ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

66、ニューヨーク・シティ・マラソン

2007年11月04日 | Weblog
ニューヨーク市を構成する5つの地区(ボロー)全てを走る都市型市民マラソンで、1970年に始まりました。
毎年11月の第一日曜日に行われ、今年(2007年)は11月4日です。
世界の一流ランナーから市民ランナーまで4万人近くが走り、その中には車椅子のランナーもいます。
橋を幾つも渡ったり、道路も坂があってアップダウンの多いコースなので車椅子のランナーは大変です。
日本からも多くのランナーがニューヨークを走ります。
沿道では200万人を超える人が応援し、12,000人以上のボランティアが大会を盛り上げます。

今年の注目は出産のため休んでいた世界最高タイム(2時間15分25秒)を持つポーラ・ラドクリフ選手(イギリス)の出場で、フルマラソンへの出場は2005年8月の世界陸上・ヘルシンキ大会以来となりますが、どんな結果を残すのか楽しみで。

コースはマンハッタンの南に位置するスタッテン島(Staten Island)のフォート・ワズワース(合衆国で最も古い軍事要塞:ニューヨーク湾の入り口に位置し200年間にわたりニューヨーク市を守ってきた)をスタートし、ベラサノ・ナロウズ橋を渡って行きます。
橋の中央部(1マイル地点)は、このコースで最も高い場所です。
橋の上を走るランナーの映像がテレビに映りますが、人、人、人、で埋め尽くされています。
私は車で何度もこの橋を渡りましたが、海面がはるか下に見え海の上を飛んでいるように感じました。
橋の上からマンハッタンの摩天楼が一望でき、その最南端にトレード・センターが見えていました。
2層の吊り橋で、1964年完成し1981年までは世界最長の吊り橋でした。
現在もアメリカ国内では最長の吊り橋です。

橋を渡ると、ブルックリンへと入って行きます。
ブルックリン(Brooklyn)はニューヨーク市の南東部に位置し、マンハッタンより多くの人口を抱えています。
ランナーは左手にイースト・リバー、その対岸にマンハッタンの摩天楼群を見ながら北上します。

ブルックリンを過ぎるとクイーンズに入ります。
クイーンズ(Queens) はニューヨーク市を形成する5つの地区の中でも最大面積を持ち、ユダヤ系、ギリシア系、ラテン系、韓国系、中国系などさまざまな民族が住んでおり、異文化を肌で感じることができます。
日本人も多い地区で、私も住んでいたことがあります。
クイーンズにはケネディーとラガーディアの2つの空港があります。

クイーンズボロー橋を渡りイースト・リバーを越えると、いよいよマンハッタンに入ります。
ニューヨークと言えばマンハッタン(Manhattan)を思い浮かべます。
摩天楼がそびえ、ショービジネスの中心であるブロードウエイやタイムズ・スクエア、世界経済を動かすウォール街など、島全体が観光スポットです。

アッパー・イースト・サイド、イースト・ハーレムを北上し、ハーレムリバーを越えてブロンクス(Bronx)に入ります。
目の前にヤンキー・スタジアムを見ながら走り、再びマンハッタンに戻って来ます。

マンハッタンに戻るとゴールはもうすぐです。
ハーレムを南下し5番街の最高級住宅街を南に走ってセントラルパークに入って行きます。
5番街にはメトロポリタン美術館やグッケンハイム美術館などがあります。
セントラルパーク南(59th ST)通りに出て、公園の西側に回りゴールです。
お疲れ様でした。