あんた(ね)のお父さんのうちは商売屋とも違うからね。
お父さんの家はなかなかだよぅ。
あのお義母さん(ねのお祖母さん、嫁に入ってる)が「○○や、この家は案外なかなかの家でねぇ。(含み笑い)」とよく言ったもんだからねぇ。
「なら横浜に出たわたしたちに少しくらい分け前はないのかいのかしらね?」と正直思ったわよ。
(働き口とか身の回りの世話になった人はちゃんと実家から取り計らってもらってんじゃ~ん!)
まぁお父さんも「全てを兄(長男)に託すってサインをしちゃったからねぇ。(あはははは)
まぁだから家が絶えない訳のよね。
託された長男は家を守って親を最後まで面倒見てる訳だしね。
わたしのお父さんの(ねの母方のお祖父さん)父親(母のお祖父さん)は、腕のいい桶屋をやってたのよ。
とにかくお祖父さんは手先の器用な人でね、ほら木の桶とか昔はよくあった木の浴槽とかね、「造りがいい、確かだ」ってかなり売れたらしくて、そこそこ儲かっていたらしいのよ。
だけど「ぼけ蔵」だったみたいなのよねぇ。(あっけらかん。ぼけ蔵ってのもヒドイ言い方だなぁ。なんか笑えるけど。)
お金が入るとそれを「酒のみ」に使っちゃうらしいのよ。
だけどお祖母さんはそんな「ぼけ蔵」のお祖父さんを大層理解して尽くしたらしいのねぇ。
まだその時子供だったお祖父さんは「あの飲み屋にお父さんがいるだろうから連れてかえってきておくれ。」ってよく使いを頼まれたらしくてね。
子供心に「いやだなぁ、まったく。」って思いながら、飲み屋を訪ねたらしいわよ。
でも「ぼけ蔵」でも夫婦仲がすごく良かったみたいだし、とにかくお祖母さんが「ぼけ蔵」のお祖父さんを立ててたっていうから、子供は苦労かけられても何か伝わっているものなのねぇ。
お祖父さんはとにかく器用で腕のいい職人だったから、お祖母さんは何か自慢だったのかしらね。「ぼけ蔵」でもね。
父方のこういった人間風味感を交えて家のルーツが分かるみたいな話はあんまり聞いたことがなく、
「子供のうちは知る必要がないら。(呑気であっけらかん)」とか「みるいからまだダメだなぁ。(近寄れない雰囲気)」とか「そんなたいした家じゃないよぅ。(あっけらかんとすっとぼける)」みたいな感じとか、今だに謎が多いんだよね~。
従姉妹に「ルーツ知りたいなぁ。」って言ったら、実にあっけらかんとおおらかな堂々とした感じで(静岡弁丸だし)、
「おんまえ、な~に言い出すだ?(とぼけ顔で笑ってる) そ~んなこと知ったところでなんの足しにもならんよぅ。
そんなこん、気にしてもなんの足しにもならんよぅ。
いいか、これだけは言っておくぞ。
うちの家系は働かなきゃダメだに?働いてなんぼの家だに?
きらびやかに着飾って栄える家じゃないだに?
そういう家もあるけーが、そういう家はそういう家ってことだに?
あれはあれで悪いわけじゃないだに?
いい人ならそれでいいだに~。
だけど家の家系は「働かなきゃダメな家」「そこそこちゃんと見えてそこそこの値段のものをチョイスする家」だからな?
ここを忘れちゃダメだに?
働くしか能がないだからな。ウハハハハハ…(豪快)」ってすっとぼけられたなぁ。
うははははは…
どうも「働く」っていうのがさ~、「百姓みたいな作業をする」っていう意味と違うから、なかなか厳しいだよなぁ。
「意味わかんね~」みたいな。
「おまえ、まだ、み~んるいなぁ。」
とかよく言われたし。
ウハハハハハ…
お父さんの家はなかなかだよぅ。
あのお義母さん(ねのお祖母さん、嫁に入ってる)が「○○や、この家は案外なかなかの家でねぇ。(含み笑い)」とよく言ったもんだからねぇ。
「なら横浜に出たわたしたちに少しくらい分け前はないのかいのかしらね?」と正直思ったわよ。
(働き口とか身の回りの世話になった人はちゃんと実家から取り計らってもらってんじゃ~ん!)
まぁお父さんも「全てを兄(長男)に託すってサインをしちゃったからねぇ。(あはははは)
まぁだから家が絶えない訳のよね。
託された長男は家を守って親を最後まで面倒見てる訳だしね。
わたしのお父さんの(ねの母方のお祖父さん)父親(母のお祖父さん)は、腕のいい桶屋をやってたのよ。
とにかくお祖父さんは手先の器用な人でね、ほら木の桶とか昔はよくあった木の浴槽とかね、「造りがいい、確かだ」ってかなり売れたらしくて、そこそこ儲かっていたらしいのよ。
だけど「ぼけ蔵」だったみたいなのよねぇ。(あっけらかん。ぼけ蔵ってのもヒドイ言い方だなぁ。なんか笑えるけど。)
お金が入るとそれを「酒のみ」に使っちゃうらしいのよ。
だけどお祖母さんはそんな「ぼけ蔵」のお祖父さんを大層理解して尽くしたらしいのねぇ。
まだその時子供だったお祖父さんは「あの飲み屋にお父さんがいるだろうから連れてかえってきておくれ。」ってよく使いを頼まれたらしくてね。
子供心に「いやだなぁ、まったく。」って思いながら、飲み屋を訪ねたらしいわよ。
でも「ぼけ蔵」でも夫婦仲がすごく良かったみたいだし、とにかくお祖母さんが「ぼけ蔵」のお祖父さんを立ててたっていうから、子供は苦労かけられても何か伝わっているものなのねぇ。
お祖父さんはとにかく器用で腕のいい職人だったから、お祖母さんは何か自慢だったのかしらね。「ぼけ蔵」でもね。
父方のこういった人間風味感を交えて家のルーツが分かるみたいな話はあんまり聞いたことがなく、
「子供のうちは知る必要がないら。(呑気であっけらかん)」とか「みるいからまだダメだなぁ。(近寄れない雰囲気)」とか「そんなたいした家じゃないよぅ。(あっけらかんとすっとぼける)」みたいな感じとか、今だに謎が多いんだよね~。
従姉妹に「ルーツ知りたいなぁ。」って言ったら、実にあっけらかんとおおらかな堂々とした感じで(静岡弁丸だし)、
「おんまえ、な~に言い出すだ?(とぼけ顔で笑ってる) そ~んなこと知ったところでなんの足しにもならんよぅ。
そんなこん、気にしてもなんの足しにもならんよぅ。
いいか、これだけは言っておくぞ。
うちの家系は働かなきゃダメだに?働いてなんぼの家だに?
きらびやかに着飾って栄える家じゃないだに?
そういう家もあるけーが、そういう家はそういう家ってことだに?
あれはあれで悪いわけじゃないだに?
いい人ならそれでいいだに~。
だけど家の家系は「働かなきゃダメな家」「そこそこちゃんと見えてそこそこの値段のものをチョイスする家」だからな?
ここを忘れちゃダメだに?
働くしか能がないだからな。ウハハハハハ…(豪快)」ってすっとぼけられたなぁ。
うははははは…
どうも「働く」っていうのがさ~、「百姓みたいな作業をする」っていう意味と違うから、なかなか厳しいだよなぁ。
「意味わかんね~」みたいな。
「おまえ、まだ、み~んるいなぁ。」
とかよく言われたし。
ウハハハハハ…