弱み握られた、(年下の)コイツに。
あ~ら、わたしだって弱み握ってるわよ?
なんですか?
そんなもんないですよ。
うううん。
ありゃバラしちゃマズイと思ってずっと黙ってるのよ、わたしは。
え!なんですか?なんですか?それ??
覚えないなぁ…。
教えちゃっていい?
やめてください。
え、なんですか?なんですか?
なんだろうなぁ…、そうだなぁ、何かを見せたとか…。
近い!
うわ、何かを見せちゃったんですかっ、○○さん!(先輩!!のノリ)
何を見せたんだろう…、自分のものですよねぇ?
そうそう、自分のモノよ。
えっ!?うわぁ…。
そんなことしてたんですか?
見せた覚えないよなぁ…
覚えてない…
写真系…?
そう、当たり!
当たり!?
なんの写真ですか?
言っていいよね?
言っちゃおう、こうなったら。
上半身ハダカの写真よ。
どっひゃ~~~。
どんなことしてるんですかぁ…、○○さ~~ん(先輩~~)。
(ギャラリー大ウケ)
わたしもビックリしたわよ?
だってさ、例の名古屋の仕事でさ、駆け出しのこの子と一緒にはじめて新横浜で待ち合わせして二人で早朝から名古屋に向かう新幹線の中でよ?
いきなり唐突に身を乗り出して携帯(の中の写真を)見せて、「僕の筋肉なかなかでしょう?」だってさ。
ア然としたわよ。
内心「この子ななかなかだわ…」ってウケたけどね。
ただでさえこっちも大仕事でプレッシャーかかってて、頭の中ではあれやこれや考えながら動かすのがやっとの状態でさ、「うわ~~~ん、こんな若い男子の面倒までみなくちゃいけないの?○○さん(ファンキーな手品師)もヒドイよ~~~。」って思ったもんだったわよ。
(おとなしく黙り込む、青年27)
どーしたんですか?
やべぇ今日帰る、もう。
だけど思ったのよ。
「あぁこんくらいの子のほうが果敢にチャレンジしてこなしちゃうんだよねぇ…、○○さんがわざわざ北海道から見つけてくるだけあるわ…。」って。
(耳に入ってない様子)