My violin & My life/ Life is a Bumpy road

スタートラインはいつもそこにある!
Life is Impermanent.

織部 と 剣仲

2014年08月02日 | お茶のおけいこ

古田織部の400回忌にちなみ、藪の内流のTV放映があります。  (Eテレ8月4日午後9:30~9:55毎月前4回/再:総合毎水午前10:15~10:40Eテレ翌週午前11:30~11:55)

藪の家の開祖「剣仲」(けんちゅう)に、織部の妹が嫁いでいることからその関係は親密なものでした。

さて剣仲は、千利休とともに堺の武野 紹鴎(たけの じょうおう)の弟子として茶の道を学んでいました。

のちに利休は秀吉の茶頭(茶道のアドバイザーですね)として出仕します。秀吉の怒りに触れて切腹させられてしまったことは有名ですね。そして利休の死後、秀吉側からその後継として剣仲をという誘いがありました。しかし、剣仲は断ります。兄弟子利休の姿を観て権力者に仕える者の窮屈さ理不尽さを感じたのかもしれません。

一方、織部は武人であること以上に茶の魅力に心を奪われたような人物で、利休の高弟でもありました。「へうげもの」と言う漫画にもなっていますね。関ヶ原戦いに東軍にて参戦した織部も、また後に大阪夏の陣に絡む嫌疑をかけられ切腹。

兄弟子、義兄が、ともに自害させられるという壮絶な最期。剣仲は深い悲しみと憤りを、2度経験した事になります。(利休と剣仲は兄弟弟子でしたが年は親子ほど離れており、武野 紹鴎亡きあと剣仲は利休の弟子になりました。尊敬の情は深いものであったでしょう。また、織部は剣仲より年下ではありますが妻の兄。そして当時の型にはまらない、武人らしからぬひょうきんでダイナミックな芸術性を持つ、剣仲にとり魅力的な義兄であったと思われます。)

織部亡きあと400年を経ていまも剣仲の茶道は生きています。

剣仲の茶は頑固な茶。けれども自由な茶です。あまり改良を加えなかったのか、数ある茶道流派の中でも古い形を残していますが、型の厳格さとはうらはらに許容のひろさを感じます。織部との交流のの影響もあるのかな?などとも思ってお稽古しています。(今は台茶碗仕込み相伴付きのお稽古。)

TV放送は簡単な客作法らしいですが、織部にちなんだ趣向があると思いますし、以前講義を受けた事のある建築家の中村昌生先生のご出演も楽しみです。

お時間ございましたら一度ごらんくださいね。

 

 

https://www.nhk-book.co.jp/doraku/201408_mon.html


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2 コメント

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Unknown (たけし)
2014-08-10 22:31:24
また御巣鷹山の暑い夏が来ました。
あれから29年・・・・・
台風も怖いですが、今年は飛行機事故が多過ぎる
なんか不安な気配です。
葉月さんも気をつけてください。
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暑いですね (葉月)
2014-08-12 00:28:12
たけしさん♪

おひさしぶりです。お元気でしたか?
今むしあつくてたいへん。

今年はいろんな大きい災害や事故や紛争のニュースで目を見張ることでもう8月になりました。そんなこんなも日々に取り紛れてしまう、、、、忘れてはなりませんね。

おげんきでいてくださいませ。
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