ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

145、オバマとカーター

2008年06月06日 | Weblog
今回の民主党の予備選を見ていて32年前の予備選を思い出しました。
1976年のアメリカ大統領選の民主党予備選でジミー・カーター氏が選ばれました。
ピーナッツ栽培農家から1971年にジョージア州の知事になりましたが、全米的には無名で「ジミーって誰のこと?」と揶揄されるほどでした。
前半戦は知名度の低さゆえにパットしませんでしたが少しずつ支持を広げ、後半に入ると盛り上がり、ジミー・ブームとも言える現象が起こりました。
歌ができ、写真入のTシャツやバッジなども作られました。
ニューヨークの町をジミー、ジミーと歌いながらバッジを付け、Tシャツを着た民主党員で溢れました。
予備選の勢いをそのまま本選に持ち込み、共和党のジェラルド・フォード現職大統領を破って一気に第39代アメリカ合衆国大統領になってしまいました。

オバマ候補も前半はあまりパットせず、クリントン候補が圧倒していました。
しかし、後半になるとオバマ・ブームとも言える盛り上がりを見せ、食い下がるクリントン候補を付き放して指名を獲得しました。
この勢いをそのまま本選に持ち込み初の黒人大統領誕生となるか、興味が尽きません。

144、ヒラリー、ついに撤退

2008年06月06日 | Weblog
民主党の予備選でしぶとく戦っていたヒラリー・クリントン候補がついに撤退しました。
8月の党大会まで続けると言っていましたが“ついに”という感じです。
最近の彼女を見ていると悲壮感が出ていました。
勝てないと分かっていながら撤退できず、意地だけで戦っていたように感じられます。
“136、しぶとし、クリントン夫妻”でも書きましたが、彼女にとって人生初の敗北だったかもしれません。
今後の態度はまだ決めていませんが、副大統領候補に前向きの姿勢を示しています。
オバマ氏がクリントン氏を副大統領候補に選ぶかどうかは分かりませんが、彼女にとって今後の政治生命を左右することになると思います。
史上初の女性大統領を目指すヒラリー・クリントンにとっは8年後が勝負です。
大統領が任期途中に死亡、又は辞任したときは副大統領が大統領に昇格するので、要請されれば受けるだろうと思われますが、予備戦中に彼女がロバート・ケネディ元司法長官の暗殺事件を引き合いに、オバマ氏の暗殺を想定したとも取れる発言をしているのが気になるところです。
最も、彼女の発言は最後まであきらめないということを言うために出た発言で、そこまでの考えはなかったと思います。
しかし、この発言は仮に彼女が副大統領になったとしても常に付きまとうことになると思います。