5062、ビザ取り消し

オーストラリア当局は6日、男子テニス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ（セルビア）が入国のために取得していたビザを取り消しました。
今年最初の四大大会（グランドスラム）となる全豪オープンでは原則、すべての参加者が新型コロナウイルスの予防接種を受ける必要があります。
一時は接種免除が認められ、インスタグラムに「免除の許可を得てダウンアンダー（オーストラリアの別称）に向かっている」と投稿し、空港で荷物を台車に乗せてくつろいだ表情を見せる自身の写真を添えていました。
免除に対して「特別扱いするのか」という批判も多く、突然のビザ取り消しです。
ジョコビッチの父親が、全豪オープンのワクチン接種を義務づけるやり方は「脅迫」のようだと発言し、ジェコビッチも「選択の自由を支持する」と発言していました。
大会が開催される豪ビクトリア州のスポーツ相は脅迫ではなく安全のために必要な措置だ、と強調しています。
ジェコビッチは昨年、ゴールデンスラムが期待されていましたが、東京オリンピック、USオープンの優勝は成りませんでした。
連覇を狙うジェコビッチは今年の全豪で優勝すれば、男子で単独最多となる四大大会21勝目になります。

ジェコビッチのビザ取り消しについて「RULES ARE RULES」と語る、オーストラリアのモリソン首相