯度は日本の青森県とほぼ同じなので間違いないと思います。

写真はイースト・リバーで右がマンハッタン、左がブルックリンです。
私はマンハッタンの東端を走るFDRドライブを走って最南端にあったワールド・トレード・センターに毎朝通っていました。


87、ニューヨークのお正月

2008年01月01日 | Weblog
ニューヨークのお正月は特別の行事はありません。
アメリカではクリスマスが最大の休日で、新年は1日が祝日で2日から仕事です。
学校も2日から始まります。
大晦日は遅くまでパーティーをするので1日はゆっくり寝て、クリスマスから続いたお祭り気分を普通の生活に戻す、切り替えの日になります。
1日は各地で行われるパレードや「ローズボウル」を始めとした学生フットボウルの試合をビールを飲みながらテレビ観戦というのが定番です。
日本でお節料理を食べながら箱根駅伝を見る感じです。
日本では元旦のニューイヤー駅伝、2、3日の箱根駅伝、お正月番組など何日も続きますが、アメリカは1日だけです。
アメリカでも日本と同じように新年の目標を立てる習慣があり、タバコを止めようとか運動しようと決意します。(でも直ぐに忘れてしまうのは日本と同じです。)

「ローズボウル」はアメリカンフットボールの大学チャンピオンを決める試合の1つで,毎年1億人以上がテレビ観戦すると言われています。
試合前に行われるローズパレードは、バラで飾られた何十台もの山車がロサンゼルス・パサディナの街を行進します。
アメリカで行われる数あるパレードの中でも最も華やかなパレードの1つです。
大学フットボールはプロのNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)に匹敵する人気があります。

大学フットボールは毎年9月初めごろにレギュラーシーズンが開幕し毎週末(土曜日)に試合が行われます。
12月初旬まで試合が行われ、上位チームが1月1日に行われるボウル・チャンピオンシップ・シリーズ(BCS)に指名されて出場します。
カリフォルニア州パサデナで行われる「ローズボウル」
ルイジアナ州ニューオーリンズで行われる「シュガーボウル」
アリゾナ州テンピで行われる「フィエスタボウル」
フロリダ州マイアミで行われる「オレンジボウル」
上の4つのボウルゲームの中からナショナル・チャンピオンが決定されていましたが、2006年シーズン(2007年)からは、BCSナショナル・チャンピオンシップ・ゲームとして、上記の4つのボウルゲームとは別に独立したゲームが行われるようになり、BCSランキング1位と2位のチームによってナショナル・チャンピオンが決定されるようになりました。
アメリカ人はフットボールが本当に好きです。
「50、フットボール未亡人」を参照