ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

136、しぶとし、クリントン夫妻

2008年05月14日 | Weblog
大統領予備選が終盤を迎えています。
共和党は早々とマケイン候補が本選へと駒を進めましたが、民主党ではオバマ候補がリードしていて流れは完全にオバマ候補に傾いています。
普通の候補なら、とっくに撤退している状況ですが、クリントン候補は最後まで戦う決意をしていて撤退の意思は全く無いようです。
子供の頃から優秀でファースト・レディーにまでなった彼女は、その人生で負けというものを味わったことが無く、撤退したくてもできないのだと思います。
最近のヒラリーを見ていると痛々しいほどです。

1992年の予備選では夫のビル・クリントンがしぶとく戦って予備選を制し、第42代アメリカ合衆国大統領に就任しました。
このときクリントン候補は民主党の予備選最中に絶体絶命のピンチに立たされました。
女性スキャンダルが発覚し、マスコミで大々的に叩かれました。
この段階で普通の候補者は戦線離脱です。
このとき妻のヒラリーはテレビのインタビューで夫ビルの手を握りながら彼をかばっていました。
けなげに夫を支える彼女の姿が印象的でした。
ビル・クリントンは1回目の危機を乗り越え、不死鳥のようによみがえりました。
さらに、大統領任期中にも女性問題が発覚し窮地に立たされました。
2ヶ月ほど前ニューヨーク州知事が買春容疑で辞任しましたが、アメリカ国民はスキャンダルには敏感で政治家には潔癖を求めます。
しかもこのときのスキャンダルの現場が大統領の執務室でした。
神聖なホワイト・ハウスでの行為に、普通なら弾劾されるとこです。
しかしクリントン大統領はこのときも生き延び、任期中のアメリカ経済が好調だったこともあり名大統領として今も高い人気を誇っています。