ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

3644、ドラマのよう

2018年02月20日 | Weblog
18日のスピードスケート女子500メートルで金メダルを獲得した小平奈緒選手はレース後、3連覇を逃して2位となった李相花選手(韓国)に韓国語で「チャレッソ(よく頑張ったね)」と声をかけ、ライバルを抱き寄せました。
李相花は泣きながら小平にしがみつき、2人はそれぞれの国旗を手にラストラン、地元の応援で埋まった客席から、盛大な拍手が送られました。
何かと日本にいちゃもんをつける韓国メディアもこの場面を感動的に報じました。
朝鮮日報は「リンクも溶けた友情。これぞ五輪」と見出しを立て、10年間競い合う中で心を通わせ互いをたたえ合う姿が「美しかった」と記し、ハンギョレ新聞は「李相花を追い越したのは、小平がそれだけ血のにじむ努力をした証拠」と称賛しました。
東亜日報は、2人が並んで臨んだ記者会見で小平が明かしたエピソードを掲載。
2014年のワールドカップ(W杯)ソウル大会で小平が初勝利を挙げた際、帰りを急ぐ小平のために、敗れた直後の李相花がタクシーを手配し料金も払ったという。
今回の抱擁については「ドラマのよう。国境を越えた友情」と伝えました。
「熱い友情」「今大会最高の場面」「世界が注目した写真の一枚」と、称賛の的になっています。
李相花もレース後、自身のSNSに小平との写真を掲載し、「いい思い出になるし、幸せだった。感動的な韓日戦」と締めくくりました。
アメリカのニューヨークタイムズも2人のスポーツマンシップを賞賛しました。

記者会見で手をとって互いを称えあう2人

五輪前半は北朝鮮の話題が主役でしたが、小平選手とイ選手の抱擁場面は今五輪の主役になりました。
美女応援団が束になっても2人の友情には適いません。
小平選手の“スポーツマンシップ”は国民栄誉賞もの。
日韓関係改善の最高の外交官でもあります。