BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
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遥かなるセントラルパーク

2007-12-05 23:26:33 | 読書感想文
ロサンゼルスからニューヨークを目指す、アメリカ大陸を横断する夢のウルトラマラソン「トランス・オブ・アメリカ」の物語。
マラソンをやる人にはいい勉強になる本でもあります。
作者も実際スポーツマンでオリンピックコーチでもあったみたいです。
登場人物がどれもこれも魅力的です。まるで映画を見てるみたい。
初老の名ランナードク・コール。
スコットランド人のヒュー。
元賞金稼ぎボクサーのモーガン。
メキシコ期待の星マルチネス。
イギリス貴族サーレイ。
紅一点NYの踊り子ケイト。
そしていかれた主催者フラナガン。
恋有り友情有りギャンブル有り、砂漠あり、猛吹雪の山越え有りと、、、どれもこれも普通のマラソンでは考えられない展開ばっかり。
それもそのはず、登場人物はあの広大なアメリカを自分の足で走り抜けるのです。
ありえなさそうで実際あった話が元になってるから驚きです。
走ること、、、それは人生そのものと同じ。
このフットレースの物語を通して色々なことを学べるようです。
ラストがまたさわやかでいいです。
セントラルパークがゴールなんてNYCマラソンと重なって見えます。
スポーツはやっぱりいい。
個人的にはやっぱりドクが好き。ドクの恋話はよかった。
そして主催者のフラナガンがかっこいい。謎の聖女アリス・マカリスターも神秘的でかっこよすぎです。
展開がなんだかアメリカらしいなぁと思ったけど、原作者はイギリスの方でした。
FLANAGAN'S RUN
遥かなるセントラルパーク(上)(下)
文集文庫 トム・マグナブ
文庫はアマゾンで見た限りは絶版みたいです。
私は運良く古本屋で買えました。ありがとう「ほんだらけ」