バビル3世ブログ(将棋、書籍他) 

最近では、将棋ネタが多く特に詰将棋ネタが多いですね。
まあいろいろ書きたいんですけどね。

第37回西日本団体対抗将棋大会

2016-11-23 21:02:32 | 将棋

今日は、西日本団体対抗将棋大会(Fクラス)に参加するので6時前に家を出発 合流しながら大阪に。

こういう団体戦は、初めての経験。対戦チームも事前にわかっていたが予選ブロックのなかで最弱とみられていたので気が楽だった。

大会には、関西在住の大勢の棋士が参加していた。内藤さんも挨拶のスピーチをしていましたがだいぶ痩せられたように見えました。

牧野5段がいたので神崎先生も本を出したし宮本5段は2冊も出している、牧野5段は、そういう話はないのと訊くと全くありませんとの事。なんか出してほしいよね。

大会では、ルパン一味チーム(立命館将棋部とみられる)が見事なコスチュームで参戦し他を圧倒して勝ち上がっていましたね。

 

団体戦のほうは、5人対抗で対戦順は、大将でポイントゲッターの木村秀利君に一任(まあよくこのチームに入ってくれたな)

初戦の奈良の西大和支部との対戦。ここがまず大きな一戦といわれここを負けると下手すると全敗で帰宅ということになるといわれていた。

ここでは、幸運にも相手の序盤のミスで優勢になり時間をあまして幸先よく1勝をあげチームに貢献。木村君いわく僕は5分しか考えなかって勝ったが相手がぎりぎりまで考えたので先を越されたと(笑) チームも4勝1敗と第一関門クリア

 

2戦目は、関西大学将棋部OBチーム

このチームは、初戦の関西研修会連合チームに0-5で敗れたのだが実際対戦して 木村君がまさかの荒く指し過ぎたと敗戦(今大会唯一の敗戦)だったせいもあり 蓋をあけるとぎりぎり3-2の辛勝。まあこれで予選突破が確定してみんなノルマ達成と喜んだ。

3戦目は、関西研修会を5人あつめたちびっこチーム 2勝どうしなので基本消化試合だがあとのこともあるので奮闘したが2-3で負けた。 ここでは、私もこじま君ににビシビシ決められ完敗(苦笑)

 

和歌山青棋会の方も予選通過し本戦トーナメントに進出 そこでも2回勝ち抜けているとことまで確認しました。頑張ってますね。

我々 チームきのくには、しょっぱな 関目の将棋屋さんA(予戦全勝)と当たり

対戦前にこのチームのメンバーをよく知る 木村君からここはものすごく強いので、僕でさえ負けるかもしれないし 楽しみましょうというお言葉

みれば大阪の名の知れた強豪がずらり。全員が強豪なので誰と当たってもいいやという感じで 気が楽になりのびのびさせました。

隣の対局では、大平さんが辻清治さんと昭和の将棋を指している。感心しながら少し見ていたが途中からそんな余裕はなくなり集中。

その一戦をすこし振り返ります。

先手▲バビル3世 後手△Mさん

先手中飛車から図の局面を迎える、通常のゴキゲン中飛車より先手なので1手すすんでいる。ゴキゲンだと居飛車の飛車が下段まで引いた形が一般的か。

この辺は、定跡形なのでどちらも割とスムーズにすすむ。もう一手△81飛と引いてから仕掛けてはと尋ねるとそれは、▲98香と指されてその交換はどちらが得かわからないということでした。相手の方が経験も実力も上なのでなるほどと感心。

そして次図

ここまでくらいは、定跡で覚えているがこの形に実戦は、ほとんど未経験なのでここから手探り

どうくるのかと思うと△75歩▲34銀△84飛

この手順 あとで激指で検討すると激指での最善手だ。やはり相手は強い。(虫のいい話だが△84飛で△76歩等は、▲65桂△同歩▲33桂の必殺手があるまあこうはならないだろうと思ってはいましたが)

この次の手で25分キレ負けというのに数分使い ▲54歩△同歩▲75歩 と進めた。局後▲54歩△同歩となりずいぶん得をしたと思ったとの感想あり(そのとおりかもしれない)幸いなことに54歩は、次善手か3番手くらいの手だったようで大悪手とはならなかった。

この形は、▲56歩だけは打っちゃダメなんだろうなと感覚的に思っていてソフトで検討すると なんと▲56歩が最善手らしい。 こんな手はでも打てないですよね。

そこからさらに進んでこの局面に。この局面の直前▲26飛とまわり△34桂、▲25飛、△33桂と追ってきたところ(△34桂で△56桂なら▲35桂△34銀▲23桂成△同銀▲41銀の予定だった)

こう△33桂と跳ねるとこちらも▲41銀といくしかない 以下△同王▲23飛成△31銀▲24桂△21歩▲15歩(次図)

最後の▲15歩はこの一手だと思ったのだがソフト様がおっしゃるには どうもよくないないらしい でも変わる手が難しいが。

ここで後手は、△32銀打▲同桂成△同銀▲24竜と進めるのがよかったようだ。

それを△25桂と跳ねた手がどうだったか 以下▲14歩△17歩▲13歩成(次図)と進め いっきに優勢になった。

ここからは、見切りもよくうまく勝ちきれた。これで強豪チームの1角に風穴をあけられたとほっとしていると

まわりを見ると えっ!寺西さんが巽映治さんに勝っている(失礼)(笑)。木村君が村越さんに勝っている(これは好勝負と思っていた)。 えっそれなら 3-2で勝ったんかいな みんなホンマかいなという感じの大番狂わせ。

チーム全員びっくり。

 そのままの勢いで次いきたかったがそこはベテランチーム みんあ疲れが見えてきた(笑い)

 

次のトーナメント2回戦が予選で当たったまたちびっこチーム(関西研修会) またかいなという感じ。

周りを見ずに将棋に集中していた、チームが2勝2敗になり残りが私の対戦にかかりつつあったのは雰囲気でわかったが、合田くんとの難解な終盤戦で時間は、少し勝っていたが、キレ負けというのは途中から忘れて勝ちを読み切ろうとしてキレ負けモードに切り替えるのを忘れていて、気がつきゃ時間がない 相手もあと5秒しかなかったが 痛い敗戦。

チームからはため息。すんません、時間に気がついてりゃもうちょっと指し方があったんですが。大魚を逃してしまいました。ちびっこチームに 2-3で敗戦。

自身の成績は、3勝2敗となったがまあまあ貢献できたのかもしれない。でも考えてみると私が負けたときはチームも負けたときなので偶然にもキーポイントだったのかもしれない。

個人戦より人一倍疲れましたが、独特の楽しみですね。