ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

785、ロレーナと藍

2010年05月04日 | Weblog
メキシコで行われていたLPGAの試合、トレスマリアス選手権で宮里藍が通算19アンダーで優勝しました。
米ツアー通算4勝目(今期3勝目)となり、優勝賞金でトップに立ちました。
地元メキシコで行われたこの大会で引退する「女王」ロレーナ・オチョアにとって最後の試合になりました。
3年間世界NO,1の座を守り、NO,1のまま引退するオチョアが予選ラウンドで同じ組で回るプレーヤーに宮里とナタリー・ガルビス(米)を指名したのは、自分の後継は宮里藍だと、その実力を認めたからだと思います。
宮里もその期待に見事に応え優勝し、オチョアも12アンダーで6位に入りました。
宮里は表彰式でのスピーチで仲の良いオチョアへの感謝の気持ちを涙ながらに訴えました。
「ロレーナ(オチョア)にありがとうと言いたいです。彼女がLPGAで成し遂げたすべてに感謝し、ここメキシコの人々に勇気を与えたことに感銘を覚えています。彼女は私の親友。これから寂しくなります…」。
宮里はカーリー・ウェブを尊敬していますが、年齢の近いオチョアは身近にいる目標で最も親しい選手だったと思います。
それにしてもオチョアは28歳、まだまだ世界のトップで活躍できるのに残念ですが、昨年12月に結婚し、今後家庭生活を優先するものとみられています。
アニカ・ソレンスタム(スウェーデン)に続く女王の相次ぐ引退は、試合数の減少など苦境に立たされているLPGAツアーに打撃を与えそうです。
世界のトップをキープするのは肉体的にも精神的にも想像を絶する過酷なものがあるのだと思います。
137、トッププロの相次ぐ引退」を参照
写真は宮里の優勝を祝福し抱き合うロレーナと藍。

注目は17アンダーで3位に入ったミシェル・ウィー(米国)です。
13歳のアマチュア時代からプロの大会に出場し、男子大会にも出場するなど天才少女の名をほしいままにしましたが、その後スランプに陥りました。
天才少女は20歳になり、実力に加え精神的にも大人になって帰って来ました。
今後、宮里藍のライバルになるでしょう。
138、燃え尽き症候群」を参照