窪塚
で、ぜんぶの撮影が終わったとき、山﨑さんから「おまえ今すぐ役者やめろ、窪塚」って言われたんです。
──え?
窪塚
役者やめろって言われた(笑)。
──どうして?
窪塚
こわいでしょ?(笑)
──こわいです(笑)。
窪塚
意味わかんなかったんで、「そんなにダメだったですか、俺」って訊いたら、「いや、そういう意味じゃなくて、おまえはいいから、このあたりで、一回、休んどけ」って。
──でも、『GO』って『池袋ウェストゲートパーク』の次、くらいですよね。あの時期に「やめろ」っていうのは、すごいことですね。
窪塚
とにかく「たくさん出すぎるな」と。
ほぼ日 俳優の言葉
窪塚洋介編
うっわぁ、、、はぁ、、、
ほらね、、、
山崎努さんは感じていたなぁ、こりゃ。
あの時期のまだ表に見えてこない世間を。
だけど仕掛けは始まっていて、先々におかしくなっていく何かを察してたよ、こりゃ。
私だってそう感じたし。
何か直感したことがあったんだろーな。
窪塚君に放った「やめろ」は、窪塚君が俳優に向いてる向いてないじゃなく、「そんなことに巻き込ませたく無い」っていう優しさというか、「大人側の責任」というか、そんな風なことだったんじゃないかなぁ。
私がそう感じていたこととおそらく同じ気がするなぁ。
この子にそういう仕掛けじみた裏事情付きのすでに何かがありきのものを背負わせちゃダメなんだよっ!!大人達!何をやらせてんだよ!!!って、一人で頭来てたもんなー。