ねーさんとバンビーナの毎日

「静」→ 「淡」→ 「戻」→ 「無」→「休」→「解・涛」→「涛・停」→「抜」→24年「歩」 最終章序章スタート!

今日突かれたお言葉・その112

2010年01月31日 02時28分43秒 | 突言葉ねーさん
「足し算」と「掛け算」は違うんです。
なぜかと言うと、ドラマを作ろうとする監督が違うからです。違う監督さんなんです。
つまり「足せ」という命令を下すこのプラスの監督さん、
この監督さんは、ね、「手を繋ぎなさい」と命令してる、そしてそういうドラマを作ろうとしてるんです。
ところが「掛け」。
この「掛け」という監督さんは、役者さん二人に違う役を与えて、新しい何かを生み出しなさいと、ここ(数式の×記号のこと)で絶叫してるんです。
だからこんな風に勘違いすると(2×3を2+2+2と説明したりすると)怒るんですよ。



金八先生の台詞より。


「掛け算が出来る二人」ってのは「主役(花形)二人」じゃダメなんですよね。
「主人公(花形の必要無し)二人」か「主役(花形)と脇役(添え物)一人づつ」じゃないと。
てことはつまり自覚出来てる二人じゃないとダメなのよねん。
自覚出来てるっていうのは別にだから「それが主役(花形)だ」ってことじゃなくて、
この物語の中で自分の立ち位置や役回りがどこなのかが「自覚できてるか出来てないか」っていうか。
掛け算ではマイナスとマイナスを掛けたらプラスになる、マイナス同士なのにプラスのドラマ展開になるんですよね。
そこが面白い訳ですわ。

「主役」だけ集めてるとなかなか両隣と手を繋ごうとしませんわなぁ。
「主役」ですからみんなが「自分が一番」ですや。
だからそれを足し算で「(ひとりひとりになってないで)手を繋ぎなさい」ってやるしかないはずなので、
「新しい何かが生まれる」ってよりも「輪が広がっていく」「仲良くなっていく」っていうドラマになるしかないですよねぇ。
プラスにマイナスを足してもマイナスになっていく、足し算なのにマイナスのドラマ展開になってしまう。
こうなると「マイナスになる「マイナス」が悪い!「プラス」になれっ!!何でなれないっ!?」と責める人も出てくるでしょうね。
なんだか全然平和じゃありませんよね。
「マイナス」だって、それだって、ひとつの個性であり、ひとつの立派な要素になれるんですからね。

仮に引き算だったらマイナスからマイナスを引いたらひらすらマイナス、マイナスのドラマ展開にしかならない。


てか、今っていうのは明らかに「足し算引き算の時代」ってことですかね。
まだ小学1年生レベルですね、これじゃぁ。ハハハ。
みんながみんなプラスになるように仕向けて行って、
「プラスとプラスを足し合って行ったら大きくなりすぎちゃった、いけねぇ、マイナスするか。」っていうかねぇ。
「マイナスとマイナスでも掛けてプラスにしよう」の「掛け算」の意識が無い訳ですから。

足し算意識しかないからマイナスとマイナスに対しても足し算しか出来なくて結局マイナスしか導けない。
「あーあ、やっぱりマイナスってのがそもそも悪なんだよ。」ってこうなっちゃうでしょう。


「掛け算」が出来るようになったら大したもんなんだけどなぁ・・・と思うんだけど。
第一面白いし、豊かになるんだけどなぁ。
何かを生み出すんですよ、面白いでしょう。
マイナス同士でも何かを生み出せるのさ。

まぁだけど掛け算をする時は物語全体の話が固まっていて意識できてないとダメかもね。
受け売りしてるといつまでたっても「足し算引き算しか出来ない」かもね。



3年B組~!「金八せんせーーー!!」第2シリーズの第十話(2/6)

2010年01月31日 00時45分54秒 | 観たぞねーさん
(1/6からの続き)


(3Bの教室の中)

(イシカワユウコが戻ってくる)

ユウコ~~~。あなた数学、白紙で出したってホントなの?

まぁね。

お前、すげー度胸じゃねーかよぅ。
カンカン(乾先生)に果たし状かよ。

だからってどってことないでしょ。

けどおめーよぅ、白紙で出すなんてよぅ。

カンカン(乾先生)にねじ込まれたって知らねーぞ?

知らなきゃいいでしょ。

だけどさぁ、わざとやったの?

さぁね。

それにしてもよぅ、面白れーじゃんかよぅ。
だけどオレなぁ、この手があるって気がつかなかったんだよぅ。

変な事言わないでよぅ。

でもどうする気? 内申書。

そうだよ、授業出来なくなるよ?

情けないのぉ。

何が?

私が受験出来なくなれば、それはカンカン(乾先生)の責任になるんじゃない?

なるのかぁ。

だったらどうしてみんなに呼びかけなかったんだよぅ。

そうだよぅ。そうしたらオレ達だって数学のテスト受けなくてよかったんだぜ?

それを他力本願って言うんだって。

ハハハハ・・・。

だけどホントに参ったよなぁ。
今回ホント、女子に1本取られちまったからよ。

嫌よ。私はもっと真面目にやりたいわ。

私はふざけてなんかいないわよ。

だけどさぁ。

(乾先生が教室に入ってくる)

起立。礼。着席。

イシカワユウコ、立て。

(立ち上がるイシカワユウコ)

一体どういうつもりなんだ。

何が?

(白紙の答案用紙をかざして)これだっ。

うぉっ・・・・。

静かにしろっ。私は何のまねだと、イシカワに聞いているんだ。

先生こそどういうつもりよ。キタナいじゃない。

なにぃ?

昨日の試験、5問中3問も引っかけでしょ。

引っかけ!?

そうよ、クイズじゃあるまいし、あんな見え透いた落とし穴を出すなんて。キタナいわ。

黙りなさい。

そうか、あれは落とし穴だったのか・・・。(愕然としているジュンイチ)

見なさい、君は今「見え透いた」と言ったけれども、現にそんな簡単な落とし穴に引っかかってるのがほとんどなんだぞ。

ねぇ、どの問題?

わかんないよ。

第一問の関数もだわ。
絶対値を使ってグラフを書けだなんて、どうしてそんなひねくれた言葉を入れるんですか?
絶対値なんて1年生で習ったものでしょ。
見落とすのが当然だわ。

2つまでわかったけど、3つも引っかけが出てただなんて、あんまりだよっ。

なにがあんまりだっ!
そのくらいわからなくちゃとてもカイエイなんかムリだぞ。

全部の者がカイエイを希望してる訳じゃありません。

そうだ、そうよ、そうだよぅ。(クラス中大合唱)

どこだって同じだっ!(一喝入れる乾先生)
どこでも合格点を取らなきゃ進学はできない。

じゃぁ進学をしない人はあの期末関係なかったんですか?

そうは言ってない、そうは言ってないが、だ。

冗談じゃねーよ。期末と入試を一緒にすんじゃねーよ。

きたねーーっ!

そうだよっ。今度のテストで高校みんな決まっちゃうんだぞ。
みんないびり上げて、何が面白いんだよぅっ。

そーだよぅっ!(クラス中大合唱)

静かにしろっ、みんな座れっ!

なぁ、きちんと説明聞かねぇうちはよぅ、おとなしく座ってなんか、いられねーんだよ。(乾先生ににじみ寄る悟)

よぅし。言うことを聞けないなら授業を中止するっ。

なんでだよっ、なんでよっ!(教室内騒然)

みんながどんな気持ちで今度の期末試験受けたのかわかって下さい。

わかるわけなんかねぇだろ。
だからこいつは去年の3年生にだって殴られてんだよ。(乾先生にすごむ悟)

いい加減にしろっ!

殴られてあったりめーだろっ。(すごむ生徒)

この野郎、それじゃオレがやってやろーか。(すごむ生徒)

やれ、やれーーー。

ふざけんなよっ。

(教室騒然)

今日の授業は終わりっ!(キレる乾先生)

(教壇を下りて教室の入り口ドアに向かう)

ふざけんなよっ。逃げんのかよっ。

加藤君・・・。

(教室の入り口ドアを腕でふさぐ加藤)

何をするんだ。そこをどきなさい。

みんな、やるならやれよ。ここはオレが責任を持つ。

加藤君・・・。やめろよっ。(教室内騒然)

みんなぁ、言いたいことありゃ、どんどん言ってやれぇ!(あおる悟)
こいつにはよぅ、今までよぅ、猿だのブタだの散々言われてきてるんだからよぅ。

そうだよ、なめんじゃねーよ。(教室内騒然)

(上林先生が入ってくる)

3Bは何をしているんですか。
君はここで何をしているんだ。(加藤に問う上林先生)

立たされてるんです。

何?

オレぇ、立たされてるんすよぅ。

お前達は何だ?(立ち上がっている生徒を指差して問う上林先生)

答案返してもらってるんです。(言い訳をする悟)
答案返してもらってるんですよぅ。

答案は一人づつ返すからみんな席に着きなさい。

席着こうぜ、みんな、席、席着くんだって。
早く座れよ。

(教室を去る上林先生)

俺は席に着けと言ったんだ!

(再び乾先生に詰め寄る男子生徒)

こっちの言い分、まだ終わってねーよ。

そーだよっ(教室内騒然)



(職員室に向かう上林先生)

坂本先生。

(3Bに走る金八。前のドアが加藤にふさがれて開かない為、後ろのドアから教室に入り・・・)

こらぁ、何やってんだ、お前達はっ。
早く席つけ、早くぅ。

そうはいかねーよ。

どうせ内申書ねらねぇんだからよぅ。
今やらねーと計算があわねぇんだよぅ。

そうだよぅっ。

計算じゃない、数学だ。
早く席につけ、早くぅ。早く席につけよ、早くぅ。
何してるんだ、こんなとこで、ほらぁ。
席に着け、早くほらぁ。早く席に着けっ! 貴様達はぁ。

(渋々席に着き始める3B生徒)

畜生・・・

早くぅ。

(金八、気を取り直して、乾先生に歩み寄り・・・)

大丈夫ですか?

ご覧の通りですよっ。(キレる乾先生)
私がいくら説明しようとしても誰も耳を貸そうとはしないっ。(キレてる乾先生)
先生のクラスは一体いつもどうなってるんですかっ。(キレ続けてる乾先生)

関係ねーよ、金八っつぁんよぅ。

そうだよぅ。(クラス中大合唱)

黙れっ!(一喝する金八)
うるさいっ、お前達はぁ。席着けよ、早くぅ。
席に着けぇっ!(怒っている金八)

ちょっと表まで。(乾先生の手を引っ張ろうとする金八)

(よける乾先生)

表行きましょう。(乾先生の腕をつかんで表に誘導する金八)

(入り口のドア前で腕を組んで立ってる加藤)

何やってんだ、お前、こんなとこで。
席に着けよ、早くぅ!(怒鳴る金八)

(一睨みしてから席に戻る加藤)

(教室の外に出る金八と乾先生)

あ、どうも、申し訳ありません。

いえ、戻ります。(3Bの教室に戻ろうとする乾先生)
いえ、ボクはまだ生徒に話があるんです。

(止める金八)

いやいや、今は、今は無理ですから。はい。

バカにするんですか、この僕を。

あの、1年前にもこんな事件起こしましたねぇ。
いい加減成長して下さいよ。

(ムッとしている乾先生)

勝手にして下さいっ!(キレまくる乾先生)

(呆れてる金八)



(3Bの教室)

白紙で出したのは私の勝手だけど、期末は期末のことだけで手いっぱいなんだから、「受験のまねまでするな」って言ってやりたかったの。

落とし穴テストだったんだぜ? 先生。

そうだよぅ・・・

私達がトロイっていえばそれまでだけど、ダボハゼじゃないんだから、そんな比較我慢できませんっ。

お~~~、それで騒いだのか? 学級委員??

私は止めたけど・・・心の中じゃ・・・

そうよ、ふざけてんのよっ。

何がだよぅ。

だって私たちの気持ちをオモチャにしたんだもん。

そうだよっ、出題範囲はテストの前日までだなんてしつこく言ってたくせにだよ、
中1の問題が出たんだよ、中1のが。

でもそんなのに引っかかる優等生のヒサユキ君じゃあるまいも?

それが・・・っ、引っかかったんだよぅ。
いくらなんでも3つも出ると思わないもんっ。

いいかい、数学っていうのはね、中1どころかね、小学校からの積み重ねなんだよ?

そんなこたぁ、わかってんだよぅ。
だけどオレなんかを落し入れようっていうアイツの根性が気にくわねぇんだよぅ。

生意気言うんじゃないよ、お前はぁ。

それじゃ先生は私達が悪いと言うんですか?

悪いね。

そんなぁ。(クラス中大合唱)

頭冷やしてよく聞けっ!
お前達はぁ、ブツブツブツブツぅ。
いいかぁ、中学校の評価というのは相対的な評価なんだよぅ。
だからみんなが出来なければ出来ない中で評価される。
ちっとも慌てることなんじゃ、ないじゃないかよぅ。
ま、それにしてもあまり名誉なことじゃないぞぅ。

だけどボクはきわどいところにいるんです。
通知表、4と3とじゃものすごく違います。
高校が1ランク落ちれば、大学だって就職だってみんな違ってくるでしょう?

そうよ、あいつ、やっぱオモチャにしたのよっ。私たちの将来を。

だけど引っかかったのも実力じゃないか。

なーに言ってんのよぅっ!!(クラス中騒然)

お前それでも同じ3Bなのか?
加藤だって協力してんだぞ、この野郎。

吠えるな、吠えるな、うるせぇ。

とにかくっ、ボクはテストのやり直しを要求しますっ!

私はやだからねっ!
いくら点が悪いからってさ、数学のテスト2回も受けるんだったら、私、死んだ方がいいからねっ!

そうよっ。何度やったって全然わかんないもの。

だけど卑怯だよ。わざと勘違いするように問題を作るなんて。あんまりだ。

そうだよぅ。

そうだよっ。

先生、それでユウコどうなるんですか?

私のことだったらどうだっていいわよ。

ほら、ふてるなよ、お前ぇ。

そうよ、ユウコが言ってくんなかったら私たちカンカン(乾先生)にバカにされっぱなしだったんだからぁ。

そうだよ、ユウコ。

だけどもお前なぁ、ユウコが乾先生に喧嘩吹っかけたことは間違いないんだから。そうだろ?

まぁね。

だったら一緒に職員室来い。

なんでだよぅ?(たてつく悟)

可哀想に・・・。

こいつに謝らせる気かよぅ、見損なったぜ、あんたを。(たてつく加藤)

バカもんがっ!
まず話し合いだよ。え?
乾先生に出て来てもらって、あの問題の出題意図をちゃんと説明してもらう。
その為には手袋を投げたほうが先に出向く。これが礼儀なんだよっ。

手袋って、何が手袋ぉ?

決闘だよ、決闘。えぇ?
決闘っつーのはなぁ、先に手袋を投げつけたほうが決闘を申し込んだということになるんだよ。

えぇ・・・・

ユウコ、いいな。

いいわよ。そのつもりだもん。

(金八とユウコ、職員室に向かう)

お前もしかし思い切ったことすんなぁ。

そうかなぁ。

んーー、見捨てたりなんかしないけどさぁ、でもこんなことがこじれてさぁ、
高校入試がパーになったらどーすんだ、お前はぁ。

私、ハワイのマッキンダイハイスクールに行くの。

何?

ママが言ったんだ。
勉強勉強で子供をいびつにする日本になんていることはないって。
高校は世界中にあるんだから、向こうへ行ってちゃんとアルバイトしながら高校生らしい高校生活送れって。

それにしたってなぁ、お前ぇ。

(職員室から教頭が出てくる)

あ、どうもお騒がせしてどうもすみませんでした。
あの、それで乾先生は・・・

乾先生なら帰りました。

帰った?



(3/6に続く)

3年B組~!「金八せんせーーー!!」第2シリーズの第十話(1/6)

2010年01月31日 00時04分29秒 | 観たぞねーさん
第十話『白紙答案の波紋』


(3Bの教室。テスト中。乾先生が見回っている。)

「む」って書いて「つき」って書いて・・・(独り言を言っている女生徒)

テスト中は余計な事をしゃべらない!(注意する乾先生)


(職員室。答案用紙を先生方から受け取る金八)

あのぅ、2Aのサガワさんが気分が悪くてもどしそうだと言ってるんですけど・・・。(職員室の入り口で報告している女生徒)

保健室へ連れてったらいいでしょう?

ハイ、でも天路先生がいらっしゃらなくて。

じゃいいわ、私がいくから。

可哀想に。徹夜かなんかしたんですよ、きっと。

若いんだから一晩や二晩の徹夜で堪える訳ないんですけど、近頃の生徒は緊張感の持続がきかないんです。

先生、これ、数学の問題です。

はい。

B組。

はい、どうも。



(3Bの教室)

はい、問題を読んで。よーく読んで。(テスト用紙を配る金八)
そしたら必ずわかるはずでーす。習ってるところから出てるんだから、ね。

習ってる時にわかんねーんだから最悪だよ。

ほら、そんな情けないこと言ってないで、頑張れ、ほら。
ほい、いいかぁ。いいか、いいかぁ。時間ないぞぅ。
はい、いったな?
よーし、はい、かかれ!

(テストを始める生徒達)

こんなの、いつ習ったっけ・・・

静かにしろよ。

(頑張れよ、全力をあげて1点でも多くとれ!)(心の中でエールを送る金八)

(チャイムが鳴る)

はい、時間だー。はい、後ろから集めてこーい!!

終わったーー!

地獄が終わったー!!

バカ、ホントの地獄ってこれから始まんだよ。

どーせこっちは真っ逆さまだよ。

あ~あ、おしるこ食べたいなぁ。

おしること数学とどういう関係?

おしるこはいいとして、Y=2X+1・・・

もう、やめてくれよぅ、もー、やっとXのお化けが消えてさっぱりしたのによぅ。

はーい、粘らない、粘らなーい。
もういないかなぁ、もう。全部出したかぁ?
はい、それじゃ、学級委員。

起立。礼。

さようなら。

おーい、それから、それからねぇ。
えー、今日はウマイもん食べてぐっすり眠りなさーい!



(荒川土手。下校中の男子生徒達。)

(悟の集団)

おーい、待ってくれよぅ。

おい、先行くなよぅ。

おい、お前、数学できた?

面見てもの言えよ。わかるわけねーだろ?

悟はどうだった?

半分も出来てりゃ上等じゃねーか?

すげーなぁ。半分もできてんだってよぅ。

(別の男子二人と女子一人)

ね、今日の数学以外と簡単だったね?

予想してた通りの問題だから、まぁまぁだ。

予想って?

カンカン(乾先生)の態度見てりゃ素直な問題でる訳ないじゃん。

ね、どういうこと?

引っかけだよ、決まってんじゃん!

そっかぁ、オレ、勘違いしちゃたなぁ。

テストってのはねぇ、裏をかかなきゃ。

ね、どの問題? ね?

(別の男子二名)

オレもうダメだよぅ。

オレだってさ、そんな出来てないから。安心しろよ。

でもなぁ・・・。

あの問題難しすぎるだろ?
だからさ、結構引っかかったヤツって多いもん。な。


はぁ・・・。



(金八が下宿している家の中。みんなで夕飯を囲んでいる。)

まぁ終わってやれやれだねぇ。
試験の間はこっちも落ち着かなくってさ。


おばぁちゃんが試験受けたんじゃないくせに。

おばぁちゃんはね、みんなの親御さんの身になって言ってんのよ。

どうして?

トモコ~~~、なんとか言ってやって、この子、ぜーんぜんわかってないんだから、もー。

いいのよ、もー、聞き出したらキリが無いんだから、この子は。

あのね、3年生は高校受験を控えてるでしょ?
だから今度の試験が一番大変だったの。


知ってらーい、そんなことなら。

まぁ、この子ったら。

こら、ダメだよ、お母ちゃん気が立ってんだから。

どうして?

試験だったんだよ。

でも試験させるほうだったんだろ?

憎らしいわねぇ。

金八先生は全然ツンツンしてないぞ。

あらまぁ憎らしい。あの人はね、ああいう性格なの。

さぁ、さ、いただきましょ。

いただきまーす。



(金八が自宅前まで帰ってくると生徒に呼び止められる)

先生。

おーぅ、ジュンイチ、どうしたお前。

テストの採点、もう終わったんですか?

うーん、半分くらいな。お前今度頑張ったんだろ?

いえ、数学のです。

数学・・・。

何点だったか、乾先生に聞けないかなぁ。

んーー、ジュンイチなぁ。

ダメですか?

んーー、そらぁ、ちょっと無理だなぁ。

(うつむくジュンイチ)

なんだお前、しっかりしろよ、お前。
えー、全力を尽くしたんじゃないのかよ。
今日聞いてもお前、明日聞いても、結果は同じなんだから、今夜ぐっすり眠んなきゃ。うん?

(走って帰ってしまうジュンイチ)

おい、ジュンイチ!



(自宅に帰る金八)

おかえんなさい。

あ。

誰ですか?

え、いえいえ、別に。えぇ。



(乾先生の自宅風景。クラシックが流れる部屋で採点している乾先生。)

(ヤザワジュンイチの答案用紙)

45点

(白紙の答案用紙。イシカワユウコと名前だけ記入されている)

(呆然としている乾先生。)



(職員室。話し込む教頭と乾先生)

一体どういうつもりなんですかねぇ。

それもまた3年B組ですからね。

3Bねぇ、もー。

(金八達が入ってくる)

おはようございます。

あの、何か?

3年B組で数学のテストに白紙を出した者がいるんです。

えぇ・・・。

イシカワユウコです。

イシカワユウコが白紙を。

そうです。先生のクラスのイシカワユウコです。



(会議室に呼び出されて金八に問いただされてるイシカワユウコ)

間違いない。

間違いないってお前、それがどういうことなのか、わかってんのか、お前?

だって先生、内申書はテストだけじゃない、普段点も入るって言ったじゃない。

はい、言ったよ。言ったけどもね。

だったら心配しなくても大丈夫よ。私普段点はいいもん。(そっぽを向くイシカワユウコ)

イシカワ、あのなぁ。

変な先生。(立て肘に顎をのせて上目使いで金八を見上げるイシカワユウコ)
本人が大丈夫って言うんだから、大丈夫よ。

待ちなさいよ、お前。(イシカワユウコの横の椅子に座り出す金八)
まさかお前、あの数学の問題全部わからなかったってことないだろう?

わかったわよ? ほとんど全部。

だったらどうして白紙で出すんだよ、お前は。

出したかったから。

それが答えなのか、お前の?

そのつもりだけど?

あのなぁ、この場合はなぁ、白紙で出すということは、そのテストをボイコットするということなんだよ?お前。

だってそのつもりだもん。

イシカワ・・・。

私、あんな先生になんか教わらなくったって、塾で習うわ。
カンカン(乾先生)のお世話なんか絶対ならないわ。


言っとくけどお前、塾と学校の区別がつかないお前じゃあるまいも?

わかってるわよ、そんなこと。

だったらどうしてお前・・・。

キライだから。

イシカワぁ。

塾は月謝払ってる分ちゃんと教えてくれるわ。
だけどカンカン(乾先生)は私たちに「教えてやってる」って顔して押し付けてんの。
そういうの「月給泥棒だ」ってママが言ってた。


だからと言ってね、そういうことをやるとね。

(チャイムが鳴る)

私、授業出なくっちゃ。

こら、あの、授業なんか出なくていいっ。ここで話そう、ほら。

先生教えてくれたじゃない。

何を。

教育の権利者は私です。
先生に授業受ける権利、妨害されるいわれはないもん。(会議室を出て行くイシカワ)


ったく・・・。


(2/6につづく)

もう事実がどうとかはいいから。

2010年01月29日 20時54分46秒 | 吠えるねーさん
法律に触れなければ、モラル(行儀)もなにも考えなくて理屈構築で突っ走ってよし、捻れてぐちゃぐちゃになったら、裁けばいい。
後は本人に任せて、本人に判断してもらって結論を出せばいい。


そんなこと言ってんなよ、真顔でよ、大人が。
ざけんな、バカが。


どんだけ呑気なんだよぅ。
あんたらどうやって働いて金を稼いできてんだ?


♪呆れてものが言えな~~い。(キヨシロウ風)

友愛?ろくなもんじゃねぇ。

2010年01月29日 20時41分37秒 | 吠えるねーさん
あたいだったら、

「共愛」

というや。



「友愛」する人は「作り」しか出来なくてやだ。
要するに「演技派」なの。


共愛は「芝居派」だかんね。
「やらせ」は時にやるよ。ハイ。