母の言い伝えで、
「食事はお野菜を沢山食べた方がいい」
ということにそんなに疑問も持たず、単純に「その方が身体にはいいのだろう」と思って育ってきた。
社会に出てから出会った友人(今は関係が切れてしまった)がある時、
「野菜を沢山食べた方が良いってあれ、嘘だしさぁ。(「あぁ本当に馬鹿馬鹿しい」っていうような笑い顔)」
と言った時があって、自分としては、
「え?そんなこと言う人いるんだ?」
とビックリしたその時の情景すら記憶に残っている。
彼女のお宅は横須賀で左官屋さん(お父さんが社長ってこと、鎌倉あたりは得意先が沢山あった様子)だったので、住み込み職人すら大勢自宅に住まわせ(つまり家がデカい)、食事は家族だけではなく職人さんの分も日々用意しなくちゃいけないような毎日を送っている環境下に育ってきているから(もちろん彼女も食事作りを手伝う)、金回りがいいから幼い時から習い事(そろばんとかそんな普通なものじゃなくて芸術系)も沢山やらしてもらっていたし、ゴルフなんかも若い時期からやっていたりしたし、とにかく気配りが抜群に利く、仕事も抜群に出来る人だった。
野菜って沢山食べる必要ないんだ、、、?
その時から私の中の母から耳タコになるくらい聞かされいた「野菜沢山」に疑問が湧くようになっていった。
そうこうして、何年か経った後に知り合った仕事仲間にまた、
「野菜沢山って信じてんの?」
っていう人が出てきた。今度は男性。
「また出た!同じこと言う人!!」
である。
おまけに、
「アレはさぁ、まだ昭和の初めで貧乏でろくに肉を食えない人が多いから、「野菜で栄養取れ!」ってんで国が流布しただけだよぅ。それがなんだか「それが正しい」っていう理屈がついちゃっただけだし。」
といわれた。
私としては、
「嘘でもなさそ〜」
と思ったのだった。
この男性は、とにかく節制が素晴らしく、
体が冷えるからと生野菜はいっさい取らない
量は食べない(少食)
タンパク質と糖分摂取しか気にしてない
間食はしない
そんな感じ。
傍目には不健康そうに見えるが、関わり始めて25年以上、「風邪ひいて寝込んだ」とか「持病を抱えはじめた」とか、本当に一切ないのだ。
私は40歳前後にワンコを飼い始めた。
ワンコは基本的に食事に野菜は食べない。
「ドライフードを一皿、1日2回食べて満足」という毎日。
お通じもまるっきり問題なかった。
ただ、キッチンでキャベツやレタスといった葉物を切っていると異常なまでに欲しがる時があった。
いつもではなく異常に欲しがる時があった。
それを相手していた時期、
「こんなタイミングで良いってことなんじゃないの?野菜摂取って。」
そんなふうに思うことがあった。
それを経験してから強迫神経症みたいに(笑)野菜を取るのはやめにしている。
体が欲しがる時に欲しい分だけ取ることにしている。
野菜は体から欲しがる時は必ずあって「それを聞き逃さない」って言いましょうか。
まぁ案外欲してくるんだけど毎日ではない。
「野菜沢山!」に囚われ過ぎてる人を見かけると、「その呪縛から逃れた方が健康になれると思うよ?(気づけ!)」って、度に念を送っている。笑笑