昨日の棋王戦も迫力満点、感心しきりの終盤戦だった。渡辺棋王の終盤の怪しげな▲77桂に感心したがそのあとの△85金を逃したのは、天彦さんらしくなかったかな。(第1感で見える手だから) まあでも渡辺棋王とほぼ互角に渡り合った内容だったので、今度の名人戦は面白くなりそうだ。
日曜日のNHK杯の決勝は、録画予約していたのを再生して視聴した。
棋譜は、http://kifdatabase.no-ip.org/shogi/index.php?cmd=kif&cmds=display&kid=86514
千田さんは、関西出身なので応援するところだが 今回は、B2組に降級した村山7段を若干応援していた。王将戦でもB1組に降級した郷田さんが防衛とうまく神様は、バランスをとっているのである。 あとは、久保さんになんか褒美がほしいな。
NHK杯戦決勝 どちらが勝っても初優勝だし名前が残る大一番、大熱戦だった。確かに事前のインタビュー通り勢いよく村山さんが攻め込んだ。
気になった局面を少し振り返ります。
先手▲村山7段 後手△千田5段
ここでこういう時は、▲67金と逃げるのか▲68金右と寄るのか注目したがあっさり▲68金右だった。あとのあたりは強くなるが、▲67金右だと△86歩▲同歩△87歩の崩しで先手で飛車を打たれるからだろうな。
そして数手進んだ次の局面
佐藤康光9段の解説では、微妙だが若干先手持ちのような雰囲気だったが実際は、後手が少しリードしていたようだ。
解説で、次に△68とが来れば詰めろだからという解説がありましたのでその辺を少し取り上げます。
すなわちここから▲81馬△68と▲63馬と取って先手玉に詰みがなければ明快の勝ちだが見事に詰む。(変化図)
見やすくするために詰将棋風に局面を創るが、大した手はでないので(わかりやすくした図)さっと読み切ってください。
その後 千田5段に受けすぎの手(△54銀打ちでは、△54銀の方がよかったか?)があり下図は、はっきり先手勝ちの局面
実戦は、ここで▲63飛成と取り再び混戦だが明快な勝ちがあります。
そうです後手玉に即詰みがあります。チャレンジあれ
ともあれ 村山7段 来期は是非B1組に復帰しA級を目指してください。B2組には、下から上がってきた 中村太一6段や斎藤慎太郎6段、菅井6段ら若手強豪、それとベテラン藤井9段らがいますが、実力をはっきりすれば一期で復帰でしょう。藤井さんにもいい加減上がってきてもらいたいんですけどね。